けものフレンズ 軈テ星ガ降ル。   作:ヒトアマゾン

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Ep.10「夢の翼を整えて」

-水辺地方入り口-

 

 

光太郎「大分、暖かくなってきたね。」

 

ニホ「本当だね。 キタキツネとギンギツネは寒くなかったのかな…」

 

ルペラ「そうですね… お二人は慣れているとは思いますが…」

 

あの二人とは、水辺地方の近くで別れた。

 

道中、セルリアンを見つけたが、向こうも気付いていないらしく、下手に手を出して返り討ちに遭うのも嫌なので、スルーさせてもらった。

 

怖かった。

 

光太郎「まぁ、服装も暖かそうだったし、大丈夫だと思うよ。」

 

ニホ「…?」

 

ルペラ「どうしました? ニホンオオカミ様。」

 

ニホ「あっちの方から悲鳴が聞こえた気がして…」

 

ニホニホが指差した先には、何やら大きな建造物が見えた。

 

…が、悲鳴の主は確認出来ない。

 

光太郎「……駄目だ、見えない。」

 

ルペラ「………セルリアンですね。 しかも、かなり大型の…」

 

ルペラの視力…凄いなぁ…

 

…何て感心してる場合じゃない。

 

光太郎「セルリアンが居て、悲鳴が聞こえる…と。 不味いなぁ… ニホニホ、ルペラ! 行こう!」

 

ニホ「うん!」ルペラ「はい!」

 

 

-ライブステージ-

 

 

イワビー「何だよ! 最近、本っ当にセルリアンが多いなぁ!」

 

マーゲイ「今すぐハンターを呼んできます!」

 

コウテイ「任せたよ、マーゲイ。」

 

プリンセス「私達が時間を稼ぐからっ!」

 

ジェーン「しかし…かなり大きいですね。」

 

フルル「怖ーい…」

 

 

セルリアン「………」

 

 

光太郎「ゼェ…ゼェ……待て!」

 

プリンセス「えっ!?」

 

ニホ「みんなは避難して!」

 

ルペラ「ここは私達が。」

 

コウテイ「えっ あ、ありがとう。」

 

 

セルリアン「……」

 

光太郎「…始めようか。」

 

何だあの見た目… 蛸?

 

ルペラ「…石は、目の真下ですが、かなり奥にあります!」

 

ニホ「厳しいなぁ… あ、ルペラ危ない!」

 

セルリアン「!!!」

 

ルペラ「ひゃっ!」

 

光太郎「ルペラ大丈夫か!?」

 

ルペラ「えぇ、何とか。」

 

あの腕を使って攻撃してくるか…

 

それが…8本か。

 

これ…どうする?

 

………仕方ない。

 

 

光太郎「ルペラ! 俺を抱えて、ヤツに突っ込んでくれ! 地面スレスレで!」

 

ルペラ「それは危険です!」

 

光太郎「大丈夫! そこはルペラのさじ加減だからさ。 ニホニホは…」

 

 

 

ニホ「分かった!」

 

セルリアン「……?」

 

この作戦なら、いける。

 

 

光太郎「ルペラ、ニホニホ最高速度で頼む!」

 

ルペラ「はい!」ニホ「分かった!」

 

今、セルリアンと俺を抱えたルペラ、そしてニホニホは一直線上に並んでいる。

 

 

ルペラの最高速度なら、かなり深く“こいつ”が刺さる。

 

ルペラは、本当に地面スレスレで飛んでくれた。

 

そのお陰で、セルリアンの視野から外れたと思われる位置のまま、セルリアンに近づくことが出来た。

 

ルペラ「そろそろです!」

 

光太郎「……トゥァ!!」

 

刺さった。 予想通り、石には届かなかった。が…

 

その為の追撃だ。

 

ルペラは、俺が“鉄パイプ”を刺したのを合図に、真上へ急上昇した。

 

セルリアンは、ルペラと俺を視線に捉える為、その巨体ごと天を仰いだ。

 

…セルリアンに刺さっている鉄パイプの先端は、ニホニホの方を向いていた。

 

光太郎「ニホニホ、今だよ!」

 

ニホ「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!! えいっ!!!」

 

期待通りだ。

 

セルリアンに突き立てられた鉄パイプに、ニホニホの渾身の一撃がお見舞いされた。

 

石にギリギリ届かなかった鉄パイプが、ニホニホの一撃で、より深く刺さり石に届いた。

 

セルリアン「!!!?」

 

 

 

 

 

 

セルリアンは、眩い光を放ちながら砕け散った。

 

砕け散った衝撃で、刺さった鉄パイプが俺らの方に飛んで来た時は、本気で死を覚悟した。

 

ルペラが何とか避けてくれたから良かったが、間に合わなかったら………

 

…止めよう。

 

 

ニホニホには、サンドスターで手を保護してもらった。

 

サンドスター…何でも有りだな。

 

 

 

 

プリンセス「助けてくれて、ありがとう。 あなた達、凄いわ!」

 

光太郎「あ、ありがとうございます。 怪我はありませんか?」

 

コウテイ「あなた達のお陰で、みんな無事だよ。本当にありがとう。」

 

ジェーン「先程使っていたのは….どうぐですか?」

 

イワビー「どうぐを使うかぁ…… なぁ、光太郎…だったか?…… ヒトか?」

 

光太郎「…はい。」

 

…近い。顔が近い。

 

……圧が…

 

 

 

ジェーン「光太郎さんも、ヒトですか。」

 

フルル「かばんちゃんと一緒だねぇ。」

 

ルペラ「かばん様も…ここに?」

 

イワビー「あぁ、かばんのお陰で、俺らがPPPでいられたんだよな。」

 

ニホ「かばんさん…か。」

 

 

 

マーゲイ「はぁ…はぁ… セルリアンが弾けたのが見えたので、戻ってきたら…」

 

コウテイ「ありがとう、マーゲイ。 心配かけてごめんね。」

 

マーゲイ「いえ、皆さんの為ならば。……あ、あなた達、ありがとうね。 今日はもう暗いから、泊まっていくと良いわ。」

 

プリンセス「そうよ。、私達を助けてくれたんだもの。」

 

光太郎「…それでは、お言葉に甘えて。」

 

 

 

あ、鉄パイプ拾ってこないと……

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