今回は青山由美視点で書きます。
※ここでは、百香ちゃんと由美はAqours結成以来の心の友とします。
※※しがみのAOBAさんには申し訳ありませんが、当小説が200話を超えてしまったため、近日中に新作に移ります。このため、相手より早く投稿させてもらうことにしました。本当に申し訳ございません。
俺「…で、君たちは何がしたいの?」
夏のある朝9時ごろ、俺は曜ちゃんの妹の百香ちゃんおよび千歌っちに沼津駅に呼び出された。というのも、俺が家でゴロゴロしているのを警戒したからだという。
まあ、俺の兄弟たちや仲喜くん、勇輝くんは出かけていて名古屋にいないので、家にいてもときめかないというのもあった。
百香「今日は行きたいところがあるからドライブに行こうと思ったんだよ」
俺「どこに行くの?」
千歌「それはお楽しみだって」
俺「よし、行こう!!」
百香ちゃんが言うなら信じたい。というのも、前世が海上自衛官の2等海佐であり、かなりの経験を積んでいるためである。この話はダイヤから聞いている。
また、俺は未開の地に行ってみたいという冒険心があるので、ぜひ行かせていただきますの一言しかなかったのだ。
ただ、問題なのは他人の車に乗ることだが、百香ちゃんは俺とは対照的に運転がすごく上手ということもあってあまり気にしていない(*1)。
とりあえず車に向かおう。
千歌「楽しみだね、由美ちゃん」
俺「うん!」
〜※〜
乗る車はソニックシルバーのR33である。2ドアクーペで定員は4人。トランスミッションは5速MT。燃費は8.1km/L(10・15モード)と悪いが、俺が資金を提供したのでBluetoothに対応した新しいカーナビがついている。
運転席はもちろん百香ちゃん。助手席に俺、後部座席に千歌っちが乗った。
そして百香ちゃんはキーを回してエンジンをかける。
ETCはついていないので俺たちで割り勘となった。
目的地は軽之田ロイヤルアウトレット。ここには電車でしか行ったことがないため、本当にわくわくする。
百香「そういえば由美姉、教習所はどんな感じ?」
俺「今度やっと仮免の試験を受けるんだ。もちろん、MTだよ」
百香「それはよかった。頑張れよ」
千歌「千歌も応援してるから」
俺「みんな、ありがとう!」
百香「さあ、出発するよ!」
全員「おー!!」
こうして俺たちの旅は始まった。
〜※〜
伊豆縦貫自動車道の長泉ICから高速に入る。その後、長泉JCT、長泉沼津ICを抜けるとそこからは新東名で道なりとなる。
その後、浜松いなさJCTから三遠南信自動車道に入って鳳来峡ICまで乗る。
俺「車で山道はよく行く?」
百香「よく行くよ。前世ではよく北海道の山々を駆け抜けたものさ」
俺「なんかわからないことがあったら言うから」
百香「ありがとう」
そしてカーブの多い山道を抜けて東栄ICから自動車道に入る。
佐久間川合ICを抜けると、そこからまた山道に入り、佐久間駅付近で左折。ここからが本番。
百香「見慣れない景色だなぁ」
俺「まあ、俺もこの辺はあまり知らないからさ」
千歌「なんかワクワクするね!」
百香「そうだな」
そしてついに異世界トンネルに突入!!前照灯点灯!!
まるでライブのステージの如く輝く世界を走り去るんだよ!!これは読者の皆さんも夢に出てきたことはないかい?
~※~
異世界トンネルを抜けると、月光市に入る。そしてコ●ダ珈琲店で休憩をとる。
由美「すごい新鮮だ」
そう。俺は中部高速鉄道の社員でありながらこの世界には電車以外で来たことがなかったので新鮮さを感じられたのだ。
ここで食事をとる。やっぱり●メダに来たらビーフシチューとメロンソーダに限るな。
千歌っちは月光銅店限定のみかんケーキとピザ、百香ちゃんはミニシロノワールを注文した。
百香「由美姉はなんで『シロノワールはミニがいい』って知ってたの?」
ミニにしたのは俺からのアドバイスもある。
俺「実はシロノワール自体はかなりサイズが大きすぎるんだ。それで誤って普通サイズを頼んで痛い目に遭った人が多くいるのさ」
百香「なるほど」
俺「愛知県民の常識です」
〜※〜
俺「いや〜、満腹だ♪」
百香「よし、それじゃあ目的地に向かうか。ところで由美姉はWALKMANとか持ってる?」
俺「持ってるけど、なんでそんなこと聞くの?」
百香「由美姉がどんな曲を普段聴いているか知りたくってさ。車で聴けるかなって」
俺「いいけど、しょうもない曲ばっかりだよ?」
百香「大丈夫!私が保証する!」
俺「じゃあお願いします」
そして出発。銅ICから海桜高速道路に乗る。
【♪菅野祐悟『Half of the Sky』♪】
そして月光JCTから南国急行自動車道に入る。その後は住宅街の上を駆け抜けていくのだ。
南国急行自動車道の最高速度は140km/hと他のどの高速道路よりも速く走ることができる。そのため片側4車線で、大型車が通っても大丈夫なようにしてあるのだ。
R33は最高速度200km/h以上なので、かなり余裕でとばしていった。
住宅街を抜けると山に挟まれてトンネルを抜ける。市の境の長いトンネルを抜けると、中世ヨーロッパ風のファンタジーの世界だった。
そこにある幻の大地SAで休憩しよう。
俺「すごく新鮮だ」
百香「由美姉後ろ!」
振り向くと…、
モンスターA「ガルル…」
俺「ギャー!!こいつモンスターだ!潰さないと!!えいっ!!」
俺はビームでモンスターを倒し、そのモンスターを店頭に届けた…ら、1000円もらえた。食用モンスターだったらしい。
そのまま出発。そして行くこと30分、軽之田ICを降り、しばらくして目的地に到着。
百香「ここ…か」
俺「着いたぞ!軽之田ロイヤルアウトレット!!」
ここに来るのは百香ちゃんは初めての可能性がある。3人で仲良く回ろう。
まずはレストランエリア。これは西側の1階部分にあたる。
焼き肉のス●モトやラーメンの町田●店、更には北海道居酒屋の●るま、イタリア料理のサ●ゼリヤなど、とにかく多い。
次はアパレルエリア。これは西側の2階部分にあたる。
G●Pやユ●クロ、エイチア●ドエムの他にも高級ブランド店も存在する。俺たちはここで買い物を進めるのだった。
百香「似合う?」
このとき百香ちゃんはスカートを試着していた。
俺「すごく似合うよ!」
百香「千歌姉は?」
千歌「私もいいと思う。百香ちゃんのイメージカラーにピッタリだよ!」
そんなこんなで色々買ってしまった。会計は13500円になった。もちろん、割り勘だ。
その次はスイーツ・特産品エリア。これは東側の2階部分にあたる。このエリアはもうすでに俺にとっては守備範囲だ。
ちなみに西側エリアを抜けるとニンテンドーマリオワールド軽之田にたどり着くが、今回は時間の関係上スルーした。あと東側の1階部分は駐車場になっているので寄る用事はない。車も隣の立体駐車場にとめてある。
…閑話休題。
百香ちゃんの大好きなぶどうゼリーに、千歌っちの定番みかんゼリー、そしてここに来たら俺が逃さない小倉トーストプリンなどとにかく種類が豊富。
千歌「どれ買うか迷うね」
百香「そうだね」
俺「でしょ?」
…と言いながら全部衝動買いするのがオチ。
俺「ここは俺が奢るよ」
千歌「ありがとう!」
次は特産品ショップに行こう。
激辛唐辛子のキャロライナリーパーや最凶ラーメンの宣治ラーメン(*2)、超激辛の仲喜カレー(*3)など百香ちゃんが嫌いな、物騒なものも売っていたが、ちゃんとした沖縄そばや山梨のほうとう、秋田のきりたんぽなども売っていた。
百香「この宣治ラーメンは気になるなぁ」
俺「それむちゃくちゃ辛いよ?」
百香「じゃあやめた」
だよね。ホッとした。
そんなこんなでここでも俺の懐は少し寒くなった。
百香「なんか、買いすぎたな」
千歌「とりあえず荷物置こうか」
俺・百香「うん!」
そして荷物を置いて、
千歌「じゃあ次はあの駅に行こうよ!」
俺「あの…駅…」
そこは南国急行鉄道の軽之田駅。俺は嫌な予感がした。なぜならそこに行くときに俺がタイキックに遭う率がかなり高いのだ。
百香「由美姉、どうしたんだよ?」
俺「なんか…この後痛い目に遭いそうで怖いんだよ…」
すでに涙が溢れていた。
百香「そんなに弱気になってどうするんだよ!!お前は魔法使いじゃないのかよ!!それにお前それ言って虚しくならないのか!?」
俺「そうだけどさぁ…これはもう魔法では防げない。それにタイキックに遭う可能性g…」
バッチーン!!
突然、百香ちゃんが俺をビンタした。
百香「てめえふざけるのもいい加減にしろ!!!!」
百香ちゃんの怒号は隣にある軽之田電鉄の高架線に響いた。
百香「タイキックごときのジンクスで弱気になって、そんなんじゃ生き残れないぞ!!」
俺「えっ?」
百香「俺が前世自衛官だったときは、護衛艦『はくう』に乗っていたときに12発のミサイルを探知して、11発を撃ち落としたが、残りの1発が命中してそれで殉職した。由美だって2年前の4月に電車乗車中に床下が爆発して一酸化炭素中毒で死にかけたけど結局無事だっただろ?だから、こんなタイキックごときでグチグチ言うんじゃねえ!!」
俺はとにかくすすり泣きしながら叱咤激励されるしかなかった。
俺「もう…百香ちゃんはずるいよ…」
百香「えっ?」
俺「俺が心折れそうなときも心から応援してくれた…。今だってそうだよ…ぐすっ…。コメット団としての活動にも協力してくれた…。それなのに…それなのに…何にも恩返しができないけど…弱気な性格は少しずつ変えていきたい…百香ちゃん、君には本当に感謝したい…今までも本当にありがとう…これからもよろしくお願いします…」
百香「やれやれ。由美姉は相変わらずだよ」
俺「どうしたの?」
百香「泣き虫で弱気で、俺とは対照的なところが多いけど、元男同士としてこれからも頑張ろうじゃないか!」
俺「うん!」
これで涙は収まった。とりあえず行ってみよう!!
〜※〜
百香ちゃんと千歌っちは入場券を買った。俺はEdepa+(*4)を持っていたので、入場料はチャラになった。
軽之田駅には電車が2本とまっていた。南国急行鉄道の主力車7000系10両編成と中部高速鉄道からの乗り入れ車両G5000系4両+G5100系3両2本の10両編成だ。
何を隠そう、南国急行鉄道7000系は2019年製にも関わらず吊り掛け駆動のVVVF車である。10両固定編成で、編成出力は6400kWとなる。
一方、G5000系については更に化け物で、1962年に製造されており、こちらは直角カルダン駆動のVVVF車、かつ交直流電車であり、ついでにディーゼル発電機を搭載して非電化区間の自走も可能になっている。エンジンの気筒数と排気量は水平対向8気筒24L、出力は2720psで、1編成に2基搭載している。編成出力も4両で2560kWであり、こいつらがどれほど化け物なのかがわかる(*5)。
G5100系についてもG5000系と性能差はほとんどなく、この2本が3両編成なので駆動方式が吊り掛け駆動であることと、編成出力が1920kWであることなどが異なる。
…閑話休題。
百香「これが中部高速鉄道の電車か…」
俺「まあ見た目は普通だよね。だけど発車するときがヤバい」
しばらくして発車ベルが鳴り、ドアが閉まる。そして列車が発車する。
百香「やっぱり力強い走りだなぁ」
俺「だろ?」
軽之田駅は2面2線しかないので2本とも発車したところで撤退した。
〜※〜
百香「すごく楽しかったなぁ〜」
俺「これが通勤電車の本気だよん」
というわけで帰ろう。
千歌「…で、今日これからどうする?」
俺「これから…って明日もあるから新居町に帰る気でいたんだが」
千歌「千歌と一緒に居ようよ」
俺「えっ?」
千歌「なかなか会えないじゃん…嫌なの?」
俺「もうわかったよ」
千歌「やったー!!」
百香「千歌姉は相変わらずだからね」
全員「あはははははは…!!」
こうして俺たちは帰路についた。今回車に乗せてもらった百香ちゃんには、感謝の念しかない。
次回は本編に戻ります。