ネタ系ローカルアイドル since 2019   作:松浦南北

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Bルートと言いましたが先にBルートを書いてAルートは後で書きます。
今回は重い話で、千歌ちゃんと花丸ちゃんが命の危機にさらされます。推しの方には申し訳ありません。そして、渡辺曜ちゃん視点で書きます。
※ただ、2人が嫌いなわけではないのであしからず。

※※その予定でしたが、後述の通り、Aルートは取りやめ、Bルートと書くのもやめました。


毒ジュースと毒シャイ煮

前回の千歌ちゃんと勇輝くんの漫才のあと、由美ちゃん、私、梨子ちゃんの3人で買ってきた岳南電車のお土産を18人で分けた。

 

茶飴は30個。人形焼は18個。旅に行った私たち3人と健さん、聡平くん、仲喜さんは茶飴と人形焼1個ずつ、それ以外は茶飴2個と人形焼1個、というふうに分けられた(*1)。

 

緑茶と紅茶のティーバッグは十千万に持っていくので千歌ちゃんに預けた。

 

その後、謎の魔女が入ってきた。

 

「失礼しまーす。千歌さんと花丸さんいますか?」

 

由美「あっきー、だめじゃないか!『失礼します』の前には3回ノックして入って来ないと!」

 

あっきー「げっ!由美!バレたか…」

 

由美「何の用だ?」

 

あっきー「俺たちウイング団が作った特製ドリンクと特製シャイ煮を持ってきたから食べてほしいなぁ〜って」

 

由美「帰りなさい」

 

あっきー「なんでだよ!」

 

由美「アンタたちの作ったものはたいていロクなことが起きないからさ」

 

あっきー「とりあえず千歌さんと花丸さんはこっちにおいで〜☆」

 

由美「無視かい!それに鞠莉ちゃん以外が()つけて喋るなんて嫌な予感しかしないぞ…」

 

鞠莉「由美、呼んだかしら?」

 

由美「鞠莉ちゃん、dangerousだから一緒に戻ろう」

 

鞠莉「えぇ〜っ!?Why?」

 

由美「あいつは悪者。ロクなことがないから付き合ってるとまずいんだ」

 

そう言って、2人は戻ってきた。入れ替わりで千歌ちゃんと花丸ちゃんは魔女の元へと向かう。

 

千歌「どうしたの?魔女さん」

 

花丸「なんか美味しそうな予感がするずら」

 

あっきー「『美味しそう』じゃなくて本当に美味しいものを提供してあげるよ!」

 

2人「やったー!」

 

完全にウイング団の罠に嵌ってますね、2人共。まあ、私が呼ばれても罠に嵌っていただろうけど。

 

あっきー「千歌ちゃんにはこの特製ドリンクをあげる」

 

千歌「ありがとう!いただきます!」

 

ゴクゴク…

 

千歌「おいしいねこのジュース!」

 

あっきー「花丸ちゃんにはこの特製シャイ煮をあげる」

 

花丸「ありがとう!いただきます!」

 

バクバク…

 

花丸「おいしいずら〜♥」

 

すると魔女はニヤリと笑った。

 

2人の体に異変が起きたのはその直後だった。

 

なんと!2人が急にバタリと倒れてしまったのであります!

 

由美ちゃんは言う。

 

「千歌ちゃん、マルちゃん、大丈夫!?」

 

2人の反応はなかった。

 

すると由美ちゃんは動き出す。

 

由美「梨子ちゃん!まず110番通報をお願いします!

ルビィちゃんは119番通報をお願いします!

曜ちゃんと果南ちゃんはAEDを持ってきて!」

 

私を含めた4人「はい!」

 

由美「残りで手分けして心肺蘇生法と人工呼吸を行おう!」

 

残り「はい!」

 

そして私は慌ててAEDを千歌ちゃんの方に持ってくる。

 

果南ちゃんはAEDを花丸ちゃんの方に持っていった。

 

そしてルビィちゃんの119番通報から約6分後、救急車とパトカーがやってきた。

 

警察「佐藤明だな?お前を現行犯逮捕する!」

 

あっきー「…はい」

 

そして魔女は警察署へとパトカーで連れて行かれた。

 

 

 

救急隊「患者は?」

 

私「この2人です!意識も呼吸も無いので早く運んでください!」

 

救急車の中には2人以外に私、果南ちゃん、ルビィちゃん、善子ちゃんが乗り込んだ。

 

由美ちゃんたちはあとからバスで病院へと向かった。

 

〜※〜

 

病院内にて。千歌ちゃん、花丸ちゃんは間もなく目を覚ました。

 

千歌「曜…ちゃん…?」

 

私「千歌ちゃん…うわぁーーーーーーん!!生きててよかったーーーーーー!!」

 

果南ちゃんも涙を流していた。

 

果南「千歌!本当に心配したんだからね!!」

 

 

 

花丸「善子ちゃん…?」

 

善子「ズラ丸!本当に私たち心配したんだから!!」

 

 

 

そして今日中に2人共退院して今度は中部高速鉄道沼津駅事務室に向かう。

 

〜※〜

 

由美ちゃんはあのドリンクとあの料理について説明する。

 

由美「千歌ちゃんが飲んだジュースとマルちゃんが食べたシャイ煮についてだが実は毒が入っていたんだ」

 

千歌・花丸「えっ?」

 

由美「まずあのジュース。あれはぶどうジュースをベースにしているみたいだったけど実はドクウツギの果汁とトリカブトから抽出したエキスが混ぜられていた」

 

確かドクウツギもトリカブトも日本三大有毒植物らしいね。

 

千歌「そうだったの!?」

 

由美「次にあのシャイ煮。あれには野生のトラフグの卵巣と肝臓、そしてスベスベマンジュウガニ、さらにはヒョウモンダコが入っていた」

 

由美ちゃんが言った奴には全部テトロドトキシンが入っているらしいね。

 

花丸「そうだったの!?」

 

由美「というわけで読者の皆さんもよく聞いてください!ウイング団がプロデュースするマトモな料理は『明蕎麦』、『宣治ラーメン』、『宣治火鍋ラーメン』だけです!それ以外は決して口にしてはいけません!」

 

大地の物語の5人「中部高速鉄道からのお願いです!!」

 

そして勇輝くんと仲喜さんは沼津駅から撤退することになる。なぜなら令和エクスプレス1号の準備を東京駅で行うためだ。

 

仲喜「じゃ、そういうことで。あっ!バイトの時間だ!」

 

2人が東京駅方面へと去って行ったあと、千歌ちゃんは言う。

 

千歌「そういえば由美ちゃん、令和エクスプレスの準備は?」

 

由美「ここでやるんだ」

 

Aqours全員「えっ?」

 

由美「明日の午前0時に名古屋行の令和エクスプレス51号が沼津駅を発つ。その準備を兄弟3人で任されたからさ。できたらみんなも手伝ってほしいなぁ」

 

Aqours全員「やったー!」

 

こうして今回はお開きとなり、令和エクスプレスの準備を手伝うことになった。運用は次回。

 

そして今回の件で千歌ちゃんの死亡ネタが大喜利で横行するようになると言われているが、その真相を私たちはまだ知らない…。

*1
実は仲喜さんは過去に岳南電車に乗ったことがあったという。




今度はAルートを書きます。令和エクスプレスの運用はその次の次になります。

※その予定でしたが内容不適切により取りやめました。次回は令和エクスプレスの運用になります。

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