前回の話の後、期末テストがあった。Aqoursの活動も一時休止となった。そして努力の結果、私は初めて平均点をすべての教科で超えることができた。
テスト終了後の最初の部活の日に部室に行くと今度は月ちゃんと1年生3人組がいた。
またあれが始まるのかな…?
月「ねえねえ千歌ちゃん、この中で一番、嫌いな食べ物がなさそうな素敵な人ってだーれ?」
清ちゃんは鰻も最近克服したって言ってたから…、
私「清ちゃんで!」
月「じゃあ清ちゃん、鰻って知ってる?」
清「もちろん。嫌いだったんだけど克服したんだよ」
月「へえー、すごいねぇー。じゃあさ、その刺身は見たことある?」
清「ないなぁ」
月「なんで?」
清「えっ?」
月「なんで鰻の刺身はないの?」
これは知ってる。
清「そりゃ正解の答えだろ?」
月「…つまんねー奴だなぁ…」
清「やった!」
月「はい紙とペン用意して!」
また漢字…?
月「『とうそくちょくせんうんどう』を漢字で書いてください!」
これやったぞ。
解答オープンの時間がやってきた。
最初は…。
月「千歌ちゃん、オープン!」
私は「等速直線運動」と書いた。
月「次は清ちゃん、オープン!」
清ちゃんは「等速直線運動」と書いた。
月「次は幸恵ちゃん、オープン!」
幸恵「ルシファー!」
幸恵ちゃんは「等速直線運動」と書いた。
月「最後は光希ちゃん、オープン!」
光希ちゃんは「等速直線運動」と書いた。
月「なるほど。はい全員!つまんねー奴だなぁ…」
これ初めてじゃないの?
月「ほんとつまんなーい。やる気失くしちゃったー。清ちゃん生徒会の仕事お願いねー」
清「はーい」
職務放棄でこれクビになりかねないぞ…。
【VTR 開始】
今こそすべての日本国民に問います。鰻の刺身がないのはなぜ?
今まさに鰻の蒲焼きを食べている人に聞いてみました。
男性「えーっと、骨があるから?」
女性「うーん、そうね、ぱさぱさでおいしくないから?」
なぜ鰻の刺身がないのかも知らずにやれ「土用の丑の日は鰻だ」だの「鰻と梅干の食べ合わせはよくない」だの、鰻について語る日本人のなんと多いことか。
しかし、ツキちゃんは知っています。
【VTR 一時停止】
月「鰻の刺身がないのは」
ドドン!
月「血に毒があるから~!!」
私「清ちゃんすごーい!!」
清「えへへ」
【VTR 開始】
血に毒があるから…。
仲喜「さすがツキちゃん!生徒会長で鰻のことも知っているなんて、さてはぐるナイのゴチに出られるくらいの食通だな?」
月「それほどでも…」
詳しく教えてくださるのは、コメット団料理担当の山部仲喜さん。
仲喜「鰻は血にイクシオトキシンという毒があります。この毒を体内に取り込むと下痢、嘔吐、皮膚の発疹、チアノーゼ、無気力症、不整脈、衰弱、感覚異常、麻痺、呼吸困難が引き起こされ、死亡することもあります」
鰻の毒はかなり恐ろしいものです。しかし、食べられるのには理由があります。
仲喜「しかし、その毒はタンパク質性のため、60℃位で失活してしまいます。しっかり加熱して蒲焼きで食べるのはそのためなのです」
では、刺身で食べるにはどうすればよいのでしょうか?
仲喜「えっ?刺身で食べたい、だって?では、ここに私が沼津港で密漁してとってきたうなぎが1匹いるので、これを調理しましょう」
本当にやるのですか?
仲喜「はい。食べたいんでしょ?」
当たり前ですよ!
仲喜「では、まずはこの鰻を締めます」
生きていた鰻なのですね。
仲喜「次に、開きます」
背中から開く。東京流ですね。
仲喜「そして、切ります」
鰻は白身です。
仲喜「ここで厄介な作業が入るのです」
それは?
仲喜「とにかく血を洗い流す!!」
私もやってみましょう。
仲喜「あなたメガネをかけてないでしょう?目に入ってもやばいからだめです」
目に入ると結膜炎になるそうです。
しばらくして、
仲喜「これでいいかな」
もう食べられるのですね。
仲喜「はい。このまま盛り付ければ完成です」
そして盛り付けたあと、
仲喜「あの、すみません、お名前は…?」
三井といいます。
仲喜「では三井さん、一緒に…食べませんか♥」
ええ、もちろんです。罪な感じはしますが…それよりそのウルウルした瞳、かわいいですね。
※このあとこの鰻の刺身は皆さんで美味しくいただきました。
というわけで、鰻の刺身がないのは…、
血に毒があるから…でした。
仲喜「ツキちゃんは今何を食べたい?」
【VTR 終了】
月「それより密漁だめでしょう?警察呼ぶよ!?」
※このあと仲喜くんは無事任意同行を求められました。
月「さあ、わかったかな?」
光希「なるほどです!」
幸恵「勉強になったわ!」
月「じゃあ、時間も時間だから練習にヨーソロー!!」
私「それ曜ちゃんのセリフ〜!!」
こうして練習が始まるのでした。
次回から次期生徒会の話になります。