夕映の夕映を追いかける物語   作:アヴァンシア

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勢いだけで書いてしまったので文章も構成もすべてあれです。

それと短いのでご了承ください。


大筋だけは決まってるのですが
こんなストーリーだと面白い等があれば感想にお願いします。



ハジマリヲ≪闇の魔法、闇の心≫

闇の魔法≪マギアエレベア≫

それは名の通り闇を操る魔法。

人でない者、吸血鬼であるエヴァンジェリンが怪物である己がために生み出した怪物の魔法。

ただの人間が使うことなど想定していない、云わば化け物専用の魔法技。

 

 

 

 

「ほう、またこのスクロールを開く者が現れるとはな。どれだけ私の暇を潰させる気だ」

 

くくっ、まったく予想外だよ。なんて薄らと気味の悪い笑みを浮かべながら目の前に彼女が凛と立っている。

その鈴のなるような声は他には誰もいない事務所内によく響いた。

 

昔と変わることない腰にかかる金髪の長髪、透き通るようなブルーの瞳、そしてそれらを引き立てるシミ一つない少女の全裸の体。

普通の少女であれば間抜け以外の何物でもない格好だが少女のその然たる風貌が威圧すらこの身に与えてくる。

 

な、何故彼女がここにいるですかっ。

「エヴァンジェリンさんっ!」

 

私は思わず叫ばずにはいられなかった。なぜ、ここにいるのかと。

 

彼女、エヴァンジェリン.A.K.マクダウェルは私が知る限りでは数多の世界を超さんと共に廻っているはず。

それにこの世界に今戻ってくるなんて予定は聞いていない。

 

しかし、眼前の彼女は私の知るエヴァンジェリンさんで間違いない、と思うです。

それになぜ、全裸ですかっ。

 

「ん?貴様もオリジナルの知り合いなのか。

どうにも縁が強すぎてだめだ。

まあいい、さっそく始めることにするか。

小僧にも次にこれを開く者が現れれば『あれ』をやれと言われているしな。

 

貴様がオリジナルや小僧とどんな関係にあるかは知らん。

どのみちこの先は貴様の心。思う存分聞いてやるよ。

案外、お前にも何かあるやもしれないしな。

 

それに何より―――」

 

―――暇だしな。

 

 

彼女はそんなことを言いながら見惚れるような足取りで私の方へ歩を進めてきた。

私はそんなエヴァンジェリンさんの言っている言葉の意味が理解できず、叫ばずにはいられなかった。

 

「ちょっと待ってください!

あなたはエヴァンジェリンさんじゃないですか!?

『あれ』とは一体なんのことですか!そ、」

 

それに私の心ってなんのことでしょうか!?と続けようとしたところで私の目のすぐ前には彼女の手のひらがあって頭を掴まれる感覚と共に来た衝撃により私の意識はあっけなく落ちた。

 

意識が無くなる寸前に声が聞こえた気がした。

 

 

「精々、戦うんだな。自分自身の闇とな」

 

 

 

 

 

 

 

暗闇に包まれた思考。

 

そこの見えない絶望的な虚空のなか。

 

そんな私の世界。

 

 

次第に視界が戻ってきた。

私は夕暮れの空の中を宙に浮いていた。

 

下を覗けば小さい頃の自分が見えた。

その私は麻帆良小学校の制服を着て授業を受けていた。

学校のチャイムがなると友達と一緒に手を繋いで家に帰っていく。

家に帰るとクラスの友達と遊ぶためにすぐに外へ駆けだしていった。

 

クラスの友達と遊んで家に帰ると両親が迎えてくれ、暖かで懐かしい質素ではあるが手の凝ったものとわかる母の手料理がテーブルに並んでいる。

家族3人で囲んで楽しそうに夕食を食べている。

『私』は今日学校で友達と遊んだことを嬉しそうに聞かせ、私の両親はそんな私に相槌を打ちながらさも自分のことのように喜んでいる。

暖かな家族団欒がそこにはあった。

十数年前までの自分の居場所。

世界なんてものも、魔法なんて非日常は知らなかった私。

ましてや世界を救うために英雄やヒーローなんてモノは物語の世界だけだった頃の穏やかな日々。

 

 

―――これは私が望んだ日常。

 

 

世界が回った。

今までに経験した幸せな日々が早送りのビデオのように流れていく。

小学生1年生から始まり、段々と時が流れていく。

その全ての光景が幸せな時間で穏やかな日々、そこにいる私はいつも笑っていた。

 

―――……今の私はこんなにも醜いというのに

 

自然と心から熱いそして黒い感情が上ってくる。

きっとそれは過去への願望、妬み、嫉妬。

 

昔の自分こんなにも幸せな日々を送っているのになぜ私はこんなにも不幸なのか。

 

 

『その場所を私に譲って欲しいです。』

 

 

そう、だからこそ私がこんな風に願ってしまったのも必然だったのです。

いつのまにか伽藍洞になっていた私の心。

その隙間を埋める役割を、この言葉が補ってくれたのもまた必然だったのです。

 

 

 

 

ザザッ、

ザ、ザ……

 

―――プツン

 




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