夏休みのある日のこと。夏祭りのかき氷屋台にて。
僕「かき氷1つください!」
屋台のお兄さん「りょーかい!」
僕はかき氷を1つ注文した。
屋台のお兄さん「へい、お待ち!」
さて、かき氷シロップをかけるのだが…、何があるだろう?
赤いのはいちご味。黄色はレモン味、明るい緑色はメロン味、明るい青色はブルーハワイ味だ。
オレンジ色はマンゴー味、紫色はぶどう味、暗い緑色は抹茶味、茶色はコーラ味。この他、黒いイカスミ味とか透明なみぞれ味とかがあった。
その中でも特に目がついたのは赤紫色の「殺人的な旨さの味」と書かれたシロップだった。
やっぱり興味あるなぁ。まず僕は屋台のお兄さんに聞いてみた。
僕「お兄さん、この殺人的な旨さの味ってどういうものなんでしょうか?」
屋台のお兄さん「お兄ちゃん、これはね、食べたらわかるぞ。俺さ、それをおすすめするよ」
僕「ありがとうございます!」
そう言ってかけようとした瞬間、後ろから女の人の声が聞こえてきた。この声には聞き覚えがある。
??「おい想夜くん!!」
僕「由美さん!?どうしたんだよ急に?」
由美「それをかけちゃいかん!!」
僕「なんで?」
由美「このシロップはただのシロップじゃない。このシロップの正体は硫酸酸性の過マンガン酸カリウム水溶液に砂糖を溶かしただけの猛毒シロップなんだよ!!」
確か硫酸酸性の過マンガン酸カリウム水溶液は強い酸化剤になると授業で習った。
由美「それにあっきー!お客様になんてもの出してるんだ!!」
屋台のお兄さん「これを出したのはこれが目的ではない。由美、お前の命を奪うためだ!!さあ、お前もかき氷を1つ注文してその殺人的旨さのシロップをかけるんだな!!」
僕「あっきーって誰?」
由美「俺の命を狙うウイング団のメンバーだ。ウイング団は4人いて、もう3人はのぶにゃん、みおぴょん、きよっぴーだ。おそらくその3人も他の屋台とかでなんか悪事をはたらいているからこいつをとめたら他の全員もとめにいくよ」
僕「俺もついていくよ」
由美「待ってくれ。この作業はかなり危ない。君は確かダイヤちゃんと一緒に行動していたと聞いたから、彼女を待ちなさい。ただ、ダイヤちゃんがひどい目に遭っていたらまた連絡するよ。その代わり、かき氷シロップにはこれを使いなさい。このシロップなら危険性はないから」
僕「ありがとう」
とりあえず待ち合わせ場所に戻って由美さんからもらったシロップをかき氷にかけて食べるとするか。
〜※〜
僕がかき氷を食べていると、向こうの方から男の人の大きな声が聞こえた。
男の人「ダイヤさんが倒れたぞー!!」
えっ!?ダイヤさんが倒れた!?
慌てて食べかけのかき氷を持ったままその場に向かった。
〜※〜
向かった先はラーメン屋台だった。ダイヤさんは気絶して倒れていた。
僕「ダイヤさん!大丈夫か!?」
ダイヤ「この…ラーメン…辛すぎて…」
それでもお腹がペコペコな僕はラーメンを頼まずにはいられなかった。
僕「すみませんラーメン1つください!」
屋台のお姉さん「かしこまりました!」
届いたラーメンはというと…。
屋台のお姉さん「どうぞ!」
僕「真っ赤じゃないか!!」
いかにも辛そうな真っ赤なものだった。
僕「この赤さの秘訣は…?」
屋台のお姉さん「食べればわかるわよ」
じゃあお姉さんの言うとおりに食べてみよう。
ズルッ…
ゲホッ!!
このラーメン夢の中で食べたのと同じでものすごく辛いんですけど…。
そしたらまた後ろから声をかけられた。
??「のぶにゃん!!またこんなの売ってたのかお前は!!」
屋台のお姉さん「仲喜くん!?」
仲喜「こんな辛いラーメン食う奴が沼津のどこにいる!!」
屋台のお姉さん「でも善子さんと清さんが完食したって言ってたけど…」
仲喜「あいつらは例外中の例外だ。こんなのをお客様に平気で出すんじゃない!!」
屋台のお姉さん「…わかったわよ」
僕「あのー、仲喜さん、のぶにゃんってまさか…?」
仲喜「ちょうど良かった想夜さん。のぶにゃんは由美ちゃんから聞いていると思うが、ウイング団のメンバーだ」
僕「しかしなんでこんな物騒な屋台を2軒も建ててるんだよ!?」
仲喜「由美ちゃん本人から話を聞いていると思うが、ウイング団は彼女の命を狙っている。そこであの手この手で由美ちゃんを殺そうとしているんだが、俺たちのおかげでうまく行くわけがないのさ」
僕「なるほど」
仲喜「ということで、俺は由美ちゃんと共にウイング団の2人に立ち退きを強いてくる。この作業は危ないから絶対に近づくんじゃないぞ」
僕「了解!!」
仲喜さんはのぶにゃんを連れて去っていった。
その頃、ダイヤさんは…、
ダイヤ「あれ…?私は今何を…?」
僕「激辛ラーメン食べて気絶していました。犯人はウイング団ののぶにゃんって人らしいよ」
ダイヤ「ってことは私は宣治ラーメンを食べたということですのね?」
僕「宣治ラーメン?」
ダイヤ「一見普通の激辛担々麺にしか見えなくて、唐辛子にキャロライナリーパーを使った世界一辛いラーメンですわよ」
僕「完食者は?」
ダイヤ「のぶにゃんさん、由美ちゃんの妹の樹理亜さん、そして善子さん、清さんの4人だけだそうです」
僕「途中でやめて良かった…」
ダイヤ「それは正解ですわね…」
その頃、由美さんと仲喜さんが戻ってきた。
由美「2人は帰っていったよ」
仲喜「これで夏祭りが楽しめるぞ」
すると会場にいた全員が喜んで、
全員「バンザーイ!!」
と叫ぶ。
このあと僕たちは無事に夏祭りを楽しむことができました。でもこの思い出はいい意味でも悪い意味でも一生忘れないだろう。
次回も特別コラボ企画です。