6月のある日のこと。
私「痛ーーーーーーい!!」
私、高海千歌は家の裏でスズメバチに刺されました。
梨子「どうしたのそんな大きな声出して?」
私「ハチに刺されたの」
梨子「何バチ?」
私「スズメバチ」
梨子「早く病院行くわよ!!」
まあ、このときはこれで治療を受けてなんとかなったが…。
帰ると、
美渡姉「千歌!早く言ってくれよ!!家の裏にスズメバチの巣ができてるじゃないか!!」
私「ごめんなさい」
美渡姉「どうすればいいのか…。そうだ!」
美渡姉は名古屋から害虫駆除経験者の仲喜さんを土曜日に呼ぶことにした。
〜※〜
土曜日。約束通り仲喜さんはやってきてくれました。
そしてなぜか、
由美「どうも」
由美ちゃんも駆けつけてきた。
仲喜「で、志満さん、スズメバチの巣があるんですよね?」
志満姉「そうよ」
仲喜さんはポニーテールをほどき、麦わら帽子をかぶる。そして上から長袖を羽織る。軍手もはめた。スカートはそのままにした。
仲喜「とりあえず…千歌さん、曜さん、梨子ちゃん、由美ちゃん、ついてこい!」
私・曜「ちょっと待って!」
仲喜「どうしたの!?」
私「これから私のこと、呼び捨てで呼んでほしいんだけど…ダメ?私も仲喜『くん』って呼ぶから」
曜「私も曜『ちゃん』って呼んでほしいなぁ。逆に仲喜『くん』って呼ばせて」
仲喜「じゃあ改めて。千歌、曜ちゃん、梨子ちゃん、由美ちゃん、行くぞ!」
〜※〜
まずは巣の場所に行く。
あの巣は大きいことがわかった。
仲喜「由美ちゃん!その手に持ってるハチアブジェット噴射!」
由美「了解!」
プシューーーーーーー!!
すると大量のスズメバチが落ちてきた。私はうっかり触ろうとするが、
仲喜「千歌!そいつを触っちゃダメ!!」
私「ごめんごめん」
その後、仲喜くんは巣の根本を探す。
仲喜「これはかなり厄介だぞ…。由美ちゃん、そのスプレーを貸して!」
由美「ほい!」
プシューーーーーーー!!
スプレーの音が響く。
ついでにガサゴソガサゴソとスズメバチの巣を少しずつ駆除していく様子が聞こえた。
1時間後、仲喜くんは駆除した巣を持って降りてきた。
「これで駆除完了だ。とりあえずこれはみんなで踏むぞ」
全員「おー!!」
そして駆除した巣を上からみんなで踏む。
しかしこのあと悲劇が。
仲喜「痛えーーーーーー!!」
なんと!仲喜くんは生き残ったスズメバチに刺されてしまった!!
とりあえず仲喜くん以外は避難。一人で殺れるということなのでこのように対処させてもらった。
私たちは一発汗を流すべくシャワーを浴びに戻る。
私たちが風呂から出ると仲喜くんは戻ってきた。
仲喜「志満さん!駆除完了しましたよ!!」
ついに駆除完了となった。
志満姉「じゃあ今日の温泉代サービスするね♪」
仲喜「ありがとうございます!」
そう言って仲喜くんはシャワーを浴びて汗を流してくる。
しかし、出たときに悲惨な目に仲喜くんは遭う。
仲喜「風呂上がったぞ〜。あー、なんか痒いなぁ〜」
えぇ〜っ!?腕と足がピンク斑になってるーーーーーー!!!
そして全員で叫んでしまった。
全員「誰かこの親父お兄ちゃんをハリウッド病院へ連れて行けーーーーーー!!!!」
とりあえず仲喜くんは志満姉によって病院に強制連行。
3時間後に帰ってきた。
曜「仲喜くん、大丈夫?」
仲喜「いや〜、もう点滴沙汰になったし大変だったよ」
由美「良゛か゛っ゛た゛よ゛お゛お゛お゛お゛ーーーーーー!!み゛ん゛な゛心゛配゛し゛て゛た゛ん゛だ゛か゛ら゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーーー!!」
由美ちゃんはハグをする。
こうしてみんなが涙を流した。
〜※〜
落ち着いたところで、
私「…で、この後どうする?」
由美「ハチの駆除のためだけにここに来たからこのまま帰ろうかなって思う」
すると私はつい泣き出す。もう自分で自分を抑えきれなかった。
私「…帰っちゃうの?」
由美「えっ?」
私「せっかく会えたのに…もっと一緒にいようよ…」
完全に私はヤンデレになっている。
由美「もうわかったよ。今日は泊まってくよ」
私「えっ?いいの?…由美ちゃん…、だーいすき♥」
曜「仲喜くんは?」
仲喜「俺も…バスがもう無いから泊まってくよ。梨子ちゃんの家で」
曜「…なんで?なんでなんでなんでなんでなんでなんでナンデナンデナンデナンデナンデ!?私のこと見捨てたの!?」
仲喜「そんなはずじゃなかったのに…」
曜ちゃんもヤンデレと化している。
曜「もう…私も今日は梨子ちゃんの家に泊まるからね!」
梨子「別に、私は構わないわよ。だって曜ちゃんも仲喜くんも大好きだから♥」
こうして今回の事件は終わりを告げた。
読者の皆さんもスズメバチには気をつけようね。
読者の皆さんは決してマネしないでください。もう一度言います。
読者の皆さんは決してマネしないでください。
なお、スズメバチの巣の駆除には専門の業者を呼びましょう。自分でやっても構いませんが、刺されたらすぐにハリウッド病院ヘ。
次回は未定です。