インフィニット・ストラトス 亡霊達の戦記 作:薄影 (黒ウサギ党)
内容は小説2巻の終わりからのifストーリーです。
ある雨の降る戦場で少年は立っていた。少年の右腕は無惨にも肩から腕にかけて無くなり左手には刀が握られていた。そして少年の周りには、この世界ではどんな兵器でも勝てることができないIS(インフィニット・ストラトス)を装着した女性兵士達が倒れていた。少年の名前は桜庭悠綺(サクラバ・ユウキ)彼は傭兵・亡霊(ゴースト)の隊員だった。おそらく生身の人間でISに勝てる集団でこの名を知らぬ者はいないだろう。しかしそんな最強の傭兵は、この一件を経て解散した。理由は当時の亡霊の隊長が戦死したことである。亡霊だったメンバーは各々、自分達の傭兵団を作りある者は政治に乗り出し、またある者は己の私利私欲を満たすために戦争や紛争などを行う。
それから月日は流れ、現在日本のとある学校。
キーンコーンカーンコーン
『委員長、号令!』
『起立!礼!』
昼のチャイムが鳴り生徒達が弁当を持って友達同士で机を付けたり校庭に行ったりなど普通の学校にある景色が広がる。
『お~い!ユウキ!』
そう俺の名前を呼ぶ男が廊下に立っていた。
『あぁ悪ぃ直ぐ行く』
俺は弁当を持ってそいつの元に行った。こいつの名は葛木龍哉(クズキ・リュウヤ)俺の幼馴染だ。そして我が新生亡霊の狙撃兵である。
『もう皆集まってるぞ』
『何?俺が最後かよ…』
俺は手を顔に当てて龍哉と喋りながら、いつもの集合場所である屋上に向かった。そしてそこには俺が最も信頼出来る4人が集まっていた。この4人についても紹介しよう。
『おっ、ようやく来たか』
最初に俺達を見つけたのが、清劉胤(シン・リュウイン)中国で出会った傭兵で兵科は強襲兵(アサルト)である。
『もう遅いよ!』
この文句を言っている女は、羨道楓(センドウ・カエデ)龍哉と同じで俺の幼馴染で、兵科は衛生兵。
『これで飯が食えるな』
この男はジェイク・ジュール、フランスで出会った傭兵で、ある要人のボディーガードをやっていた所をスカウトした。
『ふぁ~~~』
このあくびをしている女は、シャーリィ・オルランド、アメリカのとある猟兵に属していたところをスカウトした。兵科は工作兵。
『わりぃわりぃ、前の授業の先生の話が長くてな』
『古典の山崎だろ?あいつ本当に話が長くてマジで勘弁してほしいわ』
俺達は、なにげもない会話をしながら俺は、周りに他の生徒が居ないことを確認して5人に向かって話し始めた。
『みんなに話がある』
『どうした?改まって?』
『次の仕事なんだが………俺抜きでやってくれないか?』
『『『『『はぁ?』』』』』
5人が同時にそう言うと、龍哉、ジェイク、清、楓の順で
『いきなり何言い出すんだよ?』
『そうだぜ!悠綺無しで依頼をやれって言うのかよ?』
『まぁ確かにお前がいなくても何とかやれるが…』
『まずは理由を聞かせてくれないと私達も納得できないよ』
そう4人の言葉を聞いて俺は
『少し重要な案件が俺個人に依頼が来た』
『重要な案件?どんな内容?』
シャーリィがそう尋ねると、俺は話を続けた。
『あぁ、IS学園に行ってくる!』
そう俺が言うと、みんなは、口を開けて数秒黙った。
そして、
『『『『『はぁ?IS学園!?』』』』』
まぁみんなが驚くのも無理はない。IS学園とは、ISの操縦者の育成を目的とした教育機関であり、どの国にも軍隊にも所属しない独立した機関であり、その学園にいる生徒は全員が女性である。まぁISが男には扱えないことから女しかいないのだが、今年、あるニュースが世界を震撼させた。【初の男性IS操縦者】の登場である。
『もしかして、IS学園の男性操縦者ってやつと関係があるの?』
シャーリィがそう尋ねると、龍哉が続けて
『あぁ、なんだっけ?えーと、お、織…斑……一……』
必死に思い出そうとしている龍哉の隣で
『織斑一夏だよ!』
楓がフルネームを言うと龍哉が思い出したように『そうそれだ!』っと言った。
俺はその会話を聞いた後に
『それもあるんだけど、別に理由があるんだよなぁ』
そう俺が言うと、清が質問してきた。
『その依頼内容は置いといて、依頼してきたのは誰なんだ?』
その問いに俺は
『織斑千冬さんだよ』
『『『『『えっ?』』』』』
みんなが驚いた顔をしているが、俺は気にしないで話を続けた。
『まぁ簡単に言うと、今年は1年生のIS専用機持ち操縦者が例年の倍はいるそうなんだと、それでそいつ等がどれだけ強いか、そして織斑一夏の強化が俺に回ってきた依頼の内容だ』
一通りみんなに説明し終えて、黙々と弁当食べていると、ジェイクが
『いやちょっと待てよ!悠綺が行くなら俺達も行くのが普通じゃないのか?』
ジェイクがそう言うのは当然だった。この世界の傭兵達は本当の家族のように暮らしてきているからだ、隊長がこの道を行くと決まったら、それについて行くのが仲間なのだ。だが今回、俺が受ける依頼は俺個人の依頼だ。だからなるべくメンバーには一緒に来て欲しくなかった。
『今回はあくまで、IS操縦者の強さを確かめに行くだけだから、お前らの力を借りる訳にはいかないんだ』
そう俺が説明すると、龍哉が
『だけど、もしIS操縦者達がお前の基準をクリアしなかったら俺達を呼ぶ気なんだろ?』
『あぁ、その時は亡霊として根性を叩き直す!』
そして龍哉が続けて
『わかった、こっちの依頼は俺達5人で引き受ける、だからお前はIS学園での依頼を優先してこい!』
正直言って龍哉がこう言ってくるのは少し驚いている。
『良いのか?』
『あのなぁ、どれだけお前の背中を守ってきたと思っているんだぁそんなことは少し考えればわかるさ』
『ありがとう、龍哉』
『いいってことよ!』
俺と龍哉はグータッチをした所で、昼の予鈴が鳴った。
キーンコーンカーンコーン
『おっと!予鈴だ、戻ろうぜ』
俺が他のメンバーにそう言うと
『『『『『了解!!』』』』』
そして俺は今、IS学園の正門の前に立っている。
……To be continued
薄影です
今回は読んでいただきありがとうございました。
2話は頭では構成が出来てるんですけど、文字に起こして書くっていう行為が苦手なので、気長に待ってください。ではまた会いましょう。