東方嫉妬王 ~Jealousy of the OOO~   作:秋塚翔

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新連載です!
パルスィ主役の作品が書きたい……そんな私の欲望を解放して生まれた⑨割勢いで書いた新作です。
一応展開は形だけ考えてはあるので今回は駄文ですが可能性を感じたら登録してくださると嬉しいですね。

ではどうぞ!パルスィは俺の嫁!


第000話「嫉妬と変身と異変の予兆」

パルスィ「はぁ~……妬ましいわ」

 

ココは地底にある地上と旧都を結ぶ川に一本だけ架かった朱塗りの橋。その中央に両腕を組んで立つ少女は溜め息を吐き正面の光景を睨む。

 

「「「「「ウウウッ……」」」」」

 

その眼前には十体は居ようかと言う体に包帯を巻くミイラの様な怪人と三体の昆虫の姿をした怪人が居た。集団は橋に立つ少女へと牙を剥いて今に襲い掛かろうとしている。

 

パルスィ「仕事が終わる頃に現れたそのタイミングの悪さが妬ましい。もう今日は働きたくないんだけど」

 

心底嫌そうな顔で睨み付ける少女。彼女は水橋パルスィ……橋森でありこの地に棲む橋姫だ。そんな彼女の機嫌を気にしないで集団は身構えて飛び掛からんと殺気立たせる。

 

バッ!

???????「キシャアアアアアッ!」

 

一番手に襲い掛かるのは先頭に居た蟷螂の姿をした怪人。鎌を振り上げ少女……パルスィを切り裂こうかと狙いを定め鋒を頭上に落とす。

 

パルスィ「!」ヒョイッ

 

???????「キシャッ!?」スカッ

 

しかし思い通り行く彼女では無い。鎌の届く迄に動きを見切り横へ反れ蟷螂型怪人の攻撃は空を切る。

 

????????「ガアッ!」バリバリィィィッ!

 

続いて後方からクワガタ姿の怪人が頭の大顎から電撃を広範囲に放つ。それをパルスィは慣れた様に避けて数発の弾幕を反対に当てる。

 

???????「トウッ!」シュバッ!

 

「「「「「オオオッ……」」」」」

 

飛蝗の姿をした怪人が跳び上がる。それに続く様に包帯を巻く怪人達が集団でパルスィへ猛襲した。

 

パルスィ「……妬符『グリーンアイドモンスター』」ピッ

 

ドドドドドォォォンッ!

 

その二方向攻撃に臆さずパルスィはスペルカードを宣言し緑色の弾幕で襲い来る怪人達を纏めて一蹴した。返り討ちをされた怪人達は少女から距離を取り一旦敬遠する。

 

パルスィ「妬ましい。そんなに私を働かせたいの?だったらお望み通り残業をしてやげるわ」チャキッ

 

面倒そうな顔を浮かべるパルスィは言って懐から何か機械を取り出す。そしてそれを腰へと当てた。

 

シューンッ ガチャッ!

 

すると機械からベルトが伸び一瞬で彼女の腰へ巻き付いた。同時に再び懐を探ると今度は大き目のメダルを三枚出して両手に分けて持つ。

 

パルスィ「丁度セルも減ってきたし補充させてもらうわよ?」ジャキッ!

 

そう言い両手のメダルを腰の機械へ三枚順に装填する。装填し終えると親指で傾けて右腰にある丸い機械を手に取り機械にスライドした。

 

ギンギンギンッ!

パルスィ「……変身」

 

「「「「「っ!?」」」」」

 

丸い機械を胸元へ当てるパルスィ。同時に周りをメダルが複数枚浮かび内の三枚が眼前に大きく現れた。

 

《タカ》!

 

赤い鷹を模した模様が頭部に。

 

《トラ》!

 

黄色い虎を象った模様が胸部に。

 

《バッタ》!

 

緑の飛蝗を刻んだ模様が脚部に現れ三つ並ぶと一つの模様になり胸元へ合わさりパルスィの姿を変える。

 

《タ・ト・バ・タトバタ・ト・バ》!

 

歌が流れパルスィの格好が変わる。赤いメッシュに爪型の武器を携えて靴が緑に染まる姿へ変身した。

 

パルスィ「酒場で勇儀達が待ってるから一気に決めさせてもらうわよ?」ギンギンギンッ!

 

《スキャニングチャージ》!

 

狼狽する怪人達を差し置きパルスィは再び機械……オーズドライバーにオースキャナーをスライドした。すると彼女の両足が飛蝗の脚部へと変形した。

 

パルスィ「ハアアアッ!」ダァンッ!

 

その脚でバネの様に跳ねて頭上高く跳び上がった。そして怪人達とパルスィの間に赤・黄・緑の輪が並んでそれをパルスィが右足を先頭に潜り抜ける。

 

パルスィ「欲蹴『タトバキック』!」

 

ドカァァァァァンッ!

 

「「「「「ギャアアアアアーーーーーッ!?!?!?!?!?」」」」」

 

パワーの込められたキックが怪人達に炸裂する。その威力に耐えられず怪人達は纏めて爆発した。

 

ジャラジャラジャラァーーーッ!!

 

爆風で銀色のメダル……パルスィの使うコアメダルと似たセルメダルが周囲に飛び散る。パルスィはそれを見て微かに笑みを浮かべた。

 

パルスィ「大量ね。これで暫くの間は食費が浮いて助かるわ」

 

変身を解き散らばったセルメダルへ歩み寄るパルスィ。すると旧都側から声が掛かった。

 

ヤマメ「おーい、パルパルーッ!」

 

パルスィ「! ヤマメか……と言うかその渾名は止めなさいよバカ」

 

声の主は黒谷ヤマメ。パルスィと同じくこの地底に棲む土蜘蛛だ。ヤマメはパルスィへ駆け寄り周囲の惨状を見渡し苦笑いを浮かべた。

 

ヤマメ「また出たのヤミー?今回も随分沢山メダルがあるね~」

 

パルスィ「全く、メダルは良いけどこの何処から来たのか判らない連中は面倒だわ。お陰で私の仕事が増えてしょうがない」ハァ

 

同じくメダルを見渡してパルスィは溜め息を吐く。そんな彼女にヤマメは肩を叩いて励ます様に笑った。

 

ヤマメ「まぁ基本暇なんだし余興が増えたと思えば良いじゃん♪それより皆待ってるから早く酒場に行こうよ?勇儀が悪酔いして手が付けられないんだよ~(汗)」

 

パルスィ「また?最近本気で戦える相手が居ないからってストレス溜め過ぎよ……メダルを集め終えたら行くわ。キスメだけで押さえさせてんだろうからアンタは先に行きなさい」

 

ヤマメ「うん、待ってるよ?」タタタッ

 

小走りで旧都の酒場へ戻るヤマメ。一人残ったパルスィは一枚セルメダルを拾いボソリと呟く。

 

パルスィ「コイツらは地上から来たのよね……欲望から生まれた怪人ヤミー。一体誰がこんな奴らを作って幻想郷に放ったのかしら?それにコレも───」チャリンッ

 

また懐から赤・黄・緑のコアメダルとオーズドライバーを取り出すパルスィ。つい先日手に入れたこれらから得られた力と知識はパルスィに日々疑問を募らせていた。

 

パルスィ「これは異変なのかしら?だとしたら巻き込まれるなんて御免だわ……私は今の平和な日常が好きなんだから」スッ

 

そう呟きメダルの回収を始めるパルスィ。彼女は自分のそんな予想が的中するとは微塵も思わず酒場で待つ仕事終わりの一杯の事を考えながら一枚一枚異変の一端となる物を拾う───

 

 

 

一方その頃、地上でも異変の予兆が一人の少女を襲っていた。

 

???「ハァ、ハァ、ハァ……!」

 

頭にお面を被るその少女は息を切らせながら時たま後ろを向いて何かから逃げる様に妖怪の山の麓を走る。彼女もまたパルスィとは違う掌を模したドライバーを腰に巻いていた。

 

ザザザザザザッ!

 

???「! くっ……!?」

 

少女の走る音とは別に一つ藪を跨いで走る音が少女の耳に届く。木々の合間から人影が見え隠れしている。

 

???「ッ……!」チャッ

 

少女は不意に指輪を指に嵌める。そしてドライバーの手の形をした部分に翳した。

 

《エラー》!

 

???「っ、魔力切れ……!」

 

だが不発に終わり再び走りに専念する。と、それを見計らった様に背後から……

 

ガサッ!

?????「ガアアアアアッ!」バッ!

 

???「───っ!?」

 

草陰から追ってきた影が飛び出して少女に牙を剥き襲い掛かった……!

 

??「フフフッ♪」ニイッ

 

そんな光景を遠くから見詰める金髪で黒いワンピースの少女。彼女こそこの幻想郷に異変をもたらし平和を乱そうと企む張本人……果たしてどんな異変が起きるのか?それはパルスィも仮面を被る少女も、その他の幻想郷に住む者達も今知る由も無かった───




ちなみにこの作品は拙作、幻憶変と何の関係も無い新しい幻想郷です。異界変とは関係ありますね。

今後パルスィがオーズと言う発想が明らかになってく予定です。そして数々の女性にモテ始めるので乞うご期待しててください!

感想やアドバイス等を頂けるのならG3マイルドまたはeasyモードの優しさで下さるとガラスの十代である作者は心が折れずに書き続けられます♪
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