ネタ系ローカルアイドル since 2019   作:松浦南北

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今回は入れ替わりネタと妖怪ネタをかけ合わせます。また、今回は謎の男と渡辺曜ちゃん視点で書きます。
※この話を書いた俺は、タグにそっと「憑依」とつけた。
※※さらに後日、この話の内容を吟味し、俺はそっとタグに「転生」とつけた。


富山湾の妖怪カニギロチンを倒せ

【謎の男 side】

「ちょっと待って!?俺善子ちゃんになってる!?」

 

俺は朝起きたら津島善子になっていた。今日は金曜日か。学校行かないと。

 

学校に着いてからのこと。

 

俺「おはよう、花丸、ルビィ」

 

花丸・ルビィ「おはよう、善子ちゃん」

 

花丸「って何か善子ちゃん様子が変ずら」

 

俺「変とは失礼ね!」

 

花丸「いつもの善子ちゃんだと善子じゃなくてヨハネって言うのに今日はどうしちゃったずら?」

 

俺「何言ってんのよ。私はいつもの堕天使ヨハネよ!ひどくないかしら?」

 

花丸「やっぱりね…4月以来ずら」

 

これはバラすしかないな。

 

俺「ああ、そうだよ。実は朝起きたら善子ちゃんになっていたんだ」

 

ルビィ「じゃあ聞くよ。もともとの名前は?」

 

俺「…思い出せない」

 

花丸「もともとの年齢は?」

 

俺「49歳、確か俺は富山湾で漁師をやっていた…」

 

花丸「これはルシファーちゃんに聞いてみた方が良さそうずら」

 

この一言で練習前に俺はルシファーちゃんに聞いてみることにした。すると…。

 

幸恵「ヨハネ、明日必ず富山の漁港に行くわよ」

 

俺「了解であります!」

 

こうして俺は富山の漁港に向かうことになった。

 

【謎の男 side out】

 

【以降、特記事項がない限り曜 side】

土曜日。ルシファーちゃん、善子ちゃん、千歌ちゃんが沼津駅にいた。

 

なぜ私が呼び出されたのかというと…、

 

私のパパが富山にいるので案内を頼まれたからだ。

 

とりあえず中部高速鉄道、富山ライトレールなどを乗り継いで富山港へと向かう。

 

着いてから、善子ちゃんは言う。

 

「なんか…懐かしいわね…。ん?あの家とあの人…見たことあるような…」

 

ちょっとその人に話しかけてみよう。

 

私「あの、すみません。どうされましたか?」

 

女の人「実は…主人の高嗣が3日前に出港したっきり帰って来なくて…」

 

善子「高嗣…すべて思い出したわ…」

 

すると善子ちゃんは語りだした。

 

善子「俺のもともとの名前は、河瀬高嗣。この富山湾で漁師をやっていた。妻の名は佐知子。俺は3日前に富山湾に出て白エビを取っていたが一昨日の深夜に妖怪カニギロチンに襲われて…。

それで俺は思った。次の人生はスクールアイドルで成功したいと。その結果津島善子の体に入りこんだんだ」

 

その後、善子ちゃんは佐知子さんのところに向かう。

 

佐知子「あなたは…高嗣…なのね?」

 

善子「ああ、君と暮らせて…本当に良かったよ…」

 

そして善子ちゃんは私に向かって言う。

 

善子「曜、すまないが最後のAqoursへのお願いとして、中部高速鉄道と協力して、妖怪カニギロチンを倒してくれ…」

 

私「了解であります!」

 

善子ちゃんはその言葉を最後に気を失った。しばらくして、

 

善子「あれ?なんか…ここ2日意識がなかったけど…ここはどこかしら?」

 

幸恵「ここは富山県よ」

 

善子「えぇ〜っ!?どうすればいいのよ!帰れなくなるかもしれないじゃない!!」

 

千歌「善子ちゃん、実は…富山湾に恐ろしい妖怪が現れたらしいから倒してほしいって依頼が来てて…それが終わらないと帰れないの」

 

善子「だからヨハネよ!!」

 

そんなこんなでとりあえずパパのいる富山港に向かう。

 

パパ「おお、曜か。よく来たね」

 

私「パパ、なんか妖怪カニギロチンってものが富山湾に潜んでいるらしいんだって。パパの船も今日は欠航?」

 

パパ「ああ。妖怪によって犠牲者が出たら元も子もないからな。やっぱり地元の人からも言われているが、その妖怪は倒してほしい」

 

私「了解であります!」

 

しかし、私たちだけでは倒せないからあの2人を呼ぶことにしました。

 

〜※〜

 

2時間後、

 

由美「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!!」

 

仲喜「依頼を受けてやってきました!」

 

千歌「由美ちゃん!」

 

私「仲喜さん!」

 

いつもの2人がやってきてくれました。

 

由美「…で、妖怪カニギロチンを倒せで合ってるよね?」

 

私「そうだけど」

 

仲喜「妖怪カニギロチンの基礎データがあるので読み上げます。『身長約2m。体重は約110kg。目は5つ。腕は8本。足は2本。海上で出会った人や船を襲い、その人を殺したり船を分解バラバラにしたりする。2019年6月現在、過去に1440人の人と14隻の漁船、1隻ずつの軍艦と客船が犠牲になっている』というものです」

 

恐ろしい。それでも由美ちゃんはめげずに言う。そこで最終兵器が登場する。

 

由美「そこで活躍するのが怪人たこなぐり。出でよ!」

 

たこなぐり「よろしく」

 

由美「この子が活躍してくれるから大丈夫です。たこなぐり!行ってこい!」

 

たこなぐり「了解!」

 

そしてたこなぐりは海に潜る。

 

1時間後、たこなぐりは弱ったカニギロチンを連れて帰ってきた。

 

千歌「曜ちゃん!私たちの出番だよ!」

 

私「うん!」

 

そして変身し、参戦。

 

10分後に討伐成功。カニギロチンは消滅した。

 

〜※〜

 

この後、富山名産の富山ブラックラーメンを富山駅周辺で食べて帰ることにしたが…、

 

やっぱり仲喜さんとは離れたくなかったのであります!

 

私「やっぱりもっと一緒にいたい!!」

 

そして私はヤンデレになって仲喜さんの腕を離さない。

 

善子ちゃんもつられるように仲喜さんの腕をぎゅっと握った。

 

すると仲喜さんはスカート(*1)のポケットからスマホを取り出す。

 

由美「いかん!ちょっといいか!?」

 

仲喜「あっ!由美ちゃん!どうしたの?」

 

由美「ちょっとこれ預かるよ。その代わりこれ持ってていいから」

 

仲喜「ありがとう!」

 

代わりに渡されたのは偽のガラケーだった。

 

善子「それでも私たちから離れたいの!?」

 

私「仲喜さん、私たちのこと嫌いになっちゃった!?」

 

仲喜「そんなことはありません!」

 

悲劇が起きたのはその時でありました。

 

仲喜「トキがー!!」バシッ

 

なんと!偽のガラケーはトキに奪われたのであります!!

 

さらに悲劇は続く。

 

奪われたガラケーは路面電車の線路の上に落ちた。

 

千歌「あそこに落ちたよ!」

 

由美「取りに行こう!」

 

千歌ちゃんと由美ちゃんは走ってそのガラケーを取りに行く。

 

しかし、そこに信号はなかった。

 

そのガラケーは路面電車に跳ね飛ばされて横断歩道の近くに移動したが、傷がつく。

 

その後、横断歩道の信号が青になる前に、何台もの車によってグシャグシャにされた。その中には大型トラック、除雪車(*2)、ダンプカーも存在した。2人は驚きが隠せなかった。

 

信号が青になってから拾いに行こうとするが、それでも悲劇は続く。

 

なんと!拾おうとした途端に工事のおじさん2人がやってきたのであります!!

 

工事員A「さあ穴掘るっぺー」

 

工事員B「おー!」

 

そしてグシャグシャになってしまったガラケーの上から工事用の掘削機を使う。

 

カリカリカリカリカリカリカリカリ

 

千歌ちゃんたちは真っ青のデスラー状態になった。

 

工事員B「おーい、穴掘るのそこじゃないぞー」

 

工事員A「あーっ、いけねぇー」

 

工事のおじさんたちは去っていった。偽のガラケーは粉々になってしまった。

 

由美ちゃんは粉々になったガラケーを瞬間接着剤でくっつける。

 

ガラケーはオブジェ状の物体と化した。

 

由美ちゃんは嘆く。

 

アーーーーーー!アーーーーーー!

 

そんなとき!千歌ちゃんは新たな使いみちを思いついたのであります!!

 

「このガラケーは蹴りやすいなぁ(*3)」

 

「デデーン!全員、OUT〜!(*4)」

 

「あっ!ガラケーの時間だ!(*5)」

 

「俺は呪いのガラケー。アイム方正。アハハハッ…(*6)」

 

「犯人逮捕に協力、感謝します!(*7)」

 

由美ちゃんも目を光らせた。

 

グッドアイデア!

 

〜※〜

 

オブジェ状と化したガラケーを千歌ちゃんは仲喜さんに見せたが…、

 

 

 

千歌「…なんで…怒らないんだろう…」

 

由美「とりあえず預かってたスマホ返すよ」

 

仲喜「ありがとう!」

 

こうして事なきを得た。

 

気がつくと時刻は16:30。

 

幸恵「そろそろ帰ろうか」

 

全員「賛成〜!」

 

中部高速鉄道で帰ることに。この日は松田橋駅で解散となった。

 

本来の目的はカニギロチンを倒すために富山に来たのでありました。しかし、またあのオチが出るとは思ってもいなかったね…あはは。

*1
くどいようだが、仲喜さんはいつも女装している。

*2
配属の変更によるものだったらしい。

*3
サッカーボールの代わり。

*4
ガキ使で使う。

*5
江頭2:50のマネ。

*6
呪いの人形方正のマネ。

*7
犯人が逃げたときに使う。




最後の部分がわからなかった人はこちら↓を参照。
https://youtu.be/FCn1FwJ-5Qs
https://youtu.be/xOZG07DSiv0
https://youtu.be/A0n2fjiucQA
次回は未定です。

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