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教室をでて廊下に出ると廊下が崩落しており、先に進めなくなっていた。
教室の窓があるし、一人なら壁を蹴りながら先に進めそうだが、さすがに委員長抱えて進むのは行けると思うが確実に行けるという確信が持てない為、諦めることにした。
「これじゃ、先に進めないから引き返して別の道探そう。」
篠崎に促すと、篠崎はそのまま頷いて着いてくる。
普段なら嫌味の一つでも言ってくるのだが、大人しくついてくるあたり、やっぱり弱ってるらしい。まぁ曲がりなりにも自分のおまじないのせいでこうなってるからしょうがないところもあるが……
来た道を戻り、最初にきた教室に一旦入る。
篠崎がなんで最初にいた場所に戻って来たのかという非難の目をしているが、最初の時はぱっとしか周りの確認をしていなかった為、なにか教室にないか調べにきたのだ。
すこし調べてみると黒板の横にある棚の奥に釘打ちされている扉を見つけた。
少し押してみると釘さえどうにかできれば開きそうだったのでそのまま蹴り破ることにする。
「篠崎、ぶっ壊すからちょっと離れてろ」
空間に固定されてるものではなかったらしく、思いっきり蹴り飛ばしたら一撃で扉が壊れたので中にはいって確認すると。小さな小部屋のようなっていて奥になにか仕掛けみたいのが見えた。あまり条件が良いとはいえず、居心地もあまりよろしくなさそうだが、結界を張れる大きさな小部屋なので拠点候補の部屋として記憶しておく。
奥にある装置を動かしてみるとカタカタとなにかが動き、装置のよこにある穴から下にある装置への道ができるのが見えた。
まったく羽生蛇村といい、ここといい、普通こんな仕掛けないだろという物ばかりある。
異界とはこういうものなのだろうと思っているが、深く考えたら負けと考えているので考えないようにする。しかし仕掛けを動かせば何かしら良くも悪くも進展することは経験で分かるのでとりあえず下の装置を見に行こうと思う。
自分一人ならそのまま穴に飛び込むのだが、篠崎を一人で置いていけないので1階への続く道を探しに行く。
教室を出て今まで行ったことのない道を行くと階段があり、そのまま下っていくと委員長が階段の踊り場にロウソクを設置しようとしていた。
「どうしたんだよ。」
「色んなところにロウソクを置いておけば、私や岸沼くんがここにいるって目印になるかも、私のロウソク結構クラスで有名だし」
「怪談委員長って有名だしな」
篠崎がいるって証明なだけで俺がいることは証明されないけど、委員長の気が紛れるならいいことだと思う。
「いこうぜ」
篠崎と少しの間ロウソクを眺めてたが、このままというわけにはいかないので篠崎を促して一階に降りる。
小部屋でみた装置のある部屋に向かってあるくと人ひとり歩けるぐらいの道を抜けると廊下の隅にあきらかに人の白骨化している死体があるのが見える。
「っ!……ケフッ……ケフっ……」
人の白骨化死体にショックを受けた篠崎が過呼吸を起こして咳き込む。
篠崎を安心させるように頭を抱き寄せて大丈夫だ。と声をかける。
しばらくそうしていると大分落ち着いてきたのか、自分を跳ねのけてきたのでそのまま離れる。
「大丈夫か?」
「うん……」
あまり大丈夫そうではないが、多分多かれ少なかれ死体をみることになるのだから少し耐性をつけたほうがいいかもしれない。
白骨化死体に近づき、なにで亡くなったのか確認しようとしたが、とくに外傷がない為、張り紙のように餓死か衰弱死だろうか、よく見ると死体の制服に名札がある。
名札を取り、名前を覚え名札をカバンの中のファイル内にしまう。
死体は持って帰れないが、名札は持って帰ってやるからな。
「なにやってるの!はやく行こう!」
「おぉわりぃ、篠崎はもういいのか」
「うん……なにしてたの?」
「名札があってな、死体は持って歩くわけにはいかないから名札だけは回収して遺族に渡そうと思ってな。まぁ心配するなよ、俺がいればある程度大丈夫だから」
「ある程度ってなによ」
「ははは、よし、先に行くか」
篠崎の手を取り道を行く。雰囲気からして分かっていたが、この異界もやっぱりやばいところだった。名札からして中学生の女の子だった。この場所を作ったやつは碌なやつではないだろう。必ず報いを受けさせるともう一度覚悟を決め、先を急いだ。