けものフレンズ 軈テ星ガ降ル。   作:ヒトアマゾン

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Ep.10「楽園」

道中、ただ黙々と歩くのも暇なので…

 

光太郎「お二人にお聞きしたいのですが…」

 

ノロジカ「な〜に〜?」

 

光太郎「お二人は武器を持ってますが…俺のも直せますか?」

 

光太郎は、かばんから真っ二つになった鉄パイプを取り出した。

 

シフゾウ「あーあ…綺麗に折れてるね。 そうだね…一回、それしまって?」

 

光太郎「…はい、しまいましたよ。」

 

シフゾウ「そしたら、両手を前に突き出して…"武器出ろ…武器出ろ…"って、頭の中で言ってみて。」

 

光太郎「了解…(武器出ろ…武器出ろ……)」

 

次第に光太郎の手に、輝きが集まり始めた。その輝きが、だんだんと纏まってゆき…

 

光太郎「ん…?」

 

鉄パイプが創られた。

 

光太郎「おぉ…おぉ! 凄いよ…サンドスター凄いなぁ!」

 

シフゾウ「それで、消えろーって思えば消えるし、出ろーって思えば出る。結構便利だよ!」

 

光太郎「シフゾウさん、ありがとうございます!」

 

シフゾウ「まーねー! みすてりあすなアタイに係れば、ざっとこんなもんだよぉえへへぇ…」

 

 

 

 

-蔵-

 

 

シフゾウ「ここだよ!」

 

光太郎「中に入っても…」

 

ノロジカ「全然良いよ〜 ノロも中がどんなのか気になる〜」

 

 

リウキウ、ゴコクにあった蔵とは、やはり似ていた。

 

光太郎「…これ、ちゃんと開くよね?」

 

ルペラ「光太郎様、きっと大丈夫ですよ。」

 

光太郎「それでは…お邪魔しますよー…」

 

普通に開いた。

 

光太郎「えぇ…」

 

ニホ「あの時は、何であんなに固かったんだろ…」

 

光太郎「中にあるのは…いつものページと、勾玉…それと、小刀?」

 

試しに鞘から抜いてみようとしたが、中で錆びているのかビクともしない。

 

光太郎「ルペラ、どっち欲しい?」

 

ルペラ「そうですね…私は、小刀で。」

 

光太郎「了解。 それじゃ、ルペラは小刀を、ニホニホは勾玉を預けるよ。」

 

して、肝心の太平風土記の内容は…

 

『邪な大樹、迷い人を夢へと誘う。 或いは、偽りの楽園。』

 

偽りの楽園…どんな楽園なんだよ…

 

ニホ「今度の勾玉は白いね!」

 

ルペラ「色が何かに関係するのでしょうか?」

 

シフゾウ「………」

 

ノロジカ「シフゾウちゃん、どうしたの〜?」

 

シフゾウ「うん…今になって思ったんだけど…アルバニーアダー、もしかしたら噂のセルリアンを見つけたのかも…」

 

光太郎「セルリアン…?」

 

ニホ「今すぐ捜さなきゃ!」

 

ルペラ「そうですね、セルリアンが関わっている可能性があるのなら、アルバニーアダー様を助けるべきです。」

 

光太郎「…俺達は北側を捜します、シフゾウさん達は南の方を頼みます!」

 

シフゾウ「分かった!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-森林?部-

 

 

アルバニーアダー「やっっっと見つけたぜ…よくも俺の連れを殺ってくれたな………今度はな、俺様が直々にテメェをあの世に招待してやんよぉ!!!」

 

アルバニーアダーが飛びかかった先には、大樹の様な何かがあった。

 

大樹の様な何かは、ツタを振り回し、アルバニーアダーの進行を食い止めていた。

 

次第に、ツタはアルバニーアダーの手足に絡んでいった。

 

アルバニーアダー「クソッ…邪魔だ!…離せよ、はーなーせーよー!!」

 

大樹の末端から、黄色い霧がアルバニーアダーに向かって吹き付けられた。

 

アルバニーアダー「ゲホッ…何だよコレェ……ヤベッ、意識が……テメェ…汚ぇぞ…

 

 

 

 

こんな所で……こいつを地獄に送るまでは…

 

 

 

うっ…苦しい……

 

 

 

ふざけんな……死ぬ…

 

 

 

 

このままじゃ、ほんとうに…

 

 

 

 

 

いやだ…まだ……しにたくない…

 

 

 

 

 

 

だれか……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「おーい、起きろー。アルバニー!」

 

アルバニーアダー「ぅうぁぁぁぁぁ! ぁ…あ?」

 

目が覚めると、そこは広い草原だった。

 

アルバニーアダーの周りには、彼女を心配そうに見つめる2人のフレンズがいた。

 

?2「良かった…アルバニーさん、凄くうなされてましたよ?」

 

アルバニーアダー「おいおい…ちゅーか何でお前らが居るんだよ! お前らセルリアンに…」

 

?「悪い夢でも見てたんじゃないかな?」

 

アルバニーアダー「…お前ら、本当にペルシュロンとオグロヅルなのか…?」

 

ペルシュロン「そうだけど…」

 

オグロヅル「はい…アルバニーさん、本当に大丈夫ですか?」

 

アルバニーアダー「うっ…うぅ…お前らぁぁぁ!!! 本当に良かった…あぁ…良かった………」

 

2人に抱きついて叫ぶアルバニーアダー。 その声は震え、かすれていた。

 

オグロヅル「安心して下さい…私達は、あなたの側にいますよ。」

 

ペルシュロン「そんなに悪い夢を見たのか…旅の疲れかもしれない。今日は、ゆっくり休もうか。」

 

 

ペルシュロンは、アルバニーアダーを背負い、木陰へ移動した…

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