IS/仮面ライダークウガ  A New Legend   作:赤バンブル

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クウガを改めて見直すと本当に良作だと思う。ジオウで五代さん出そうもないのが少し残念。劇場版でライドウォッチの登場したから。


傷心

仮面ライダークウガと立花藤兵衛の特訓が開始されてから5日後。

 

ゲルショッカー基地の牢屋では旧ショッカーによって拉致され、散々いいように使われていた科学者6人がいつ処刑されるかと怯えていた。

 

「私たちは一体どうなるのだろう?」

 

「ゲルショッカーの事だ、戦闘員同様用なしになった私たちを処刑するかもしれん。」

 

「そんな!?私はまだ死にたくない!!」

 

「今頃、家族はどうしているだろうか?」

 

「せめて娘の顔をもう一度だけ見たい・・・・・」

 

無理だと思っていながらも彼らは最後の望みを捨てきれていない中、ゲルショッカー戦闘員が牢の前に来た。

 

「「「・・・・・・・」」」

 

「科学者諸君、君たちは偉大なるブラック将軍の寛大なお心により本日を以て釈放されることが決まった。」

 

「・・・・・・・・・えっ?」

 

戦闘員の言葉を聞いて科学者一同は思わず驚きの表情をする。

 

「ほ、本当に釈放なのか!?」

 

「ギィイ。ブラック将軍は、嘘は言わない。」

 

「おぉ!!」

 

「やったぞ!家に帰れるんだ!!」

 

「嫁や子供ともう一度会えるんだ!!」

 

「てっきりこのまま処刑かと思ったよ。」

 

「出発は30分後だ。それまでに準備して指定されたバスに乗り込め。」

 

科学者たちは思わぬ言葉に驚きながらも我が家に帰れると大喜びする。しかし、その中でただ一人、峰博士のみ難色の顔をしていた。

 

(おかしい・・・・・ショッカーの秘密を知っている我々を急にあっさり釈放するなんて。何か絶対に裏があるようにしか考えられない・・・・)

 

彼は牢に入る際にたまたま持ってきてしまった特殊ガスマスクを着替えたスーツの中に隠し、バスへと乗り込んで行った。

 

(特殊ガス用に製作した小型ガスマスクだが万一の時に役に立つのかもしれん・・・・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲルショッカー基地から出発したバスはのどかな山々、道路のすぐ隣には川が見える道をゆっくりと走り続ける。

 

「また、自然の緑をこの目で見ることができるなんてな。」

 

「本当、緑の山や川を見るなんて何年ぶりだろう。」

 

「青い空、緑の森が目に染みるなぁ。」

 

「早く家族に会いたいもんだな!」

 

他の科学者たちはすっかり自由の身になったとウハウハしている中、峰博士はどうしても本当に釈放されたのかと不安を拭い切れないでいた。

 

(本当にこのバスは私たちを送り返すだろうか?)

 

しかし、どういうことかバスは橋の中間地点で突如止まった。

 

「ん?どうしたんだ?」

 

突然止まったことに驚いた科学者一同は運転手の方を見る。

 

「何故止まったんだ?故障か?」

 

「機械には強いんだ。故障なら手伝うが・・・・・・・」

 

「故障ではない、ここで実験を行うのだ。」

 

「「「えっ!?」」」

 

突然の運転手の発言に科学者一同は困惑する。自分たちは釈放されたはずだ。なのにどうしてここで何の実験を行うというのだろうか?

 

「実験?何のことだ!?」

 

「黙れ、ゲルショッカーは首都圏の全都民を抹殺する殺人作戦を行う。その前にお前たちを実験する。」

 

運転手の言葉に誰もが口を開く。

 

「違う!話が違う!!」

 

「そうだ!ブラック将軍は我々を釈放すると言ったはずだ!!」

 

「そうだ!」

 

「話が違うぞ!!」

 

「釈放するが生きたまま釈放するとは言っていない!」

 

「貴様!殺されてたまるか!!」

 

科学者の一人が運転手を操縦席から引き剥がそうとするが運転手は常人とは思えない怪力で跳ね飛ばす。

 

「うわっ!?」

 

「馬鹿め・・・・・我々ゲルショッカーが只の運転手をバスに乗せると思っていたのか!」

 

運転手は自分の腕を交差する。すると姿が瞬く間にサソリとトカゲの合成怪人 サソリトカゲスへと変わる。

 

「「「うわああっ!?」」」

 

「俺はゲルショッカーの改造人間サソリトカゲス!俺の体内には一瞬にして空気中の酸素をなくす『酸欠ガス』が内蔵されておる。今から実験を始める!!」

 

「や、や、やめろ!!」

 

「やめてくれ!!」

 

「た、助けてくれ!!」

 

科学者一同は混乱状態に陥り、ある者は命乞いをし、ある者は窓を開けて逃げようとし、ある者はサソリトカゲスがすぐ近くにいるにもかかわらずドアを開けて逃げようとした。

 

「ソーリーッ!!」

 

そんな科学者たちに対してサソリトカゲスは容赦なく酸欠ガスを吐きつける。

 

「「「「うわああああああああ!!!」」」」

 

バスの空気の酸素は瞬く間になくなり、科学者たち一同は苦しみだす。

 

「ソーリーッ!!ソーリーッ!!ハッハッハハハハハ、存分に苦しみながら死ね!!」

 

サソリトカゲスは笑いながら窒息死する科学者たちを見る。全員が動かなくなったのを確認するとサソリトカゲスはバスの外に出て遅れてジープで来た戦闘員たちから通信機を受け取り、ブラック将軍に報告をする。

 

「ソーリーッ。ブラック将軍、旧ショッカーの置き土産である酸欠ガスは恐るべき威力です。50キログラムのガスを首都圏上空に放出すれば多くの都民を一瞬で全滅できます!!」

 

『くどい!お前の報告を待つまでもなく既に計算済みだ。それより、実験用の人間の死体を確認の上、処理しておくのだ。』

 

通信を終えるとサソリトカゲスは戦闘員に命令して科学者たちの死体をバスから外へ運び出させる。

 

「ひい、ふう、みい・・・・あと一人か。早くしろ!」

 

次の作戦が控えていることもあり、サソリトカゲスが急かすと戦闘員たちは顔色を変えて戻ってくる。

 

「ギィイ、いません。」

 

「バカな!逃げ出せるわけがない!!探せ!!」

 

「「「ギィイッ!!」」」

 

戦闘員たちはバスの中、車体の下、下の川を確認するが一緒に窒息死しているはずの峰博士の姿だけどこにもなかった。

 

「いません!」

 

「ええい!早く探すんだ!!」

 

サソリトカゲスは川に飛び込んだのではと確認してみるがやはり姿はない。

 

「向こうを探せ!!」

 

「「「ギィイッ!!」」」

 

少なくとも遠くまで逃げていないと判断したサソリトカゲスは戦闘員たちを率いてその場から離れていく。

 

だが、峰博士は橋の鉄橋の僅かな隙間に必死に掴まりながら彼らが去って行くのを待っていた。

 

「ガスマスクに酸素ボンベ機能がなかったら危なかった・・・・・・・くっ!」

 

サソリトカゲスたちが去ったのを確認すると彼は、橋の上へとよじ登り、急いでその場から走り去って行った。

 

「妻と娘に会うまでは死んでも死にきれん・・・・・急がねば・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、一夏は専用マシンが完成するまでの慣らし運転として藤兵衛から改造サイクロンを借りてかつて自分が通っていた中学校を覗いていた。

 

「・・・・・・・(今頃、弾や鈴も帰っている頃なんだろうな。)」

 

寂しそうに見ている一夏の隣で滝は、少し戸惑ったものの声をかける。

 

「行きたいんだったら行ってもいいんだぞ?お前は本来学校で勉強する身なんだからな。」

 

「そんなこと言っていられませんよ。俺はゲルショッカーに狙われているんですから。行ったら行ったでみんなを巻き込んじゃうし。」

 

束の話によると一夏は学校側では諸事情で千冬と共にドイツに滞在していることになっている。それ故に友人たちは未だに彼がドイツにいると思っている。

 

「・・・・・・行きましょう。」

 

「・・・・そうだな。早く帰んないとおやっさんたちがうるさくなるからな。」

 

二人はエンジンをかけてその場から去ろうとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「きゃああああああああ!!!」

 

 

 

 

「「!?」」

 

突然の悲鳴に二人は思わず振り向く。急いで現場に駆けつけてみると二人の女子生徒がゲルショッカー戦闘員たちに包囲され、その中で二人の男子生徒が二人を逃がそうと戦闘員たちに飛び掛かっていた。

 

「鈴、早く香子ちゃん連れて逃げろ!!」

 

「早くしてくれ!!コイツ等ガチでなんかまずい!!」

 

弾と数馬は、二人を逃がそうと必死で戦闘員に立ち向かうが相手はショッカー戦闘員よりも強力なゲルショッカー戦闘員、あっという間に取り押さえられ、戦闘員たちのリンチにされ始める。

 

「五反田先輩・・・・御手洗先輩・・・・・」

 

「香子、今は逃げましょう!コイツ等本当になんか変・・・・・・」

 

鈴は怯える生徒の手を引っ張って逃げようとするが二人の目の前にサソリトカゲスが現れる。

 

「ソーリーッ!!」

 

「きゃあっ!!」

 

「ば、化物!?」

 

「峰香子だな?お前に用がある。脱走者を捕らえるために来てもらおうか!」

 

「私の後輩に手ぇ出すんじゃないわよ!!」

 

近づいてくるサソリトカゲスに対して鈴は、グーパンチを繰り出すが改造人間である彼に通用するはずがなく、逆に首を絞められてしまう。

 

「うっ!」

 

「ソーリーッ!!邪魔をするなら例えガキとて容赦はせん!!」

 

「凰先輩!!」

 

香子は鈴を助けようとするが恐怖のあまりに脚が動かない。すぐ後ろでは戦闘員たちが既に二人をリンチにし終えて彼女に迫っていた。

 

「その小娘を捕らえろ。」

 

「「「ギィイッ!!」」」

 

「さて、後はコイツ等の後始末だな。」

 

サソリトカゲスは、鈴を放す。

 

「ゲホッ、ゲホッ・・・・・・・・」

 

「ゲルショッカーの姿を見た奴には全員死んでもらう!」

 

「!?」

 

彼女の目の前でサソリトカゲスは酸欠ガスを吐こうとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

「変身!!」

 

「うん!?」

 

そこへ一夏がクウガに変身しながらサソリトカゲスを彼女の目の前から引き剥がした。

 

「ソーリーッ!?」

 

「うっ!?」

 

サソリトカゲスは吹き飛ばされ、一夏はぐったりしている鈴を抱える。後ろでは滝が香子を捕らえようとした戦闘員たちを殴りつけて蹴散らし、倒れている弾と数馬を起こす。

 

「早くその子を連れて逃げろ!!」

 

「は・・・・はい!!」

 

弾たちは香子を連れてその場から走り去って行く。クウガも鈴を起こすとサソリトカゲスから庇うようにする。

 

「早く逃げて!!」

 

「アンタ誰よ!?」

 

「いいから!!」

 

クウガは無理やり鈴を逃がすとサソリトカゲスと対峙する。

 

「ソーリーッ、織斑一夏!ドイツの時以来だな!!」

 

「ドイツの時?一体なんのことだ!?」

 

「ソーリーッ、知らなくても無理はないな。俺はあの時お前が改造手術をするところをブラック将軍と見ていただけだったからな。」

 

「・・・・・」

 

クウガは身構えながらサソリトカゲスと距離を取る。

 

「俺はサソリトカゲスだ!クウガ、任務のついでに貴様の命をもらうぞ!!俺の落とし前としてな!!」

 

「そうか・・・・でも、俺は死ぬつもりはない!!」

 

クウガはサソリトカゲスと戦闘を開始する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「嘘・・・・・・あれが一夏?」

 

二人が交戦している物影でこっそり鈴が見ていたと知らずに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




IS要素が薄すぎたからキャラを出しました。

本作でIS学園編をやるとしたらヒロインは誰がいいと思いますか?

  • 凰鈴音
  • セシリア・オルコット
  • ラウラ・ボーデヴィッヒ
  • シャルロット・デュノア
  • 更識楯無
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