けものフレンズ 軈テ星ガ降ル。   作:ヒトアマゾン

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Ep.Final「輝ける"けもの"たちへ」

〜十数分前、山腹部〜

 

 

 ルペラが堕ちる数分前、1人のフレンズが限界を迎えていた。

 

 震える足で無理矢理立ち、痩せ細った腕は交差させる事で精一杯。

 

 自身を覆う結界も崩れ去った。

 

 

ハシブト「ニホンオオカミ……さん……?」

 

 

 膝から崩れ落ちるニホンオオカミ、その目には涙を浮かべていた。

 

 ハシブトガラスはニホンオオカミの元へ駆け寄り、何とか支える事が出来た。

 

 

ニホ「……ごめん………私は…大丈夫だから……」

 

コアラ「大丈夫じゃないですよー! 早く避難しましょー!」

 

ニホ「でも……私が頑張らなきゃ……ルペラが…! だって…光太郎は……」

 

 あの光景が、網膜に焼き付いている。

 

ボス「ニホンオオカミ、今は退いた方が良いヨ。」

 

ニホ「ボスまで……」

 

ボス「……今のセルリアンは、ニホンオオカミの力ではどうにも出来ないんダ。」

 

ニホ「どうして!? だって、四神のみんなの力が……」

 

 ニホンオオカミが首元から提げた勾玉を見ると、どれも灰色に変色していた。

 

ニホ「……何で…?」

 

ボス「……あのセルリアンが撃った光線、アレからニホンオオカミを守る為に力を使い果たしたんダ。」

 

ニホ「そんな……私のために……」

 

 

 ニホンオオカミの嗅覚が、嫌な匂いを捉えた。

 

 

ハシブト「……ニホンオオカミさん?」

 

ニホ「…………ルペラ…?」

 

 ニホンオオカミの視線の遥か先には、背を貫かれたルペラの姿があった。

 

 おぼつかない脚で走り出すニホンオオカミ。 その目はただ一心に、ルペラを捉えていた。

 

 

-同エリア、海岸付近瓦礫群-

 

 

 ニホンオオカミがその場へ辿り着く数分前、ルペラが堕ちた。

 

 

ニホ「ルペラ……ルペラどこ…!?」

 

 漂う血と潮の香り、感覚を研ぎ澄ませ、ルペラを捜す。

 

 後を追って駆けつけたハシブトガラス達も、ルペラを捜していた。

 

 

ニホ「……ルペラいた!!」

 

 ルペラを見つけ、躓きながらも駆け寄るニホンオオカミ。

 

 紅く染まった瓦礫に埋まる姿は、戦いの過酷さや痛みを表している様だった。

 

 その手には、小刀が硬く握られていた。

 

 瓦礫の中からルペラを出し、比較的平坦な場所で寝かせる。

 

 出血量を抑える為、胴に布を巻く。

 

 呼吸が無い。

 

 コアラの指示で、気道確保の体制をとらせた。

 

ニホ「ルペラ…! ねぇ…起きてよ…」

 

 ルペラの顔に付いた血を拭い、声を掛け続ける。

 

ニホ「ルペラ…? 手が冷たい……そっか、寒いんだね。 ちょっと待ってて…」

 

 自分の着ている衣を脱ぎ、ルペラへ掛ける。

 

ボス「ニホンオオカミ、ボクにもグアダルーペカラカラを見せてくれないかナ?」

 

ニホ「うん…」

 

 ニホンオオカミはラッキービーストを抱えた。

 

 ラッキービーストからは、微かに機械音が聞こえる。

 

ボス「…………ニホンオオカミ、ハシブトガラス、コアラ。 落ち着いて聞いテ。」

 

 ただでさえ重かった空気が、更に空気が重くなる。

 

 それぞれが、次に続く言葉を予想する。

 

ボス「グアダルーペカラカラ、ルペラは……」

 

 

-キョウシュウエリア、バイパス内-

 

 

「……行きましょ。」

 

 1人の鳥のフレンズが、バイパスの出口へ向かった。

 

イヌワシ「待てよ、行くって言ったって……」

 

ゴマバラワシ「……私は、あの子の悲鳴を聴くのは好き。 だけど、あんなに痛めつけられる姿には反吐が出る。」

 

イヌワシ「外は危ないって言われてるだろ?」

 

ゴマバラワシ「えぇ、十分分かっているつもりよ。 だけど、今のあの子を放っておく訳にもいかない。」

 

イヌワシ「……それもそうだな。」

 

 

 

「今日はずいぶんとクールじゃ無いのね、気持ちは分かるけど…」

 

 ゴマバラワシ達の背後に、3人のフレンズが立っていた。 よく見知った相手、スカイインパルスの3人だ。

 

ハクトウワシ「あなた達はどうしたいのかしら?」

 

ハヤブサ「もし行動に移すなら、速い方が良い。」

 

ゴマバラワシ「……当然、あの子の仇を討つのよ。」

 

オオタカ「あなた達2人で行くつもり?」

 

イヌワシ「……当たり前だ。 ルペラは、オレ達の仲間だからな。」

 

オオタカ「なら……私達も着いて行くわ。」

 

ゴマバラワシ「……危険だと思うけど、それでも?」

 

 巻き込みたくないが故か、高圧的な口になる。

 

ハクトウワシ「オフコース! 私達だって、ルペラの友達だもの。」

 

ハヤブサ「私の速さなら、少しは状況を有利に出来るかもしれない。」

 

ゴマバラワシ「……全く……とんだ変わり者の集団ね、そこのあなた達も。」

 

 ゴマバラワシが、バイパス内に置かれた荷物を指さした。

 

ゴマバラワシ「あなた達は……ニホンオオカミを助けたい。 ……でしょう?」

 

「成る程、私達の考えはお見通しって訳か……」

 

 荷物の陰からは、タイリクオオカミが、そしてその後を追う様にしてオオカミ連盟の面々が現れた。

 

タイリクオオカミ「まぁ、これだけの人数が集まってれば、それなりの気配にはなるのかな?」

 

ゴマバラワシ「えぇ。 それに、フレンズになった今でも野生の感覚は衰えてないつもりよ。」

 

タイリクオオカミ「……それで、その野生の感覚もルペラを助けたいと言っているのかい?」

 

ゴマバラワシ「……あの子を助けたい気持ちは、単にフレンズとしての私の感情よ。」

 

タイリクオオカミ「……フレンズとなった事で、今までは繋ぐ事が出来なかった手を繋ぐ事が出来る。 ……私達オオカミと、君達猛禽類も。」

 

ゴマバラワシ「つまりは、協力してくれるって訳ね?」

 

タイリクオオカミ「そういう事。 それじゃ、行動を始めようか……」

 

 

-ナカベエリア、バイパス内-

 

 

ショウ 「……ドワーフサイレンちゃん、怖くないの…?」

 

サイレン「怖くないでちゅよ。 だって、ルペラお姉ちゃんがいるから…」

 

ショウ「ルペラさん……」

 

サイレン「……きっと……大丈夫でちゅよ……サイレンは、お姉ちゃんを信じてまちゅ……」

 

 

-カントーエリア、邪神セルリアン頭部内-

 

 

 あれから、どれだけの時間が経ったのだろうか。

 

 視界は再び塞がれ、闇が広がる。

 

 ……背後に、何者かの気配を感じた。

 

『秋月光太郎……』

 

 声が響く。 聞いた事の無い声だった。

 

『どうだ……何も出来ずに、ただただ守りたいものが壊されていく感覚は……』

 

 お前は誰だ?

 

『今更名乗る必要も無かろう……』

 

 まさか……

 

『……お前には感謝しているぞ。』

 

 感謝……? そんなことをされる覚えは無い。

 

『そうか、ならば教えてやろう……』

 

『今こうしてお前を取り込んでいる事で、俺はより強く、強靭になる……』

 

『お前らや、あの一族が言う"愛"や"絆"は輝きとして、セルリアンであるこの肉体の力となる。 そしてお前の抱いた怒りや憎しみ、悲しみはマイナスエネルギーとして、俺自身の力となる……』

 

『お前の如何なる感情も、俺の力となり、お前の大切なものを破壊する!!』

 

 そんな、そんなバカな話があってたまるか……!

 

 それじゃ、ルペラが傷付いたのも……

 

『そうだ。 お前があの女を想ったことで俺の肉体は力を付け、あの女を殺した! お前が、あの女を殺したんだよ……!』

 

 嘲笑うかの様に語りかける声。

 

『悔しいか。 その感情すらも、俺の力になる…… 直に、セルリアンとしての肉体は用済みとなる。』

 

『それに、お前達が今まで倒してきた各エリアの巨大セルリアン…… アイツらはな、輝きやマイナスエネルギーを溜め込み、倒された時にその全てを俺に送る様に改造してあったのだよ…… お前達は初めから、俺に利用されていたのだ……』

 

『再び、我らヤプール人のための肉体を作り上げ、あの憎き一族に復讐をする……! お前も、お前の守りたいものも、この星も……全ては俺の復讐の踏み台に過ぎない!!」

 

『……安心しろ。 いかにお前が死のうとも、俺の力で無理矢理にでも生かしてやる……』

 

『復讐が終わるまで、俺の道具として使わせてもらおう……』

 

 その後、高笑いと共に声の主の気配は消えた。

 

 自分が生きている限り、感情がある限り、この悪魔に力を与える事になる。

 

 ただ利用される為に生かされ続ける……

 

 俺はもう、何も……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさか、私を殺した相手がこんな所で折れるとはな……」

 

 また声が聞こえる……

 

「これでは、"女王"と言う名も丸潰れだな。 ……まぁ、"元"女王と言った方が正しいか。」

 

 女王……確かに倒した筈……

 

「……その感じだと、私が生きている事に疑問を持っているようだな。」

 

「あの時、お前に打ち込んだセルリアン。 アレはお前を洗脳するのと同時に、私のバックアップとしての機能も備えていた。 私の命令次第では、お前の身体を乗っ取り、私の代わりに働いてもらう事だって出来た。」

 

 だけど、ルペラが付けてくれた傷からセルリアンは流れ出ていた……

 

「……はぁ……撃ち込んだセルリアンが、たかが一体だと思っていたのか? 戦っている最中にも、何度も撃ち込んでいた……」

 

「……お前が完全に死んで、それでも尚完全に記憶を保ち続けていたのは、お前の身体の中に残っていたセルリアンがお前の記憶を輝きとして保存し、それがバックアップとして働いていたからだ。」

 

「今回の場合、そのセルリアンが周りのセルリウムによって活性化し、私のバックアップとしての役割を果たしてくれた。 ちなみに今は、お前の脳の一部を乗っ取って話をしている。」

 

 ……そこまでして、俺を嗤いに来たのか……?

 

「そう捉えてくれても構わない。 ただ、嗤いついでに文句も垂れに来た。」

 

 文句……?

 

「お前の言う愛は、この程度の事で絶たれる物なのか? ただ利用されて、それで終わりなのか?」

 

 そんな事言われたって、今の俺にはどうする事も出来ない……

 

「そうだろうな。 今のお前には…… 抵抗する事を諦めたお前には、何一つできやしない。」

 

「お前の事を信じて戦ったヤツらも浮かばれないなぁ。 今だって、必死にお前を助けようとするヤツだって居るのに…… 肝心なお前がその調子じゃあ、助けようとするヤツも死ぬ。 お前が生きようと足掻かない限り、お前は助からないし、誰もお前を助けられない。」

 

 足掻けって……もう、身体も動かないよ……

 

「何も、身体で足掻く事だけが抵抗じゃない。 お前は、まんまとあの悪魔の口車に乗せられて、心で戦う選択肢を見失った。 お前は、"自分が殺した"、自分のせいで死んだ"と、自分を責める事しかしなかった。」

 

「自分を責めるだけじゃ何も変わらない……むしろ、悪魔の思う壺だ。 ……今、この化け物の身体はどんどんセルリアンという存在から離れていっている。 つまり、輝きは大してヤツの力にはならない。 逆に、マイナスエネルギーはより強力な力を、この化け物にもたらす。」

 

「あの悪魔が、パーク中のラッキービーストをクラッキングして前線の映像を流させているのも、フレンズ達に恐怖心を植え付けマイナスエネルギーを発生させる為なんだ。」

 

「だからこそ……お前は、信じていろ。 お前を助けようとするヤツらを、お前を信じるヤツらを。 そして願え、生きたいと。また、あの2人と旅をしたいと。」

 

 ……どうしてそこまで、俺を支えてくれるんだ……?

 

「……あの悪魔は、私達セルリアンをも利用した。 せめて元女王として、一矢報いてやりたくてな。」

 

「……それに、お前の言う愛は……この程度の物じゃないと…………俺も信じている。」

 

 女王……

 

「…………迎えが来たぞ。 我らの……」

 

 

 

 

 

 

 

 目の前に光が広がる。 その光の中から、か細くも力強い手が差し伸べられた。

 

 その手を握ると、温もりを感じた。 それは、命ある者の温もりだった。

 

 その手は、俺を力強く引き抜いた。

 

 俺がその瞬間に観た物。 それは、白銀の天使だった。

 

 

〜十数分前、同エリア内海岸付近〜

 

 

ボス「ルペラは今、仮死状態ダヨ。」

 

ニホ「仮死状態……?」

 

ボス「ソウ。 普通ならコノ傷だと命は助からないはずんだ。 ダケド……ルペラの胸元を見てみテ。」

 

ニホ「ルペラの胸元……?」

 

 ニホンオオカミは、ルペラが首から下げているお守りを見つめた。

 

ボス「お守りの下、素肌を見てみテ。」

 

 ニホンオオカミは恐る恐る、ルペラのネクタイを外し、シャツのボタンを外していった。

 

ニホ「……!? これって……」

 

ハシブト「これは確か……」

 

 ルペラの胸には、あの赤い石が埋め込まれているかの様に付いていた。

 

ボス「……今はこの赤い石と、お守りに込められたスザクの力がルペラを生かしている状態ナンダ。」

 

ニホ「この石って一体なんなの……?」

 

ボス「……分からないんダ。 この星に存在する、どんな物質とも異なるモノ。 ただ、1番近いモノを挙げるとするなら……サンドスターかナ。」

 

コアラ「そんな凄い物がルペラさんの身体に……」

 

 

 突然、ニホンオオカミのお守りとルペラのお守りが光り始めた。

 

 

ニホ「えっ……?」

 

ボス「……ニホンオオカミ。 今、キミのお守りに込められたゲンブの力と、ルペラのお守りに込められたスザクの力が互いに引きつけ合っているんダ。」

 

ニホ「もし、2人の力が合わさったら……何が起こるの?」

 

ボス「……ボクにも分からないんダ。 タダ、何か起こるとするなラ……ア……」

 

ニホ「ボス……?」

 

ボス「注意! 注意! 大量のセルリアンがココに向かって来ているヨ!!」

 

ハシブト「そんな……こんな時に!」

 

ニホ「まさか……」

 

コアラ「ニホンオオカミさん!? 何か分かったんですかー!?」

 

ニホ「今になってセルリアンが向かってくる……それってもしかして、ゲンブさんとスザクさんの力が合わさるのを恐れてるって事じゃない!?」

 

ハシブト「なら、お二方の力が合わされば、きっと打開策に……ここは私達が足止めします!! ニホンオオカミさんは……奇跡を起こしてください!!」

 

ニホ「奇跡……分かった、やるだけやってみるよ!」

 

 ニホンオオカミ達を背に、ハシブトガラスとコアラはセルリアンへ向かっていった。

 

コアラ「私だって、戦えるんですよー!!!」

 

ハシブト「ヤタガラス様……どうか見ていてください。 私の戦いを……!」

 

 

 

 

 

 

 

ニホ「スザクさん、ゲンブさん……」

 

 ニホンオオカミは、ルペラの手を握った。

 

ニホ「ルペラ……!?」

 

 ……ルペラの手が、ニホンオオカミの手を握り返した。

 

ニホ「ルペラ!? ルペラなんだよね!!」

 

ルペラ「…………ニホンオオカミさん……」

 

ボス「!? 周囲一帯のサンドスター濃度が上昇!!」

 

ルペラ「…………また、戻ってきてしまいました……」

 

ニホ「……もう……ほんとに心配したんだよ……!」

 

ルペラ「ごめんなさい……逝きかけた所を、スザクさんともう1人……銀色の巨人が、引き止めてくれたんです。 だからこうして……」

 

 

 

ハシブト「ルペラさん!? 目覚めたんですね!!」

 

コアラ「け、怪我は大丈夫ですかぁー!?」

 

 

 

ルペラ「…………話の続きは、後で…… さぁ、ニホンオオカミさん。 私と……私達と一緒に、光太郎様を取り戻しましょう……!」

 

ニホ「うん……"一緒に"……取り戻そう。 光太郎も……あの日々も……!!」

 

 

 その瞬間、2人は光に包まれた。

 

 

ハシブト「……!? セルリアンが……」

 

 光に照らされたセルリアンが次々と消滅してゆく。

 

 光が収まると、さっきまで2人の居た場所には、1人のフレンズだけが立っていた。

 

 ニホンオオカミから生えていた様な尾と、ルペラから生えていた様な翼をもったそのフレンズは、邪神セルリアンを睨みつけた。

 

?「……行こう。」

 

 そのフレンズは光を放ちながら、邪神セルリアンの元へ飛んでいった。

 

ボス「……ニホンオオカミ、ルペラ……必ず、生きて帰ってきてネ……」

 

 

-同エリア、上空-

 

 

 邪神セルリアンへ向かう光のフレンズ。

 

 その光は、空を覆うセルリアンを少しずつ消滅させ、文字通り闇を切り裂き、光をもたらしていった。

 

 邪神セルリアンから生えた、無数の触手が振われる。

 

光「こんなもので足止め出来ると思わないでッ!!」

 

 頭部の翼の間に光が集まり、そこに手をかざすと、無数の回転する羽根が生成された。

 

 回転する羽根は、見方によっては光輪の様にも見える。

 

 その手を振るうと、羽根は触手に向かって一直線に向かっていった。

 

 羽根が火花を散らしながら触手を掠める。 すると触手は掠めた場所から真っ二つに切断された。

 

 触手の残骸をかわし、邪神セルリアンの頭部に取り付いた光のフレンズ。

 

光「今度こそ……!」

 

 右手を、邪神セルリアンの頭部に押し当てる。

 

 次第にめり込む様にして頭部に入る右手。

 

光「光太郎……!」

 

 誰かが右手を掴む感覚があった。 暖かい。 命ある者の温もりだ。

 

光「……掴んだッ!!」

 

 踏ん張りを効かせ、右手を一気に引き抜く。

 

 力を込める程、身体から放たれる光はより強くなる。

 

 右手を伝い、光太郎の腕が見え始めた。

 

光「あと少し……」

 

 力を振り絞り、力尽くで光太郎を引き摺り出した。

 

光「光太郎!!」

 

 光太郎を抱き寄せる光のフレンズ。

 

光太郎「この感じ……ルペラ? ニホニホ……?」

 

光「うーん……両方ですかね。」

 

光太郎「2人とも……ありがとう……」

 

光「私達だけじゃない。 ゲンブさんとスザクさん、そして不思議な赤い石。 さらにはハシブトガラスさんとコアラさんのお陰で、光太郎様を助ける事が出来ました。」

 

光太郎「みんなが……」

 

光「さぁ、取り敢えずこの場から離れましょう!」

 

 光太郎を抱え、邪神セルリアンの頭部から飛び立つ光のフレンズ。

 

 しかし、その飛び方もだんだんと弱々しくなり……

 

光太郎「……どうしたの……?」

 

光「ごめん……この姿、かなり燃費が悪いみたい……」

 

 

『……馬鹿なヤツらめ。』

 

 

光太郎「この声は……!!? 逃げて!!」

 

光「何を……!?」

 

 

 触手で打ち落とされる光太郎と光のフレンズ。

 

 力無く、海へと落ちていった。

 

 

『所詮、人間に毛が生えた程度の相手……』

 

 

 満足そうに触手をうねらせ、視線をパークに向ける。

 

 邪神セルリアンが、パーク本土へ向かおうとしたその時。

 

 

『……うぬぅ!? この光は……まさか……!!』

 

 

 光太郎達の落ちた場所から、一本の光の柱が立っていた。

 

 

?「……セイリュウの力よ……!!」

 

 

 つい先刻まで荒れていた海が静まる。

 

 それとほぼ同時に、海の中でうねる触手が次々に粉砕されていった。

 

 

『貴様ら……!゛!゛』

 

 

 海の底から、光の塊が浮かび上がってくる。

 

 その金色の光は、海を明るく照らしていた。

 

 

?「……これ以上、みんなの未来を壊させはしない……!」

 

 

-キョウシュウエリア内、バイパス-

 

 

かばん「……僕にも……何か出来る事は……」

 

 考えれば考える程、現状の中で自分が出来る事がわからなくなる。

 

サーバル「かばんちゃん……」

 

かばん「! ごめん、サーバルちゃん……心配かけちゃったよね……」

 

サーバル「ううん、大丈夫。 かばんちゃんなら、きっと何か良いこと思いつくから! よぉし、私はかばんちゃんの応援、頑張るぞぉ!」

 

かばん「ありがとう、サーバルちゃん。 ……ん? 応援…………そうだ……!」

 

サーバル「かばんちゃん?」

 

かばん「もしかしたら、僕たちに出来る事があるかもしれないんだ!」

 

サーバル「本当!? やっぱりかばんちゃんは凄いよ!」

 

かばん「サーバルちゃんのおかげだよ、ありがとう! ラッキーさん……」

 

ボス「どうしたの、かばん?」

 

かばん「ラッキーさん、パーク中のラッキーさんと音声を共有することは出来ますか?」

 

ボス「……出来る限りやってみるヨ。」

 

かばん「ありがとうございます。 それじゃ……」

 

 

 各エリアのバイパス中に、かばんの声が響く。

 

 

かばん「皆さん! 僕の声は聴こえていますか? 僕は今まで、前線に立てない自分に何が出来るか考えていました…… そして、一つの答えに辿り着きました。 それは前線の皆さんを信じ、全力で応援する事です!」

 

 

タマちゃん「応援……?」

 

 

かばん「大きくなくてもいい、小さい声でもいいんです……! 心から叫べば、きっと想いは届きます……だから……みなさんも……」

 

 

 バイパス中がざわつく。

 

 

かばん「……やっぱり……難しいですよね……急にこんな事言われても……」

 

 

 尚もざわつくバイパス内。 だが、そのざわめきの中で目立って聞こえるもの、それは"応援なら出来る……"、"小さくてもいいなら、私も……"等々、前向きなものだった。

 

 

サーバル「みんな、かばんちゃんの事も信じてるよ。 勿論、私もね!」

 

 

かばん「ありがとう、サーバルちゃん…………それでは皆さん、いきますよ……せぇーーのっ!!!」

 

 

 バイパスに轟く声援。 その声援一つ一つが輝きとなる……

 

 

-カントーエリア、海上-

 

 

?「……きこえる……みんなの声が……みんなの"がんばれ"が……!!!!」

 

 

 パーク中から届く輝きが、光の柱へと集まってゆく。

 

 次第に光の柱は形を変え、ヒト型になる。

 

 身体から生える尾や翼、角は常に姿形を変えている。

 

 ただ一つだけ言えること……それは、"けもの"であるということ。

 

 そのフレンズは海の上に立ち、じっと邪神セルリアンを見ていた。

 

 

『……お前独りで何が出来る……!』

 

 

けもの「独りじゃない……独りなんかじゃない!! ニホンオオカミがいる、ルペラがいる、そしてフレンズ(みんな)(ここ)にいる!!」

 

『何を馬鹿な事を……! 死ねェ!!!』

 

 ヤプールの叫びと共に、海中から巨大な鋏が飛びかかって来た。

 

 けものは、大きく開いた鋏を両手で受け止める。

 

 軋む鋏、その節からは火花が飛び散っていた。

 

けもの「死ねる訳ない……私には守るもの、託されたものがあるんだから……!」

 

 より一層、挟む力は強くなる。

 

けもの「ビャッコの力よ……!」

 

 風が吹き荒れ、刃となり触手を切り裂く。

 

 鋏は粉々に千切れ、ゆっくりと海の底へ沈んでゆく。

 

『まさか……』

 

 邪神セルリアンは試すように、無数の触手をけものに差し向けた。

 

けもの「流石の再生力……だけど!」

 

 けものは海に沈み、何かを唱える。

 

 海中を凄まじい速度で泳ぎ、次々に触手を躱す。

 

 その勢いのまま、陸地へ飛び出すけもの。

 

けもの「スザクの力よ……!」

 

 けものを追いかけ、地面からも生える触手。

 

 けものの頭部には翼が生え、その背後にはスザクの尾羽の様な紋章が浮かび上がっている。

 

けもの「最初に言っておく……私達の羽根は全発命中ですよ!」

 

 宙に舞い、両腕を大きく振るうと、紋章から大量の羽根が撃ち出され、その全てが触手に当たり無力化した。

 

『……この力、やはり……やはりな……!』

 

 大地が揺らぎ、瓦礫が地面に飲まれる。

 

けもの「今度は何を……!?」

 

 邪神セルリアンの表皮が金色の鎧に覆われ、外骨格の孔からは無数の鋭利な棘が生える。 頭部からは巨大な角が生え、眼は青く光っていた。

 

『かくなる上は、超獣となりてお前を葬ってやろう!』

 

 全身の棘が黒煙を吹き出しながら、けものに向かって飛んでゆく。

 

 けものは翼を広げ、一気に邪神セルリアンとの距離を詰める。 その後を執拗に追う棘。

 

 その内の一つが、けものに着弾する。 その爆発と熱量は凄まじく、海水が蒸発し発生した水蒸気が辺りを白く染め上げた。

 

けもの「けほっけほっ……煙たいし痛いし! まったく、何て危ないものを……ッ!?」

 

 奪われた視界に戸惑っているうちに、小型のセルリアンに取り囲まれていた。

 

『死ねッ!!』

 

 大量の棘が小型のセルリアンごと、けものを爆破した。

 

 爆炎に呑まれるけもの。

 

『この俺に楯突くからだ……』

 

 邪神セルリアンがパーク本土へ迫る。

 

 それでもなお、けものへ贈られる応援の声は止まない。 恐怖に竦む事もなく、一心に伝えられる想い。

 

 それを打ち消すかのように咆哮する邪神セルリアン。

 

 止まない咆哮を唯一妨げた物……それは

 

けもの「させるかっ!!」

 

 黒煙の中から放たれた光線。

 

けもの「……勝手に殺さないでください……まだ、生きているんですからね!」

 

『小賢しいマネを……だが、その傷ではまともに動けまい……』

 

けもの「おかげさまでね……けど、まだ動けなきゃだめなんだよね……!」

 

 邪神セルリアンは大きく口を開けると、赤黒い光が口の中に溜まる。

 

 視線は、パーク本土に向けられていた。

 

『ならば、お前の力の源を絶ってやる! 二度と立ち上がれないようになァ!』

 

 けものは力を振り絞り、邪神セルリアンの視線の先に降り立った。

 

 大地を踏み締め、全身に力を込める。

 

けもの「………………この地に生きる、全ての命の力よ……!!!」

 

 光が、けものに集中する。

 

 けものが拳を突き合わせる。 その両腕は橙色に光り、熱を発する。

 

 けものが腕を広げる。 その刹那、邪神セルリアンの口から血反吐のような光線が吐き出された。

 

 それと同時に、けものは左腕を腰に添え、右腕を邪神セルリアンに向けて伸ばす。 そして放たれる虹色の光線。

 

 双方の光線がぶつかり合う。 その衝撃で周囲の霧は吹き飛ばされ、空気が震える。

 

『どこまでもどこまでも……忌々しい奴らだ…………ッ!!』

 

 先程までとは比べ物にならない位の凄み。 怨念が全身から溢れ返り、光線の威力が増す。

 

『滅びるがいい……光と共に!!』

 

けもの「そんな事はさせない……!」

 

『死に体が……』

 

けもの「確かに私の身体は、私の種族は滅びました…… だけど、今背負っているものは今を生きる命達の想い! そして、これまで命を繋いできた者達の築いた歴史! その命の系譜を……お前なんかに断たれて……なるものかァ!!!」

 

『所詮、今しか生きられない命、その為に戦おうというのか……だが、お前如きが滅びる事のない俺を超える事はできない!』

 

けもの「俺が戦うのは、今を生きる命の為だけじゃ無い! 何百年、何千年後にこの地で……この星で生きる命の為にも! だから負けられない! 絶対に、お前を超える!!」

 

 その叫びと共に、虹色の光線は輝きを増す。

 

 より一層、応援の声は高鳴り、響く。

 

 天高く轟くその声達は、セルリアンを圧倒する。

 

 次第に虹色の光線は、赤黒い光線をかき消して……

 

『う゛ぅ゛ッ゛!゛』

 

 ついに、邪神セルリアンを貫いた。

 

 光線が止むのとほぼ同時に風穴の空いた身体は崩れ落ち、この戦いに終止符が打たれようとしていた……が。

 

 不敵な嗤い声が響く。

 

『…………これで終わりか……? この程度で……』

 

 崩れ落ちる肉体の中から、一つの結晶が浮かび上がる。

 

 怪しく光るその結晶からは、悪寒が走るほど不快な気配が発せられていた。

 

けもの「それが貴様の本体か……! ならば……」

 

 小刀を握る。 すると、その小刀は紅い輝きとなり、けものの右手を包む。

 

けもの「最後に最高の……全霊の"一撃"で……想いを乗せた、この拳で……!」

 

 眼を閉じ、精神を集中させる。

 

 小型のセルリアンが、羽音を轟かせ群れなしながら、けものへ向かう。

 

けもの(!? まずい……ここで雑魚相手に力を使ってしまったら……)

 

『お前に俺は止められない……お前達は俺の道具にしか過ぎん!!』

 

 結晶に、瓦礫が引き寄せられる。 新たな肉体の形成が始まっていた。

 

 

 

 

 

 

ボス「4番ゲート、開くヨ!(4th gate open!) 4番ゲート、開くヨ!(4th gate open!)

 

 ラッキービーストの声と共に、ある施設の扉が開く。

 

 扉が開いた途端、複数の影が扉の中から駆け出す。

 

 その足音の次に、けものが聞いたもの。 それは数々の遠吠えだった。

 

けもの「……この声は……!」

 

 小型のセルリアンは、その遠吠えのする方へ吸い寄せられてゆく。

 

タイリクオオカミ「……ニホンオオカミ!! ここは私達が引き受ける!」

 

けもの「タイリクオオカミ……ありがとう!」

 

 オオカミ達に襲いかかるセルリアン。 だが、その猛攻もあるフレンズたちに防がれていた。

 

アルバニーアダー「ったく、何だっけ、タイリクオオカミだっけ? 随分と無茶な作戦をやるよなぁ!!」

 

ペルシュロン「失礼だよ、アルバニー……」

 

オグロヅル「ごめんなさい。 アルバニーさん、普段はもう少し正直なんですが……」

 

アルバニーアダー「ぅるっさいなぁ……! 取り敢えず、ニホンオオカミ! ここは任せとけ!!」

 

けもの「アルバニーアダーまで……」

 

 

 

 

 

ハシブトガラス「光太郎さん! ニホンオオカミさん! ルペラさん! みんな、あなた達を信じています! ……だから……」

 

 けものの元へ駆け寄るハシブトガラスとコアラ。

 

 かなり息が切れていたが、それ以上に、その目には闘志が宿っていた。

 

けもの「そうか……そうだよね…………みなさんの力、もう少しだけ……お借りします!!!!」

 

 大地を蹴って、空へ飛び立つけもの。

 

 そして、その後を追うように、扉から飛び立つフレンズが5人。

 

 

 

けもの「……にしても、このまま避け続けてたら間に合わない……!」

 

 けものの前方に立ち塞がる数多のセルリアン。

 

 その間にも、絶えず再生を続ける邪神。 この期を逃す事は、ヤプールへの服従へと繋がる。

 

 ……その時、目の前のセルリアンが砕けた。

 

 

イヌワシ「ルペラ!!」

 

けもの「イヌワシ様にゴマバラワシ様!? それにスカイインパルスの皆様まで……」

 

 けものの周りを飛ぶ、5人のフレンズ。

 

ゴマバラワシ「みんな、あなたの苦しむ様が見てられなくて来たのよ……」

 

けもの「うっ……ごめんなさい……」

 

ゴマバラワシ「……だから、今度はこの場でアイツに打ち勝って。」

 

けもの「! ……はい!」

 

イヌワシ「ここはオレ達に任せてくれ。 ルペラの道は、オレ達が切り拓く。」

 

 互いに競い、磨き上げたその速さで、小型のセルリアンを圧倒してゆく。

 

ハクトウワシ「ライバルとの共闘、燃えるわねっ!」

 

ゴマバラワシ「ならどぉ? 偶にはリレー形式で飛んでみるのは。」

 

ハヤブサ「戦いが終わってから考えてみます。 それよりもまず、目の前の敵を!」

 

オオタカ「そうね、今はまず彼女の道を作る事に専念しましょ。」

 

 

 次々にセルリアンが撃ち落とされ、一歩の道が作られる。

 

 

けもの「みんな……ありがとう……」

 

 

 大きく羽ばたき、光の矢の如く邪神に向かうけもの。

 

 

『遅い……遅い! この程度か!!』

 

 急激に再生が進む。

 

『滅ぶ事の無い俺を葬るなど不可能! ましてやそのちっぽけな体で…………何ィッ!?』

 

 先刻まで進んでいた再生が止まった。 むしろ、新たに崩壊が進んでいた。

 

『どういう事だ……!?』

 

--セルリアンを散々利用した報いを、受けるがいい……--

 

 声が、想いが伝わる。 同胞を利用され続けられた者の怒りが。

 

--進め、光太郎。 この星の希望となれ……--

 

 想いが、願いが伝わる。 宿敵の遺す、最期の呪い。

 

けもの「届け……ゲンブ、スザクの力よ……!!」

 

 燃え盛る拳がより一層、輝きを増す。

 

けもの「これが、この星に生きる命の……力だぁッ!!!!!」

 

 全霊の拳が、禍々しい結晶にねじ込まれる。

 

 激流の様に打ち付けられる凄まじい怨念をも突き返す、希望に満ちた声、想い。

 

 けものの叫びが、全ての"けもの"の声と繋がる、重なる。

 

 結晶に一つ、また一つと亀裂がはしる。 

 

 悪魔の断末魔の叫びは、結晶の砕け散る音と共にパーク中へ轟いた。

 

 それに共鳴するかの様に、空を覆っていたセルリアンが消滅する。 

 

 そして……

 

 

-ジャパリパーク-

 

 

 ……戦いが終わり、いつもと変わらぬ夜明けが訪れた。

 

 海岸に、朝焼けの光の中に立つ1人のフレンズ。 眩い光を放ち始め、再び3人の姿へと戻った。

 

 

ニホ「…………終わったね。」

 

ルペラ「えぇ……私達は、勝ったんですよ。」

 

光太郎「……長かった……けど……」

 

 

 朝日に向かって、勝利の味を噛み締める3人。 自然と、涙が込み上げてくる。

 

 

ニホ「ん? 光太郎、ルペラ!」

 

 ニホンオオカミが、背後を振り返り指差す。

 

 その先には、3人の帰りを待つフレンズ達がいた。

 

ルペラ「……帰りましょう? 私達みんなで守り抜いた場所に……」

 

 

 

〜数ヶ月後、パークセントラル〜

 

 

 

 邪神セルリアンの遺した傷跡は凄まじく、かつて人々が築いた遺産は深く傷つき、戦いの熾烈さを痛々しいほどにまで刻み込んでいた。

 

 それでも……

 

ニホ「光太郎ー!!」

 

ルペラ「……光太郎様。」

 

 私には、2人がいる。 2人がいるから、今の私がある。

 

 

 ……あの日、ルペラの胸元に埋まっていた赤い石は、戦いの後に散っていった。

 

 それが、力を使い果たしたからなのか。はたまた使命を完うしたからなのか。 私には分からない……だが、私達の命を繋いでくれた事だけは確かだった。

 

 それともう一つ、ニホンオオカミの身に付けていた勾玉は色を取り戻した。 その後、元の場所にいて欲しいと思ったニホンオオカミからの提案で、再び各地の蔵へ納められた。

 

 ラッキービーストの事だが、結晶の消滅とともにヤプールの支配から解放されたらしく、普段通りの挙動をし始めた。 どこか、嬉しそうではあったが……

 

 

 正直な所、相変わらずセルリアンはどこからともなく湧いてくるし、完璧に平和になったとは言い難い。

 

 それでも、あの頃の日常を取り戻せたのは確かだ。

 

 そして今、私達はパークセントラルの復興を目指している。 一体、いつ終わりを迎えるのかは分からない。目処もたっていない。

 

 ただ、それでも、私達の生きた証を、復興という形で新たに刻み込もうとしていた。

 

 この星に生きた、3つの命の歩んだ軌跡を……

 

 

 

 

「ありがとう。」

 

 

 

 

 私の瞳に写ったものは、愛すべき存在と、共に生きる明日だった。




 ……遂に来ました最終回。

 ここまで読んでくださった方々へ、本当にありがとうございました。

 これにて、「けものフレンズ 軈テ星ガ降ル。」は完結です。

 ……とは言っても、資料集的なのはこの後に出ますが……

 一旦は、これでおしまいです。 書かないだけで、きっと旅は続いていますよ。きっと。

 ありがとうございました。
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