けものフレンズ 軈テ星ガ降ル。   作:ヒトアマゾン

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Ep.18「小さな願い」

本来ならカントーエリアに寄って、パークセントラルで色々と調べるつもりだったが、セルリアンが大量に湧いているのなら仕方がない…

 

俺達は、ホートクエリアへ向かった。

 

 

道中、ハシブトガラスから貰った太平風土記の1ページを読んでみた。

 

…あのセルリアンの事を、"銀の華"と書いていた…

 

 

 

-ホートクエリア-

 

 

今日の天気…特に風が穏やかで、ふらつくにはとても良い気候だった。

 

ただ一つ、足元にさえ気を付ければの話だが…

 

ニホ「んーっ! 風が気持ち良いね!」

 

ルペラ「分かります…この風を直に感じられるので、私は空が大好きなんです……ニホンオオカミさん、今度スカイダイビングに挑戦してみませんか?」

 

ニホ「えっ、良いの!? やりたい!」

 

ルペラ「是非。イヌワシ様も喜んで下さりますよ。(ゴマバラワシ様は…別の方向性で喜んで下さりそうですけど…)」

 

光太郎「いいなぁ…俺も一緒にやりたいなぁ…」

 

ルペラ「光太郎様もですか? 喜んで。その時は、ぜひ私と…」

 

 

 

…バスが停まった。

 

光太郎「ん、ラッキー?」

 

ボス「デ、デンパ…ショ…ア…ガッ…」

 

ニホ「…ボス?」

 

ボス「…ヤプー……スト…チョウジュウ…ナズ……アワワワワ…」

 

…しまった、ラッキーが壊れた…?

定期的にメンテナンスしないとダメか…俺、機械は苦手なんだけどなァ…

 

?「んー? 何か困ってるぅ?」

 

光太郎「そう、ラッキーがこんな調子で……って、んんっ!?」

 

バスの窓から、こちらを覗き込んでいるフレンズが一人…

 

余りにもさりげなく話しかけてきたものだから、つい普通に返事をしてしまったが…誰?

 

?「えへぇ、そんなに警戒しないでも大丈夫だよぉ。」

 

ルペラ「その声は…もしかしてドードーさんですか?」

 

ドードー「そうだよー。んー…あっ、ルペラちゃん? この間のスカイレース、凄かったねぇ!」

 

ルペラ「ありがとうございます。確かあの時は、リョコウバトさんと一緒でしたね。」

 

ドードー「そうそう、リョコウバトちゃんと一緒に行った甲斐があったよぉ。それで、その二人が光太郎ちゃんとニホンオオカミちゃん?」

 

ニホ「宜しくね! そっか、ドードーちゃんはルペラと知り合いだったんだね。」

 

ドードー「そうなのぉ、でもまさかココで会えるなんて思わなかったよぉ。 けど、随分と遠くから来たねぇ?」

 

光太郎「はい、探し物をしていて…」

 

 

久し振りに太平風土記探しに専念できる…

何せここ最近は閉じ込められたり死にかけたり…散々な目に遭っていた。

 

…今回は今回で、ラッキーが不調だが…

 

それと、ドードーさんは最近、変なセルリアンに襲われたらしい。特に体調に異変は無いらしいが…

 

 

ドードー「その蔵?なら、この山を下った所にあったと思うよぉ。」

 

光太郎「本当ですか!? けど…」

 

少しでも足を滑らせたら真っ逆さまよ…

ルペラなら飛べるから良いけど…

 

光太郎「……ちょっと下見してくる。」

 

ニホ「大丈夫?」

 

光太郎「大丈夫大丈夫、こんなんでも昔は虫捕りとかよく行ったかr」

 

…最初に言っておく、フラグを立てると大抵の場合、酷い目にあう。

 

 

俺の脚が、何者かに引っ張られた気がした。

 

足元は崖…まぁ、つまりアレだよ。俺、真っ逆さまよ。

 

真っ直ぐ下に落ちるかと思ったけど、どちらかというと急な坂を転がる感じ。

それはそれで痛いけどさ。

 

 

ニホ「光太郎ぉぉぉ!!?!?」

 

ルペラ「様子を見てきます!」

 

 

 

-崖下-

 

 

…あっ、俺まだ生きてる。

フレンズの身体ってスゲー…

 

 

 

…あ、上から誰か降りてくる…飛んでるし…

 

…もしかして天使? お迎え来ちゃった?

 

 

ルペラ「光太郎様ァ!?」

 

 

光太郎「…天使だ……」

 

 

えっ何この天使、頬赤らめてる…めっちゃカワイイ…

 

 

ルペラ「な、何を言っているのですか……それよりも、お怪我はありませんか?」

 

光太郎「うん、無い。……けどね、全身ボッコボコに殴られた気分。」

 

ルペラ「…立てますか?」

 

光太郎「…むり、応援して…?」

 

ルペラ「えぇ… が、がんばれ、がんばれ…?」

 

光太郎「うん、がんばる…」

 

立った。俺、立ったよ。

 

 

 

ニホ「こーたろー! 大丈夫ー!?」

 

ニホンオオカミが崖の上から顔を覗かせている。

 

俺は手を振って応えた。

 

 

ルペラ「光太郎様、もしかして…」

 

ルペラが指差す先には、蔵…の様なモノがあった。

 

光太郎「早速行ってみよ!」

 

ルペラ「光太郎様、先に私が様子見をしてきます。」

 

光太郎「うぇー…俺も行きたぁい…」

 

ルペラ「一応、戦える人が先に見ておかないと…」

 

光太郎「そっか…なら仕方無いね…ん?」

 

 

ルペラが蔵に向かって歩いて行った。

 

 

 

…蔵の上部から、アンテナの様な物が生えた。 その辺りの機器はまだ生きてるのか…? 

 

アンテナの先から、青白い光線がルペラに向かって放たれた。

 

…は?

 

光太郎「ルペラ!?」

 

何アレ、絶対蔵じゃないじゃん!

むしろセルリアンだよアレ!

 

ルペラの元へ駆け寄ってみた。

 

光太郎「ルペラ…!」

 

 

ルペラ「こうたろう…さま…?」

 

ルペラは無事らしい…

 

…らしいんだけどさ…

 

 

 

光太郎「ルペラ、身体縮んだ?」

 

 

 

 

何か幼くなってた。




オマケ

Ep.--「トラック アンド トリートメント」


〜キョウシュウエリア、森林〜


オオコウモリ「ジャックちゃぁん!」

ジャック「…なんだ、騒がしいな…」

オオコウモリ「トリックオアトリートォォ! お菓子ちょーだい!!」

ジャック「…カツアゲか?」

リンカルス「ジャック、これはハロウィンと言ってな。その起源は…」

ジャック「待て、長くなるか?」

リンカルス「…そこそこ。」

オオコウモリ「ジャックちゃんジャックちゃん! お友達連れてきたよ!」

リンカルス「続き、話していいか?」

オオコウモリ「この子なんだけど、きっとイエイヌのフレンズだよ!」

リンカルス「話を…」

オオコウモリ「それでは紹介します! イエイヌのフレンズです!」

?「ボク、イエイヌじゃないけど?」

オオコウモリ「えっ、本当?」

?「本当。ボク、ケルベロスだよ?」

オオコウモリ「けるべろす…?」

ジャック「なっ…まさか、オオコウモリがバカなのも、リンカルスの影が薄いのも、全部お前の見せる幻影の所為…?」

オオコウモリ「そんなバナナ…って誰がヴァカなのさ!?」

ジャック「お前の背後には、溝呂木が居るな…?」





リンカルス・ケルベロス 「「それはガルベロス」」

ジャック「…………」

オオコウモリ「…プッ…ジャックちゃん、その顔なら仮装しないでも充分通用するよ…w」

ジャック「…その口、縫い合わせてやろうか…?」

オオコウモリ「ギャーァッ⁉︎」



ケルベロス「キミたちの友達、とっても賑やかだね。」

リンカルス「あぁ、騒がしいが、なんだかんだで楽しんでいる…」

ケルベロス 「そういえば、ボクの友達にもジャックって呼ばれてる子がいるよ?」

リンカルス「…ジャック・オー・ランタンか?」

ケルベロス「おぉ、詳しいね。」

リンカルス「あぁ、ケルベロスの後ろに隠れてるからな。」

ケルベロス「えっ?」

ジャック・オー・ランタン「キャハーー!!? まさか気付かれてたとは…」

リンカルス「それなりに経験は積んでいるからな。」

ジャック・オー・ランタン「…でも、あの二人は気付いてないみたい…」

リンカルス「…驚かせたみたらどうだ? きっと良い反応だぞ?」

ジャック・オー・ランタン「本当!? じゃあ早速…」







\\\\\ハッピーハロウィン!!/////
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