今回もまーた更新が遅くなってしまった...申し訳ない...
もっと更新速度上げたいんですけどね...
すいません。
とりあえず本編をどうぞ。
「キリトくん、おはよう」
「アスナ。おはよう。」
あの日からユウキとは数日間全く連絡が取れていない。ALOにログインもしてないし、ユウキのリアルのことを知らない。つまりお手上げ状態だ。
「キリトくん、どうしたの?」
「いいや、なんでもない。うおっ?!」
「キリトくんっ?!」
俺は盛大にコケた。校門の前で。周りから視線が集まってるのが分かる。コケたことによる体への痛みより周りの視線の方が痛いと感じるほどだった。
高校生になって何も無い校門で盛大にコケる。想像しただけでも悪寒が走るような出来事を今この瞬間に体験した俺は穴があったら入りたいと心底思っていた。
「キリトくん...」
恥ずかしがっている俺をアスナは何故か心配そうに見ていた。
理由は...分からなかった。
「どうしたんだ?そんな顔して。」
「ううん。いいの。またお昼みんなと待ち合わせね。」
みんな、とはアスナ、シリカ、リズそして俺のいつものパーティーだ。
俺は了解、と短い返事をしてからそれぞれの教室に向かった。
「おやおやカズくん?あの閃光のアスナさんと仲睦まじく話していたではありませんか。お二人はどういった関係なのですかね?ん?」
こいつはリク。帰還者学校の生徒。つまり元SAOサバイバーだ。
同じクラスで唯一仲のいい友達と言っていいだろう。
リクという名前は本名だ。だが漢字の読みが難しくて理系の俺には今でも覚えられない。
「だから違うって。お前そのやり取り何回やんだよ。やってて飽きないのか?」
「飽きん。おもろい。最高。」
そう言って親指を立ててどやっているがこっちは迷惑で仕方ない。
.....あとこいつはふざけると関西弁になる。
「で、真面目な話よ、カズ。お前ここ最近元気ないな。どうしたんだ?」
真面目な顔つきで話すリク。
「別にそんなことないけどなぁ...強いていえばALOで1人のプレイヤーと連絡つかなくてな。」
最後に見た彼女は泣いていた。その理由が全く分からない。
その後も何度かメンバーに聞いてみたのだが、リアルのことは教えたくない、教えられない、と頑なに断られてしまった。
「女の子?」
「なんでそうなるかな...まぁそうだけどさ。」
「まぁそれは気にすんな。で、どんな子?」
「とにかく明るい子かな。俺とは正反対の性格と言った方が良いか?」
「何となくわかった。トラブル起こすだろ?」
「あぁ。」
「お前はそれの尻拭い。」
「あぁ...」
「その子のこと、好きか?」
「へ?」
「んー!リアルソロプレイヤーのカズにもやっと春が来たか...俺はうれしいよ...!」
「だからなんでそうなるんだよ!」
「嫌いなのか?」
「嫌い...じゃない。」
「そうだろうそうだろう!ってもう授業始まるな。今日はあの美女達とではなく俺と飯食おう。な?いいだろ?」
「まぁたまには。」
「けって〜い!それじゃまた、」
そう言ってリクは軽く手を挙げ、自分の席へ戻って行った。
こういう性格だが、友達も多く、人望も厚い。
なぜ俺と居るのか不思議なくらいだ。
その後アスナ達にお昼のことについてメールを送り、授業を受けた。
全く集中出来なかった。
午前の授業が終わり、リクと一緒に食堂へ行く。
「で、なんで俺を呼び出したんだよ。」
「元気のないカズくんに助言をしてやろうと言っとるだよ!まだ分からんか!!」
「うるさい。落ち着けよ」
「っとすまんすまん、で?その子の名前は?」
「ユウキって名前だ。」
「ユウキだとぉ?!そ、それはあのALO最強と噂されているキリトを1度破ったという絶剣さんではないですかぁ!!」
「だからうるせぇ。落ち着け。」
「これが落ち着いてられるか!まさか初恋が最強の剣士とは...」
「だっ誰が初恋だ!そそそそんなこと俺は一言も言ってないぞ!」
「なんで焦ってるんだよカズ。」
「おおおお前が変な事言うからだろ!」
「カズ。」
リクの表情がいつになく真面目になった。
「わ、悪い。で、なんだよ。」
「出会いから連絡が取れなくなるまでのこと教えてくれないか?」
「はぁ。分かったよ。誰にも言うなよ、なんて言わなくても大丈夫だよな。」
そして俺はユウキと出会い、デュエルをしてからのことを話した。細かいことは伏せたが、それはリクもわかっているだろう。
「なるほどな。なぁカズ。ユウキさんの仲間は教えられない、教えたくないって言ったんだろ?」
「そうだ。」
「それはお前を気遣っての事だと思うぞ。」
「俺の事を...?」
「カズ。お前ならユウキさんの居場所が分かるはずだ。」
「無理だよ。リアルのことは分からないし...」
「研究質に居る時みたいに少ないヒントから探ってみろよ。お前ならそれが出来るだろ?それに...」
「それに?」
「ユウキさんはお前に会いたがってると思うぞ。」
「ユウキが...俺に?」
「ああ。頑張れよ。カズ。」
「ま、待ってくれ!」
「どした?」
「ユウキの剣の速さは限界を超えていた。明らかに異常なまでの速さだったんだ。並大抵のダイブ時間じゃあれほどアバターを扱いこなせない。」
「なぁカズ。俺は今のを聞いて検討がついた。」
「本当か!?教え...」
「覚悟は出来てるか?」
「な、何言ってるんだよ...」
「もう1回聞く。覚悟は出来てるか?現実がどうであろうと抗う覚悟はあるか?」
「どうして...」
「俺の質問に答えろ。」
リクのことは顔はとても強ばっていた。見つめられたら怖いと感じるくらいに。いつもノリのいいリクがこうなるのは初めてだ。余程重要なことなのだろう。それでも...俺は。
「...出来てる。」
「お前ならそう言うと思ったよ。」
途端にリクは笑顔になり、そして嬉しそうだった。
「横浜南北総合病院。俺の考えがあっていたら多分そこにユウキさんはいると思う。」
「病...院?な、なん...」
「それはお前が確かめてこい。あと一つだけ言えるのは...そこが日本で唯一、《メディキュボイド》のことは臨床試験をしているところだ。」
「メディキュボイドって...そんな...」
「行ってこい。カズ。先生には俺から話しとくよ。」
「あぁ...悪い!頼んだ、リクっ!」
そう言って俺はダッシュで教室に戻り、カバンを取って家へ向かった。
家に着くと荷物を玄関に置き、制服のままバイクで横浜南北総合病院へ走り出した。
(ユウキ...ユウキ...ユウキっ!)
ここまで読んでいただきありがとうございました!
ちなみにリクの漢字は颯です。
次回でユウキの秘密の全てを知ることになります。
お楽しみに!