道中、ただ黙々と歩くのも暇なので…
光太郎「お二人にお聞きしたいのですが…」
ノロジカ「な〜に〜?」
光太郎「お二人は武器を持ってますが…俺のも直せますか?」
光太郎は、かばんから真っ二つになった鉄パイプを取り出した。
シフゾウ「あーあ…綺麗に折れてるね。 そうだね…一回、それしまって?」
光太郎「…はい、しまいましたよ。」
シフゾウ「そしたら、両手を前に突き出して…"武器出ろ…武器出ろ…"って、頭の中で言ってみて。」
光太郎「了解…(武器出ろ…武器出ろ……)」
次第に光太郎の手に、輝きが集まり始めた。その輝きが、だんだんと纏まってゆき…
光太郎「ん…?」
鉄パイプが創られた。
光太郎「おぉ…おぉ! 凄いよ…サンドスター凄いなぁ!」
シフゾウ「それで、消えろーって思えば消えるし、出ろーって思えば出る。結構便利だよ!」
光太郎「シフゾウさん、ありがとうございます!」
シフゾウ「まーねー! みすてりあすなアタイに係れば、ざっとこんなもんだよぉえへへぇ…」
-蔵-
シフゾウ「ここだよ!」
光太郎「中に入っても…」
ノロジカ「全然良いよ〜 ノロも中がどんなのか気になる〜」
リウキウ、ゴコクにあった蔵とは、やはり似ていた。
光太郎「…これ、ちゃんと開くよね?」
ルペラ「光太郎様、きっと大丈夫ですよ。」
光太郎「それでは…お邪魔しますよー…」
普通に開いた。
光太郎「えぇ…」
ニホ「あの時は、何であんなに固かったんだろ…」
光太郎「中にあるのは…いつものページと、勾玉…それと、小刀?」
試しに鞘から抜いてみようとしたが、中で錆びているのかビクともしない。
光太郎「ルペラ、どっち欲しい?」
ルペラ「そうですね…私は、小刀で。」
光太郎「了解。 それじゃ、ルペラは小刀を、ニホニホは勾玉を預けるよ。」
して、肝心の太平風土記の内容は…
『邪な大樹、迷い人を夢へと誘う。 或いは、偽りの楽園。』
偽りの楽園…どんな楽園なんだよ…
ニホ「今度の勾玉は白いね!」
ルペラ「色が何かに関係するのでしょうか?」
シフゾウ「………」
ノロジカ「シフゾウちゃん、どうしたの〜?」
シフゾウ「うん…今になって思ったんだけど…アルバニーアダー、もしかしたら噂のセルリアンを見つけたのかも…」
光太郎「セルリアン…?」
ニホ「今すぐ捜さなきゃ!」
ルペラ「そうですね、セルリアンが関わっている可能性があるのなら、アルバニーアダー様を助けるべきです。」
光太郎「…俺達は北側を捜します、シフゾウさん達は南の方を頼みます!」
シフゾウ「分かった!」
-森林?部-
アルバニーアダー「やっっっと見つけたぜ…よくも俺の連れを殺ってくれたな………今度はな、俺様が直々にテメェをあの世に招待してやんよぉ!!!」
アルバニーアダーが飛びかかった先には、大樹の様な何かがあった。
大樹の様な何かは、ツタを振り回し、アルバニーアダーの進行を食い止めていた。
次第に、ツタはアルバニーアダーの手足に絡んでいった。
アルバニーアダー「クソッ…邪魔だ!…離せよ、はーなーせーよー!!」
大樹の末端から、黄色い霧がアルバニーアダーに向かって吹き付けられた。
アルバニーアダー「ゲホッ…何だよコレェ……ヤベッ、意識が……テメェ…汚ぇぞ…
こんな所で……こいつを地獄に送るまでは…
うっ…苦しい……
ふざけんな……死ぬ…
このままじゃ、ほんとうに…
いやだ…まだ……しにたくない…
だれか……………
?「おーい、起きろー。アルバニー!」
アルバニーアダー「ぅうぁぁぁぁぁ! ぁ…あ?」
目が覚めると、そこは広い草原だった。
アルバニーアダーの周りには、彼女を心配そうに見つめる2人のフレンズがいた。
?2「良かった…アルバニーさん、凄くうなされてましたよ?」
アルバニーアダー「おいおい…ちゅーか何でお前らが居るんだよ! お前らセルリアンに…」
?「悪い夢でも見てたんじゃないかな?」
アルバニーアダー「…お前ら、本当にペルシュロンとオグロヅルなのか…?」
ペルシュロン「そうだけど…」
オグロヅル「はい…アルバニーさん、本当に大丈夫ですか?」
アルバニーアダー「うっ…うぅ…お前らぁぁぁ!!! 本当に良かった…あぁ…良かった………」
2人に抱きついて叫ぶアルバニーアダー。 その声は震え、かすれていた。
オグロヅル「安心して下さい…私達は、あなたの側にいますよ。」
ペルシュロン「そんなに悪い夢を見たのか…旅の疲れかもしれない。今日は、ゆっくり休もうか。」
ペルシュロンは、アルバニーアダーを背負い、木陰へ移動した…