-海上-
ニホ「…穏やかだね。」
光太郎「良いことじゃん…ね?」
ルペラ「えぇ、このまま穏やかな日々が続いてくれると…嬉しいですね。」
光太郎「きっと、続くよ。」
ボス「…間モ無ク、アンインエリア ニ到着スルヨ。」
-アンインエリア-
ボス「光太郎、到着シタヨ。」
光太郎「んー…森だね。うん、こういうところ大好き。」
ニホ「いいよね、森!」
ルペラ「空気も澄んでいますし…にしても、静かですね。」
辺りに、フレンズの姿は無い。
光太郎「とりあえず…フレンズ探そうか。 このままフラついてても、蔵は見つかりそうに無いしね。」
-森-
木々が鬱蒼と茂る森の中、光太郎達はフレンズを捜し歩みを進めた。
光太郎「…フレンズ居ないね。」
ニホ「何でぇ…」
ルペラ「まさか、セルリアンに…」
森の中は、時々動物の鳴き声が聞こえる位で、余りにも静か過ぎた。
光太郎「きっと…たまたま見つからないだけだよ…」
ニホ「……そこに居るのは誰?」
ニホンオオカミは後ろを振り返り、草むらを睨んだ。
?「あーあ…バレちゃー仕方ねぇなぁ…」
草むらから、面倒くさそうに出てきたのは、フードを被ったフレンズだった。
?「このまま追っかけてれば、何か面白い事が起きると思ったんだけどなぁ……ちゅーか、どうやって気付いた?」
ニホ「私、鼻は良いから!」
ルペラ「あなたは…何のフレンズさんですか? 見たところ、ヘビ系のフレンズさんの様ですが…」
?「俺か……フッ…俺様の名前は"アルバニーアダー"! 俺様に逢えた事、感謝しろぉ!」
ボス「アルバニーアダー、検索中、検索中…
アルバニーアダー:南アフリカの乾燥した所に生息する、クサリヘビ科の小型のヘビだよ。
10年もの間発見されず、絶滅したと思われていたんだ。
生息数もかなり少ないと考えられ、とても希少なヘビと言われているんだ。
…コノヨウニ、トテモ希少ナ種デ、生態モ謎ニ包マレテイルンダ。」
光太郎「解説ありがとう、ラッキー。」
アルバニーアダー「さてと…そっちの名前も名乗って貰おうか…?」
ルペラ「申し遅れました、グアダルーペカラカラのルペラです。」
光太郎「秋月光太郎です。」
ニホ「ニホンオオカミだよ! 宜しくね、アルバニーアダー!」
アルバニーアダー「…で、ここらじゃ見ねぇ顔だが…どっから来た?」
光太郎「キョウシュウからです。あの…木とか石とかで出来た、大きな箱を見た事ありませんか?」
アルバニーアダー「んー…見た事ねぇな。 まぁ…色んなフレンズが集まってる所があるから、案内位はしてやんよ。 そん中になら、多分見た事あるやつ居るんじゃねーか?」
光太郎「ありがとうございます、アルバニーアダーさん。」
アルバニーアダー「そんな堅っ苦しくすんなって…な? ほら、俺に着いてこい!」
ニホ「おー!」
-森林奥地-
アルバニーアダーに案内されるまま、森の中を歩いていた。
ニホ「ねぇ、アルバニーアダー?」
アルバニーアダー「お、何だ何だ、俺様に質問か? ドーンと来い!」
ニホ「アルバニーアダーは、元々ここに住んでたの?」
アルバニーアダー「…元々は色んなエリアを旅して周ってたんだ。ただな、このエリアで旅を続けると理由が消えちまったんだ。だから、今はここに居る。」
ルペラ「目的が叶った…って事ですか?」
アルバニーアダー「……連れが、俺を庇ってセルリアンに襲われた。 そいつらのお陰で俺は逃げきれたが、様子を見ようと思って戻ってみたら… あいつら動物に戻ってた。 俺を見た途端にどっか行っちまったよ…」
光太郎「…」
アルバニーアダー「俺が旅してた理由なんて、あいつらが着いてこいって言い出したからなんだよなぁ……全く、あいつらもお人好しだよなぁ。俺なんて、ほっぽりだして逃げればよかったのによ…」
ニホ「良い仲間じゃん…」
アルバニーアダー「どうせ、旅の始まりが道連れなら…あの時も、俺を道連れにしてくれりゃ…」
ニホ「そんな事…」
アルバニーアダー「………やーめた、俺様は用事を思い出した。ちゅーか、あんたら馴れ馴れしいんだよ…ここの道を真っ直ぐ行けばフレンズの溜まり場に着くからな。 じゃあな! あー、着いて来んなよ! そうそう、そのままそのまま…」
ニホ「待ってよ!」
ニホンオオカミの言葉を聞き入れず、アルバニーアダーは森の中へ消えていった。
ニホ「そんな…」
ルペラ「ニホンオオカミ様、行きましょう。」
ニホ「けど、追いかけなきゃ…」
ルペラ「アルバニーアダー様にも、何かしらの事情がある筈です。 ここは、彼女の意思を尊重しましょう。」
ニホ「うん…」
-フレンズの溜まり場-
そこは、木漏れ日の射し込む、少し開けた場所だった。
しかし、溜まり場という割には木に寄りかかっている、1人のフレンズしか居なかった。
光太郎「あの…」
?「ん、アタイに何か用かな?」
光太郎「アルバニーアダーさんから、ここにフレンズが集まってると聞いて。」
?「成る程…一応ね、最近は変なセルリアンの噂があって、みんなで集まれば怖くないと思って集まってるの。」
ルペラ「その…手に持っている物は?」
フレンズが手に持っていた物は、ベネチアンマスクの様だった。
?「コレ? ふっふっふっ…アタイの"みすてりあす"さを際立たせる物だよ! さぁ…みすてりあすなアタイの正体を見破れるかな!?」
ニホ「うーん…シカ?」
ルペラ「ロバ…ですか?」
光太郎「…ウシ?」
シカ?ロバ?ウシ?「まだまだ…ぜーんぶ、おしいなぁ…うーん…」
?「お〜い、シフゾウちゃ〜ん! ご飯持ってきたよ〜!」
草むらの奥から、声が聞こえた。
シカ?ロバ?ウシ?「はーい! ありがとー!」
ルペラ「…シフゾウさん?」
シフゾウ「…な、何で分かったの!?」
光太郎「え…シフゾウと呼ばれて返事をしたから…ですかね?」
シフゾウ「うぁぁぁやっちゃったぁぁ!」
?「シフゾウちゃん、どうしたの? あれ…お客さん?」
光太郎「お邪魔してます…」
シフゾウ「えーっと、紹介するね。 この子はノロジカ、そしてアタイはシフゾウ!」
ルペラ「宜しくお願いします。」
シフゾウ「それでね、アルバニーアダーから聞いて、ここに来たんだって。」
ノロジカ「そうなんだ〜 アルバニーアダーちゃん、元気にしてた〜?」
光太郎「それが…」
ここまでに起きた事やアルバニーアダーの事、ついでに自分達の旅の目的を一通り話した。
ノロジカ「う〜ん…アルバニーアダーちゃんは優しい子な筈なんだけどな〜…」
シフゾウ「…えっと…蔵…だっけ? 多分見た事あるかも。 案内するよ!」
光太郎達は、アルバニーアダーの事が気掛かりだが、旅をする事を決意した。
うわぁん、ギスギスし始めたよぉ…