ギンギツネ「あなたは?」
光太郎「え、あ…」
どうしたら良い?
一応、俺は男だ。 凄く抵抗があるぞ…
これは…
いや、もしかしたら男女で分かれているかもしれない。
……一か八か。
光太郎「あの、男湯って有りますか?」
ギンギツネ「おとこゆ?……一応、お風呂は二つあるけど、片方はお湯が出ないから…実質お湯は一つだけよ。」
…あ、不味い。詰んだ。
…けど、寒い。風邪引く。
………背に腹は変えられない…か。
-脱衣所-
え……
ルペラ「…どうしたのですか? 光太郎様。」
光太郎「あの… 結構普通に服…その…」
ニホ「光太郎、どうしたの? 顔赤いよ?」
光太郎「いや、何でもない…よ。うん。」
………早く湯船に浸かろう。
見るな見るな股に注目するな……
-湯船-
光太郎「あぁ〜…」
温い… 温泉なんて何年振りだ?
…あれ? なら、今まではどうやって身体を洗っていたんだ?
……まぁ、今は良いか。
ニホ「光太郎、良い顔してるね…」
光太郎「あぁ、お陰様で。」
案外、入ってみたら気にならないな…
…気にしてないのか。
ルペラ「良い雰囲気ですね…」
光太郎「そうだねぇ… ぷっ…」
ルペラ「どうか…しましたか?」
光太郎「いや、何でもぉ…無いよぉ。」
ダメだ…言えない。
二人共、髪が濡れて…こう…ぺたーんとしてて…
かわいい。
ヌートリア「ねぇ、あなた達、何処から来たの?」
ニホ「森林の方からね…」
カピバラ「森林…遠い所から来たねねね…」
ルペラ「そう言われると、確かに…」
光太郎「結構歩いたなぁ…」
と、湯に浸りながら、想い出に浸っていた。
想い出に浸るきっかけとなった二人……
…誰?
その場の雰囲気のまま、話していたが…
恐るべし、温泉。
-受付付近-
ギンギツネ「どうだった? お風呂、気持ち良かった?」
ルペラ「はい、とても暖まりました。」
ニホ「この服、何か良いね。 何ていうの?」
キタキツネ「浴衣だよ。 お風呂に入った後に着ると、涼しくて気持ち良いよ。」
光太郎「だからか。凄くしっくりくる。」
…あれ? 此処、温泉“宿”だな……
日帰り出来るのか?
……帰る場所は無いけどな。
キタキツネ「あ、君、ヒトなんだよね。 …ちょっと来て…」
光太郎「あ、はい。あ、引っ張らないで危ない危ない転ぶ危な転ぶ」
ニホ「あ、待ってぇ!」
ギンギツネ「んもぅ、ギンギツネったら…」
ルペラ「キタキツネ様、とても嬉しそうですね。」
ギンギツネ「きっと、誰かと一緒に“げぇむ”が出来るのが嬉しいのかもね。」
ルペラ「ギンギツネ様はキタキツネ様と…げぇむ…ですか? げぇむをした事は無いのですか?」
ギンギツネ「たまにやるけど、最近はお客さんが多くてね、今は全然居ないけど… 構ってあげたいけどね…」
ルペラ「そうですね… 他のフレンズ様を誘って、接客を手伝ってもらうのはどうでしょうか?」
ギンギツネ「そうね… 有りかもね。 ありがと、誰か誘ってみるわ。」
ルペラ「お役に立てて、光栄です。」
ギンギツネ「そういえば、お仲間について行かなくて良いの?」
ルペラ「そうですね… ギンギツネ様も、いらしてはどうですか?」
ギンギツネ「え、わ、私も?」
ルペラ「たまには息抜きも必要ですよ。」
ギンギツネ「そう…かもね。 ありがと。」