2041年8月9日のこと。
私「ねえ聖、新居町工場行ってみない?」
聖「いいけど、なんで?」
私「実は会いたい人がいるの」
聖「よし!行こうじゃないか!!」
こうして新居町工場に2人で行くことになった。
〜※〜
新居町工場にて。会いたい人はすでに来ていた。
??「やあ千歌っち!久しぶりだね!」
私「久しぶりだね、由美ちゃん!元気にしてた?」
由美「まあね」
話によると、由美ちゃんは大学院卒業後、勇輝くんと結婚。その結果、彼女は新居町支社に、勇輝くんは豊田支社に転勤になったという。その後、4人の子供を産み、現在に至るとのことだった。
そういえば仲喜くんは最近どうしてるんだろう…?
私「そういえば仲喜くんは最近どうしてるの?」
由美「あいつか。あいつは南国急行鉄道の月光本社に飛ばされてなかなか帰ってこないんだよ」
私「えっ?そうだったの?」
由美「ああ」
私「あとこの娘は?」
由美「俺の息子の
輝由「はじめまして千歌さん。いつも母がお世話になっております」
私「はじめまして輝由くん!」
由美「そういえば千歌っちが連れているこの子って…?」
私「私の息子の聖だよ」
由美「はじめまして」
聖「もしかして青山由美さんかな?あの大地の物語リーダーの…」
由美「そうだけど、なんで知ってるの?千歌っち、教えた?」
私「教えてないよ」
由美「ってことは…?ちょっといくつか質問するからな」
聖「うん」
由美「今ここにとまっている列車は?」
聖「G5000系第13編成」
由美「中部高速鉄道の電化方式は?」
聖「直流3000V。2019年5月末までは2000Vだったはず」
由美「じゃあ最後の質問だ。『此の世に終わらざるもの無きなり』を英語に直してください」
聖「There is nothing that doesn't end in the world.」
由美「…もしかして聖くん、君の前世は…七瀬港なのか…?」
聖「そうだよ…」
由美「おかえり、港…」
聖「ただいま…由美…」
2人は涙を流しながらハグをし合った。
落ち着いたところで本題に入る。
由美「実は来年の3月をもって2つのものが消えてしまう」
私「もしかして、このG5000系が1つだったりとか…?」
由美「そう。日本初のオールステンレス車両が約80年の歴史に幕を下ろすわけさ。あともう1つは…俺たちのアイドル大地の物語だ。来年の3月末をもって解散し、23年の活動に終止符を打つことにしたんだ…」
私「えっ?由美ちゃんはもう活動をやめちゃうの?」
由美「いや、まだ死ぬまで単独で活動を続けようと思う。それに後継アイドルの『Harvest Symphony』のマネージャーも兼ねることになったんだよ」
私「『Harvest Symphony』って?」
輝由「私たちが今度アイドルを結成するんだけど、その名前がそれなんだ」
聖「なるほど」
由美「ところで、今ならG5000系の貸し切りができるけどやっていく?」
私・聖「もちろん!」
というわけで、乗ってみよう。
聖「懐かしいなぁ…。20年以上前から変わってないね…」
私「確かに。昭和37年のプレートもそのままだし…」
すると私の目から無意識に涙が出ていた。
由美「あれ?千歌っち、何泣いてるんだよ?」
私「いや…、この車両が80年も中部高速鉄道線上を走り続けたからなぜか泣けてくるの…」
由美「そりゃ…そうだよな…」
由美ちゃんも聖も輝由くんも涙を流していた。
聖「そういえば輝由くんは由美さんと一緒でギター弾けるんだよね」
輝由「そうだけど。持ってきてるし聴いてみる?」
聖「ぜひ」
すると輝由くんはギターを取り出して1曲演奏する。
【♪押尾コータローfeat. Char『With You』♪】
終わると拍手喝采だった。
もうすでに夜だった。この日は勇輝くんが帰ってこないので由美ちゃんの家に泊めてもらった。
この日由美ちゃんと私が酒を飲みすぎて酔っ払って次の日二日酔いに苦しむことになるがそれはまた別の話。
次回は未定です。本編かコラボ企画かも迷っています。休載の可能性もあります。