「何をする!? 放せ!」
例の生徒が街中で自衛隊警務隊によって確保された。
自衛隊警務隊というのは、簡単に言えば、自衛隊関連の捜査を行う警察である。
「貴様に抹殺命令が出されてる」
「どういうことだ!?」
「貴様が侵略者だからだ」
「なんのことだ!?」
現場に居合わせた私が答える。
「あなたが人間に擬態している星人であることは、全て調べがついてるのよ。騙しやがって」
「こうなったら……」
生徒は怪物に姿を変えた。
「うわ!」
怪力で吹っ飛ばされる警務官。
「来い!」
怪物が私を捕らえた。
「こいつはもらっていく!」
「待て!」
私は怪物に連れ去られた。
怪物に、廃工場に連れて来られる。
体は拘束されている。
「我々の仲間になれ」
「断る」
怪物に腹部を蹴られる。
「ぐえ!」
私の体が倒れる。
そこへ、チームのメンバーが駆けつける。
「城之内!」
メンバーは怪物を囲む。
そして一人が私を解放する。
「ありがとう」
私は立ち上がる。
「さーて、形勢逆転ね」
怪物がプロペラのように回転をし、メンバーを吹っ飛ばした。
「うわ!」
地面に落ちて気を失うメンバー。
「人間ごときが」
怪物がこちらを見る。
「さあ、仲間になるのだ」
私はチータスに変身した。
「誰がお前らなんかの」
「ならば!」
怪物が攻撃してきた。
私は怪物の攻撃を受け流し、隙をついて反撃した。
「ぐおあ!」
腹部に拳をお見舞いし、怪物はくの字に曲がった。
ヒューン!
吹っ飛んでいく怪物。
私は先回りし、接近してきた怪物を地面に叩きつけた。
「ぐは!」
吐血する怪物。
私は爪を伸ばし、怪物の首を引き裂いた。
血しぶきをあげて絶命する怪物。
私は元の姿に戻った。
その時、物陰から木の枝が折れる音がした。
私が振り向くと、そこには。
「夏帆?」
「さ、聡美なの?」
「夏帆、どうしてここに?」
「聡美が怪物に連れていかれるところ、目撃したから追いかけたの」
「そうだったんだ?」
「さっきの怪物なんなの? それに、聡美も変身してたし」
「ごめん。今は言えない」
「ちゃんと説明してよ! 聡美はなにをやってるの!?」
「……………………」
「質問に答えて!」
どうしたものか。
その時、意識を取り戻したメンバーが、夏帆の背後に移動し、うなじにチョップを当てて気絶させた。
「さっき、変身って聞こえたが……?」
「んあ? なんでもないですよ」
「そうか」
とりあえず、とメンバーは何かのスイッチのようなものを取り出し、ボタンを押した。
ボン!
一瞬、夏帆の頭部に煙が出現して消えた。
「今のは忘れてもらったから。ところで、やつはどこに?」
「え? ああ! チータスが来て倒してくれましたよ!」
「そうか。やはり、チータスは人間の味方なんだろうか……」
メンバーはそう呟きながら、他のメンバーを起こしにいった。