東方嫉妬王 ~Jealousy of the OOO~   作:秋塚翔

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別にドラゴン系から通常スタイルにスタイルチェンジしても良いよね?コレも立派に戦法だよウン。


第011話「決着と屋敷と吸血鬼の騎士」

こころ「さぁ、ショータイムです!」ダッ!

 

覚醒を果たしフレイムドラゴンにスタイルチェンジしたウィザードこころはウィザーソードガン片手にガタック美鈴へ駆け出す。対する美鈴は急激に変わったこころが放つ気を察知しガタックダブルカリバーを握り迎え撃つ。

 

こころ「たあああああァーッ!」ビョオッ!

 

ガキャインッ!

美鈴「!? うぐぐぐっ……!」ザザザザザァーッ!

 

間合いが縮まり衝突する両者。ウィザーソードガン・ソードモードとダブルカリバーの刃が交差されて火花を散らすと美鈴は圧され地面に足を着けたまま後退した。ソレに美鈴は歯を食い縛り押し留めながら先程も力負けし圧されたがこの攻撃はその更に上、今迄の力量では押し切られてしまうと判断してドガアッ!と凄まじい音で地を凹ます程の震脚を用い全身をバネの様に跳ね上げるとウィザーソードガンを弾き返す。そうして距離を取られたこころはソレを隙にとホルダーから取ったリングを右手の指に填めドライバーを魔法モードに変換してハンドオーサーに右手を翳した。

 

《ビッグ プリーズ》!

 

こころ「はあッ!」グオウッ!

 

美鈴「華符『彩光蓮華掌』!」ドガァッ!

 

ズゴォッ!

 

美鈴「ぐはあああッ!?」ドザァーッ!

 

ビッグを使い右腕を魔法陣に通すと巨大化した腕を美鈴へ振るう。言わずもがなコレは一度破られた魔法で美鈴はスペカを発動、掌底を当てて再び破ろうとする……が今度はそう行かず美鈴は吹き飛ばされた。覚醒した上にフレイムドラゴンと化して全体的に強化されたこころの魔法は歯が立たなかった美鈴を逆に苦戦させている。

 

美鈴「ッ!ク、クロックアップ!」

 

《CLOCKUP》

 

シュンッ!

 

パルスィ「……!また消えた!」

 

立ち上がった美鈴はクロックアップし姿を消す。目に見えぬ超スピードで動かれこころは追撃できずこのままでは再び一方的に攻撃されダメージを受けるばかりだ……だがそうはさせないとばかりにこころは即座に新たなリングを取りソレを左手の指に填めるとドライバーを変身モードにする。

 

《シャバドゥビタッチヘンシーン》!

《ウォーター プリーズ》!

《スィー・スイー・スィスィー》!

 

そしてハンドオーサーに青いウィザードの顔を模すリングを填めた左手を翳すと青い魔法陣がこころを包み彼女の姿を変える。フレイムスタイル同様の黒いコートに青い宝石で出来た装甲を着け横被りする面は菱形の青色のウィザードのものへと変わったウォータースタイルにスタイルチェンジした。

 

《リキッド プリーズ》!

 

更にそうなるとこころは右手にリングを填めドライバーを魔法モードに変換して翳す。リキッドが発動するとこころの体は形を崩し同時に美鈴はこころへ攻撃を仕掛けた。

 

バシャアッ!

美鈴「! 水だと……!?」

 

《CLOCKOVER》

 

こころ「体を液状化しました。こうなってる間は幾ら速かろうと一切の攻撃を受け付けませんよ」ドロッ

 

美鈴「ちょっ!?それチートでしょう!」

 

こころ「高速移動も似た様なものです……よっ!」シュルルルッ!

 

美鈴「んなっ!?」ガシィッ!

 

カシャアッ!

 

液状化したこころはまるで触手の様に美鈴を拘束する。関節を取られた事によって力が抜けてダブルカリバーを落とし振り解き距離を取った美鈴は丸腰になった。だが関係無いとばかりに拳法の構えを取ると元の形状に戻ったこころを見据える。

 

美鈴「くっ、いきなり気が変わったと思いきやこの力……どうやら貴女を甘く見ていた様です。修行が足りませんね私は」

 

こころ「軽視しないでください。私はパル姉様のパートナー……ココで立ち止まる訳には行きませんよ」

 

美鈴「それは失礼しました。では今度こそ油断も軽視もせず私の全力で望むと致しましょうッ!」ドンッ!

 

ドガァッ!

こころ「っ……!」

 

構えた美鈴は地面を蹴りこころに拳を叩き付ける。全体的に強化されても美鈴の一撃は響き防御した腕がビリビリと衝撃で痺れた。再び地に足を着け美鈴は更に拳や脚を振るう。

 

《ディフェンド プリーズ》!

 

ドバシャアッ!

 

それをディフェンドを使い水のカーテンを展開して防ぐ。だが拳の衝撃に水は波紋を作り出し吹き飛んだ。ガラ空きになった正面目掛けて蹴りを繰り出す美鈴……しかし、

 

《ハリケーン プリーズ》!

《フーフー・フーフーフーフー》!

 

ディフェンドで遮られていた隙にこころは再びスタイルチェンジ。ハンドオーサーに左手に填めた緑色のリングを翳し緑の宝石で出来た装甲に面は同じく緑で逆三角形のウィザードのものとなったハリケーンスタイルに変わる。そうなり蹴りが届く寸前、体に風を纏うとこころは後ろに飛んで回避した。

 

こころ「たあああッ!」ダッ!

 

美鈴「! くっ!」パシッ

 

ガキインッ!

 

着地したこころはウィザーソードガンを逆手に持ち素早いスピードで美鈴に迫る。それを美鈴は足元に落ちていた先程自身が手放したダブルカリバーを拾い上げ防御した。ギィンッ!

 

美鈴「……このままでは手数で私が一歩及ばずになりそうですね。一気に決めませてもらいましょうか」

 

こころ「では私も。勝負です」チャリッ

 

美鈴「望む所!」ジャキィンッ

 

《RIDERCUTING》

 

互いに相手の武器を弾き距離を取りそう言葉を交わすと美鈴はダブルカリバーを交差させ鋏の形にさせる。するとそうする事で音声が鳴りゼクターからエネルギーが角経由で交差させたカリバーに送られ美鈴はいつでも放てるぞと言った風に構えた。対するこころは再びフレイムスタイルにチェンジし右手にリングを填めるとドライバーを魔法モードに変換する。

 

《ルパッチマジックタッチゴー!ルパッチマジックタッチゴー!ルパッチマジックタッチゴー》!

《チョーイイネ!キックストライク!サイコー》!

 

そこへリングを翳すと足元に大きな真紅の魔法陣が出現。こころの右足が真っ赤に燃えたぎる炎の魔力が纏われた。そうして互いに決め手の一撃の準備を整えた両者は視線を合わせ見守るパルスィ達は固唾を飲む。そして合図は無いがほぼ同時に2人は互いに駆け出した。ロンタードし空中からキックを放つこころと交差させたカリバーを突き出す美鈴が衝突する。

 

こころ「魔蹴『ストライクウィザード・フレイム』!」

 

美鈴「鍬鋏『ライダーカッティング』!」

 

ドガアアアアアァァァーーーンッ!

 

ぶつかった瞬間巻き起こる爆発。ソレが2人を見えなくしパルスィ達は結果が判らない……だがその爆発はすぐに晴れ衝撃で少し抉れた地面が露になると―――

 

美鈴「」

 

こころ「……ふぃ~っ」

 

パルスィ「! こころ!」

 

こころ「勝ちましたよ姉様。これで堂々と姉様のパートナーを名乗れます♪」

 

翡翠「最初から名乗って無かったかしらソレ?」

 

地に突っ伏し変身が解除された美鈴と佇み一息吐くこころが姿を現す。声を掛けてきたパルスィにこころは変身解除し翁の面を被って嬉しそうに視線を向ける。こうして美鈴との戦いはパルスィに代わりこころが勝ち名乗りを上げたのであった───

 

 

 

美鈴「私の負けです。約束通りお通ししましょう」

 

少しして、こころの怪我を気功術を施しながら美鈴は敗北を宣言した。因みにパルスィはセルメダルを取り込み傷はすっかり癒えている。

 

こころ「有り難う御座います……ですが良いんですか?館の方に許可を貰わず通してしまって」

 

美鈴「ええ、元よりココは霊夢さんや魔理沙さんが来て私を負かしてから通ってますし良いんですよ。それに貴女方は邪悪な気を感じませんから館に入れても問題無いかと……まぁ叱られるのは明確ですが」

 

パルスィ「じゃあ遠慮無く入らせてもらうわ。行くわよアンタ達」スタスタ

 

翡翠「お騒がせしました♪」

 

傷も癒え体も休めたパルスィ達はそう言って門を潜る。それを見送る美鈴だがその顔は優れない。

 

美鈴「……ただ呉々もお気を付けください。我が主レミリア様とその妹フランドール様は私以上の力を有しています。下手をすれば生きて屋敷を出られないかも知れないので肝に銘じておいてくださいませ」

 

パルスィ「判ったわ。まぁ人探しするだけだし出過ぎた真似はしない」

 

こころ「ご忠告有り難う御座います。では失礼しました」ペコリッ

 

忠告を聞き入れて尚パルスィ達は屋敷の入り口に向け歩み行く。そんな彼女達の後ろ姿を見やりながら美鈴はポツリと一人ごちた。

 

美鈴「ご武運を───」

 

 

 

 

 

ガコォンッ……!

 

パルスィ「やけに暗ったるいわね」

 

翡翠「流石は吸血鬼の住む館。不気味さがあって良いわね」

 

玄関の扉が重い音を立てて閉まると周囲は辛うじて見える程度に暗くなる。照明も窓も無い紅魔館の玄関先にパルスィ達は入った。

 

こころ「周りを明るくする魔法がありますけど使いましょうか?」

 

パルスィ「いや、要らないわ。こんな暗さは地底で慣れてるし」

 

翡翠「私達にとってはホームグラウンドみたいなもんよね♪」

 

こころ「そうですか……うーむ、やはり地底の生活に慣れる練習にもこの暗さを我慢するとしましょうか」

 

パルスィ「何でアンタ地底に移り住む算段立ててんのよ……」

 

翡翠「まぁ聞かずとも判るけどね」

 

得体の知れない薄暗がりの中でもぶれないこころ。そんな彼女にパルスィと翡翠それぞれ呆れ顔と含み笑いを浮かべた。そうした後に気を取り直したパルスィは空間内を見渡し構造を把握する。

 

翡翠「それでどうする?取り敢えず虱潰しに散索しましょうか?」

 

パルスィ「いえ……まずは気が乗らないけどこの屋敷の主人へ会いに行きましょう。私達は客な訳だし最低限の礼儀は持たないと」

 

こころ「流石姉様。礼儀を持ち合わせてるとは愛し直しました」

 

翡翠「もうこの子は何しても好感度に変換しちゃうわねぇ」

 

余りの忠誠ぶりにさしもの翡翠も苦笑いしてしまう。一方で正面の踊り階段に目を向けたパルスィはひとまずの行き先を決めた。

 

パルスィ「そう言えばココの主の居る所を門番に聞けば良かったわね。適当に探して迷ったら困るし戻って居場所を聞きに行きましょうk」

 

????『それには及ばない』

 

「「「ッ!?」」」

 

と、踵を返し引き返そうとした一行に突如声が掛けられた。屋敷内を響き渡り威厳を感じさせるその一言に妖怪としての本能からか思わず身構えるパルスィ達。そんな彼女達に近付く様にカツーンッカツーンッと靴が床を叩く足音が聞こえてきてパルスィが今さっき見ていた踊り階段に翼を生やす影が現れる。その影が階段を中程迄降りてくると僅かな光によって姿が明らかとなった。小柄な外見に恐怖すら感じさせるオーラを滲ませ夜の如く漆黒に染まる蝙蝠の様な翼を広げる青髪の少女、初めて見るパルスィ達に一目見ただけで判らせる……彼女こそがこの屋敷の主、レミリア・スカーレットだと。

 

レミリア「ようこそ我が紅魔館へ。歓迎するぞ地底からの客人よ」ニヤァ

 

 

 

 

 

レミリア「まぁ楽にしろ。そう縮こまらなくとも屍鬼が如く取って喰ったりはせん」ストッ

 

「「「…………」」」

 

所変わりココは紅魔館の一室にある応客間。レミリアに連れられてココに来たパルスィ達は玉座に座るレミリアを見やり黙り込んでいた。警戒や畏怖等が入り交じる様子で。

 

パルスィ「……アンタがこの屋敷の主ね?私は水橋パルスィよ」

 

翡翠「水橋翡翠……」

 

こころ「は、秦こころですっ」

 

レミリア「ああ、お前は知ってる。先の異変で人間共の感情を狂わせたとか言う付喪神だろう?実物を見るのは初めてだが……成程、見る限りでは面白そうな奴だ」

 

クスクスと笑みを浮かべ膝掛けに頬杖を突くレミリア。まるで見ただけでこころの全てを見透かした様にそう言い目を細める。

 

レミリア「それで?我が屋敷に地底の者が何用だ。まさか私と戦おう等とほざく気ではあるまい?」

 

パルスィ「そんな気、更々無いわ。私達はただアンタの所にさとりの妹が居るって聞いて探しに来たのよ」

 

レミリア「さとりの妹……?ああ、いつだったか来た我が愚妹の遊び相手か。そう言えばあれから見てないがまだ居るのかな?」

 

物怖じしない態度でそう聞いたパルスィにレミリアは思い出した様に片目を閉じ斜を向く。それにパルスィは言葉を続けた。

 

パルスィ「さとりに探してきてほしいって頼まれてこうして訪ねて来た次第よ。済まないけど探すのに協力してくれないかしら?」

 

レミリア「ふむ……確かに見てないならまだ屋敷に居るのかもな。だから屋敷内を捜索する権利をくれと?そう言う訳か」

 

パルスィ「そうよ。突然来て不躾に悪いけどお願いできない?」

 

レミリア「…………」

 

そう返されるとレミリアは黙り込み考え込む様にする。そうして数秒後、スッと目を閉じたレミリアは体を小刻みに震わせ……

 

 

 

レミリア「───クッ、クククッ……アハハハハハハハハハハッ!」

 

 

 

「「「!?」」」

 

唐突に大きく笑い声を上げた。

 

レミリア「クククッ…………我が紅魔館に貴様らの様な下遷な妖怪風情が土足で好き勝手歩き回るだと?それはどんな冗談だ?」

 

パルスィ「な、何ですって……?」

 

レミリア「我が屋敷に踏み入れて良いのは私が認めた者のみだ。貴様の様な地上で忌み嫌われた弱者はココで私と対面している事すら烏滸がましい……恥を知るんだな」ギロッ

 

翡翠「な……何よ。だったらどうするって言うの?」キッ

 

眼光をギラつかせ睨み付けたレミリアを翡翠は睨み返す。するとレミリアは立ち上がり両手を後ろに回すと何かを取り出した。

 

レミリア「簡単な事だ。貴様らを潰す……死にたくなければ私に勝って自分達は強者だと言う事を示すんだな」チャキッ

 

パルスィ(! さっきの妖精達と同じ形のドライバー……!?)

 

取り出したるはチルノとルーミアがグリドンと黒影に変身する際に使用していたのと同じ戦極ドライバーとロックシード。但しロックシードだけは異なりバナナが描かれている……レミリアはドライバーを腰に巻くとロックシードを解錠した。

 

レミリア「変身」ガシャッ!

 

《バナナ》!

 

ジィ~~~~~ッ

 

すると頭上にクラックが開きソコからバナナを模したアームズが降りてくる。レミリアは錠前のハンガー部分を指で引っ掛け回すと掴み取りドライバーへセット。ハンガーを下ろした。

 

《ロックオン》!

 

と同時にグリドンと同じファンファーレが鳴り響く。妖艶な笑みを浮かべるレミリアはそうしてカッティングブレードを叩く。

 

《カモンッ》!

《バナナアームズ!Night of Spear》!

 

そうするとアームズがレミリアの頭に被さる。アームズを被りながら悠然と歩き出すレミリアにこころは驚愕につい言葉を漏らす。

 

こころ「……バナナ?バナ、バナナ?」

 

レミリア「バロンだ」

 

余裕な態度でそう返したレミリア。一方でアームズは変形しレミリアの姿は赤く変わった。赤いドレス服に帽子には角が二本伸び上半身には肩が突出するバナナアームズが装着されるバロンレミリアへ変身した。

 

ジャキンッ!

レミリア「弱者は強者に喰われる。それがこの世の摂理だ……貴様らはどちらだろうな?」

 

パルスィ「……結局戦う事になるのね」タラッ

 

アームズウェポンであるバナスピアーを握りパルスィ達に向けるバロンレミリア。対するパルスィは表情を渋らせその額に汗を伝わらせた───




バロンはレミリア。コレは定番。

でも男口調レミリアが登場。
このお嬢様はカリスマが全開です。カリスマブレイク?おぜう様?何ソレ美味しいの状態ですね。

コレとタグを見れば判る通り今作は良い感じのキャラ崩壊をコンセプトに書いていきます。例えばカリスマブレイクおぜう様や某ドM・ドSキャラ、敬語キャラが原作やオリジナルな感じになりますね。二次創作の性格ばかりじゃありきたりだなと思ったら思い付きました。今後も違和感あるけど新しい感じの東方キャラ達が出てくるのでお楽しみに!

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