ネタ系ローカルアイドル since 2019   作:松浦南北

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今回はオリキャラがヤンデレになってしまいます。また、青山由美視点で書きます。


俺の弟も病んでしまった…のか?

ある夏の日の朝のこと。俺と弟の聡平は早く起きすぎた。この時点で5時半だった。

 

俺「朝からトマトスープが飲みたいなぁ。…そうだ!自分で作ろう!」

 

聡平「由美、朝から珍しいわね。トマトスープ位あたしが作るわ」

 

俺「おっ、ありがとう」

 

しかしこの後、俺がとてつもなく大変な目に遭うことを、俺はまだ知らない。

 

〜※〜

 

朝食はシリアルとトマトスープとりんごジュースだった。胃の弱い俺にとってはちょうどよい。

 

朝食後、浦の星の制服に俺と聡平は着替える(*1)。その直後、

 

俺「なんか…眠いな…。まあ今日は午後1時にダイヤちゃん、ルビィちゃんと新居町駅で待ち合わせだし一度寝るか」

 

実は俺は朝起きてからものすごく眠い。これは今日と明日にダイヤちゃんとルビィちゃんを月光市・桜木市に俺と聡平で連れて行く約束をしていて楽しみであまり眠れなかったからである。

 

まあ今6時半だし寝ても間に合うな。そう思って寝るとこの後大変な目に遭ってしまう。

 

〜※〜

 

起きると8時。しかし起き上がるのに大変。立ち上がることもできない。

 

なんと!俺の手に手錠がかかり、足には足枷がつけられていたのだ!!

 

誰の仕業だ…?父さんと母さんはやるはずがないし、兄の健、姉の志穂と理紗、そして妹の樹理亜はまだこの時間だと起きていない。さらに鍵がかかっていて仲喜くんと勇輝くんは合鍵を持っていないから俺の家には今入れない。

 

そう。犯人は聡平しかいない!

 

その予想は的中した。

 

しばらくして、聡平が入ってきた。

 

聡平「由美、もう起きたのね」

 

俺「聡平、俺に手錠と足枷つけただろ!!」

 

聡平「そうよ。外してほしいの?」

 

俺「当たり前だ!!」

 

聡平「嫌よ。だって逃げるもの」

 

俺「うん。わかってた」

 

冷静を装ったが、内心冷静ではなかった。聡平の目が昏くなっていたからである。確実にヤンデレになってるな。

 

聡平「本当は首輪もつけたかったけどそれだと奴隷と同じになっちゃうからやめました♥」

 

手錠と足枷つけるだけで十分奴隷っぽくなってるんですけど…。

 

すると聡平は語りだす。

 

聡平「でもね、由美は千歌ちゃんやルビィちゃん、ダイヤさんとかのAqoursのメンバーと一度だけならまだしも二度も、三度も、一緒に活動しているから病気になっちゃったのよ?だから、あなたの病気を治すためにこんなことをあたしはするの。あなたはね、あたしに対してすっごく反抗的になる病気だから、あたしのことが大好きになるまでは…

 

 

 

 

 

 

 

このままにしておいてあげるからね♥」

 

 

 

 

 

 

 

俺「…はい」

 

これ姉弟的にだめなやつなんじゃないか…?読者の皆さんは絶対に真似しちゃだめだぞ。

 

一時的な沈黙の後、俺はポロッと言ってしまった。

 

俺「しかし、今日乗れる電車は2代目のG8500系だろうか…?」

 

2代目のG8500系とは中部高速鉄道の電車で、2019年6月18日に登場したばかり。吊り掛け駆動の界磁チョッパ制御で、俺は乗ったことがないからどのような音を響かせてくれるか楽しみにしている。

 

すると聡平は俺の首をありったけの力で締めてきた。

 

聡平「由美!なんで鉄道車両の形式が出てくるの!?今はあたしたちしかいないからあたし以外のものは人でなくても出してほしくないのよ!!ねぇ、分かった!?」

 

俺「ワカリマシタ…」

 

その一言で彼は俺の首を締めるのをやめる。

 

聡平「由美はあたしのことだけを見ていればいいのよ。学校も受験勉強も捨てればいいんだから」

 

聡平、恐ろしいこと言うなぁ…。

 

またしばらく沈黙が続く。この沈黙を破ったのは聡平だった。

 

聡平「ねえ由美」

 

俺「どうしたんだ?」

 

聡平「トマトスープを朝飲んだでしょう?あれにはあたしの愛の隠し味が入っていたのよ♥」

 

俺「愛の隠し味って…まさか…?」

 

聡平「そう。あたしの血と、唾液を混ぜてみたの♥美味しいって言ってくれて嬉しいわ♥」

 

俺「ってことはその手についてる絆創膏は…」

 

聡平「そうよ♥血をとるためにその部分切ってみたの♥」

 

おいおいそんな物騒なもの入れるなや…。

 

それを聞いて俺はかつてないほどに慟哭する。内心は落ち着いていなかったのだ。

 

俺「俺゛は゛ど゛う゛す゛れ゛ば゛い゛い゛ん゛だ゛よ゛お゛お゛ぉ゛お゛!゛!゛!゛ん゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛!゛」

 

すると聡平は吹き出す。目の光も戻っている。

 

俺「おい聡平、どうした?」

 

聡平「ごめん由美…笑わせて?もう…堪えきれない…」

 

そして聡平は大声で笑った。

 

〜※〜

 

聡平が笑い終え、手錠と足枷を外してくれてから俺は言う。

 

俺「…で、何がしたかったの?」

 

聡平「ヤンデレなるものをやってみたかったのよ」

 

俺「なんで俺を実験台に?」

 

聡平「由美と仲喜くんってヤンデレ好きでしょ?でも仲喜くんはまだ起きていないし由美はあたしの実の姉でしょ?そしてちょうどあたしが男で、あんたが女だから適任だと思ったの〜☆」

 

俺「あんた俺がヤンデレ好きってどこからの情報だよ!」

 

聡平「千歌ちゃんから聞いたの」

 

俺「ところで聞きたいんだけど、今日飲んだトマトスープにあんたの血と唾液を混ぜたっていうのは…」

 

聡平「あれは嘘よ。それとこの絆創膏もこの前カッターナイフでうっかり切っちゃっただけだから」

 

俺「嘘か。それなら良かった。無理はするなよ」

 

聡平「でも由美を愛している気持ちは変わらないからね♥」

 

俺「俺も聡平のことは大好きだよ♥」

 

この会話見ているとまるでシスコンの弟×ブラコンの姉みたいで嫌だ。俺はブラコンじゃないからな!

 

とりあえずこの空気を破ってみよう。

 

俺「ただ、1つだけ言っておきたいことがある」

 

聡平「何よ」

 

俺「この一連の出来事は今日ダイヤちゃんに言いつけるからな!!」

 

聡平「それだけは勘弁してよ!!」

 

俺「うるせえ!今回は許さんぞ!!あんたは大人しく硬度10に叱られてショボーンとして泣いているんだな!!」

 

聡平「由美、お願いっ♥」

 

俺「聡平!それでも男かよ!!」

 

聡平「スミマセンデシタ…」

 

俺「わかってればいいです」

 

それでも言いつけることにはしているからな。

 

〜※〜

 

俺「もう9時半か…」

 

聡平「そうね。花●かでも見ようかしら」

 

俺「おっ、いいね」

 

この後10時半まで花咲●を見て11時に家を出て大須のセブン●レブンでおにぎりを買ってそのまま若宮大通駅から新居町へ向かう。このあとからは次回のお楽しみ。

*1
聡平は元々が女であったことから、いつも女装しており、その姿は女にしか見えないため、浦の星の制服を着ても違和感はない。




どこかからのパクりが混じっていますが、ご容赦ください。
次回に続きます。

【お知らせ】
都営新宿線から10-300R形が消えてから2年半以上が過ぎ、また鉄道の日も近いためその車両に捧げる詩を書きました。ぜひ読んでください。こちら↓です。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=224630&uid=242122

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