-キタキツネに連れて行かれた場所-
光太郎「ここは…?」
様々な機械から、それぞれの音楽が流れている。
混沌としている。と言ってしまえばそれまでだが、妙にしっくりくる。
この雰囲気、なんだか懐かしい…
キタキツネ「げぇむせんたぁだよ。」
ゲームセンター… 何故だろう、凄く良い響きに思える。
ん? あれは………
ニホ「どうしたの、光太郎?」
周りにある、様々な機械よりも、凄く魅力的と言うか…惹かれるものがあると言うか…
俺は、一つのゲームに釘付けになっていた。
光太郎「あ、いや、何か気になっちゃってね…」
キタキツネ「ん? けもんライド、やる? カードあるよ。」
ニホ「え、良いの!? やろ、光太郎!」
光太郎「あ、あぁ、やろう!」
凄く楽しみだ…
ゲーム内容は、とてもシンプルだった。
まず、フレンズの描かれたカード2枚を機械で読み込む。
次に、スロットを止め、スロットに書かれた数値の合計が多い方が先行を取れる。 ちなみにキタキツネ達は、数字の意味は知らず、数字の形で強弱を覚えたらしい。
微笑ましい…
その後、相手に攻撃をし、持ち点を削るのだが…
攻撃というよりも、「相手に触る」の方が正しいか。
…最終的に、相手の持ち点を削りきった方の勝ち。
というゲームだ。
第1回戦は手本を兼ねて、俺vsキタキツネとなった。
始めは手も足も出ない状態だったが、ニホニホの懸命な応援のお陰で勝つ事が出来た。
キタキツネ「むぅ〜、光太郎、強い… 次は、僕とニホンオオカミね。」
ニホ「頑張るよ!」
おぉ…次はニホニホかぁ。
俺は、どちらを応援したら良いか分からない状態でいた。
…途中でニホニホにアドバイスはしたが。
その甲斐もあり、ニホニホの動体視力の凄さもあり、ニホニホはキタキツネを破った。
キタキツネ「二人共…強い。……二人で戦ってみて?」
ニホ「…手は抜かないよ、光太郎!」
光太郎「当たり前だよ… 行くぞ、ニホニホ!」
光太郎「負けた……流石の動体視力だな。ニホニホ。」
ニホ「光太郎こそ、最後の最後まで、ほぼ互角だったから結構焦ったよぉ。」
キタキツネ「…ありがとう。凄い戦いが観れたよ。」
ニホ「こっちこそ、キタキツネが勧めてくれたから、楽しい時間を過ごせたよ。ありがと!」
光太郎「俺からも、ありがとう。 懐かしい気持ちになれたよ。」
…また、やりたいなぁ。
ルペラ「ニホンオオカミ様、光太郎様、どうですか?」
ニホ「あ、ルペラ! 楽しいよっ!」
ギンギツネ「キタキツネェ、あの…えっと……」
キタキツネ「ギンギツネもやろ?」
ギンギツネ「え、あ、や、やりましょ!」
ルペラ「良かったですね、ギンギツネ様♪」
ギンギツネ「えぇ♪」
光太郎「?」
あれ? この二人、凄い仲が良くなってる…
良いねぇ…
-宿受付-
ギンギツネ「今日はありがとう。 楽しかったわ。」
光太郎「こちらこそ、楽しかったです。 それに、命を助けていただき、本当にありがとうございました。」
あの時助けが来なかったら、確実に息の根が止まってたな……
ギンギツネ「けど、本当に泊まって行かなくて良いの?」
光太郎「はい、まだ行きたい所があるので。」
本当の所、ルペラからの提案で、二人での時間を作ってあげたい。との事。
粋だねぇ…
ニホ「キタキツネ、げぇむ楽しかったよ!」
キタキツネ「うん、僕も楽しかった。…またやろ? 光太郎も。」
ニホ「うん!」
光太郎「喜んで。」
ルペラ「どうですか? 息抜き、出来ましたか?」
ギンギツネ「えぇ、久し振りに出来たわ。 ありがとね。 それで、あなた達、次はどこに行くのかしら?」
光太郎「あ…確か、水辺地方だっけ?……だよね?」
ニホ「そうだよ?」
キタキツネ「みずべちほー… かばん達も、そこから来たよね。」
ルペラ「はい、私達は、かばん様達が巡った地方を、逆からですが巡っているので。」
ギンギツネ「…最近は、セルリアンが多いから、気を付けないと危ないわよ。」
ニホ「でも…何で最近、セルリアンが多いんだろ…」
キタキツネ「うるとらぞーんが開いたんだよ…」
ウルトラゾーン!?
…ウルトラゾーン………
ギンギツネ「あなた、それげぇむの話でしょ…」
光太郎「…まぁ、取り敢えずセルリアンには気を付けます。旅は終わっていないので。」
ギンギツネ「その心構えよ。 あ、途中まで送るわよ? 途中で倒れられても困るしね…」
ルペラ「ありがとうござます。」
ニホ「ありがと!」
光太郎「宜しくお願いします…」
流石に、二度も倒れるのは勘弁だ。
…次、雪山で倒れたら、この世に帰ってこない自信がある。