ライオットブラッドおいちい!
黄金の暴血
それについて語るで有れば話は数年程前に遡る。
かつて多くの人々が己が作品を投稿し、今尚親しまれている動画投稿サイト【ニコニコ動画】
かの「ライオットブラッド」が販売された年の暮れ、一人の男がこんな動画を投稿した。
エリクサー作ってみた。
なんとこの男、ライオットブラッドに市販のエナドリをこれでもかと混ぜて究極のエナドリを作ろうと言うのだ。
市販のライオットブラッドを基礎に数十のエナドリと漢方薬を混ぜに混ぜて生み出されたソレは一体どんな化学反応が起きたのかは定かでは無いが、血の様に緋く加熱されて泡立つ様はまるで地獄の大釜の中身と言われても納得する有り様であった。
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>いや草
>人間が飲むものじゃねーよ
>今一瞬目玉が見えたの気のせいだよな?
>知らない。4:28の13フレーム目のことなんて知らない
>注:合法です
>やってることが完全にキメラを作る時のソレ
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最初に生み出されたソレは後に視聴者たちの手によって「ライオットブラッド・
これが俗に言う「自作RB3凶星」の始まりの一にしてその頂点と呼ばれる物になるとは当時の人々は誰も知らなかった。
その動画に触発されて幾人もの暴徒と恐れ知らずの一般人達が同様の事を行いニコニコ動画に投稿されていった。
──酒と混ぜて一発でノックダウンした酒豪が居た
──後に発売されたアンデッドと混ぜて配合量を誤り合法墜ちした最初に「ミックス」を行った女が居た
──ライオットブラッドを成分劣化無く気化させる機械を作った技術部員が居た
──後に列聖される事になるライオットブラッドを調べ続ける研究者が居た
数多の先達たちの尊き
ソレは相当慌てて投稿したのか動画タイトルは【あ】と余りにも雑な名付けがされていた。概要欄にも記述は無く、本当に最低限の情報のみが記載された動画であった。
動画の内容はこうだ
薄暗い部屋の中、ガスコンロの灯りのみが照らし出す部屋の中、そのガスコンロにあぶられた鍋が映っている。明らかにスマホで撮影されたソレは暗がりの中で尚、
投稿後約10分で権利者の申し立てを名目に削除されたそれは運よく見ることの叶った暴徒達を狂気と狂騒の渦へと叩き込んだ。
一体ソレが何であったのかは誰にもわからない。
ある者はそれこそがライオットブラッドの極地であると言った。
ある者はそれこそが伝説の中にのみ語られるエリクサーだと言った。
ある者はそれこそが神話に伝えられる八塩折の酒なのではないかと言った。
ある者はそれこそが現代に生まれた黄金郷の秘宝だと言った。
数多の仮説と妄想が語られたが未だに真実は明らかでは無い。
幸運なことにその動画は有志の暴徒によって保存されていた。
だが、それをインターネット上に投稿すると
そんなあると聞かれればあるのだろうが実物を見た者は誰も居ない摩訶不思議なライオットブラッド、その秘密に迫るメモが今私の手元にある。
これを調べずして何が暴徒か。冷蔵庫でキンキンに冷やした最新作のリボルブランタンを一気飲みし、私の足りない脳味噌をフル回転させる。
昨晩彼はどんな様子だった? 何処から来た? 追っていたのは誰だ? あのメモの暗号はどんな物だ?
幾つもの疑問が現れては消えていく。周囲にすら影響を及ぼすともっぱらの評判のリボルブランタンの効果は確かな様で普段の自分からは到底考えられない程に頭が回る。幾つもの閃きをあわせて組み立てていく感覚は控えめに言ってあり得ないくらい頭が疲れる。だが、その疲れもリボルブランタンの力によってみるみる吹き飛んでいく。
だが、余りの情報量に思考が纏まりきらないので私は無意識に2本目のライオットブラッドに手を伸ばしていた。
・・・ライオットブラッドおいちい!
そして凡そ20分が過ぎた後・・・
ライオットブラッドおいちい! ライオットブラッドおいちい! ライオットブラッドおいちい! ライオットブラッドおいちい! ライオットブラッドおいちい! ライオットブラッドおいちい! ライオットブラッドおいちい! ライオットブラッドおいちい! ライオットブラッドおいちい! ライオットブラッドおいちい! ライオットブラッドおいちい! ライオットブラッドおいちい! ライオットブラッドおいちい! ライオットブラッドおいちい! ライオットブラッドおいちい! ライオットブラッドおいちい! ライオットブラッドおいちい! ライオットブラッドおいちい! ライオットブラッドおいちい! ライオットブラッドおいちい! ライオットブラッドおいちい! ライオットブラッドおいちい! ライオットブラッドおいちい! ライオットブラッドおいちい! ライオットブラッドおいちい! ライオットブラッドおいちい! ライオットブラッドおいちい! ライオットブラッドおいちい! ライオットブラッドおいちい!
“キイィィィィィィン! ”
「ライオットブラッドおいちい! ・・・はっ!」
合法の縁に手をかけていた私のもとに天啓が舞い降りた。
「そうか! そういうことだったのか!」
全ての答えは最初からあったんだ。
ありがとうございますカフェインの神様! (幻聴)(幻覚)(妄想)
そして私は行きつけのライオットブラッド料理を提供するカフェへと向かった。(荒唐無稽)(論理破綻)(超展開)
ライオットブラッドおいちい!(字数稼ぎ)
正直なところ私に謎解きを書くのは無理です。でもカフェインの神様ならどうにかしてくれます!(断言)