けものフレンズ 軈テ星ガ降ル。   作:ヒトアマゾン

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Ep.13「各地に現る小さな友! その魂の仕事が扉を動かす!!」

しまった、閉じ込められた。

 

暗い…誰がどこに居るのかすら分からない…

 

「すみません光太郎様…私があの様な事を言ってしまったせいで…」

 

「ルペラのせいじゃないよ。俺もさ、暗いとは思ってたから、どっちにしろ同じ結果になってたよ。」

 

そう、誰が悪いとかいう問題では無い。

 

まぁ、経年劣化やその他諸々のリスクを考えなかった俺に、責任はある。

 

「ねぇ、サイガはここから出る方法って知ってるの?」

 

「うーん…サイガは知らないのな…頑張れば開くんじゃないのな?」

 

「そうかも! 私頑張ってみる!」

 

どうやら、ニホンオオカミが扉を開けようとしているらしい。

 

 

扉…壁?を叩く音が聞こえる。

 

「…全然ダメ……びくともしないよ!」

 

 

「あっ、そうだ…」

 

「光太郎、何か思いついたの?」

 

「心の目…心の目で見れば、きっと何か分かるかもしれない!」

 

「すごい! で、どうやって見るの?」

 

「……どうやるの、ルペラ?」

 

「えっ、私ですか!? うーん…挑戦してみます…」

 

 

 

俺は、この時気付いた。 とんでもない無茶振りをしてしまった…と。

 

 

「……光太郎様、無理があります。」

 

「だよね…ごめん。」

 

 

 

 

「ふっふっふっ…お困りのようでしゅね…」

 

「ニホニホ、ちょっと声変わった?」

 

「ううん、私じゃないよ?」

 

「サイガでもないのな!」

 

「…ルペラ、キャラ変した?」

 

「してないですよ…」

 

「無視しないでほしいでしゅ…」

 

しまった、声の主が…

 

「あっ…ごめんなさい。あの…お名前は?」

 

「スゥ…自由気ままにパトロールし隊、昼間担当のウサギコウモリでしゅ!」

 

「隊という事は…ここにお仲間も?」

 

「1人でしゅ、迷子でしゅ…」

 

「でも…コウモリだから、この部屋に何があるか分かるんじゃない?」

 

「…私は基本、おめめに頼ってパトロールしてるから、そーゆーのは苦手でしゅ…」

 

「どうして迷子になったのな?」

 

「何だか、凄く大きなセルリアンが出たって聞いて、パトロールしたい欲に駆られたんでしゅ。それで、自気パ隊みんなでここをパトロールしてたら…」

 

「迷子になった…と。 ここから出られたら、俺達も捜すの手伝うよ。」

 

「面目ないでしゅ…私も、この部屋に何があるか、頑張って探してみるでしゅ!」

 

「…ニホンオオカミさん、助けを呼んでみましょう。」

 

「確かに……それなら私、目一杯声出すよ! さぁ、みんな…耳、しっっかり塞いどいてよぉ…」

 

 

 

 

 

 

シェルターの中に、ニホンオオカミの声が響く。

 

 

 

「…うぅ……助けてこうたろぉ…耳痛い…」

 

「よしよし…ニホニホおいでぇ……」

 

ダメだ…ニホンオオカミの場所が分からない…

 

「あっ…そういえば…」

 

「光太郎様、今度は何を思いついたのですか?」

 

光太郎は持ってきた鞄をあさり始めた。

 

「あったあった…」

 

「何? 気になるよぉ!」

 

 

 

 

「へっへっへっ…懐中電灯!」

 

意気揚々と懐中電灯の電源を入れた。

 

「…あれ? 付かない…」

 

「光太郎様…?」

 

「……付かない…どうせ……どうせ俺なんか…」

 

「元気だすのなー…」

 

「大丈夫だよ、たまにはこんな事もあるよ!」

 

 

〜1時間半経過〜

 

 

「…流石に、やる事がなくなってきたな…」

 

「光太郎様、このままですと体内時計が狂いそうです…」

 

「ずっと暗いままだからね…光太郎、他に何か道具ある?」

 

「…あとは全部バスの中。」

 

「なー光太郎、どうして3人で旅してるのなー?」

 

「うーん…楽しいから…?」

 

「楽しい…でしゅか?」

 

「そう、それに、俺一人じゃここまで来れなかった。」

 

「何か大変な事があったんでしゅか?」

 

「あったあった! 大きなセルリアンと戦ったり、雪の中で倒れたり砂漠で倒れたり…」

 

「後半は全部光太郎の事だよ…けど、光太郎に助けられた事もあるよ。」

 

「えぇ、私が光太郎様とニホンオオカミさんと出会ったのは、二人が私を助けてくれたからなんですよ。」

 

「私達を助けようとして、ボロボロになった時も………もう、あんな無茶しないでね?」

 

「あの時は、本当に辛かったんですから…」

 

「ごめんごめん…なるべく無茶しないようにするよ。」

 

 

 

「…完全に三人だけの世界に入ってるでしゅ。」

 

「凄い仲良いのなー…」

 

 

 

 

ピッ

 

 

 

 

「…光太郎、遂に壊れた?」

 

「……多分、まだ大丈夫だよ。」

 

 

何処からか音がした。電子音だ。

 

 

「…光太郎、扉カラ離レテ。」

 

「ん? あぁ…」

 

取り敢えず、ラッキービーストの言葉の通りに扉から離れた。

 

…ドコが扉だか分からないので、みんなで部屋の真ん中へ固まった。

 

 

 

 

何やら重い何かが動く音が、部屋に響く。

 

 

微かに揺れる部屋。

 

 

 

 

 

その時、扉が開いた。

 

 

 

光太郎「あ、開いた…?」 

 

ニホ「うーん、やっと出れたー!!」

 

光太郎「ラッキー、どうやって開けたの…?」

 

ボス「コノ辺リノ ラッキービースト 二、扉ノ修理ヲ依頼シタンダ。」

 

サイガ「早く出るのなー!」

 

ルペラ「さぁ、ウサギコウモリ様のお仲間を探しましょう?」

 

ウサギコウモリ「ルペラしゃん…ありがとうでしゅ!」

 

 

 

-地下バイパス-

 

 

どうやら本来、地下シェルターには、このバイパスから入るべきだったらしい。

 

ウサギコウモリ「ちょっと涼しくて、快適でしゅ!」

 

 

光太郎「さてと…無事に出られた事だし、自気パ隊のみんな捜そうか!」

 

 

先ずは、この辺りを探すか…

 

 

ルペラ「ありがとうございます、ボス。」

 

普段は何も反応しないラッキービースト。

だが、今は尻尾を振っている。喜んでいるのだろうか。

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