IS/仮面ライダークウガ  A New Legend   作:赤バンブル

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豪華に二大怪人登場。


不審

夕方

 

一夏は、鈴と別れてトライチェイサーに乗って帰っていた。

 

「やべぇ・・・・・予定よりも遅く帰ることになりそうだな・・・・・」

 

夕食に関しては藤兵衛がやってくれるから問題はないが心配をかけるわけにはいかない。そう思いながら彼は更にアクセルを踏み込もうとした。

 

「うわあああああぁああああ!!」

 

「!?今の声は!?」

 

突然の悲鳴に一夏はマシンを反転させて移動する。市街地から少し離れた場所だったこともあり、暗くなってわかりにくいが改造人間であるおかげで常人よりはある程度視界が聞く。

 

「あそこか!」

 

そこにはカブトムシの角を生やしたイノシシ顔の怪人が人を襲っていた。周辺には襲われたと思われる人たちが倒れている。

 

「ヴェエェエエ――――――!!また獲物が一匹来たか!!」

 

怪人は一夏が来たことに気づくと猛突進してくる。

 

「うわっ!?」

 

バックさせる暇もなく一夏がぶつかりそのまま道路に放り出される。

 

「ウリィイ――――!!お前で7人目だ!!」

 

「くっ!」

 

一夏は構えを取ってアークルを出現させる。

 

「変身!!」

 

怪人の角を何とか押さえ、腕から装甲が展開されていき、クウガへと変身する。

 

「ヌッ!?まさか、貴様がクウガか!?」

 

怪人は角で押し上げクウガを真上へと突き飛ばす。一夏はうまく着地をすると怪人と対峙した。

 

「お前はゲルショッカーの新しい改造人間か!」

 

「そうだ!カブトムシの能力とイノシシの獰猛さを兼ね備えた対ライダー戦のために作られたイノカブトン様よ!!」

 

イノカブトンは、蹄状の左手でクウガに攻撃を仕掛ける。クウガはガードをするが予想以上のパワーでそのまま吹き飛ばされた。

 

「うっ!」

 

「ブォオォ、元々死刑囚の俺を拾ってくれたブラック将軍には感謝するぜ!!こんなすげえ力を俺にくれたんだからな!!」

 

イノカブトンは怯んだクウガの首を掴みながら近くの岩場に打ち付ける。

 

「グブッ!?」

 

「俺は今の社会が腹ただしくてよぉ・・・・・・・気に入らねえ女は手あたり次第この手で殺してやった。何が女尊男卑だ、下らねえことで偉そうにしやがってよ。まっ、そのおかげで死刑になっちまったがな。」

 

イノカブトンはクウガを岩に打ち続けながら放り投げた。

 

「うぅ・・・・・」

 

「お前もライダーも馬鹿な奴だ!組織を裏切って守る価値もねえ人間どもを守ろうなんてよ!!守るより狩る側の方がよっぽど気もちがいいぜ!!」

 

倒れたクウガに対してイノカブトンは笑いながら言う。

 

「そしてだ。お前とライダーを始末すればゲルショッカーは更に俺に力を与えてくれることを約束してくれた!!今以上の力を手にできるなんて楽しみでしょうがないぜ!!今まで以上の人間をぶっ殺せるのがな!!」

 

イノカブトンは体を丸めて棘だらけの球体へとなってクウガに向かっていく。

 

「これで終わりにしてやるぜ!!イノカブトントゲ車!!」

 

イノカブトンは回転しながらクウガへと襲い掛かる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間前 某山道道路

 

クウガがイノカブトンと交戦する少し前、修学旅行に行っていた弾たちは、今夜学校で泊まる旅館へ向かうべくバスに乗っていた。

 

「よし!これで上がりだ!」

 

「うえっ!?また、俺の負けかよ!?」

 

「よっし!明日の昼飯お前のおごりな!」

 

「今度は大富豪やろうぜ!」

 

「くそっ!だったら、これでさっきの賭け帳消しにしてやるぜ!!」

 

男子生徒は男子生徒で車内でトランプを満喫し、女子生徒は最近のテレビや流行事についての話でバスが止まるのを待っていた。

 

「なあ、弾。」

 

バスの後ろの座席の方に座っている数馬は隣でこっそりゲームで遊んでいる弾に声をかける。

 

「ん?なんだ?」

 

「・・・・・鈴も一夏も結局来れなかったな。」

 

「しょうがねえだろ?鈴は風邪だからいいとして一夏はいろんな意味で大変なんだからよぉ。」

 

弾はゲームをかばんにしまい、窓の外を見てみる。

 

「あれ?今日って一日晴れのはずだよな?」

 

外はどういうわけか霧がかかっていた。今日の天気予報ではこちらの天候は一日晴れのはずだ。霧がかかるにしても標高がそこまで高くないため出るのはおかしい。

 

バスが進むにつれて霧は更に濃くなる。

 

流石に周囲の変化に他の生徒たちも不安で騒ぎ始めた。

 

やがて先頭を走っていたバスが止まり、それに続いて他のクラスの生徒を乗せたバスもその場に止まってしまった。

 

「おい、どうなってんだよ?」

 

「旅館まだだろ?」

 

「どうなってんの?」

 

「ねえ?」

 

あまりにも生徒たちが騒ぎ始めたため、担任の教師は運転手の席の方に声をかける。

 

「あの、運転手さん。旅館までまだ道のりがあるはずなんですけど・・・・・」

 

「・・・・・・・・」

 

「運転手さん?」

 

「ここが終点だ。そして、お前たちは二度と戻ることはない。」

 

「えっ?一体どういう・・・・・・」

 

「こういうことだ。」

 

運転手は帽子を外すとそこにはカマキリの顔があった。

 

「きゃあああああああ!?」

 

「ギィーラァー」

 

怪人と化した運転手を見て教師と生徒一同は悲鳴を上げる。

 

「俺はゲルショッカーのワシカマキリだ!お前たちは我々ゲルショッカーの『人間狩り』の対象なのだ!!」

 

「げ、ゲルショッカー!?こんなところにまで!?」

 

弾と数馬は驚きながらもバスの窓を開けて脱出を図ろうとする。

 

「みんな、窓の外から逃げろ!」

 

「早く!捕まったら終わりだぞ!?」

 

二人の声に生徒たちは次々と窓から逃げようとする。

 

「馬鹿め、逃げられると思っているのか!!」

 

ワシカマキリは口から大量の泡を生徒たちに向かって放つ。逃げ出した生徒たちは窓から出れたものの多くの生徒が泡に固められ動かなくなってしまった。

 

「早く!他のバスの方も!」

 

外へ脱出できた弾たち数人は別のクラスのバスの方へも行こうとする。

 

「ギッ!」

 

「「「ギッ!」」」

 

しかし、バスの入り口からはゲルショッカー戦闘員たちが姿を現した。止むを得ず彼らは来た道を走りながら逃げて行く。

 

「ギィーラァー!!逃がすな、奴らを捕らえろ!!」

 

「「「「ギッ!!」」」」

 

弾たち数人は、後ろから追ってくるであろう戦闘員たちに恐怖を感じながら必死に走り続ける。

 

「早く・・・・・・何とか逃げて一夏にこのことを・・・・・」

 

その時、霧の向こうから一台の白いオープンカーが走ってきた。

 

「しめた!車だ!!」

 

生徒の一部は手を振りながら車を呼び止める。

 

「おーいー!助けてくれ!」

 

「化け物に追われているんだ!!」

 

生徒たちが手を振りながら前に立つと車は止まり、中からサングラスをかけたライダースーツの女性が下りてきた。

 

「・・・・・・・」

 

「な、なあ、助け・・・・」

 

「ふん!」

 

「グエッ!?」

 

ところが女性は助けるどころか生徒に向かって不意打ちし、気を失わせる。

 

「てめえ何すん・・・・」

 

「ハッ!」

 

「ガハッ!?」

 

女性は、水色の長髪を揺らしながら次々と生徒たちを気絶させていく。気が付けば弾一人しか残っていなかった。

 

「な・・・なんでだよ!?なんで俺たちにこんな・・・・・・」

 

「・・・・」

 

困惑している弾に対して女性は、回し蹴りをする。彼は勢いよく吹き飛ばされ、ガードレールにぶつかりそのまま気を失ってしまった。

 

「・・・・・・・・」

 

女性はサングラスの位置を直すと追いかけてきた戦闘員たちの方を見る。

 

「「「「ギッ!!」」」」

 

「・・・・・もっと早く来ればいいのに。」

 

後を追ってワシカマキリが来た。

 

「お前か、態々逃げ出した実験材料を捕まえてくれるとはな。相変わらずの働きだ。」

 

「よく言うね、逃げ出した素体から情報が漏れる危険性を考慮して作戦を進めなくちゃならないのに。」

 

「うっ。」

 

「こっちで捕まえた素体分の報酬は口座に振り込んでおいてよね。情報漏洩を未然に防いだんだから。」

 

女性はそう言うと後ろを振り向いて去ろうとする。

 

「くっ・・・・・・・ブラック将軍に見込まれているとはいえ、その態度はなんだ!!」

 

あまりにも気に入らない態度にワシカマキリは思わず左手に付いている鎌をブーメランのように飛ばす。

 

鎌は、女性のサングラスに当たり、破壊してしまうが女性の方はすんなりと鎌を避け、殺気を発しながらワシカマキリを睨んだ。

 

「・・・・・・」

 

「グッ!?」

 

いつの間にか女性の腕はワシカマキリの首を掴み、その腰部には見覚えのあるベルトが出現していた。

 

「・・・・今度同じようなことをやったら作戦中でも殺すよ?私はあの人より冗談が通じないの。」

 

「・・・わ、悪かった。」

 

ワシカマキリが謝ると女性は彼の首を放し、愛車へと乗り込んでその場から去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「な、なんだとっ!?」

 

一方、イノカブトンは目の前で起きていることに驚いていた。

 

「・・・・・・超変身。」

 

クウガは目とベルトの色を紫に変化させ、体の鎧は西洋騎士のような重厚なものへと変わり、イノカブトンの身体を受け止めていた。

 

「こんなバカなことがあるのかよ!?俺様のトゲ車はライダーのキック攻撃とほぼ同格の破壊力を有しているんだぞ!?それが・・・・・・・」

 

「言いたいこと散々言って随分と酷いことしてきたんだな。」

 

クウガはイノカブトンを先ほどの自分のように岩に投げつける。

 

「ウオッ!?」

 

イノカブトンはぶつかった衝撃で丸まった状態から元に戻ったがクウガは倒されていたトライチェイサーから操作キーを引き抜き、タイタンソードへと変換する。

 

「ウリィイ――――――――――――!!ならばイノカブトン角えぐりだ!!」

 

 

イノカブトンは頭部の角をクウガの方へと向けて突進をする。対するクウガはタイタンソードを構えてイノカブトンが接近してくるのを待ち構える。

 

「・・・・・・・・」

 

「死ね!!」

 

イノカブトンはクウガの心臓にめがけて角を突き刺そうとした。

 

「オリャッ!」

 

しかし、胸部に差し掛かる瞬間、クウガはタイタンソードでイノカブトンの角を切り飛ばした。

 

「ブオォオオオオオオオ!?お、俺の角がぁあああああああああ!!」

 

角を失ったことによりイノカブトンはうろたえ始める。だが、クウガはそのままタイタンソードでイノカブトンを切りつける。

 

「グオッ!?」

 

「・・・・確かにこの世界はISが出てきてからおかしくなった。動かせるという理由で女が偉くなって、その権力を振りかざし、関係ない人を巻き込んで・・・・・・・でも、その中でも必死で生きている人もいるんだ。みんな同じ考えというわけじゃないんだ!!アンタの考えは歪んでいる!!」

 

クウガはタイタンソードにエネルギーを集中させ、イノカブトンの腹部にカラミティタイタンを繰り出す。

 

「ぐ、グブッ!?」

 

封印エネルギーが注入されたことによってイノカブトンの体内機関が狂い自爆装置が働きだす。

 

「自分の思うがままに生きて何が悪い!?この力があればどんな奴でも屈服させられるのに!!あんな奴らに見下されることもないのに!!!」

 

イノカブトンは自爆装置が働いて大爆発する。

 

その爆心地ではほとんどダメージを負っていないクウガの姿があった。

 

「・・・・・・・・だからなんだよ。力の思うままに使えば・・・・・それこそ、本当に人間じゃなくなっちゃうんだ・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日 ドイツ軍 宿舎

 

「・・・・・・束か?何なんだあのスーツは?EOSに近いものを作ったから性能テストしてって言われて試しに使ってみたが、高性能過ぎて5分も持たずにボーデヴィッヒたちを駆逐してしまったぞ。」

 

千冬は国際電話を通じながら束に文句の電話をしていた。

 

『そうなの!?いやぁ~~~束さんの強化スーツがそこまでの性能だとは嬉しいねぇ~!!流石私の息子というべきだよ~!!』

 

「冗談言っている場合じゃないぞ!?あのスーツのおかげでボーデヴィッヒは再び自信喪失、ハルフォーフは引き篭もり、他のメンバーたちも意気消沈して部隊存続の危機に陥っているぞ!?」

 

『だってちーちゃんがやったんじゃん。それ。』

 

「そ、それはそうだが・・・・・この様子だと任期終わっても心配で日本に戻れないぞ。」

 

千冬も今回ばかりはやり過ぎだと思った。

 

もし、このままラウラたちが復帰しなければ軍上層部が部隊解散どころか人体実験の方に回してしまうのかもしれない。

 

だが、束からとんでもない提案が飛び出してきた。

 

『だったら、気分転換に日本に連れてくれば?』

 

「ハッ!?」

 

『まあ、ゲルショッカーで少しは物騒だけど観光とかにはもってこいだからね。いっつもギシギシした軍の中じゃ大変でしょ。』

 

「お前・・・・・・・正気か?ハーゼ隊はこの国の特殊部隊だぞ?それを・・・・・・・」

 

『大丈夫大丈夫。軍の上層部の方にハッキング仕掛けていろんな機密事項を盾に脅すから。』

 

「・・・・・・・・」

 

束の口から出てくる恐ろしい発言に流石の千冬も黙ってしまった。彼女の口から出る言葉はとてもだが冗談だと感じられないからだ。

 

『それにちーちゃん、そろそろいっくんとちゃんと話し合った方がいいと思うよ?』

 

「・・・・・それもそうだな。」

 

千冬はパソコンを操作しながらある画像を見て言う。

 

 

 

そこにはある中学校の生徒たちが修学旅行先で行方不明になったという記事だった。

 

 

 

 

 




仮面ライダーの世界観が・・・・・このままだと飛んだごった煮ものになってしまいそう。

ラウラたちハーゼ隊を出していいと思いますか?

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