〜もくじ〜
1.ようこそキャラ紹介へ
2.盛ってけ!小ネタ等々
3.お・ま・け・だ・も・の
4.終わりに。
……もう少しだけ、私の話にお付き合いくださいまし。
Ep.---「諸々の名をかりて」
1.ようこそキャラ紹介へ
〜フレンズ編〜
・秋月 光太郎
説明不要の主役の1人。
ちょくちょく死にかける。 なんか女の子になっちゃった。
身体は、始めの頃は3人の中では1番高かったが、復活後はニホンオオカミより高く、ルペラよりも低い位の背丈に落ち着いた。
S1では9割人間1割フレンズのような状態だったが、S2では10割フレンズ。つまり、純粋なフレンズとなったので鉄パイプを生成できるようになった。
一度、ルペラにより瀕死の重症を負わされてしまった。が、光太郎本人は全くと言っていいほど気にしていない。
・ニホンオオカミ
説明不要の主役の1人。
S2では、S1以上に厳しい状況に立たされる事もしばしば。 ある意味、いろんな狭間に立ってしまう苦労人でもあった。
アルバニーアダーと衝突したり、文字通り命を燃やしてパークを護ったりと、なんか書いてて可哀想になってきちゃって……
普段の荒々しい戦闘スタイルから一変、巫女服を纏った姿では護る事に特化した、静の戦い方に。
S2の少し前、つまり光太郎の部屋にいた頃は、そこそこ寝相が悪く、ベッドから落ちて目が覚める事も少なくなかった。
・グアダルーペカラカラ(ルペラ)
説明不要の主役の1人。
ニホンオオカミもそうだが、S2は本当に辛い境遇に立たせる事が多かった…… 某夕陽の風来坊の様な傷つき方をしてしまった……
暴走状態は、戦闘に特化した姿で、特に肉弾戦を得意とする。ただし本人曰く、この姿に変身する感覚は決して気持ちの良いものでは無く、加えてあの日の事を思い出してしまうので二度と変身したくないらしい。
光太郎やニホンオオカミと共にパークセントラルの復興を進めるのと同時に、カントーエリアで他の鳥フレンズとスカイレースを行っていた。
・アルバニーアダー
性格は、自由気ままである意味自分勝手。 ただ根は優しく、人一倍傷つきやすい。 言ってしまえば性格は大体、海堂直也。
髪型はポニーテールで、かなりの頻度で結った髪を弄っている。
自身が貴重な存在である事に自信と誇りを感じており、初対面の相手には、必ず自分が貴重な存在であることを伝える。
ニホンオオカミと再会を果たした時は、ボロ泣きして喜んでいた。
・ペルシュロン
性格は、基本穏やかで優しい。 しかし、友を傷つける相手には容赦しない。 言ってしまえば木場勇治。
セルリアンからアルバニーアダーを庇い、一度命を落とした。 その後、再びフレンズ化。アルバニーアダーと再会を果たす。
どちらかと言えば仲間の暴走を止める役を果たしているので、ルペラと話が合う。
・オグロヅル
アルバニーアダーが好き。 アルバニーアダーを傷つけようとする相手は真顔で抹殺する。 言ってしまえば長田結花。
ペルシュロンと同じく、一度はアルバニーアダーをセルリアンから庇い死亡。再びフレンズ化、最愛のアルバニーアダーとの再会を果たした。
光太郎やサーバルと、嫁自慢大会のようなことを不定期で行う(その後、大体アルバニーアダーに色々言われる)。
・光
肉体が限界を迎えたルペラ、命の灯火が消えかけたニホンオオカミとが、後述する赤い石の力とそれぞれに宿ったスザク、ゲンブの力を借りて合体した姿。
戦闘能力が高く、並のセルリアンなら即刻粉砕できる。ただし、即興で合体した上に実質4人のフレンズの人格や肉体が混在している状態なので、存在自体が非常に不安定。それ故に、形状を保つだけでも輝きを消耗するなど、燃費が悪い。
翼の間から放つ高速回転する羽「ツバサギロチン」は、厚さ2mの鉄板を真っ二つにする程の切断力をもつ。
・けもの
"光"を基盤とし、そこにヒトである光太郎が加わる事で安定して人型を保つ事に成功。 さらにパーク中のフレンズ達から送られた輝きによって、"けもの"という概念がフレンズ化した姿。
常に全身から微弱ながらサンドスターとスペシウムを放っている。 翼や尾、ヒレなどが常に形を変えながら生えている。
幻獣や四神のフレンズを筆頭に、理論上は全てのフレンズの能力を使う事も可能。
主な技は、全てのフレンズの能力を束にし、光線として放つ「ケモノミラクル光線」。 そして、全身に溜め込んだ輝きとスペシウムを、小刀を器として拳に集中させ、相手に全霊の拳を浴びせる最後の切り札「
……所謂、"ぼくのかんがえたサイキョーのフレンズ"。
〜それ以外のキャラ編〜
・光の巨人
身長:40m
体重:3万5000t
パークのとある施設にある忘れ物コーナーに置いてあった、とある特撮ヒーローの人形にサンドスターが当たった姿。
銀色の体に赤い模様があり、胸には青く光る機械の様なものが付いている。 エネルギーが尽きそうになると青く光る機械は赤く点滅し始める。
必殺技は、腕を十字に組んで放つ光線。
赤い石は、この巨人の遺したものである可能性が高い。
・ロボリアン(金色の城)
身長:27m
体重:2万4000t
リウキウエリア周辺の海に現れた人型のセルリアン。 強靭な肉体と、他者を圧倒する怪力の持ち主。
4体に分裂する事ができ、その姿では巨体に見合わぬ程の速度で飛ぶ事ができる。 その4体が合体する事で、体表に結界紛いのものを張る事ができる。
本編では、光太郎の鉄パイプという不純物が合体の際に加わった事で、完全な合体に失敗。 結界を張る事が出来なくなった為に撃破された。
・ヘドリアン(泥の怪物)
身長:30m
体重:3万2000t
ゴコクエリアに現れた不定形のセルリアン。 全身がセルリウムと有害物質で構成されている。
水分を多く含み、歩く度に有害物質とセルリウムをばら撒く。ただし乾燥に弱く、長時間の陸上での活動は困難。
本編では、ばら撒いたセルリウムから更に小型のヘドリアンが作られた。
・ソリチュリアン(邪な大樹)
身長:20m(根を含めると全長2.5km)
体重:7万8000t(推定)
アンインエリアに現れた大木のようなセルリアン。 花粉の様な超小型のセルリアンを放出し、フレンズを昏睡状態にする。
昏睡状態にしたフレンズには、そのフレンズの理想の夢を見せ、その時に発生した輝きを吸収する。
本体はその場から動く事が出来ないが、根を使って攻撃する事が出来る。
・アントリアン(大地穿つ牙)
身長:40m
体重:2万t
サンカイエリアに現れたアリジゴク型のセルリアン。 ヤプールの傀儡となったセルリアンの中では割と早期に活動を開始した。
大顎を震わせ周囲の砂を舞わせ、気門から空気を一気に吐き出す事で砂嵐を起こす。 その他にも、大顎の間から虹色の光線を放ち、鉄を吸い寄せる事も出来る。
強固な外骨格を持ち、生半可な攻撃は完全に無効化する。
・ジルバリアン(銀の華)
身長(本体):6m
体重:250t
ナカベエリアに現れたクラゲ型のセルリアン。 比較的小型ではあるが、触手は1km近くまで伸ばす事が可能。 また、口からは黄色い液体が滴っている。
触手を使った攻撃は勿論のこと、本体の下部にある口を使い、相手を飲み込むこともできる。
・再生ジルバリアン
身長(本体):8m
体重:300t
撃破された筈のジルバリアンが蘇った姿。 2本の触手が、イカの触腕の様に発達、更にその先端が鋏となっている。 また、再生前までは無害であった黄色い液体が、タンパク質を分解する酵素を含んだものに変化。
・ブルトリアン(四次元への片道切符)
身長:20m
体重:2万t
ホートクエリアに現れたサンゴともフジツボとも言える様な形をしたセルリアン。 直接的な攻撃は、自身の体重で押し潰す程度だが、このセルリアンの本領が発揮されるのは生成した半球内。 主に、アンテナから放つ光線でそれぞれのフレンズが心の奥底で願っている事を実現化する能力を持つ。
半球内にあるものは、次第にブルトリアンの身体に取り込まれる。
・ゲンブ(時の揺り籠)
体高:80m
体重:120t
厳密に言えば、ゲンブの遣い兼依代。 体重が非常に軽いが、これは完全な実体がある訳ではないから。
一部スザクの力も持っているので、口から火球を吐く事も可能ではあったが、主な役目はあくまでも光太郎達に力を託す事であった為、未使用に終わった。
・小型のセルリアン(厄災の蝗)
身長:1.5m
体重:6.8kg
邪神セルリアンが直々に生み出したセルリアン。 一匹一匹の強さは大した事無いが、群れると厄介。 イナゴとガを足して2で割ったような見た目をしており、基本は常に空を飛んでいる。
ただし、更に進化し光線を使い始める可能性も秘めていた。
・邪神セルリアン(邪神態)
全高:150m
全長:200m
体重:20万t
元は、この星に生まれた最初のセルリアン。そのセルリアンが海底で長い年月をかけて成長、巨大化。それ故に、巻貝や甲殻類などの生物の特徴もみられる。
ある日、銀河に散ったヤプールの怨念が、ジャパリパークの存在する時空へ流れ着いた。 その時、ヤプールはセルリアンの存在に目をつけ、その時点で最も力を持つセルリアンに取り憑いた。その姿こそ、邪神セルリアンである。
主に触手や、発達した鋏を使って攻撃をする他、外骨格の孔から霧状のセルリウムを噴射したり、ラッキービーストなどの機器をクラッキングするなど、ヤプールの陰湿さが見え隠れしている。
顔の先端から放つ紫色の光線は、相手の"命という輝き"を根こそぎ奪う。そのため、元の形は保つものの石化した様な見た目となる。
・邪神セルリアン(闇黒魔超獣態)
全高:140m
全長:230m
体重:23万t
邪神セルリアンが、光太郎を取り込んだ事で変異した姿。 触手の先端が鎌の様になっている他、首の可動域が広がった事など、より戦闘に特化した姿になっている。
光太郎というエネルギー源を保持している為、より多彩な光線技を使う事も可能。
・邪神セルリアン(究極超獣態)
全高:130m
全長:220m
体重:28万t
光太郎を奪還された際に、周囲の瓦礫を取り込んで穴埋めを図った姿。 穴埋めとは言え、実力は闇黒魔超獣態に引けを取らず、単純な破壊を目的とするならば、こちらの形態の方が優れている。 また、肉体を構成するセルリウムの割合がどの形態よりも低く、逆にヤプールの関与している部分、いわば"超獣"の割合が最も多い。
全身の棘をミサイルのようにして飛ばす「セル・スティンガー」や、口から発射される破壊光線「テリブルフラッシャー」など、超獣らしい武器を備えている。
・異次元人 ヤプール
身長:--
体重:--
かつて、別の時空に存在する地球を征服しようとした知的生命体。 地球産の生物と宇宙生物とを合体させ超獣を造り出し、地球侵略の手駒としていた。 全てのヤプールが合体した巨大ヤプールとして、ウルトラマンエースに挑むも敗北。 だが、その後もヤプールの残党やヤプールの残留思念が生み出した超獣が地球を襲っていた。
2.盛ってけ!小ネタ等々
・フォーメーション・ヤマト
S1のEp.10で、水辺地方に現れた大型セルリアンを葬った作戦。実は、ウルトラマン80に登場したフォーメーション・ヤマトがモチーフになっている。
・十字架に架けられた……
S1のEp.32で、ニホンオオカミとルペラが十字架に架けられていたシーン。 元ネタはウルトラマンAで、ゴルゴダ星にて十字架に架けられるウルトラマン達が元。 ……あの女王復活すら、ヤプールの作戦の一部だと考えるならば……
・太平風土記
S2で割と重要そうな雰囲気を醸していたアイテム。 ウルトラシリーズに登場した同名のアイテムが元。
初登場がウルトラマンX。それ以降のニュージェネレーションヒーローズにも度々登場している。 特にウルトラマンオーブの序盤では太平風土記が毎回のように登場している。また、ウルトラマンオーブのラスボスであるマガタノオロチの打開策が秘められているなど、本来のウルトラシリーズではかなり重要なアイテムとなっている。
・勾玉
四神の力が込められていた勾玉。 今作のラスボスを邪神セルリアンと決めた時に、「それに対抗する為のアイテムは……」と考えた結果、邪神セルリアンのモチーフの一つである邪神イリスの登場する、平成ガメラ3部作で鍵となっていた勾玉を使用した。
・小刀
結構重要そうなアイテムだった小刀。 ガメラ3に登場した宝具「十握剣」がモチーフ。登場したシーンはそう多くは無いが、邪神イリスの目論見を封じるというとんでもない活躍を見せた。
・
リウキウエリアに現れたセルリアン。モチーフは……この項目のタイトル通り、ウルトラセブンに登場した宇宙ロボット キングジョー。 その撃破の手順は、大怪獣ラッシュ『KING JOE h Hunting』→ウルトラセブン1999→ウルトラセブンの順。詳しくは……各自調べてください……
そして、リウキウエリアに現れた理由は……キングジョーの名前の由来とされる、とある方の出身地が沖縄である事に由来してますよ。
・ヘドリアン対策……?
ヘドリアンを葬った作戦。 これは「ゴジラ対ヘドラ」にて、ヘドラを葬った作戦が元。 因みに、この世界ではゴジラはあくまでもスクリーン上の存在、即ち空想の存在である。 ……その割には、ズバットは現実の存在……
・How do you like wednesday?
S2の構想(といっても、実質ただの妄想)を練っている時に思いついた事が一つ。「サイコロの旅、アリじゃない?」……ナシでした。最たる理由は、サイコロはリアルタイムで振われるから面白いのであって、ただ文字で起こすものでは、その面白さはでない(少なくとも、私には出せない)と思い却下。
他にも、ゴコクで怪奇現象を起こそうとしたり、バスの中で尻の肉がボロボロ取れる夢を見たり……色々と却下になったモノが多いんですよ。
・夢のかけら
感想でも頂きましたが、アルバニーアダー、ペルシュロン、オグロヅルの3人は、それぞれ仮面ライダー555に登場した海堂、木場、長田の3人がモチーフ。 オオカミであるニホンオオカミがアルバニーアダーと衝突するのも、仮面ライダー4号のオマージュ……パロディ?
・いつも心に、太陽を。
ナカベエリアで深い心の傷を負ったルペラに語りかける、ヤタガラス様。 実は、書く寸前までその役割をヤタガラス様に任せるかどうするかで悩んでいました。
それは、"ウルトラマンという概念"がルペラを説得する。という流れも視野に入れていたからです。 ウルトラマンという作品の持つメッセージが、ルペラ復活の鍵になれるんじゃないかと思いまして……
ただ、フレンズ間での問題(細かく言えば、ヤプールが関与しているためウルトラマンが全く関係ないとは言えない……)に、ウルトラマンが介入するのも如何なものかと思い、せめてその残り香を残すべく、太陽と関わりの深いヤタガラス様に役目を任せたのです。
・ヒーローが必要なんだ。ヒーローが……
ドワーフサイレンから授けられた赤い石。奇跡を起こした赤い石。 作中では明かしていなかったが、その名は「ウルトラの星」。
赤い石、そして名がウルトラの星。ピンと来た方がいるのではないでしょうか? そうです、ウルトラマンティガに出てきたウルトラの星がモチーフです。
今作では、ティガの時の様にウルトラマンを出す事はありませんでしたが、その分奇跡を起こしましたよ。
仮の設定では、「特別な想いを写し撮る輝き」、略して「特撮の輝き」の結晶という色々と無理矢理感のあるものでした。
・邪神覚醒
今作のラスボスである邪神セルリアンのモチーフ。それはガタノゾーアとイリスです。どちらも邪神と呼ばれる存在で、どちらもかなりの強敵だった。 さらに、闇黒魔超獣態ではデモンゾーアとイリス(幼体)が、究極超獣態はUキラーザウルスがモチーフ。
・ヤプールの目論見
セルリアンの輝きを奪う力を利用して、ウルトラマンの無力化を図ろうとしていた可能性が……光太郎は人質として利用されていたでしょう。
・今だ、変身!
"北"の守護けものであるゲンブと、"南"の守護けものであるスザクとが、互いに引き合ったことで合体したニホンオオカミとルペラ。 ……はい。 相手がヤプールなら、こっちはAだ。今日のエースは私たちだ。という事で、北斗と南の合体変身がモチーフでした。 だから、技に"ギロチン"と付いていたんですねぇ……
・奇跡の合体
"けもの"の姿。 始めは……というよりも、最終回を書くギリギリまでこの姿を出すかどうか迷っていたんです。 というのも、姿形が十人十色のフレンズを、一体に纏めるというが多様性の否定とも捉えられかねないと思ったんですよ……
ですが、何せ相手が相手なので、これくらいの無茶と奇跡をやらないと勝てない気がして……(そこは私の塩梅でしょうに……)
ウルトラマンで例えるならば、それこそグリッタースーパーウルトラマンタロウ……
・ケモノミラクル光線!!
……コスモミラクル光線です。 せっかく名前が"光太郎"なら、せっかく合体光線が使える上記なら、コスモミラクル光線モチーフの技を使いましょう。という流れで決まったケモノミラクル光線。 コスモミラクル光線は、かなりオレンジ色の強い光線でしたが、どうせならスペースQの要素も入れたいと思い、虹色の光線に。
・あったかもしれない展開.1「きたぞ、われらの……」
TDGが出ます。 確か、ダイナとガイアは超獣に会っていたはず。
ウルトラ6兄弟も出ます。 なんならニュージェネヒーローズも出ます。……もう、祭りですね。フェスティバルですよ。
パークの各地に、ウルトラ怪獣を模したセルリアンが湧いて、ウルトラマン達がそれに立ち向かうという流れです。
……その名残が、かばんちゃんの応援ですね。
・あったかもしれない展開.2「破壊神と守護神」
ここで出ました特撮の輝き。
邪神セルリアンに追い詰められる光太郎一行。そんな中、海中に強力な熱源反応が……海中から放たれた一筋の青白い光。邪神セルリアンに命中すると、その外骨格を溶解させる。
そして海中から現れたのは
勾玉が光り、巨大なけものに姿を変える……その姿こそ、
ゴジラvsガメラも観たいけど、ゴジラとガメラの共闘も見てみたい……
・あったかもしれない展開.3「失踪」
最悪の結末です。 この結末に辿り着かなかったのは、ここまで見てくださった方々のおかげです。 ……そんなここまで読んでくださった方々へ、ささやかながらお礼を……
3.お・ま・け・だ・も・の
ここまで、この作品を読んでくださった方々へ贈る、本編から少し先のお話……
Ep.EX「Eternal Traveler」
……あれから、十数年が経った。
確かに長い時間ではあるが、体感時間ではその半分か、それ以下だ。 あの日の戦いが、まだ数日前の事の様に思い出せる。
多くのフレンズに手伝ってもらい、パークセントラルの復興はかなり進んでいた。 完全な復活は技術的に困難だが、それでも初期の頃に比べたら圧倒的に景観や安全性が確保された。
最近では、パークセントラル付近でスカイレースを行う様になった。 無論、私は全力でルペラを応援したが。
そうそう、ついこの間タイリクオオカミさんが取材に来たんだった。 ……まぁ、ニホニホがもの凄く楽しそうに話すものだから、終始にこやかにニホニホとオオカミ先生の対談を眺めていましたよ。
……とにかく、あの旅からかなりの時間が経った今でも、みんながぴんしゃんしているという事だ。 これも、フレンズならでは……
かく言う私は……
作業もひと段落し、今まさに昼寝をしようとしているところだ。 この地に留まる事にした日から、ずっと暮らしていた施設の屋上……とは言っても、2階建の建物だが。それでもかなり、気持ちが良い。 何なら、夢と現実との境目を行ったり来たりしているレベルだ。 遠くから聴こえる、波の音。
…………それと、足音?
だんだんと足音が大きくなってゆく。
「光太郎!!」
この声は……
「光太郎様ー?」
下の方から聴こえる……
私は、屋上から顔を覗かせ、声の主達に手を振った。 すると……
「……あっ、光太郎そこにいたんだ!」
どうやら見つけてもらえたようだ。
タンッ、タンッ、タンッ、とリズムよく階段を駆け登る音が聞こえる。
そして……
「光太郎様、もしかして起こしてしまいましたか?」
階段に繋がる扉から……ではなく、私の頭上から一足早くルペラが声をかけてきた。
私は「大丈夫、寝れそうになかったから」と返事をすると、彼女は安堵の表情を浮かべ、私の目の前に降り立った。
「光太郎! これ見て!!」
今度は、扉の方からニホニホが勢いよく飛び出してきた。 その手には、何やら手紙の様なモノが握られていた。
今朝から2人が居なかったのは、これを取りに行くためだったのか。
「えへへ……気になる? 気になる!?」
私は大きく頷いた。 すると、彼女は手紙の封を開け、その中身を私に渡してきた。
『お前たちを、アクシマへ招待してやるのです。 久しぶりの旅、楽しんでくると良いですよ。』
……そう、手紙には書いてあった。 差出人の名前こそ書いてはなかったが、粗方想像はつく。
だが、どうして今……?
「どうやら、たまには息抜きも必要だから……という理由らしいですよ。」
「ここまで、私たち頑張ってきたもんね……」
……そういえば、この十数年間、ほとんどパークセントラルの外には出ていなかった。 旅という形では尚更……
……そうか、私はもう一度、旅ができるのか。
私が物思いにふけていると……
ルペラ「さぁ、共に新しい景色に向かって行きましょう?」
ニホ「まだまだ、この世界には気になる事がいっぱいだよ! それを一緒に見つけに行こう!」
……私の目の前には、どれだけの時間が経とうとも色褪せる事の無い、2人の笑顔が広がっていた。
4.終わりに。
約2年続いたこの物語も、遂に終止符が打たれます。
ここまで続けられたのは、一度でもこの作品を見た方や、ずっと見続けてくれた方が居たからです。 本当に、ありがとうございました。
思えば、ウルトラマン、仮面ライダー、ゴジラ、ガメラ、快傑ズバット、戦姫絶唱シンフォギア、ドールズフロントライン、すごいよ!!マサルさん、北斗の拳、水曜どうでしょう etc……本当に色々な作品のパロディをやってきたんだな……と、勝手に思い出に浸っています。
そもそも、けもフレに出会えていなかったら。ニホンオオカミに出会えていなければ、ルペラに出会えていなければ……そう考えるだけでも、けものフレンズとの出会いというのは正に"奇跡"だったと思っています。
途中途中で、更新が途切れたまま2ヶ月が経つことがあったり、S1では一つのチホーにつき3話から2話に減ったり……色々とわがままな進め方をしてきました。 それでも根気強く、最後まで読んでくださった方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
繰り返しにはなりますが、改めて……
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。
ありがとう、ニホンオオカミ。 ありがとう、グアダルーペカラカラ。 ありがとう、秋月 光太郎。 ありがとう、全てのフレンズ。 ありがとう、けものフレンズ。 ありがとう、特撮ヒーロー……
……もし叶うならば、誰かの心のどこかに、3人の生き様が刻まれています様に……