光太郎「えっと… 改めて、一応ここが、俺の家…です! 部屋の中にある物は基本、全部使ってくれて良いよ。」
基本とは言ったが、別に触ったらダメな物は部屋に無い。それに、二人の事だ。危ない事はしないだろう。
ニホ「ねぇ、このフカフカのに寝て良い!?」
光太郎「ん、良いよ。」
……随分と綺麗だな。 誰かが掃除していてくれたのか?
…プライバシーは亡き者にされたか。
ルペラ「あの… これって何ですか?」
光太郎「あ、それ? 冷蔵庫だよ。」
あぁ、記憶が有るというのは、何て気持ち良いんだ。
物事に直ぐ対応できる…
ルペラ「冷蔵庫…… どうやって使うんですか?」
光太郎「あぁ、取っ手を引く………」
待て、記憶が戻った今だから思える。
これって、何年放置してあるんだ? 中身は大丈夫だろうか…
……開けた瞬間、この部屋に居る全員が倒れる可能性は無いだろうか?
ルペラ「どうしたんですか? 光太郎様。」
光太郎「とりあえず、冷蔵庫は後にしよう。 何が起こるか分からない。」
…冷蔵庫はパンドラボックスか何かか?
ルペラ「冷蔵庫…危ない物なんですね。」
光太郎「まぁ…使い方次第だね。」
ニホ「ねぇねぇ、コレに写ってるのって誰?」
そう言うニホニホが指差す先には、小さな写真立てがあった。
その写真には、四人のヒトが写っていた。
光太郎「えっとね… あぁ、右からミライさん、園長、俺、カコさんで菜々ちゃんだよ。 皆んな良いヒトでね…」
……皆んな、今はどうしているんだろうか。
ニホ「光太郎、今とあんまり変わってないね。…不思議だねぇ…」
光太郎「本当だよ。 多分、サンドスターの影響なんだろうけど…」
…サンドスターの影響?
じゃあ、何で俺は今、男なんだ?
サンドスター…まだまだ解明されていない事だらけだ。
博士「それと…」
光太郎「!!?」
博士「あんまり大きな声を出すななのです! もっと博士を大切に扱うのです…」
ルペラ「それで… どういった御用件で?」
博士「そうそう… ルペラ、話が有るので、ちょっとこっち来るのです。」
ルペラ「はい… 行って来ます。光太郎様、ニホンオオカミ様。」
ニホ「行ってらっしゃい!」
光太郎「大丈夫、居なくなったりしないから…」
ニホニホと俺が言葉をかけると、ルペラの表情が少し和らいだ。
和らいだ所で、博士に連れて行かれた。
…変な事されなければ良いが。
まぁ、この島の長らしいし、不祥事じみた事はしないだろう。
ニホ「…行っちゃったね。」
光太郎「あぁ……なぁ、ニホニホ?」
ニホ「ん、どうしたの?」
光太郎「部屋の整理…ちょっと手伝ってくれないか?」
ニホ「へへっ、お安い御用だよ!」
光太郎「ありがとね。…取り敢えず、鼻を塞いでおいて。」
部屋の整理の為に、危険物が有るかどうかの確認をしなければならない。
その危険物になり得る物は…
ニホ「良いけど…何で?」
光太郎「これから、冷蔵庫を開ける…」
ニホ「あっ、さっき危ないって言ってたの?」
光太郎「そう… じゃぁ…開けるよ。……フンッ!」
冷蔵庫を開ける為だけに、これだけ気合いを入れるとは…
ニホ「……?」
冷蔵庫の中には、何も入っていなかった。
…これで、俺達の夕飯となる物が無いことが分かった。
ジャパまんが有るには有るが…
まぁ、これで物が入っていて部屋が異臭で包まれるよりはマシか。
光太郎「…特に無いな。 ニホニホ、大丈夫だよ。」
ニホ「ぷはぁ! はぁ…はぁ… 良かったぁ…」
光太郎「ニホニホ…息も止めてたの?」
ニホ「うん…何か怖かったから。」
理由がカワイイなぁ…
光太郎「それじゃ、床に落ちてる物を…取り敢えず机の上に置いといて?」
ニホ「分かった!」
光太郎「それじゃあ、俺も…」
部屋はあんまり散らかっては居なかったが、三人で居るには少し窮屈に感じたので、ちょっと整理をしていた。
光太郎「ん?……これは…」
ニホ「何何? 気になるぅ!」
光太郎「これはアルバム。そうだね… さっきの写真がまとめられた物で、想い出を振り返るには丁度良いんだよ。」
ニホ「…ちょっとだけ見ても良い?」
光太郎「部屋も大分片付いたし…一緒に見よっか。」
後でルペラにも見せてあげよう。
そう思いながら、ページをめくった。
そこには、まだ少しだけ若い俺と、二人の中年を少し過ぎた位の男女が笑顔で写っていた。
ニホ「このヒト達は?」
光太郎「このヒト達は、俺の…両親だよ。」
ニホ「リョウシン?」
光太郎「あぁ、お父さんとお母さんの事だよ。」
ニホ「お父さん…お母さん……私には、居た記憶があんまり無いなぁ…」
光太郎「あっ…ごめん、ニホニホ…」
ニホ「…気にしなくても良いよ! フレンズになった娘達はみんな、こんな感じだからさ! 次の写真見よっ!」
光太郎「あぁ…」
…全く、俺にはデリカシーの欠片も無いのか。
そう思いながら、次のページをめくった。
そこには、俺とニホニホとルペラが写っていた。
今後も、更新ペースが疎らな作者ですが、今後とも宜しくお願いします。