Ep.0「プロローグ」
-パークセントラル内管理室-
職員A「…連絡は有ったか?」
職員B「いや、まだだ。…一体、何処に居るんだ?」
?「失礼します…」
職員A「あ、ミライさん…お疲れ様です。」
職員B「密猟者騒ぎで忙しい時に、内の職員が行方不明になってしまい…私らの指導不足で…」
ミライ「いえ、密猟者は国家の問題です。それに、彼…光太郎さんはきっと帰って来ます。」
職員B「光太郎…あいつが居なくなってから2週間経ちます。」
ミライ「…捜索班を増員しましょう。密猟者関係の情報は…丁度2週間前から有りません。 彼の捜索を優先しましょう。」
職員A「ありがとうございます。私達にも、何か出来る事があれば…」
職員C「ミライさん‼︎ 少しだけお時間、頂けますか…」
ミライ「は、はい…」
-別室-
ミライ「どうしたんですか?…まさか、見つかりましたか⁉︎」
職員C「…見つかるには見つかりましたが…」
ミライ「どう…したんですか?」
職員C「遺体で見つかりました。」
ミライ「えっ…」
職員C「光太郎さんの捜索を担当していた職員が、銃声を聞いたらしく、周辺に居た職員に召集をかけ、その場に向かったそうなのです。」
ミライ「まさか、密猟者…」
職員C「はい、現場だと思われる場所には密猟者の姿はありませんでした。…その…遺体の一部は、欠損していました。」
ミライ「欠損…?」
職員C「はい。身体の殆どは残っていました。が、右腕だけが欠損していました。 奥の茂みに血痕が続いていたので、職員が向かったそうで、茂みの奥では、彼の右腕を咥えたニホンオオカミと思われる個体がいたそうです。」
ミライ「ニホンオオカミ…恐らく、1ヶ月前にセルリアンに襲われ、フレンズ化が解除された個体ですかね…」
職員C「それと、遺体には弾丸で穿たれた跡と、啄ばまれた跡があったそうです。近くでグアダルーペカラカラと思しき個体を見たとの報告がありました。恐らくは…」
ミライ「グアダルーペカラカラまで…」
職員C「2匹共、捕獲は出来ませんでした。」
ミライ「発見次第…捕獲して下さい。麻酔銃使用の許可を得て来ます。」
職員C「了解です。…ご協力、ありがとうございます。」
ミライ「あなた方には、辛い経験をさせてしまいました……二人を呼んで来て下さい。」
職員C「…はい。」
-再度、別室-
職員A「そんな、あいつが…」
職員B「何であいつが、死ななければならなかったんだ…」
ミライ「…皆さんも、密猟者には気をつけて下さい。それと成る可く、けものさん達を恨まないで下さい。 けものさん達には悪意はありません。自然の摂理に従った上での行動です…」
職員A「ミライさん、光太郎の遺体は…」
ミライ「彼の生前の願いを叶えてあげたいですね… パーク内の合同慰霊塔へ行かせてあげられるか、相談して来ます…」