けものフレンズ 軈テ星ガ降ル。   作:ヒトアマゾン

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Ep.26「地下への挑戦」

案内すると言われたが、当分外には出たくない…

 

スナネコ「ちょっと待っててください。」

 

光太郎「えぇ、分かりましたよ。」

 

何をするんだろ… 床を掘ってる…?

 

……鼻歌? 綺麗な鼻歌が聴こえる…

 

ニホ「スナネコ…鼻歌上手だね!」

 

スナネコの鼻歌だったのか!

 

スナネコ「自然と歌ってしまうんですよ。 不思議ですね。」

 

もしかして…前世が歌手だったりして? 流石に無いか。

 

ルペラ「地面の下に…空洞が?」

 

スナネコ「はい、ここを通るとツチノコの住んでる場所に着きますよ。」

 

コレは…バイパスか? となると、この中を通って別の地方へ行けるかも!

 

ニホ「ね、行こ行こ! 私、この先が気になって仕方ないよ!」

 

いつも通りのハイテンション…遊園地に来た子供かな?

 

ルペラ「ニホンオオカミ様、足元にお気を付けて下さいね。」

 

ニホ「大丈夫! 分かってワァァァァァァァァァァァァァ……イテッ」

 

光太郎「ニホニホォォ!?」

 

蟻地獄に落ちたアリの如く、バイパスと思われる場所へと繋がる穴へと滑り落ちていった。

 

スナネコ「あ、別に落ちても問題ないですよ。 みなさんも、そこから入ってってください。」

 

ルペラ「は、はい…」

 

まぁ、大丈夫なんでしょうけど…

 

ニホ「ダイジョーブダヨー!」

 

あ、ならOK

 

 

 

-バイパス内-

 

 

「俺が安全に降りられる様に」との事で、ルペラが先に降りていった。

 

ルペラ「光太郎様、お足元にお気を付けて…」

 

光太郎「大丈夫大丈夫! 今行くyワァァァァァァァァァ!!!」

 

ニホ「光太郎!?」

 

ルペラ「はは… 」

 

油断したよ…

 

スナネコ「満足…」

 

光太郎「えっ」

 

スナネコ「今日は楽しかったです。 この奥に行けば、ツチノコのいる場所に着くので。 また会いましょ?」

 

そう言うと、スナネコは穴の外へと消えていった。

 

ニホ「じゃーねー!」

 

ルペラ「また会いましょう!」

 

光太郎「あ、えと、またね!」

 

聞こえているかどうかは別として、一応スナネコに別れの言葉を伝えた。 また会えると良いなぁ…

 

光太郎「さて…と。 じゃあ行くか。」

 

ニホ「楽しみだなぁ!」

 

ルペラ「ニホンオオカミ様、いつも楽しそうですね♪」

 

ニホ「そりゃそうだよ! だって、見た事無いモノがいっぱいだし…それに、光太郎とルペラとの旅…本当に楽しいもん!」

 

ええ子や…どうしてこんなに良い子なんだ…? お父さん泣いちゃうぞ? 俺…お父さんでは無いけどなっ!

 

ルペラ「私も…この旅は本当に楽しいですし、大好きです。 お二人の事も…」

 

 

 

 

?「おい…そこに居るのは誰だ?」

 

光太郎「…うっ………他人に名前を聞く時は…まず自分から名乗るのが礼儀じゃないか…ん?」

 

ルペラ「こ、光太郎様…?」

 

しまった…急に声を掛けられた所為で、凄く無礼な対応になってしまった… 謝罪しないと…

 

?「わ、悪かったな…俺はツチノコだ。」

 

光太郎「あ、あの…ごめんなさい! 語気が強くなってしまって…」

 

ツチノコ「え、あ、俺も悪かった… こんなところに入ってくるフレンズなんて、そうは居ないからな…それに、最近はセルリアンも賢くなってきてるから…ってお前、フレンズじゃないな?」

 

光太郎「はい…一応ヒトです。」

 

ツ、ツチノコが目の前に居る…

 

ツチノコ「やっぱりな…お前の匂いが、アイツそっくりだったもんでな。」

 

ニホ「アイツって…かばんさんの事?」

 

ツチノコ「かばんを知ってるのか?」

 

ルペラ「旅の途中途中で、様々なフレンズ様達から話を聞いているんです。」

 

ツチノコ「そうか… ん、その…首に掛けている物はまさか!?」

 

今までとは違う反応だな…

 

光太郎「これは、このパークにヒトがいた頃に売られていたお守りです。」

 

ツチノコ「お前…どうして昔のパークの事を?」

 

ニホ「光太郎はね、凄い昔の事も覚えてるんだよ!」

 

光太郎「より詳しく説明すると、俺は元パークの職員なんです。」

 

ツチノコ「…どういう事だ?」

 

光太郎「どう考えても、生身のヒトが何も摂らずに、何十年も生き延びられる筈は無いのですが…俺自身、よく分からないんです…ごめんなさい。」

 

ルペラ「本当に不思議なんです…」

 

ツチノコ「もしかしたら…」

 

ニホ「えっ、何か分かったの!?」

 

もしそうだとしたら、俺としても気が楽だ。 色々と悩まずに済む…様な結果であれば良いのだか…

 

ツチノコ「…いや、やめておく。」

 

光太郎「何故です?」

 

ツチノコ「俺の予想でしか無いからだ。 まだ確証がない…」

 

光太郎「それでも…意見として聞かせて下さい。」

 

何かの助けになるかもしれない…だから、聞きたい…

 

ツチノコ「分かったよ…お前、一度は死んでる。」

 

ルペラ「何を言っているのですか…?」

 

光太郎「ルペラ待った…取り敢えず聞こう。」

 

ルペラ「はい…」

内心、俺もかなり驚いている。 何せ「過去に一度死んだ」なんて言われたら、誰だって驚くだろ…

 

ツチノコ「話しを続けるぞ…その亡骸が何らかの理由で、今まではサンドスターが当たらなかったんだろうな。 で、ある時…つまりお前が目覚める少し前、遂にサンドスターが当たった…」

 

ニホ「それだと、今の光太郎ってフレンズじゃない?」

 

今日のニホニホは冴えてるな…滑り落ちてさえいなければ。そこが可愛いのだけれど!

 

ツチノコ「あぁ、その事何だがな。 サンドスターが当たったとは言ったが、フレンズ化するには足りなかったんだろう。 フレンズとしての身体を維持出来ず、直ぐにフレンズ化が解けた。」

 

ルペラ「ですが、それですと光太郎様は……亡骸に戻ってしまうのでは?」

 

そうだ、フレンズ化が解けたら元の状態に戻る筈…俺の場合は死体に。

 

ツチノコ「その事なんだが、かばんが喰われた時にも似た様な事があってな…」

 

そういえば、かばんさんが巨大なセルリアンに喰われた話は、色々な所で聞いていたが…なんだか親近感が湧いたぞ

 

ツチノコ「かばんの時と同じ様に、お前も動物としてのヒトに戻ったんだろう。 その結果、今のお前に辿り着く…と。 コレが俺の予想だ。」

 

すっごーい…きっと、この予想が真実なんだろうな

 

光太郎「あの…もう一つ聞きたいんですが…」

 

裏のハンター達の情報源であるツチノコなら、現状を把握出来ているかも知れない。

 

光太郎「今のパークで起きている事、教えていただけませんか?」

 

ツチノコ「…女王の事か?」

 

察しがいい…

 

ツチノコ「…状況は思っていたよりも深刻だ。 ここ最近のセルリアンの多さ、そして進化の速さは…光太郎、お前なら分かるよな?」

 

勿論だ。

 

光太郎「はい…裏のハンターの方々から、色々聞いています…」

 

ツチノコ「そうか…何かあったら、先ずは逃げろ。戦う義務は無い、有事の時の為にハンターがいるからな。」

 

光太郎「…はい。」

 

ツチノコ「グアダルーペカラカラ、ニホンオオカミ、ちょっと先に行ってろ。」

 

ニホ「どうして?」

 

ツチノコ「ちょっとだけ、二人で話をさせてくれないか? 直ぐに終わる。」

 

ルペラ「…分かりました。 光太郎様、向こうで待っていますね。」

 

光太郎「ごめんね…」

 

そう言うとルペラとニホニホは、バイパスの奥へ消えていった。

 

ツチノコ「…お前、無理してるだろ。多分、フレンズ化解除の負荷が今になって出てきたのか、或いは今までの皺寄せが…」

 

バレちった… 最近、少しずつではあるが、体調が悪くなっている。

 

光太郎「二人に、心配かけたくないんです。 二人にはずっと…笑顔でいてほしいんです。だから…」

 

だから…例えこの身が朽ちようとも、二人には笑顔で…

 

ツチノコ「心配ねぇ…けど、お前が急にくたばったら、それこそ二人に心配かけるんじゃないのか?」

 

光太郎「それは…」

 

ツチノコ「キツかったら二人に伝えろ。 その方が、互いの為だ。……1人で背負い込むなよ。」

 

分かっている…だけど、二人を守りたい…

 

ツチノコ「さ、話は終わりだ。悪かったな、引き留めて。 二人の所に行ってやれ…」

 

光太郎「ありがとうございました…俺、もうちょっとだけ頑張ります。 それでは…」

 

 

 

 

 

-バイパス出口-

 

 

光太郎「ごめん…」

 

ニホ「全然大丈夫だよ!」

 

ルペラ「さぁ、行きましょう?」

 

光太郎「あぁ、次は高山か…」

 

この平和も、ずっと続いてくれれば…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-火山洞窟-

 

 

女王?「時は満ちた…貴方達は、かつて輝きの溢れていた‘ゆうえんち’で、最後の進化を。 私は………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………再びヒトの輝きを。」

 

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