戦いに疲れた衛士は3度目の人生で平穏を望む 作:銭湯妖精 島風
俺の名前は狭霧 裕哉、2回分の人生の記憶がある普通の小学生だ・・・流石に無理があるか
俺が普通かどうかは別にして、公務員の両親の元に産まれた俺は神々の祝福のおかげで大病を患う事も大怪我をする事もなくスクスク成長した
前世の知識をあまり生かす場面が無いのはある意味では幸せなのかもしれない、が 小学生レベルだと少し簡単過ぎる気もする
あと2回分の記憶があるから精神年齢を身体に合わせるのが難しくて友達が出来ない、ボッチ過ぎると両親が心配するから何とかしないといけないが友達の作り方なんて忘れてしまった訳で八方塞がり気味だ
そんな悩みを抱えていた俺に好機が訪れた、そう両親の転勤だ
これで上手くいけば両親を安心させられる程度にはボッチにならなくて済む、何より1人は暇すぎる
そんなわけで心機一転、新天地で頑張る事にし 転入当日を迎えたが正直 初陣の時より緊張している
担任の先生に続いて教室に入ると、生徒達が一斉に俺を凝視する、やっぱり転入生は珍しいらしい
先生が俺を紹介し、自己紹介を促してきたので
「さ、狭霧 裕哉です。よろしくお願いします」
緊張で少し声が上ずってしまったが暖かく よろしく〜 的な声を返してくれたので少し安心しつつ指定された席へ座る
それから10分程度のHRが有って先生が1度職員室へ戻って行くのと同時に俺の隣の席の男子が俺の方を向き
「俺、織斑 一夏。よろしくな!」
元気ハツラツな彼に少し圧倒されかけたが、挨拶されたなら返すのが礼儀なので
「よろしく織斑、改めて自己紹介をすると 俺は狭霧 裕哉だ」
正直、これぐらいグイグイくる方が有難いと思いつつ自己紹介をして彼の名前に少し引っかかりを感じる
初めて聞いた気がしない、と言う引っかかりを
織斑と言う珍しい苗字の人なんて彼が初めての筈なのに、だ
まぁ俺も人の事言えない苗字だけども
そんな訳で彼、織斑 一夏のおかげで彼を中心に出来上がったコミュニティに入る事が出来て俺はボッチを回避する事が出来た
ついでに彼の誘いで彼と彼の姉が通う剣道場で剣道を習う事になり、両親は大いに喜んでくれた
そんな一夏に感謝しきれない日々が続いたある日の事、掃除当番だったのでゴミ捨てから教室へ戻ると道場主の娘 篠ノ之 箒がイジメっ子に囲まれて絡まれていた
イジメっ子は確か違うクラスだった筈だけどなぁと思いつつ注意しようとした瞬間、一夏が口を開きイジメっ子達に注意する
そして俺は良くない流れと直感で感じ、俺も口を開く
「掃除の邪魔だ、と言うか女の子1人を3人で囲むなんて・・・ダサいにも程がある」
と、まぁ全く言葉を選ばずに言ってしまい、殴り掛かってきたイジメっ子3人を相手に大立ち回りを演じてしまい、イジメっ子達と共に先生に怒られてしまった
まぁ訓練兵時代の教官から受けた教育に比べたら全然だったけどな
そして篠ノ之道場に行くと箒に馬鹿呼ばわりされた、解せぬ
なんだか、グチャグチャな気がする
困ったな