深夜のコンビニバイトは忙しい時もある。   作:秋涼

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迫る来る恐怖

「お兄ちゃん……」

 

「大丈夫だ、由香……お兄ちゃんがついてるからな」

 

現在、俺こと持田哲志は焦っていた。

妹と当てもなく、校舎を彷徨っていた。

ときおり、聞こえるクラスメイトの声や悲鳴などを頼りに彼らを探すが一向にみつからない、不幸中の幸いか妹とはぐれ

ところ大きな地震が起きた。

いままであるいてた校舎の様子もがらりと変わり困惑していたところ。

遠くのほうで鳴る、ガラスの破砕音とドン、ドンと壁や扉の木材が壊されていく音が聞こえてくる。

突然の破砕音が場の空気が緊張させる。

すこし耳を澄ませて聞いていたが、だんだんと近づいてきているような気がする。

この音を出している人物と友好に接触できるとは思えないので由香を引っ張り近くの教室へ行き、掃除用具のロッカーに一緒に隠れる。

 

「由香……静かにな、お兄ちゃんがいるからな」

 

由香に声を掛けると返事はなかったがかすかに頷き、力強くこちらに抱きついてくる。

妹の体の温かみで少し安心感が生まれるが、いまだに心の中は安心できない。

じっとしている成果、外から聞こえてくる音が鮮明に聞こえてくる。

物凄い音で廊下を駆けそのままの勢いで教室の扉や窓を蹴り破り、中を確認してそのまた次の教室へ移動しているようだ。

 

幸い、音の感覚を見る限り、教室をくまなく見ているわけではなさそうなので

ロッカーの中に入っていれば、見つかる可能性も低いと思う。

 

万が一の場合は、ロッカーに入っているモップで由香を逃がす時間を稼ぐしかない。

 

 

音が隣の教室にまで届いたようで棚などがなぎ倒される音が聞こえてくる。

隣に音の主がいる。そう思うと由香を強く抱きしめて音を出さないように堪えるしかない。

心臓がドキドキする、この鼓動の音が相手に聞こえてしまうのではないというほど自分には大きく聞こえる。

 

音の主はなぜか、俺達兄妹がいる教室だけ扉を破壊せずそのまま扉を開けて入ってきた。

ロッカーの隙間からは相手の姿は確認できない。

 

急に静かになった正体不明の相手に困惑する。頼む早く行ってくれ……

由香が震えながらも必死で自分に抱きついてくる。

 

 

「人の気配がする……」

 

声がして、足音がこちらに近づいてくる。

 

 

 

 

 

もうだめか……

 

「由香!走って逃げろ!」

 

相手がロッカーに近づいてくる瞬間。叫びながらモップをもって外に飛び出し。モップの柄の部分でハンマーを持った相手に飛びかかる。

 

「お兄ちゃん!?」

 

モップをもって叩きつけたが相手にうまくモップを蹴り上げられてその衝撃でモップを手放してしまった。すこししたあと床にモップが落下した音がこだました。

だめだ、早く由香だけでも逃がさないと

 

「危ないじゃねぇか、哲志、由香ちゃんも無事でなにより」

 

「え……良樹??」

 

音の主は一見、金髪の不良に見える親友の良樹だった。

 

 

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