誤字報告ありがとうございます。いつも助かります。
はやくおウチにかえろういつまでも残っている子はお腹がすいて死んじゃうぞ
教室らしき扉に貼ってあった紙に書いてあった内容を鼻で笑い。壁から剥ぎ取り、折りたたんでカバンにしまう。
「なにか書いてあったの?」
「ただの落書きだったよ」
「そう……ならいいけど、でもなんで紙をしまったの?」
「意外と使い道あるからな。燃えやすいし、火を使うときや何か燃やす時やメモするのに便利だろ? 今カバンの中にメモ帳とかはいってないし、ちょうどいいからもらっとこうかと」
「そんなことより、はやく篠原さんを探さないと!」
「おぉ、わりぃ早くいくか。篠崎、俺が歩いたところを通れよ、床を踏み抜いて怪我とかしたらあとあと不味い。」
足場が少し脆くなっているところがあるので篠崎に注意しつつ教室にはいる。
教室は最初自分たちがいた教室と同じくボロボロだった。
よく見ると黒板があるほうの扉になにか貼ってあるのがみえた。
近づいてみると古い新聞が張られていて、内容は天神小学校で起きた誘拐事件の内容が書かれていた。読めるところから判断すると児童4人がなにかで舌を切り取られて亡くなったという内容だった。ひどい事件だと思うが、この記事がこの場所に関係あるのかどうかが気になる。まぁ恐らくあるんだろう、自分ではよく分からないが、一応頭に入れとこうと思う。
近くにある扉から廊下に出ようとすると、扉はがっちり閉まっており、鍵がしまっているというよりは空間が固定されているような感じだった。
「開かないというより壁みたいだな。廊下に扉はあったのは分かってるから繋がってないわけじゃないだろうし、何かが押さえてるのか?」
こういう扉ばかりで何かあった時に閉じ込められると一番面倒なので強引に突破できるか試すか。
「寒い……」
扉に蹴りを入れようとした時に後ろにいた委員長が震えながら俺に訴えてきた。
「こうも暗いと余計に寒々しいよな。いやじゃなければ俺の上着着てな、あと委員長ロウソクあっただろ、俺はちょっと試したいことあるからロウソクで温まりながらそこで見ててくれ」
「えっ……うん」
委員長は素直に俺の制服の上着を受け取り、ロウソクに火をつけて温まりはじめた。
薄暗い教室の中でも火の明かりと温かさは安心感を齎すようで委員長もすこし表情が和らいでいる。
そんな委員長を尻目に軽く柔軟したあと思いっきり扉を蹴り飛ばす。ものすごい衝撃と音が出る。普通の教室の扉ならこれで廊下まではじけ飛ぶのだが思いのほか頑丈だった。
しかし、空間に固定されてそうなのにただ蹴っただけで扉が揺れたのを確認できたので同じ風に間髪いれずに10発ほどいれると何かが割れる音とともに扉が吹き飛んでいった。
「意外と突破できるみたいだな。次は窓に試してみるか。」
教室に置いてある、机をもって廊下側についてる窓ガラスにおもいっきり投げる。
廊下側についてる窓ガラスを突き破って机は廊下に物凄い音をたてながら消えていく。
それを確認したあと、もう一個机を外に繋がっている窓ガラスに投げつける。
窓ガラスにヒビひとつはいらず。机がばらばらに砕けた。
蹴りを入れてもヒビ一つはいらなかったので、ムカデ神社のお札をコーティングした特殊警棒で叩くとヒビが入ったが、ヒビがはいると同時に窓ガラスが直っていく。
連続で叩いてもヒビが広がる前に直ってしまう為、窓ガラスを割るには特殊警棒じゃ威力不足だと判断する。いつも使っているバットがあればなぁ……
突発に起こった事態だし、特殊警棒やある程度装備がある時点でかなりいい条件なので贅沢いってもしょうがないか。
「委員長、中の扉や窓なら干渉ができそうだ。外に繋がっている扉や窓はちゃんとした装備がないと無理そうだけど。」
そう委員長に伝えると委員長は自分を冷めた目で見つめていた。
「な……なんだよ」
「……乱暴者、気でも狂ったのかと思った。それより早く篠原さん探さないと」
「そ……そうだな。じゃあ前歩くからしっかりついて来てくれ。」
自分がぶっ壊した扉から委員長を先導しながら篠原の捜索を再開することにした。
直美、世似子「なにこの何かを叩きつける音……怖い」