けものフレンズ 軈テ星ガ降ル。   作:ヒトアマゾン

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Ep.17「迷走する本能」

ニホ「あれ? これって、私達? どうして?」

 

光太郎「…分からない。分からないけど、俺達は昔にも逢っていたのかも…なんてね。」

 

…あくまで予想の中でしか言えないが、この写真は俺がパークの職員に正式に認定され、どのフレンズを担当するかを決めた日。 そして、その記念に撮った写真だと思われる。

 

ニホニホを混乱させない為、そして正確な記憶かの確証が持てない為、お茶を濁させてもらった。

 

ニホ「なんだか面白いね! 運命…て言うのかな…」

 

運命…か。 嬉しい事言ってくれるねぇ…

 

光太郎「…さ、部屋の片付けの仕上げ、やっちゃおうか!」

 

ニホ「うん!」

 

 

-その頃、廃墟内会議室跡-

 

 

博士「…で、ルペラ。 お前は光太郎が好きなのですね?」

 

ルペラ「…はい。」

 

助手「その気持ち、本人には伝えたのですか?」

 

ルペラ「いえ… 直接的にはまだ言っていません…」

 

博士「はぁ… 早く伝えないと、ニホンオオカミに取られるかも…ですよ。」

 

ルペラ「それはっ!……それは…ニホンオオカミ様は確かに良いフレンズ様です。 ですけど…」

 

助手「だったら、その気持ちを 思ったままに伝えるのです。…これでも食べて、気合いを入れるのですよ。」

 

ルペラ「ありがとうございます…」

 

博士「…此処から先は独り言なのです。 決してお前に言っている訳では無いのです。」

 

ルペラ「?」

 

博士「ヒトとフレンズが交尾しても、子供は出来ないらしいのです。」

 

ルペラ「きゅ、急に何を!?」

 

博士「かなり昔の資料に載っていたのです。 かなり厳重に保管されていたので、信用に値する情報なのです。」

 

ルペラ「そうなん…ですか…」

 

助手「それと、ヒトは交尾を愛情表現に用いる場合があるのです。」

 

ルペラ「………あの…」

 

博士「それに、この交尾は……ん? どうしたのですか?」

 

ルペラ「身体が…ちょっと熱く…」

 

助手「……気にするなです。」

 

ルペラ「そう…ですか。」

 

博士「…そろそろ戻るのです。光太郎も…“光太郎”も、心配しているのです。」

 

ルペラ「は、はい…」

 

 

-再度個室-

 

 

ニホ「…ん?」

 

光太郎「どうしたの?」

 

ニホニホは、不思議そうな表情を浮かべ、ベッドの下を手で探っていた。

 

ニホ「えっと…あ、あった!」

 

そう言うニホニホは、嬉しそうにベッドの下から出てきた物を掲げた。

 

……!?

 

光太郎「あー…ニホニホ、それ…ちょっと貸して?」

 

ニホ「これさ、さっきのアルバム?みたいな形してるね!」

 

不味い… 純粋なニホニホに、この本の中を見られては不味い。

 

これは…「男なら、これくらい持っとけ!」とか言う雑な字で書かれた手紙付きで先輩が送りつけて来た物だ…

 

ニホ「中、ちょっと見ても良い?」

 

光太郎「あーえと、ちょっと…ちょっとで良いから貸して…」

 

ルペラ「ただ今、戻りまし…た。光太郎様、ニホンオオカミ様……何ですか?それ…」

 

あー…ダメだこれ。

 

博士「待たせたのです。 ちょっと話が長引いて… 光太郎、光太郎! その手に持っている物は何ですかっ!?」

 

助手「早くこっちに渡すのです! でないとルペラが…」

 

ルペラ「あら… 光太郎様、貴方もこの様な行為に興味がお有りですか…♪」

 

光太郎「あ、いや、無い…と言ったら嘘になるけど! あ、あ…」

 

助手「…博士、あの薬が効き過ぎたのでしょうか… 量は加減したのですが…」

 

博士「恐らく、量自体は問題無いのです。 ただ、実際に光太郎に会い、文字は読めないとは言え、あんなヤラシイ本を見てしまったお陰で、ルペラの箍が外れたのでしょう。」

 

ニホ「ねぇねぇ博士と助手、今ってどういう状況なの?」

 

助手「…ニホンオオカミ、ちょっとこっち来るのです。理由を説明するのです。」

 

ニホ「わーい! 気になるなぁ…」

 

博士「それでは助手、頼んだですよ。 光太郎、ルペラ、十分に楽しむと良いです。」

 

光太郎「あ、ちょっと博士!待って下さい!」

 

博士は、俺の言葉を聞き切らない内に扉を閉めてしまった。

 

扉を開けようとするが、開かない。 扉の前に何か置かれたのか…

 

ルペラ「…光太郎様…」

 

光太郎「…ん? どうしたの?」

 

ルペラ「私、貴方の事が…ずっと…」

 

光太郎「ずっと…?」

 

ルペラ「ずっと…好きでした♪」

 

おぉう… 唐突だな。

 

嬉しいけど… けど…

 

光太郎「な、何で服を脱いでるの?」

 

ルペラ「…ふふっ、光太郎様♡」

 

そう言うと、ルペラはベッドに俺を押し倒した。

 

彼女の身体を隠す物は、もう既に、全て脱ぎ捨てられていた。

 

光太郎「ル…ルペラ? 今から何をする気?」

 

なるべく優しく問い掛けた。 彼女…ルペラを傷付けたい訳じゃない。

 

ルペラ「今から…ですか? ふふっ、デートよりも上の段階の事です♪」

 

あー… 完全にアレだ。 目が本気だ。

 

光太郎「けど、こう言うのって、本当に好きな相手とやる事だよ?」

 

ルペラ「先程も言いました… 私は、光太郎様、貴方の事が好きで…」

 

そう言いながら、ルペラは俺のズボンに手を伸ばした。 本当なら抵抗すべきだと思う。 けど、なるべく言葉で説得したい。

 

光太郎「なぁ、もしこれで子供が出来てしまっても、俺は責任を取れない。だから…」

 

ルペラ「博士が言っていました。 フレンズとヒトとの間には、子供が出来ないと。…少し寂しいですけどね。」

 

そう言うルペラの目には、先程とは違う、また別の感情が読み取れた。

 

その気持ちが頭に入って来た瞬間、俺は身を委ねる事にした。

 

……俺も、ルペラが好きだから。

 

無責任なのは分かってる。一線を超えてしまう事も分かってる。 けど、身体が、精神が、ルペラを求めてしまった。

 

さようなら、友達としてのルペラ。

 

光太郎「…良いよ。」

 

ルペラ「……新世界の先を、一緒に見ましょう。」

 

 

 

 

 

 

 

-個室の外-

 

ー!! ♡♪

 

博士(まったく… 丸聞こえなのです。)

 

 

〜2時間半後〜

 

 

助手「博士、どうでしたか?」

 

博士「なんだかんだで良い感じになってたのです。…ニホンオオカミの方は?」

 

助手「まぁ、こっちも良い感じに言いくるめたのです。」

 

博士「光太郎、ルペラ! 入るですよ。」

 

 

-個室-

 

 

光太郎「……あぁ、博士、助手…」

 

博士「…ルペラはどこです?」

 

光太郎「あぁ…この中ですよ。」

 

そこまで言った所で、ルペラが布団の中から出てきた。

 

ルペラ「…博士様、助手様……ありがとうございました。」

 

光太郎「えっ…やっぱり、二人に何かされたの?」

 

博士「いや、ルペラに食べさせたジャパリまんの中に、まほうのおくすりをちょいちょいと入れただけなのです。」

 

助手「万が一、ここまでヒートアップした時の為に、ちゃんと避妊用の薬も入れといたですよ。」

 

光太郎「そう…ですかぁ…」

 

この鳥…侮れない。

 

ルペラ「光太郎様…私、感情のままに…」

 

光太郎「…泣かないで。 俺も、最初…というよりも終始驚いてたけど、嬉しかった。 俺の説得を物ともせず、ルペラがその気持ちをぶつけてきてくれたのが、本当に嬉しかったよ。」

 

ただ、急に押し倒さなくとも…

 

博士「あ、さっさと服を着た方が良いのです。 あの純粋なニホンオオカミが来るのですよ。」

 

そうだ… あの純粋なニホニホにこの姿を見られてしまったら…

 

俺とルペラは、そこら辺にあったタオルを少し濡らし、身体を拭きあった。

 

ニホ「二人共、楽しかった?」

 

光太郎「あ、あぁ、まぁ…ね。 ニホニホは、楽しかった?」

 

危なかった… ギリギリ服を着れた。

 

博士「それじゃあ、皆んなで夕飯を食べるのです。 また図書館まで行くのですよ。」

 

ニホ「おーっ!」

 

光太郎「お、おー…」

 

ルペラ「…頑張ります。」

 

 

 

 

 

 

図書館まで行く途中、ルペラが何度もアレの感想を耳元で囁いて来たので、色々と危なかった。




……なんだか凄い事になっちゃったぞ…
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