深夜のコンビニバイトは忙しい時もある。   作:秋涼

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少し間があきました。
誤字報告ありがとうございます。


天神小学校にて5

通れるようになった通路を通って歩くと行き止まりがありその傍らに階段を見つけた。

校舎の構造的に行き止まりな感じはしないのだが、試しに殴ってみるかと思ったが篠崎の視線が痛かったので、階段を登った先を探索して何もなかったら試してみるか。

 

「2階へいく階段があるからそっち探してみるぞ」

 

階段を登り通路を歩いているとなにやら楽しく談笑しているような笑い声が聞こえてきた。

後ろを歩いている篠崎に手をだして止まるようにして耳を澄ませる。

 

「この声は……」

 

「篠崎、誰か分かったのか?」

 

「鈴本さん!!」

 

「ちょ、おい!」

 

急に駆け出した篠崎を追って声がする扉をくぐる。

中に入るとベッドや棚の様子で保健室らしき部屋もようだった。

俺が蹴り飛ばした子供霊とは違う2人の子供霊と鈴本がいた。

鈴本が楽しそうに話し、子供の霊2人が笑い声で答えている。

 

「鈴本さん!駄目!」

 

篠崎の呼びかけにも反応せずそのまま談笑を続ける鈴本。

 

「鈴本さん!私の事わかる!?」

 

篠崎が必死で呼びかけていると鈴本と子供の霊がこちらを向く。

 

「篠崎さん……岸沼君……」

 

「鈴本さん、早くこっちへ来て」

 

「……大丈夫だよ、本当はこの子達は悪くないよ。可哀想な子達なの見てこれ……」

 

鈴本が差し出してきた新聞は風がないのに少し離れている俺たちのほうへ飛んできた。

新聞にはこの学校で起きた殺人事件の児童の死因と殺された児童の写真が載っていた。

その中には今目の前にいる二人とさっき蹴り飛ばした児童の写真もあった。

 

 

「鈴本さん、憐れんでもいいけど同情してはだめよ」

 

篠崎が必死で説得しているが、子供達は鈴本を離す気はないだろう。

少し距離を詰めようと歩くと、子供が威嚇しはじめ体を押す衝撃がくる。

無視できる威力だがとりあえず吹っ飛んで篠崎の横に着地する。

 

「岸沼くん何してるの!へんに子供達を刺激するのはやめて!」

 

篠崎を怒らしてしまった、少し様子を見るか。

篠崎も多少なりとも知識があるから助かるが、こう幽霊と対話とかはひのえさんやハルとかが得意なんだよな。

特にハルはやばい。なんというか菩薩みたいなオーラが出てる。羨ましがって真似してるユイが哀れになってくるぐらい格が違う。

その分、色々な事に巻き込まれるらしいが、本人は射影機アプリしか使えないし、あまり使わないが、なぜか近くには偶然やらなんやらで対処できる人間が近くにいるから不思議だ。

 

「私、ここにいる……」

 

 

「鈴本さん、駄目よ!それ以上情をかけちゃ」

 

篠崎が説得も空しく、宙に浮く。

 

「きゃああ」

 

同時に衝撃が着て篠崎が少し吹っ飛ばされるのが視界の片隅に見えたが、それを無視し首がない子供の霊を蹴り飛ばして反対側の子供の霊に当て二人とも吹き飛ばす。

宙に浮いてる鈴本が落下してきたので回収し、呆けた顔で座り込んでいる篠崎に渡す。

吹き飛ばされた2人の子供霊はこちらを睨んで霊障や物を飛ばしてきたが物は受け止めて投げ返して霊障は無視できるレベルだったので無理やり近づいていく。

近づいていくと睨んでいた子供はだんだんと涙目になってきたが、いくら可哀想な最期だったとはいえ生きてる人に手を出すのは駄目だ。ここは消えてもらうとする。

 

「篠崎ぼさっとしてんな!!はやく鈴本を連れて行け!」

 

鈴本を抱えてこっちを見ている篠崎に声をかけて、警棒を取り出し、とどめを刺そうと振り上げた瞬間、泣き声をあげながら子供達は消えた。

 

取り逃がしたことに舌打ちをしながら保健室を出るとガタガタと震えている鈴本と篠崎がいた。

 

「おい、大丈夫か?」

 

「うん……岸沼くんはなんで幽霊を追い払えるの?」

 

「あれ、篠崎に言ってなかったっけ、俺はひのえさんの……篠崎、鈴本連れて奥に逃げろ」

 

「えっ?」

 

「早く行け!早く!」

 

強い口調にビックリしながら移動を始めた篠崎を尻目にさきほど上がってた階段のほうをみると

ハンマーをもった顔色が悪いというかゾンビみたいな大男が大きな足音を鳴らしながらこちらへ走ってくる。

子供の霊よりよほど戦いやすい、上着を脱ぎながら身構えた。

 




感想はなるべく返すつもりですが、改めて見直すと返してないやつとかがあって感想返し漏れ申し訳ありません。
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