残酷な世界で生きる意味。   作:ひーなー

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これが初めての投稿です。
まだあの子は出てきません。名前は出てきます。
それでは本編どうぞ。


システムを超える力

「ト.....リト.....キリト.....キリト!!」

 

「はっ!!ん?どした?」

 

「何がどした?よ。あんたさっきからなーにボーッとしてんのよ!」

 

「いでっ!」

 

今叩いてきたのはSAOで知り合った、鍛冶屋のリズだ。今でもSAOの時との関係は続いていて、仲良くやってる。ALOでも俺達の武具を修理してくれている。ALOでの種族は鍛冶妖精レプラコーンだ。

 

「何も叩くことないだろ〜?」

 

そうだ。別に叩かれるようなことはしていないはずだ。

 

「今のはキリトくんが悪いです〜!」

 

「な、なんで?」

 

アスナ。これまたSAOからの知り合いだ。攻略組のトップギルド、血盟騎士団の副団長、閃光のアスナと言われ、慕われてはなかったものの、尊敬されていた。その剣筋は俺でも見えるかわからないほど素早い。ALOで選んだ種族は水妖精ウンディーネだ。

 

「そうね。ボーッとしてたキリトが悪いわ。」

 

シノン。死銃事件の時に知り合った。GGOではスナイパーをしており、その正確な射撃と、クールな性格から氷の狙撃手と呼ばれている。ALOでの種族は猫妖精ケット・シーを選んでいる。

 

「そ、そんな...」

 

これはあまりにも理不尽だ。だからといってここで抗議してもなんの意味もないのはこれまでの経験から分かりきっているので抗議しない。

 

今シリカやユイがいたら少しは強気に慣れただろう。

 

シリカ。彼女も、SAOで知り合った。とても心優しい少女で、俺たちよりも少し年下なのに強い子だ。SAOでもALOでも珍しいビーストテイマーでもあり、SAOでは竜使いシリカ、とも呼ばれていた。

ALOの種族は猫妖精ケット・シーだ。

 

そしてユイ。俺が22層の森を探索していた時に偶然であった少女だ。

少しの別れをした後、無事ALOで今度はナビゲーションピクシーとして展開させられた。

 

他にも仲間はいるが、これはまたあとの機会にしよう。

 

「で?キリト。何考えてたのよ。」

 

「いや、昨日デュエルしたろ?絶剣と。その時に話した事が少しまだ引っかかっててな。」

 

「ふーん。そう。何話してたの?」

 

「俺、あいつに聞いたんだ。君は完全にこの世界の住人なんだな、って。その答えは無言の微笑みと猛烈なスピードの突進技だった。あの速さは.....限界を超えていた.....。」

 

その場の全員が息を飲んだ。普段はどこか抜けている感じのあるキリトだが、戦闘のことに限らず、真剣な表情をした彼は何も言わずともその場の空気をピリつかせる。

 

「ってみんなどうしたんだ?そんな顔して。」

 

もちろん、本人が知っているはずはなく、そしてこれからも知ることは無いだろう。

 

「いやあんたが真剣な表情するとなんかあるんじゃないかって思えてくるのよね...」

 

むむ。なにかこの言葉に違和感が。

 

「確かにね。キリトくんいっつもどこか抜けてる感じだもん。」

 

これだ。違和感の正体。

 

「ど、どういう意味だよ!普段の俺は不真面目だとでも言いたいのか?!」

 

「誰もそんなこと言ってないじゃない。思い込みは良くないわよ?キリト。」

 

「うっ.....」

 

シノンはいつも冷静につっこんでくる。そしてそれはとても正確だ。故に俺は言い返せた試しがない。

 

「まぁいいか。なぁ俺さ。もう一度絶剣と戦ってみようと思うんだ。」

 

「キリトくんそんなにOSSが欲しいの?スキルコネクトがあるじゃない。」

 

「いーや。OSSが目当てで行くんじゃない。確かに魅力的だと思うよ。でも違う。なにか引っかかるんだ。あの速さ。無言の微笑み。圧倒的なまでの強さを誇るOSS。」

 

「確かに私も気にならないことは無いけど...あんまり人のプライベートにヅケヅケ突っ込んじゃダメだよ?」

 

「あぁ。分かってる。そんなことはしないよ。」

 

「でも私明日無理だ...用事があって...」

 

「あたしも。武器のオーダーメイド頼まれてて...」

 

「私も明日は少し都合が悪いわ。」

 

「いいよ。気にしなくて。一人で行ってくるさ。」

 

「そっか。ごめんね?それじゃあ私はログアウトするね。みんなまた。おやすみなさい。」

 

「あぁおやすみ。アスナ。」

 

「おやすみ〜アスナ〜またね〜」

 

「おやすみなさい。また。」

 

アスナが左手を振り、ウインドウを操作していく。そして小さく手を振るアスナは青い光に包まれていき、消えた。ログアウトした。

 

「んじゃ私もそろそろ戻ろうかしら。久しぶりのオーダーメイドだし!気合いれてかないと!」

 

「私も。明日早いし。」

 

そう言うとみんな続々とログアウトして行き、ログハウスにはキリト1人を残し、誰もいなくなった。

 

「んじゃ俺はちょっと剣を振ろうかな」

 

そう言うとキリトはログハウスを出て、家の前で素振りを始めた。

対人戦闘には二刀流を使わないと決めているので、絶剣には一刀で勝たなければいけない。

 

「あの速さと連続攻撃どうするかな...」

 

真っ暗で静かな22層には1人の少年が剣を振る音と、それと同時に出る声がこだましていた.......

 

 

 

ー翌日ー

 

「ふぁ、あぁぁ.....」

 

大きなあくびとともに目覚めたキリトは、時計を見た。

時計の針が指していた時間は《3時37分》

 

「うっわぁ寝すぎたな.....まあ仕方ないか。」

 

キリトは結局夜中の4時までALOからログアウトしなかった。いや、するのを忘れていた、と言った方がいいだろうか。

昨日、キリトは絶剣にはどうしたら勝てるか、というのをひたすら考えていた。なかなか答えは出ず、それでも尚、剣を振り続けた。

と、アスナ達がログアウトしてから数字間が経った時、あることを思いついた。

 

「この...この方法なら.....!!!」

 

それはかつてSAOというデスゲームから多くの人を救い出した英雄、黒の剣士がやってみせた、システムを超えるという奇跡をもう一度起こした瞬間だった。

その方法は、思いついたは良いものの、とても簡単にできるようなものでは無い。そもそも意図的にシステムを超えるなど、ほとんど、いや絶対に不可能だ。だがそれをキリトはーーーーーやってのけた。

 

「出来た!これなら.....勝てる!!はず...」

 

そこから何度も練習を重ねたが、成功率100%とまではいかなかった。彼の力もチート並みだが、それと同時に絶剣の強さも異常だ。

これでも勝率は五分五分か、少し劣るだろう。

だが現状はこれが限界。あとは本番のみだ。

 

「はぁぁ...疲れた...はははっ...頑張りすぎたかな...うっ!...安心したせいか疲れがどっと...落ちるか。」

 

そしてらキリトはログアウトし、明日の決闘に備えるのだった...。

 




最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
少しづつですが、更新していきたいと思います。
評価やアドバイス、よろしくお願いします!
では次回!ユウキ登場です!
お楽しみに!!!
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