けものフレンズ 軈テ星ガ降ル。   作:ヒトアマゾン

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Ep.9「酔生夢死」

-海上-

 

 

ニホ「…穏やかだね。」

 

光太郎「良いことじゃん…ね?」

 

ルペラ「えぇ、このまま穏やかな日々が続いてくれると…嬉しいですね。」

 

光太郎「きっと、続くよ。」

 

ボス「…間モ無ク、アンインエリア ニ到着スルヨ。」

 

 

 

-アンインエリア-

 

 

ボス「光太郎、到着シタヨ。」

 

光太郎「んー…森だね。うん、こういうところ大好き。」

 

ニホ「いいよね、森!」

 

ルペラ「空気も澄んでいますし…にしても、静かですね。」

 

辺りに、フレンズの姿は無い。

 

光太郎「とりあえず…フレンズ探そうか。 このままフラついてても、蔵は見つかりそうに無いしね。」

 

 

-森-

 

 

木々が鬱蒼と茂る森の中、光太郎達はフレンズを捜し歩みを進めた。

 

 

光太郎「…フレンズ居ないね。」

 

ニホ「何でぇ…」

 

ルペラ「まさか、セルリアンに…」

 

森の中は、時々動物の鳴き声が聞こえる位で、余りにも静か過ぎた。

 

光太郎「きっと…たまたま見つからないだけだよ…」

 

ニホ「……そこに居るのは誰?」

 

ニホンオオカミは後ろを振り返り、草むらを睨んだ。

 

?「あーあ…バレちゃー仕方ねぇなぁ…」

 

草むらから、面倒くさそうに出てきたのは、フードを被ったフレンズだった。

 

?「このまま追っかけてれば、何か面白い事が起きると思ったんだけどなぁ……ちゅーか、どうやって気付いた?」

 

ニホ「私、鼻は良いから!」

 

ルペラ「あなたは…何のフレンズさんですか? 見たところ、ヘビ系のフレンズさんの様ですが…」

 

?「俺か……フッ…俺様の名前は"アルバニーアダー"! 俺様に逢えた事、感謝しろぉ!」

 

ボス「アルバニーアダー、検索中、検索中…

 

 

アルバニーアダー:南アフリカの乾燥した所に生息する、クサリヘビ科の小型のヘビだよ。

        10年もの間発見されず、絶滅したと思われていたんだ。

        生息数もかなり少ないと考えられ、とても希少なヘビと言われているんだ。

 

 

…コノヨウニ、トテモ希少ナ種デ、生態モ謎ニ包マレテイルンダ。」

 

光太郎「解説ありがとう、ラッキー。」

 

アルバニーアダー「さてと…そっちの名前も名乗って貰おうか…?」

 

ルペラ「申し遅れました、グアダルーペカラカラのルペラです。」

 

光太郎「秋月光太郎です。」

 

ニホ「ニホンオオカミだよ! 宜しくね、アルバニーアダー!」

 

アルバニーアダー「…で、ここらじゃ見ねぇ顔だが…どっから来た?」

 

光太郎「キョウシュウからです。あの…木とか石とかで出来た、大きな箱を見た事ありませんか?」

 

アルバニーアダー「んー…見た事ねぇな。 まぁ…色んなフレンズが集まってる所があるから、案内位はしてやんよ。 そん中になら、多分見た事あるやつ居るんじゃねーか?」

 

光太郎「ありがとうございます、アルバニーアダーさん。」

 

アルバニーアダー「そんな堅っ苦しくすんなって…な? ほら、俺に着いてこい!」

 

ニホ「おー!」

 

 

-森林奥地-

 

 

アルバニーアダーに案内されるまま、森の中を歩いていた。

 

 

ニホ「ねぇ、アルバニーアダー?」

 

アルバニーアダー「お、何だ何だ、俺様に質問か? ドーンと来い!」

 

ニホ「アルバニーアダーは、元々ここに住んでたの?」

 

アルバニーアダー「…元々は色んなエリアを旅して周ってたんだ。ただな、このエリアで旅を続けると理由が消えちまったんだ。だから、今はここに居る。」

 

ルペラ「目的が叶った…って事ですか?」

 

アルバニーアダー「……連れが、俺を庇ってセルリアンに襲われた。 そいつらのお陰で俺は逃げきれたが、様子を見ようと思って戻ってみたら… あいつら動物に戻ってた。 俺を見た途端にどっか行っちまったよ…」

 

光太郎「…」

 

アルバニーアダー「俺が旅してた理由なんて、あいつらが着いてこいって言い出したからなんだよなぁ……全く、あいつらもお人好しだよなぁ。俺なんて、ほっぽりだして逃げればよかったのによ…」

 

ニホ「良い仲間じゃん…」

 

アルバニーアダー「どうせ、旅の始まりが道連れなら…あの時も、俺を道連れにしてくれりゃ…」

 

ニホ「そんな事…」

 

アルバニーアダー「………やーめた、俺様は用事を思い出した。ちゅーか、あんたら馴れ馴れしいんだよ…ここの道を真っ直ぐ行けばフレンズの溜まり場に着くからな。 じゃあな! あー、着いて来んなよ! そうそう、そのままそのまま…

 

ニホ「待ってよ!」

 

ニホンオオカミの言葉を聞き入れず、アルバニーアダーは森の中へ消えていった。

 

ニホ「そんな…」

 

ルペラ「ニホンオオカミ様、行きましょう。」

 

ニホ「けど、追いかけなきゃ…」

 

ルペラ「アルバニーアダー様にも、何かしらの事情がある筈です。 ここは、彼女の意思を尊重しましょう。」

 

ニホ「うん…」

 

 

-フレンズの溜まり場-

 

 

そこは、木漏れ日の射し込む、少し開けた場所だった。

 

しかし、溜まり場という割には木に寄りかかっている、1人のフレンズしか居なかった。

 

 

光太郎「あの…」

 

?「ん、アタイに何か用かな?」

 

光太郎「アルバニーアダーさんから、ここにフレンズが集まってると聞いて。」

 

?「成る程…一応ね、最近は変なセルリアンの噂があって、みんなで集まれば怖くないと思って集まってるの。」

 

ルペラ「その…手に持っている物は?」

 

フレンズが手に持っていた物は、ベネチアンマスクの様だった。

 

?「コレ? ふっふっふっ…アタイの"みすてりあす"さを際立たせる物だよ! さぁ…みすてりあすなアタイの正体を見破れるかな!?」

 

ニホ「うーん…シカ?」

 

ルペラ「ロバ…ですか?」

 

光太郎「…ウシ?」

 

シカ?ロバ?ウシ?「まだまだ…ぜーんぶ、おしいなぁ…うーん…」

 

?「お〜い、シフゾウちゃ〜ん! ご飯持ってきたよ〜!」

 

草むらの奥から、声が聞こえた。

 

シカ?ロバ?ウシ?「はーい! ありがとー!」

 

ルペラ「…シフゾウさん?」

 

シフゾウ「…な、何で分かったの!?」

 

光太郎「え…シフゾウと呼ばれて返事をしたから…ですかね?」

 

シフゾウ「うぁぁぁやっちゃったぁぁ!」

 

?「シフゾウちゃん、どうしたの? あれ…お客さん?」

 

光太郎「お邪魔してます…」

 

シフゾウ「えーっと、紹介するね。 この子はノロジカ、そしてアタイはシフゾウ!」

 

ルペラ「宜しくお願いします。」

 

シフゾウ「それでね、アルバニーアダーから聞いて、ここに来たんだって。」

 

ノロジカ「そうなんだ〜 アルバニーアダーちゃん、元気にしてた〜?」

 

光太郎「それが…」

 

 

ここまでに起きた事やアルバニーアダーの事、ついでに自分達の旅の目的を一通り話した。

 

 

ノロジカ「う〜ん…アルバニーアダーちゃんは優しい子な筈なんだけどな〜…」

 

シフゾウ「…えっと…蔵…だっけ? 多分見た事あるかも。 案内するよ!」

 

 

 

光太郎達は、アルバニーアダーの事が気掛かりだが、旅をする事を決意した。

 




うわぁん、ギスギスし始めたよぉ…
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