けものフレンズ 軈テ星ガ降ル。   作:ヒトアマゾン

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Ep.3「トリを見た」

ニホ「助けなきゃ!」

 

光太郎「そうだね…けど、どうやって? 相当離れてるよ。」

 

此処は地上、助けたい相手、そして倒すべき敵は空。

 

…何とか、鳥の子だけでも地上に呼べれば…

 

ニホ「そうだ… 光太郎、耳、塞いどいてよぉ!」

 

光太郎「あぁ、分かったよ。」

 

何をするのか、大体分かった。流石オオカミだ。

 

ニホ「スゥ……トリさぁぁぁぁぁん!!こっちに降りてきてぇぇぇ! こっち!」

 

?「えっ! はいっ!」

 

光太郎「やっぱりな…」

 

鳥の子を追いかけて、セルリアンも地上に迫って来た。 さぁ、どう迎え撃とうか…

 

降りてくるの速いな…

 

ニホ「おーい、こっち! 光太郎に助けてもらって! セルリアンは私に任せて!」

 

光太郎「え、あ、こっち!」

 

?「…はい!」

 

疲労があるのか、どうも飛び方が頼りない。

 

光太郎「…大丈夫ですか?」

 

?「はい……痛っ…」

 

光太郎「あっ、血が…」

 

不味い、止血しないと…

 

幸い、右脚にある傷は浅く、俺でも応急処置できるレベルだった。

 

ニホ「そっちは任せたよ!……さぁ、セルリアン、フレンズを傷つけるのは許さないよ…」

 

…道具が無い。 何とか周りにあるもので対応しなければ。

 

ニホニホは…押してるなぁ…流石。

 

それはそうと、包帯に当たる物が無い。

 

…仕方ない。

 

光太郎「痛かったら言って?」

 

?「はい……良いんですか? 貴方の毛皮ですよ?」

 

光太郎「命の方が大切ですから…」

 

そうだ、上着の腰周りが消えたからと言って、死ぬ訳じゃ無い。

 

今は、目の前にいる子の痛みを取り除く事が優先だ。

 

取り敢えず、心臓に近い方で縛れば…

 

?「うっ…」

 

光太郎「痛かっ…まさか、折れてる…」

 

なるべく動かない様にしなければ…

 

 

 

取り敢えず、脚を固定できる位の木の板を見つける事が出来た。

 

それと、もう一つ…

 

…先に処置だ。

 

 

 

光太郎「一応、応急処置は出来たよ。」

 

?「ありがとうございます… 」

 

光太郎「但し、あくまでも“応急”処置だから、無理はしないでください。…今は動かないで下さい。」

 

その方が、回復が早くなる気がする。

 

 

ニホ「はぁ…はぁ… すばしっこいなぁ…」

 

ニホニホの体力が切れかかってる。何とか手助けしないと…

 

その為に、あれを拾ったんだ。

 

 

ニホ「そろそろ… 不味いなぁ… あっ!?」

 

急がなければ… あのセルリアン、中々に速い。ボーっとしてたら、ニホニホが危ない!

 

光太郎「あぁぁぉぁぁぁぁ! トゥアッ!」

 

セルリアン(トリ型)「!!?」

 

ニホ「光太郎!? えっ、どうして?」

 

光太郎「ニホニホも助けたいからねっ!」

 

俺は、がむしゃらに、ニホニホに近づいていくセルリアンに向かって、約150%の力で、“鉄パイプ”を叩きつけた。

 

火事場の馬鹿力とは、この事を指すのか…

 

ニホ「光太郎…私も負けてられないねっ!」

 

光太郎「その調子だよ!」

 

俺が作り出した隙を、ニホニホが突いていく。

 

確かに、セルリアンが弱っていくのを感じた。

 

?「…凄い連携…」

 

光太郎「ニホニホォ! トドメだぁ!」

 

ニホ「分かった!」

 

光太郎「トゥアッ!!!」ニホ「えぃ!!!」

 

俺の鉄パイプと、ニホニホの爪が、セルリアンを貫いた。

 

 

 

 

 

光太郎「はぁ…はぁ…勝った。」

 

こいつも砕け散った。 破片が痛かった。

 

ニホ「お疲れ! あ、さっきの子、大丈夫?」

 

?「えぇ、光太郎様のお陰で………っ…」

 

光太郎「ごめん、取り急ぎだったから…ちゃんと処置するから待ってて…」

 

今なら落ち着いて道具を探せる。

 

?「すみません、気を遣わせてしまって…」

 

ニホ「いいのいいの。そういえば、なんて名前なの?」

 

?「はい…申し遅れました。グアダルーペカラカラ、ルペラとお呼び下さい。」

 

光太郎「えと…ルペラ、色々持って来たよ。」

 

本当に色々だ。周りにある、ありとあらゆるものを集めた。無論、衛生的に問題無いと思われる物に限る。…が。

 

ルペラ「光太郎様…ありがとうございます。」

 

ニホ「光太郎、手伝うよ。」

 

光太郎「ありがと、ニホニホ。それじゃあ…」

 

 

 

 

光太郎「これで…良いな。 痛みはどぉ?」

 

ルペラ「お陰様で、かなり楽になりました。」

 

ニホ「ルペラ、住処の場所を教えて? そこまで送るよ。」

 

ルペラ「住処…実は、私、本来なら住処が有るのですが、先程のセルリアンによって破壊されてしまい、そこから逃げている所で、光太郎様とニホンオオカミ様に出逢いました。」

 

ルペラ…だからあんな怪我を…

 

光太郎「なら、俺達と来る?」

 

ニホ「そうだよ! 一緒に行こうよ!」

 

ルペラ「光太郎様…ニホンオオカミ様…ありがとうございます………宜しく、お願いします。」

 

光太郎「それじゃ、宜しく、ルペラ。」

 

ルペラ…凄く丁寧な言葉使い。そして敬語。

 

分かる…敬語になる気持ち、分かるよ。

 

ニホ「宜しくね、ルペラ!」

 

ルペラ「…はい♪」

 

なんだかんだで、ルペラが加わり、より賑やかになった。 ただ、ルペラとは若干、心の壁を感じるので時間を掛けて打ち解けようと思う。

 

 

あと、笑顔が可愛い。

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