※旅に駆り出すのは月ちゃんと言っていましたが、結局は千歌ちゃんが誘うことになりました。
2019年5月3日、私に1件の通知が月ちゃんから届いた。
月〈勝手に友達追加しちゃってごめんね。でも旅に誘いたいからこうするしかなかったんだ〉
ちかっち(*1)〈どこに行きたいの?〉
月〈異世界トンネルを越えて海を見たいけど一緒についてきてほしいんだ〉
ちかっち〈もちろんだよ!行こう行こう!〉
ということで
「ねえ由美ちゃん、また異世界トンネル越えたいけど一緒についてきてよ」
「急に言われても困りますなぁ…だって明後日全統模試だよ?」
その瞬間、また私は堕ちてしまった。
「ダメだよ『はい』か『
「なんで?」
「千歌は昨日と今日の2日間だけは由美ちゃんから離ればなれになりたくないんだ。だから断って欲しくないの。ねえ由美ちゃん…千歌の気持ち、受け取って♥」
「やっぱりそう来ると思った。でも千歌ちゃんのそういうところ、俺は好きだよ♥」
あっ、由美ちゃんの目も昏くなってる。由美ちゃんも堕ちてるね。
由美ちゃんはついてきてくれることになりました。
〜※〜
てなわけで、集合場所のJR東海沼津駅南口に向かう。
月ちゃんはもう待っていたけど、曜ちゃんと仲喜さんが来るなんて聞いてないよ!!
月ちゃんも同じ事を思っていた。
月「ねえ千歌ちゃん、どうして由美ちゃんを連れてきたの?」
私「由美ちゃんから離れたくなかったの。もしかして嫌だった?」
すると月ちゃんは私に抱きついてくる。
月「ありがとう、千歌ちゃん!」
私「えっ?」
月「実は僕も由美ちゃんのことが大好きなの。だからべったりにならないようにお互いに頑張ろうね♥」
私「うん♥」
月ちゃんの目はものすごく昏くなっていた。
私「そういえば月ちゃん、曜ちゃんって…?」
月「僕が呼び出したよ。曜ちゃんも行きたいって」
私「なるほど。で曜ちゃん、どうして仲喜さんを連れてきたの?」
すると曜ちゃんの目が昏くなった。
曜「実は私、仲喜さんのことが大好きで、離ればなれになりたくなかったの。だから連れてきちゃいました♥」
由美「おいおいそれ明らかにヤンデレでしょうが…」
私「由美ちゃんも人のこと言ってられないよ?」
由美「それは千歌ちゃんもでしょ?」
私・由美「あはは…」
由美「で、仲喜くんは曜ちゃんのことをどう思ってるの?」
仲喜「Aqoursのメンバーの中で2番目に好きな子だよ」
由美「じゃあ1番は?」
仲喜「よっちゃんだよ」
すると曜ちゃんは昏い目で仲喜さんに言った。
曜「私と善子ちゃん、どっちが大事なの?もちろん
仲喜「ソンナコトイワセチャッテゴメンネ」
曜「わかってればいいよ」
さて、梨子ちゃんと果南ちゃんを見かけてないけどどうしたんだろう…?月ちゃんに聞いてみよう。
私「そういえば梨子ちゃんと果南ちゃんを朝から見てないけど…」
月「梨子ちゃんは東京の幼馴染と遊びに行っちゃったって曜ちゃんが言ってたよ。あと果南先輩は明日から授業再開ってことでオーストラリアに帰っちゃった」
仲喜「リリー、水ゴリラ、後で覚えてろよ…」
すると曜ちゃんはまた昏い目をした。実は私もなんとなく許せなかった。
曜「ナメクジさん、私たちの大事な梨子ちゃんと果南ちゃんにそんなこと次言ったら…どうなるか、分かってるよね?」
仲喜「Yes, ma'am.…てかナメクジ言うな」
私「仲喜さんがそういう呼び方するからナメクジって呼ばなきゃいけなくなるんだよ?」
仲喜「ゴメンナサイ…」
由美「わかってればいいです」
おっと、場が乱れたね。場の乱れは月ちゃんが戻してくれた。
月「そんなことは置いといて異世界トンネルを目指して〜、全速前進〜?」
5人「よーろしくー!」
こうして私たちの旅は始まった。
〜※〜
沼津港線沼津駅にて。やってきたのはまさかの…
快速 軽之田 行
車両は5月17日に運用を離脱する予定の南国急行鉄道5000系5158F(*2)。
車内のLED電光掲示板(*3)にもやっぱり予想通りの表示があった。
それがこちら。
▲上段。
▲下段。
なんで南国急行鉄道直通列車が沼津駅に乗り入れるようになったんだろう…?同じことを疑問に思った月ちゃんは由美ちゃんに聞く。
月「どうして南国急行鉄道の車両がここ沼津駅に来るようになったの?」
由美「Aqoursのみんなには言ってなかったけど実は一昨日からATSの更新で南国急行鉄道の列車が乗入れ可能になったんだ。それと同時に沼津-軽之田間の快速列車が設定されたのよ」
私・月「なるほど」
そんなこんなで発車の時間になる。
ドアが閉まった直後に昭和の時代に飲み込まれる感じがした(*4)。
なぜかというと…。
ブレーキの緩解音が古い。
吊り掛け駆動の爆音が響く。
ただそれだけの理由。
実はこの編成は吊り掛け駆動・抵抗制御・自動空気ブレーキだとのこと。1952年製の電車から機器を流用していたらしい。花丸ちゃんはそれでも未来ずらって言うのかなぁ…?
そういえば私は一度も車内の電光掲示板に注目したことがなかった。一度一駅間だけでも目を向けてみよう。
▼上段。
次は 沼津市
↓
↓
次は 沼津市
↓
まもなく 沼津市
↓
扉が開きます ➡
▼下段。
↓
↓
↓
↓
↓
↓
…面白い。これを由美ちゃんはほぼ毎日注目するって言っているからその気持ちがようやくわかった。
列車はそのまま名古屋方面へと進み、島田市から三遠中野を通過し、異世界トンネルに入る。
異世界トンネルは曜ちゃん、月ちゃんにとって初めての経験だった。
月「すごく不思議な感覚に囚われた気がするよ〜」
私「でしょ?」
そして月光駅に抜ける。すると曜ちゃんは言う。
曜「海を見るって言ってたけどどこまで行くの?」
月「この列車に終点の軽之田まで乗れば海が見えるって仲喜さんが言ってたよ」
曜「えっ?乗り換え無しで行けるんだ!すごい!」
ちなみにここからは私、曜ちゃん、月ちゃんにとっては未開の地。楽しみだなぁ。
〜※〜
月光市を抜けて約1時間。トンネルを抜けると、草原地帯になっていた。
ここはどこだろうか。聞いてみよう。
私「ねえ由美ちゃん、ここはどこかな?」
由美「さっきアナウンスがあったようにここから5駅間はRPGワールドと言われる場所に入るんだよ」
私「なんか夢みたいだね!」
由美「でしょ?」
この辺りの駅で降りるなんて考えたけどやめた。目的は終点の軽之田の海だから、勘違いしないでよねっ!(ツンデレ風)
〜※〜
それから1時間、終点の軽之田に到着。終点の直前、さらに高い高架を列車はくぐる。
曜「ねえ仲喜さん、あの高架は何?」
仲喜「あれも鉄道だ。軽之田電鉄といって、海沿いと山を結ぶのさ」
曜「じゃああとで海沿いの方面乗ろうよ!」
4人「いいねぇ!!」
駅を出た後、歩いて産業道路を抜けて港のゲートに入る。
高額料金取られたのだ(¥700/人)…。
ゲートを抜けると一隻の大型客船が停まっていて、駐車場にはバスが何台かあった。
由美ちゃんは言う。
「この景色…見たかったんや!!この景色が!!」
月ちゃん、曜ちゃんもうっとりしている。
約5分後、船は出港した。
月「やっぱりこれで満足♥次行こうよ!」
私「えっ?もういいの!?」
曜「だってもう時間無いんだよ?日の入り3時半でしょ?」
…そうだった!次に行かないと!
そして次は軽之田駅から軽之田電鉄に乗って隣の人工島にある遊園地で閉館時間まで遊ぶ。
最後に軽之田まで戻った後、路面電車に乗って空下駅(*5)まで向かう。
空下駅からは快速沼津行に乗って沼津駅に戻る。
私「今日はとても楽しかったよ♥ありがとう、由美ちゃん、月ちゃん!」
月「いえいえどうも」
由美「千歌ちゃんが喜んでくれて、あたしは幸せです♥」
私「曜ちゃんと仲喜さんも、一緒に旅ができてよかったよ。ありがとう!」
曜「千歌ちゃんこそ!」
仲喜「また異世界に行きたくなったらいつでも連絡くれよ!」
こうして今日は解散となった。帰ったら8時だったので美渡姉に怒られちゃったけどね…。
〜※〜
次の日は旅などには行かず、家で由美ちゃん、梨子ちゃんと勉強。
その日のうちに由美ちゃんと仲喜さんは名古屋に帰ってしまった。しかしながら、全統模試が終わった6日に内浦に戻るって言ったから1日だけど頑張ろう!
今回は省略しすぎたかなぁ…?
そしてヤンデレが2人、また増えた。ここで今のところのヤンデレまとめ。
◆μ's◆
仲喜へのヤンデレ→絵里さん
不明→それ以外
◆Aqours(初代〜3代)◆
由美へのヤンデレ→千歌ちゃん、ルビィちゃん、花丸ちゃん、ダイヤさん、月ちゃん
仲喜へのヤンデレ→曜ちゃん
不明→それ以外
◆大地の物語◆
千歌ちゃんへのヤンデレ→由美
不明→それ以外
次回は未定です。