-水辺地方入り口-
光太郎「大分、暖かくなってきたね。」
ニホ「本当だね。 キタキツネとギンギツネは寒くなかったのかな…」
ルペラ「そうですね… お二人は慣れているとは思いますが…」
あの二人とは、水辺地方の近くで別れた。
道中、セルリアンを見つけたが、向こうも気付いていないらしく、下手に手を出して返り討ちに遭うのも嫌なので、スルーさせてもらった。
怖かった。
光太郎「まぁ、服装も暖かそうだったし、大丈夫だと思うよ。」
ニホ「…?」
ルペラ「どうしました? ニホンオオカミ様。」
ニホ「あっちの方から悲鳴が聞こえた気がして…」
ニホニホが指差した先には、何やら大きな建造物が見えた。
…が、悲鳴の主は確認出来ない。
光太郎「……駄目だ、見えない。」
ルペラ「………セルリアンですね。 しかも、かなり大型の…」
ルペラの視力…凄いなぁ…
…何て感心してる場合じゃない。
光太郎「セルリアンが居て、悲鳴が聞こえる…と。 不味いなぁ… ニホニホ、ルペラ! 行こう!」
ニホ「うん!」ルペラ「はい!」
-ライブステージ-
イワビー「何だよ! 最近、本っ当にセルリアンが多いなぁ!」
マーゲイ「今すぐハンターを呼んできます!」
コウテイ「任せたよ、マーゲイ。」
プリンセス「私達が時間を稼ぐからっ!」
ジェーン「しかし…かなり大きいですね。」
フルル「怖ーい…」
セルリアン「………」
光太郎「ゼェ…ゼェ……待て!」
プリンセス「えっ!?」
ニホ「みんなは避難して!」
ルペラ「ここは私達が。」
コウテイ「えっ あ、ありがとう。」
セルリアン「……」
光太郎「…始めようか。」
何だあの見た目… 蛸?
ルペラ「…石は、目の真下ですが、かなり奥にあります!」
ニホ「厳しいなぁ… あ、ルペラ危ない!」
セルリアン「!!!」
ルペラ「ひゃっ!」
光太郎「ルペラ大丈夫か!?」
ルペラ「えぇ、何とか。」
あの腕を使って攻撃してくるか…
それが…8本か。
これ…どうする?
………仕方ない。
光太郎「ルペラ! 俺を抱えて、ヤツに突っ込んでくれ! 地面スレスレで!」
ルペラ「それは危険です!」
光太郎「大丈夫! そこはルペラのさじ加減だからさ。 ニホニホは…」
ニホ「分かった!」
セルリアン「……?」
この作戦なら、いける。
光太郎「ルペラ、ニホニホ最高速度で頼む!」
ルペラ「はい!」ニホ「分かった!」
今、セルリアンと俺を抱えたルペラ、そしてニホニホは一直線上に並んでいる。
ルペラの最高速度なら、かなり深く“こいつ”が刺さる。
ルペラは、本当に地面スレスレで飛んでくれた。
そのお陰で、セルリアンの視野から外れたと思われる位置のまま、セルリアンに近づくことが出来た。
ルペラ「そろそろです!」
光太郎「……トゥァ!!」
刺さった。 予想通り、石には届かなかった。が…
その為の追撃だ。
ルペラは、俺が“鉄パイプ”を刺したのを合図に、真上へ急上昇した。
セルリアンは、ルペラと俺を視線に捉える為、その巨体ごと天を仰いだ。
…セルリアンに刺さっている鉄パイプの先端は、ニホニホの方を向いていた。
光太郎「ニホニホ、今だよ!」
ニホ「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!! えいっ!!!」
期待通りだ。
セルリアンに突き立てられた鉄パイプに、ニホニホの渾身の一撃がお見舞いされた。
石にギリギリ届かなかった鉄パイプが、ニホニホの一撃で、より深く刺さり石に届いた。
セルリアン「!!!?」
セルリアンは、眩い光を放ちながら砕け散った。
砕け散った衝撃で、刺さった鉄パイプが俺らの方に飛んで来た時は、本気で死を覚悟した。
ルペラが何とか避けてくれたから良かったが、間に合わなかったら………
…止めよう。
ニホニホには、サンドスターで手を保護してもらった。
サンドスター…何でも有りだな。
プリンセス「助けてくれて、ありがとう。 あなた達、凄いわ!」
光太郎「あ、ありがとうございます。 怪我はありませんか?」
コウテイ「あなた達のお陰で、みんな無事だよ。本当にありがとう。」
ジェーン「先程使っていたのは….どうぐですか?」
イワビー「どうぐを使うかぁ…… なぁ、光太郎…だったか?…… ヒトか?」
光太郎「…はい。」
…近い。顔が近い。
……圧が…
ジェーン「光太郎さんも、ヒトですか。」
フルル「かばんちゃんと一緒だねぇ。」
ルペラ「かばん様も…ここに?」
イワビー「あぁ、かばんのお陰で、俺らがPPPでいられたんだよな。」
ニホ「かばんさん…か。」
マーゲイ「はぁ…はぁ… セルリアンが弾けたのが見えたので、戻ってきたら…」
コウテイ「ありがとう、マーゲイ。 心配かけてごめんね。」
マーゲイ「いえ、皆さんの為ならば。……あ、あなた達、ありがとうね。 今日はもう暗いから、泊まっていくと良いわ。」
プリンセス「そうよ。、私達を助けてくれたんだもの。」
光太郎「…それでは、お言葉に甘えて。」
あ、鉄パイプ拾ってこないと……