収録は2021年4月という設定です。
読者の皆さん初めまして。僕は鳳来寺シオン。名古屋市天白区在住の中学2年生です。YouTubeで「鳳来寺」名義で動画投稿をやっています。僕って言ってしまいますが女の子です。よろしくね。
さて、そんな僕はというと…、
僕「ここが…鎌倉…いい場所だなぁ」
今から鎌倉観光をしようと思います。
〜※〜
とりあえずこの時点で11時半。歌を口ずさみながら行こう。
【♪カルロス・ガルデル『首の差で』♪】
ここで歌ったが故に、まさか知らない女の子に捕まるとは…。
歌い終わったところでいい店を見つけた。イタリア料理のアクアサルーテだ。入ろうとした、その時だった。
??「鳳来寺さーん!!」
僕「えっ…誰?」
??「あなたの歌声、すごく素敵ですね!!まるで伊波●樹さんみたいです!!」
僕「いきなり何なの!?」
やってきたのはダークブラウン髪の毛にリボンをつけた僕と同い年くらいの女の子だった。
??「私、あなたのことが大好きです。どうか…私と友達になってください!!」
僕「いや…ちょっ…待っ…あっ!そこに頼朝像が!!」
??「どこどこ?」
僕「逃げろー!!」
怖いよこれ!!天白並に平和だと思ったのに!!
なんとかして車の陰に隠れることができた。
??「そういえば鳳来寺さんどこに行った…?あれ…?」
僕の先輩の由美さんってこんなに大変な思いしているんだ…。しかもあの子結構足速いし…。
とりあえずあのイタリアンレストランで食べよう。
〜※〜
うん。ここのパスタランチはすごく美味しい。それにフォカッチャやサラダもおかわり自由なので満腹である。
店を出て駅に戻る。せっかくなので江ノ電に乗って楽しもう。その時だった。
??「あっ!!鳳来寺さん見つけました!!」
またあの子だ。逃げるぞ!!
??「待ってくださーい!!」
全速力ダッシュだ。しかし僕は50m走が8.2秒と13歳女子としては少し速め。しかし相手は見ている限りそれより速そうである。
400mくらい走ったところでその子には捕まった。
??「ねえ鳳来寺さん!!なんで私から逃げるんですか!?そんなに私のことが嫌いなんですか!?そんなわけないですよね!?ね!?」ハイライト消し
僕「だから落ち着いてよ!!」
??「…少々取り乱しました。私、鎌倉在住の桜坂しずくと言います。中学1年生です」
僕「僕は鳳来寺シオンと言います。名古屋の天白区に住んでいる中学2年生です。それはそうと桜坂さんはなぜ僕に惚れたんですか?僕は女の子なのに…」
しずく「美少女の鉄道系YouTuberというのにすごく憧れていまして、しかもあなたは私と1歳差。それにミュージカル系もあなたは得意そうに見えます。だから私と友達になってほしいのです」
僕「いいですけど…僕のことシオンって名前でいいですし、敬語でなくても大丈夫ですよ」
しずく「だったら私のこともしずくって名前を呼び捨てで呼んでほしいなぁ…なんて」
僕「じゃあこれからよろしくね、しずく」
しずく「シオンさん、こっちこそ!!」
これが僕としずくとの出会いだった。この数年後、僕たちはまた深く関わっていくことになるということをまだ知らない(ネタバレするな)。
僕「そういえばしずくはどんな部活に入ろうと思っているの?」
しずく「私は演劇部に入ろうと思っているんだ。小さいころから演劇が好きで、お母さんも色々な演劇を連れて行ってくれたの。それに小学校時代も演劇部だったし。そういうシオンさんは?」
僕「僕は入学したときからずっと帰宅部。鉄道部もアイドル部もヲタ硏同好会も無かったし、何より入る義務がなかったもん」
しずく「私とは真反対だね」
僕「だけどその分入りたい高校を目指して勉強しているんだ。僕の目指す高校は舐めていては入れないような場所。だけど高学歴を目指して頑張ろうかなって」
しずく「みんな大変なんだね」
2人「あはは…!!」
とりあえず本題に入ろう。
しずく「そういえば鎌倉に来たのはなんで?」
僕「江ノ電に乗るためさ。色々ユニークなこの路線にずっと憧れていたの」
しずく「それなら私が案内するよ。私も江ノ電は好きだから」
僕「ありがとう」
こうして2人で江ノ電沿線を回ることになりました。
~※~
江ノ電は乗っているだけで楽しい。急カーブや海岸、さらには軌道まで走るというかなりイレギュラーな路線だから。
まずは鎌倉大仏の最寄である長谷駅で降りてみる。
大仏の胎内に入ることも可能。20円だから大切に拝観させてもらおう。
しずく「大仏の中に入るのは初めてでしょ?」
僕「そうだけど。修学旅行で東大寺行ったときは鼻の穴にすら入れなかったからすごく新鮮」
しずく「そう言ってくれて私も嬉しいです♥」
〜※〜
さて、江ノ電に戻り今度は海岸沿いの鎌倉高校前駅、腰越駅を抜けよう。
鎌倉高校前駅は海岸沿いに駅がある珍しい場所。その次の腰越駅はホーム有効長が3両分しかない。そこから江ノ島駅まで併用軌道区間に入る。
〜※〜
江ノ島下車。
僕「ここが…江ノ島…」
しずく「いい場所でしょ♪」
僕「うん。湘南の偉大さを感じるよ」
しずく「ふふっ♥気に入ってくれて嬉しい♥♥♥」
とりあえず江ノ島には渡って神社にお参りはしよう。
〜※〜
終わってからのこと。
しずく「このあとシオンさんはどうするの?」
僕「日帰りを予定していたしそろそろ帰ろうかなって。流石に女子中学生が日を跨いでまで外に出てるってまずいでしょ」
しずく「えっ…」
ガシッ!!
しずくに腕を掴まれた上で彼女の目から一瞬にして光が消えた。
しずく「鎌倉より名古屋のほうが大事なの?日帰りだなんて聞いてないよ!ねえ!!帰らないでよ!!」
僕「帰る家があってこその旅。僕はそう思ってる」
しずく「私、もっとシオンさんのことを知りたい…。だから…今日は一晩だけ私と一緒にいて…?」
僕「もうわかったよ…」
こうして僕はしずくの家に案内された。海岸沿いの大豪邸だ。ちなみに僕の両親の方には伝えてある。しかもあっさりOKが出ているし。
こうして僕は次の朝まで鎌倉で過ごしてから帰路につきました。
次回こそ4月17日収録回とします。