けものフレンズ 軈テ星ガ降ル。   作:ヒトアマゾン

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Ep.16「目覚めろ、その記憶」

光太郎「えっと… 改めて、一応ここが、俺の家…です! 部屋の中にある物は基本、全部使ってくれて良いよ。」

 

基本とは言ったが、別に触ったらダメな物は部屋に無い。それに、二人の事だ。危ない事はしないだろう。

 

ニホ「ねぇ、このフカフカのに寝て良い!?」

 

光太郎「ん、良いよ。」

 

……随分と綺麗だな。 誰かが掃除していてくれたのか?

 

…プライバシーは亡き者にされたか。

 

 

 

ルペラ「あの… これって何ですか?」

 

光太郎「あ、それ? 冷蔵庫だよ。」

 

あぁ、記憶が有るというのは、何て気持ち良いんだ。

 

物事に直ぐ対応できる…

 

ルペラ「冷蔵庫…… どうやって使うんですか?」

 

光太郎「あぁ、取っ手を引く………」

 

待て、記憶が戻った今だから思える。

 

これって、何年放置してあるんだ? 中身は大丈夫だろうか…

 

……開けた瞬間、この部屋に居る全員が倒れる可能性は無いだろうか?

 

ルペラ「どうしたんですか? 光太郎様。」

 

光太郎「とりあえず、冷蔵庫は後にしよう。 何が起こるか分からない。」

 

…冷蔵庫はパンドラボックスか何かか?

 

ルペラ「冷蔵庫…危ない物なんですね。」

 

光太郎「まぁ…使い方次第だね。」

 

 

ニホ「ねぇねぇ、コレに写ってるのって誰?」

 

そう言うニホニホが指差す先には、小さな写真立てがあった。

 

その写真には、四人のヒトが写っていた。

 

光太郎「えっとね… あぁ、右からミライさん、園長、俺、カコさんで菜々ちゃんだよ。 皆んな良いヒトでね…」

 

……皆んな、今はどうしているんだろうか。

 

ニホ「光太郎、今とあんまり変わってないね。…不思議だねぇ…」

 

光太郎「本当だよ。 多分、サンドスターの影響なんだろうけど…」

 

…サンドスターの影響?

 

じゃあ、何で俺は今、男なんだ?

 

サンドスター…まだまだ解明されていない事だらけだ。

 

博士「それと…」

 

光太郎「!!?」

 

博士「あんまり大きな声を出すななのです! もっと博士を大切に扱うのです…」

 

ルペラ「それで… どういった御用件で?」

 

博士「そうそう… ルペラ、話が有るので、ちょっとこっち来るのです。」

 

ルペラ「はい… 行って来ます。光太郎様、ニホンオオカミ様。」

 

ニホ「行ってらっしゃい!」

 

光太郎「大丈夫、居なくなったりしないから…」

 

ニホニホと俺が言葉をかけると、ルペラの表情が少し和らいだ。

 

和らいだ所で、博士に連れて行かれた。

 

…変な事されなければ良いが。

 

まぁ、この島の長らしいし、不祥事じみた事はしないだろう。

 

 

ニホ「…行っちゃったね。」

 

光太郎「あぁ……なぁ、ニホニホ?」

 

ニホ「ん、どうしたの?」

 

光太郎「部屋の整理…ちょっと手伝ってくれないか?」

 

ニホ「へへっ、お安い御用だよ!」

 

光太郎「ありがとね。…取り敢えず、鼻を塞いでおいて。」

 

部屋の整理の為に、危険物が有るかどうかの確認をしなければならない。

 

その危険物になり得る物は…

 

ニホ「良いけど…何で?」

 

光太郎「これから、冷蔵庫を開ける…」

 

ニホ「あっ、さっき危ないって言ってたの?」

 

光太郎「そう… じゃぁ…開けるよ。……フンッ!」

 

冷蔵庫を開ける為だけに、これだけ気合いを入れるとは…

 

ニホ「……?」

 

冷蔵庫の中には、何も入っていなかった。

 

…これで、俺達の夕飯となる物が無いことが分かった。

 

ジャパまんが有るには有るが…

 

まぁ、これで物が入っていて部屋が異臭で包まれるよりはマシか。

 

光太郎「…特に無いな。 ニホニホ、大丈夫だよ。」

 

ニホ「ぷはぁ! はぁ…はぁ… 良かったぁ…」

 

光太郎「ニホニホ…息も止めてたの?」

 

ニホ「うん…何か怖かったから。」

 

理由がカワイイなぁ…

 

光太郎「それじゃ、床に落ちてる物を…取り敢えず机の上に置いといて?」

 

ニホ「分かった!」

 

光太郎「それじゃあ、俺も…」

 

部屋はあんまり散らかっては居なかったが、三人で居るには少し窮屈に感じたので、ちょっと整理をしていた。

 

光太郎「ん?……これは…」

 

ニホ「何何? 気になるぅ!」

 

光太郎「これはアルバム。そうだね… さっきの写真がまとめられた物で、想い出を振り返るには丁度良いんだよ。」

 

ニホ「…ちょっとだけ見ても良い?」

 

光太郎「部屋も大分片付いたし…一緒に見よっか。」

 

後でルペラにも見せてあげよう。

 

そう思いながら、ページをめくった。

 

そこには、まだ少しだけ若い俺と、二人の中年を少し過ぎた位の男女が笑顔で写っていた。

 

ニホ「このヒト達は?」

 

光太郎「このヒト達は、俺の…両親だよ。」

 

ニホ「リョウシン?」

 

光太郎「あぁ、お父さんとお母さんの事だよ。」

 

ニホ「お父さん…お母さん……私には、居た記憶があんまり無いなぁ…」

 

光太郎「あっ…ごめん、ニホニホ…」

 

ニホ「…気にしなくても良いよ! フレンズになった娘達はみんな、こんな感じだからさ! 次の写真見よっ!」

 

光太郎「あぁ…」

 

…全く、俺にはデリカシーの欠片も無いのか。

 

そう思いながら、次のページをめくった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこには、俺とニホニホとルペラが写っていた。




今後も、更新ペースが疎らな作者ですが、今後とも宜しくお願いします。
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