けものフレンズ 軈テ星ガ降ル。   作:ヒトアマゾン

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最終章「最後ノ審判」
Ep.31「轢き契られた家族」


光太郎「女王、まさか、あの女王か…?」

 

女王「そう、一度は園長率いるフレンズ達…そしてあの失敗作(ミスクリエーション)に倒された女王。しかし、私は甦った…再びヒトの輝きを手に入れたんだよ…カコという女よりも利用しやすいヒトのね。そのおかげで、あの失敗作の中に生まれた感情とやらを私なりに生成する余裕が出来た。」

 

光太郎「その、輝きを奪った相手は誰だ…」

 

光太郎の瞳には、怒りが篭っていた。 フレンズ達を危険に晒した相手への、怒りを込めていた。

 

女王「…君にとっては重要な相手。 君の命を奪った相手…」

 

その瞬間、光太郎は鉄パイプを強く握り締めた。

 

光太郎「つまり…俺の敵か。」

 

女王「それはどうかな…私は、君に協力して欲しいんだよ。」

 

光太郎「…何を言ってる?」

 

女王「君の輝きを、少し分けてくれないか? そうしたら、君は助けるよ。」

 

光太郎は、女王の言葉を聴き終わらないまま、鉄パイプで殴りかかった。

 

が、片手で軽く去なされた。

 

女王「血気盛んなのは良い事だが、少しは話を聞いたらどうだ?」

 

光太郎「話したら…話したら平和に解決出来るのか?」

 

女王は、少し首を傾げた。

 

女王「平和…正しく私は、そんな世界を創る為に協力してもらいたいんだよ…」

 

光太郎「何…?」

 

女王「だから、少し眠っていてくれないかなぁ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニホ「光太郎、大丈夫!?」

 

ルペラ「光太郎様!!」

 

光太郎「…2人共!? 何で…!?」

 

ニホ「どうしても心配だったから、付いてきちゃった…」

 

ルペラ「何かあってからでは、遅いので。」

 

ニホンオオカミとルペラは、光太郎を庇う様に構えた。

 

女王「…野蛮だな。」

 

 

-遊園地-

 

 

博士「…これは…想像以上なのです。」

 

助手「文献でしか見たことないヤツらばっかりなのです…」

 

2匹の視線の先には、かつて園長達の行先を阻んできた巨大なセルリアン達が蠢いていた。

 

ヒグマ「…こんなのが、この場所から出てきたら…」

 

リカオン「それって…相当ヤバいじゃないですか…」

 

キンシコウ「闘えるフレンズさん達に集まってもらいましたが…これは…」

 

カバ「あの時を思い出しますわね…」

 

 

?「何だ…怯えているのか?」

 

ヘラジカ「その声は…」

 

オオコウモリ「やっほー、久し振りだねぇ! 元気してた?」

 

リンカルス「はしゃぐなオオコウモリ、一応はパークの危機なんだ…」

 

ジャック「そう言う事だ。」

 

ライオン「あー、あの時のぉ!」

 

ヘラジカ、ライオン以外のフレンズ達は、頭に?を浮かべていた。

 

博士「誰なのですか?」

 

ジャック「別に何でも良いだろ…」

 

オオコウモリ「えっとね〜、裏のハンターって形で活動してる、私オオコウモリと、リンカルスちゃんと、ジャクソンカメレオンのジャックちゃん!」

 

リンカルス「オオコウモリ、ジャックの顔、見てみろ。」

 

オオコウモリ「んー? ヒェッ

 

ジャックは、殺気全開の眼でオオコウモリを睨んでいた。

 

ヒグマ「…で、何の用だ?」

 

ジャック「ふぅ……このセルリアン共の始末を手伝いに来た。」

 

助手「信用しても良いのでしょうか、博士?」

 

博士「今は仕方ないのです、パークの存続に関わる事なので。」

 

キンシコウ「しかし…何か策は有るのですか?」

 

博士「…取り敢えず、遊園地から外に出さない様にするのです。」

 

ジャック「心が躍るなぁ…」

 

カバ「あの子…少し雰囲気が変わっているわね。」

 

オオカミ「良いネタになりそうだ…私が生きてれば…ね。」

 

博士「それでは……遊園地の柵を最終防衛ラインとして、パークを守るのですっ!!!」

 

みんな「おーっ!!!」

 

 

-サバンナ地方-

 

 

女王「君たちが、力で抵抗しようとするなら…私も。」

 

そう言うと、女王は右手を前へ突き出した。

 

その手の先は、形を変え、筒状に変わっていた。

 

ニホ「…何?」

 

ルペラ「……」

 

…不味い!

 

光太郎「危ないっ!」

 

光太郎は、咄嗟に2人の前に飛び出した。

 

 

その瞬間、女王の右手が火を吹き…

 

…何かが光太郎を撃ち抜いた。

 

光太郎「あ゛ぁ゛!゛…ぁ゛…」

 

ニホ「光太郎ぉ!!?」

 

ルペラ「…光太郎様に、何をしたんですかぁ!?」

 

女王「…少し、静かにしなさい。」

 

女王は左手を払い、液体、セルリウムをニホンオオカミとルペラに浴びせ掛けた。

 

ニホ「何をし…うぅ…」

 

ルペラ「光太郎様……」

 

光太郎「あ゛ぁ゛… 2人に…何をした…」

 

女王「少し、大人しくしてもらったんだよ…少しだけ輝きを貰って…ね。」

 

光太郎「ふざ…けるなぁ…!」

 

女王「2匹を助けたいのなら…明けの明星が輝く前に、あの森へ来い。」

 

そこまで光太郎に伝えると、二人の髪を掴んで引き摺りながら、会話の途中で指差した森へと向かって行った。

 

 

 

 

 

 

弾を受けた傷口は、セルリウムによって汚染されていた。

 

光太郎は、その痛み、2人を庇い切れなかった後悔、そして己の身体の限界に悶え苦しんでいた。

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