東方嫉妬王 ~Jealousy of the OOO~   作:秋塚翔

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(´・ω・`)「やぁ、ようこそ東方嫉妬王へ。この福寿草入りの紅茶はサービスだからまず飲んで落ち着いて欲しい。うん、いつにも増して調子に乗って書いたんだ。済まない。白蓮の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。でもこの第013話を見た時、君はきっと言葉では言い表せないレミリアお嬢様のカリスマ性みたいなものを感じてくれると思う。カリスマブレイクやおぜう様とかが多く出回ってるこの世の中でそう言う気持ちを忘れないで欲しい。そう思ってこの第013話の戦闘描写は自分なりに格好良く作ったんだ。

じゃあ早速読んでもらおうか」


第013話「吸血鬼と海神の力と悪の軍団コンボ」

レミリア「激流『ハイドロウェイブ』」

 

ドバババババアアアアアンッ!

 

「「うあッ!?」」ドシャアーッ!

 

戦極ドライバーからポセイドンドライバーに変えてポセイドンになったレミリアはディーペストハープーンを横に薙ぎ高水圧の激流を放つ。津波の如く襲い来るその攻撃を回避が間に合わずに受けたパルスィ達は水中戦が売りのシャウタになっているパルスィですら押し切れず2人は倒れ込んだ。

 

レミリア「どうした。まだ真の夜は始まったばかりだぞ?寝ていては楽しめないだろう」ヒュオッ!

 

地に伏すパルスィ達を見下ろしレミリアはディーペストハープーンを一振りする。ポセイドンとなり妖艶な美女と化した彼女は豊満となった胸を僅かに揺らし微笑を浮かべた。

 

パルスィ「ッ!吸血鬼の癖に水流を放つとか何か妬ましいわ」

 

こころ「す、姿を変えたのは伊達じゃない様ですね……」

 

レミリア「当然だ。海神の力を得た私の力をこれからとくとご覧に入れてやろう」ダッ!

 

フラ付きながらも立ち上がるパルスィ達に向かってレミリアがディーペストハープーン片手に駆け出す。迎え撃つパルスィとこころはパルスィがウナギウィップを放ち続けてこころがウィザーソードガンを構えて走る。一方のレミリアはウナギウィップを弾き返すと後続のこころと刃を交らわせた。

 

ガキイイインッ!

こころ「っ!?」ギリッ!

 

レミリア「フンッ、さっきより強く突いたが多少は耐える様だな……だが、」ブオオオンッ

 

火花を散らしぶつかり合うこころとレミリア。格段にパワーが上がった刺突にこころは足を踏ん張って耐えるがソレにレミリアは笑うと空いた左手に紅い魔力を集める。集結し1つとなった魔力が真紅の槍を形作りレミリアはソレを握りこころに振るった。

 

レミリア「所詮は多少。私の力には及ばん!神槍『スピア・ザ・グングニル』!」グオッ!

 

ズガアアアアアンッ!

 

こころ「きゃあああああーっ!」ドザァーッ!

 

パルスィ「! こころッ!」

 

シュバッ!

レミリア「余所見するとは余裕だな?」

 

パルスィ「ッ……!」バッ!

 

レミリア「遅い。双槍『デュアルストライク』!」グワッ!

 

ズドオオオオオンッ!

 

パルスィ「くあはあああっ!」ドシャアーッ!

 

両手に槍を携えたレミリアがこころを吹き飛ばし続いてパルスィをも2本の槍を放ち突き飛ばす。余りの威力にパルスィとこころは変身が解除され元の姿に戻ってしまった。

 

レミリア「何だ、もう終わりか。期待した程歯応えは無かったな。他愛も無い」

 

「「くっ……!」」

 

二振りの槍を持ちレミリアは再び地に伏すパルスィとこころにつまらなそうな表情を見せる。対するパルスィ達は苦悶の表情で次の攻撃動作に移るレミリアを見た。真紅の魔力を全身から湧き出させたレミリアはディーペストハープーンとスピア・ザ・グングニルの矛先にそれぞれ紅と蒼のエネルギーを集束し混ざり合わせって球体を作り出す。

 

レミリア「さて、興が冷めた事だしそろそろ終わりにしようか」ブオオオンッ

 

パルスィ「ッ、なっ……!」ジリッ

 

レミリア「まぁまぁ楽しめたぞ?霊夢程では無いにせよ久々に運動できて気分が良い……その礼として楽に終わらせてやる。食らえ!双神『デュアルクライシス』!」ブオンッ!

 

ゴワアアアアアァァァッ!

 

こころ「……っ!」

 

紅と蒼のエネルギー弾がパルスィ達に放たれる。言葉の通り終わりにせんと言う勢いで迫るその攻撃にパルスィ達はダメージで動けず避けられない。濃厚な吸血鬼の魔力とメダルのパワーが混ざったエネルギーの塊が滅さんばかりに為す術無い2人に襲い掛かった―――

 

 

 

翡翠「妬符『緑眼の見えない怪物』!」

 

 

 

ドガアアアアンッ!

 

「「「!」」」

 

と、思われたが突如パルスィ達とレミリアの間に翡翠が現れスペルカードを掲げる。そしてグリーンアイドモンスターになりレミリアの攻撃に衝突した。

 

パルスィ「! ひ、翡翠!?」

 

碧眼怪物「……ッ!」グググッ!

 

バアアアンッ!

 

スタッ

翡翠「ハア、ハア、ハアッ……くっ!」ガクッ

 

こころ「翡翠さん!大丈夫ですか!?」

 

レミリア「チッ、雑魚が邪魔を」

 

全身でエネルギー弾と衝突しソレを弾き飛ばした翡翠は元に戻り膝を突いた。彼女は身体中に傷を負い荒い息を吐く。

 

翡翠「フフフッ、大丈夫よこころちゃん……私はこう見えて嫉妬って感情の具現体だから傷なんかあって無い様なものなの」フラッ

 

パルスィ「何言ってんのよ!だからって下手したら消滅してたかもしれないわよアンタ!?」

 

翡翠「そうね……けど貴女達を守れるならソレでも良いかなって思えたのよ。柄にも無い事だけど」

 

パルスィ「本当妬ましい位柄にも無いわ……」

 

レミリア「命拾いしたな。だがその頑張りも無意味だ。次で今度こそ終わりにしてやる」ジャキッ

 

満身創痍となった翡翠の方を抱くパルスィ。一方のレミリアは槍を構え次なる攻撃を放つ動作を取ろうとした。するとソレを見た翡翠はフッと笑う。

 

翡翠「クスッ、ソレはどうかしら?まだ貴女に敵う手があるかもしれないわよ?」

 

レミリア「? 何だと?」

 

翡翠「パルスィ、コレ使いなさい。多分どうにか出来る筈よ」チャリッ

 

パルスィ「……!このメダルって———」

 

そう言って翡翠はパルスィにメダルを3枚手渡す。ソレを受け取ったパルスィは一瞬驚くもすぐに何をすべきか理解し翡翠から離れるとメダルを両手に構えた。

 

パルスィ「———どうやら私のオーズにある知識を見る限りだとアンタの力は悪のライダーらしいわね。だったらコッチも悪で行かせてもらうわ。目には目を、歯には歯をよ」ガシャッガシャッガシャッ

 

レミリア「能書きは良い。目だろうと歯だろうと遠慮無く掛かって来い。そして貴様の力を私に見せるが良い」

 

ギョーンッギョーンッギョーンッ!

パルスィ「そうさせてもらうわ……変身ッ!」ギンギンギンッ!

 

渡されたメダルを1枚ずつドライバーに装填し右腰のオースキャナーを取るとソレでメダルを読み込むパルスィ。『変身』と言う言葉と共にパルスィの前にスキャンしたメダルの紋章が黒いオーラを放って出現した。

 

 

 

《ショッカー》!

 

果てしない支配欲を表す鷲―――

 

《ゲルショッカー》!

 

執念深く野望を追い求める蛇―――

 

《デストロン》!

 

世界に害を為す毒を撒き散らす蠍―――

 

 

 

3つの『地獄の軍団』の欲望を詰め込まれたメダルの紋章が1つとなりパルスィと合わさる。と同時に黒いオーラを纏ったパルスィは歌と共にその姿を一変させた。

 

《セ・マ・ルゥゥゥゥゥッショッカァァァーッ》!

 

黒いオーラが晴れて姿を現すは黄色いマフラーに同色の手袋やブーツ、赤いベレー帽を被り右腕には蛇の装飾が巻き付き蠍の尾が生えて髪は黒く側頭部が翼を模してハネている裏地が真紅な漆黒のマントを羽織るパルスィ……威圧感や畏怖を感じさせるオーズパルスィ・ショッカーコンボ。40年以上にも及ぶ悪しき欲望を一身に纏った姿のパルスィがレミリアやこころ、翡翠の前に現れた。

 

パルスィ「…………さぁ行くわよ?悪vs悪の欲望合戦を始めるわ」

 

レミリア「ああ良いぞ。見せてみろ、貴様の得た悪しき欲望をな!」バサァッ!

 

ソレに対峙するレミリアは実に面白そうだと言わんばかりに口角を釣り上げ笑うと翼を羽ばたかせパルスィに向かって駆け出す。ダークライダーと悪の軍団コンボが今ココに衝突する!

 

レミリア「海流『シーイングスパイラル』!」

 

ドパアアアアアンッ!

 

パルスィ「!」バッ!

 

バサッ!

レミリア「はあああああッ!」シュバッ!

 

駆け出したレミリアはそのまま水流を纏い突撃。パルスィはソレを瞬時に回避して通り過ぎたレミリアは翼でブレーキを掛けるとディーペストハープーンを握り再度突撃する。迎え撃つパルスィは右手を突き出しレミリアとぶつかり合った。

 

ガキャイイインッ!

 

レミリア「ほぉう……変わっただけはあるな。大分本気を出したと言うのに受け止めるとは」ギリギリッ

 

パルスィ「何なら全力の本気を出したらどう……?余裕ぶってるだなんて妬ましいわね」ギリギリッ

 

レミリア「中々言うな。だったらお言葉に甘えて出させてもらおうか!はあああッ!」ドガァッ!

 

パルスィ「っ!」ズザァーッ!

 

レミリア「呪詛『ブラド・ツェペシュの呪い』!」

 

シュバババババァッ!

 

槍と右手がぶつかり拮抗する両者。互いに押し合いパルスィがそう誘うとレミリアはソレに乗り蹴りを放った。空いた左腕で蹴りを防いだパルスィは後退しソコへレミリアがスペカを掲げて弾幕を放つ。血の付いたナイフがパルスィを襲い対するパルスィは避けずにメダルの力を解放した。

 

パルスィ「───ハッ!」シュルルルッ!

 

ガガガガガキィンッ!

 

こころ「! う、腕の蛇が!?」

 

すると右腕に巻かれる蛇の装飾……『GSスネーク』が動き出し鞭の如くしなると迫ってくる弾幕を弾き飛ばした。弾かれた血のナイフは全て床に落ちて消滅すると更にパルスィはメダルの力を解放し今度は蠍の尾『デストロンテイル』を蠢かす。

 

パルスィ「喰らいなさい!」シュオッ!

 

レミリア「っ!?」ギキィンッ!

 

蠢き出したデストロンテイルが勢い良く飛びレミリアに攻撃する。レミリアはデストロンテイルをディーペストハープーンを盾に攻撃が当たるのを防ぐが……

 

ジュウウウウウゥッ!

レミリア「何っ!?」パッ

 

パルスィ「はあああああーッ!」シュダッ!

 

デストロンテイルの針に当たっていたディーペストハープーンが針から染み出た液『コロージョン液』で溶けレミリアはディーペストハープーンを放り捨てた。そうした事で丸腰になったレミリアへとパルスィが駆けライダーキックの態勢で蹴りを繰り出す。

 

レミリア「!? チィッ!神槍『スピア・ザ・グングニル』!」キィンッ

 

ガキィィィンッ!

 

ソレをレミリアは即座にグングニルを再び出現させて防御。そして弾くとスペカを取り出す……するとパルスィも同様にスペカを出し同じタイミングで宣言した。

 

レミリア「海神『アクアストリーム』!」

 

パルスィ「欲望『オーラングサークルショット』!」

 

ズガガガガガァァァンッ!

 

宣言した2人からそれぞれ渦を巻く水流と幾つものショッカーコンボのオーラングサークルが撃ち出し衝突・相殺される。互いの弾幕が相殺されるとレミリアとパルスィはほぼ同時に駆け出し直接衝突した。

 

ドガァッ!!

 

「「っ……!」」ザザザァーッ!

 

こころ「ね、姉様!」

 

翡翠「コレで互角……全く吸血鬼と言うのはとんでもない強さだわ」

 

殆ど本気の力を出してると言うのに五分五分で拮抗するレミリアとパルスィ。互いが互いに隙が無く決定打を与えられずにいた。パルスィはソレに苦い顔をするがレミリアは対照的に楽しそうだ。

 

レミリア「フフフフフッ、これはこれは……私は相当見る目が無かったな?これ程迄に楽しく本気を出せた相手は霊夢と美鈴、我が愚妹位なものだぞ?嫌われ者の巣食う地底もバカにできん♪」

 

パルスィ「そりゃ良かったわね。コッチはアンタみたいなのと本気で戦って戦々恐々だってのに楽しそうで妬ましいわ」

 

嬉しそうなレミリアにパルスィは皮肉っぽくそう言い返す。そう言いつつ攻略法を探るも相手が吸血鬼故のパワーとスピードを兼ね備えていて対策をしないで大技を放っても撃破は見込めず動きを封じようとそうするに相応しいコンボになってもポセイドンに変身したレミリアに凡そショッカー以外のコンボでは敵わないだろう……でももう打つ手が無い、と思案した所でパルスィはふと思い出した。まだある、私には頼れる戦力があったと。それは———

 

パルスィ「こころ!手を貸しなさい!」

 

こころ「えっ?あ、はいっ!」

 

レミリア「ココで二人掛かりか。別に構わんぞ?それで勝ろうと私は文句を言わん。ソレも立派な戦術だからな」ヒュオッ!

 

背後で翡翠と共に居るこころを呼び応じたこころはパルスィの横に並ぶ。ソレにレミリアは寧ろ望む所と言わんばかりにグングニルを一振りして準備が整うのを待つ。パルスィに行動内容を耳打ちされたこころは横被りする面を翁に変えて意気込む様に小さくガッツポーズした。

 

こころ「お任せください。必ずや姉様のお役に立ってみせます!」

 

パルスィ「頼むわ。但し無茶は禁物よ?」

 

こころ「勿論です!姉様の足を引っ張る真似は致しませんよ♪」チャリッ

 

《ドライバーオン プリーズ》!

 

そう言うとこころは右手にドライバーオンウィザードリングを填め腰にウィザードライバーを巻く。そして変身モードに切り替えると今度は左手に黄色いフレイムドラゴンと同じ装飾のリングを填めカバーを下ろすと一連の変身動作を経てドライバーに翳した。

 

《シャバドゥビタッチヘンシーン》!

《ランド ドラゴン》!

《ダン・デン・ドン・ズ・ド・ゴーン!ダン・デン・ド・ゴーン》!

 

するとこころの周りを黄色いウィザードラゴンの幻影が土埃を巻き上げ回り黄色いコートに横被りする面はフレイムドラゴンの黄色く角ばったものとなるウィザードこころ・ランドドラゴンに変身した。その姿になったこころは左手の甲を見せお決まりの台詞を言い放つ。

 

こころ「さぁ、ショータイムです!」

 

レミリア「そう言うからには楽しいショーを見せてくれよ!」ダッ!

 

その言葉を合図にレミリアは駆け出しグングニルに更なる魔力を注いでより鋭くし振るう。ソレをパルスィとこころは上手く回避し左右から攻撃を仕掛ける。だが瞬時にレミリアはバックステップして距離を取り左手から水流を撃ち出した。

 

こころ「!」チャリッ

 

《ディフェンド プリーズ》!

 

バシイイイッ!

 

しかし迫り来る水流にこころはディフェンドで土の壁を展開。そうして防御すると壁からパルスィが飛び出しGSスネークを放った。大口を開きうねりながら襲い来たGSスネークを弾き返そうとするレミリアだが彼女の動きを勝り体を鞭の様にしならせて攻撃。軽くともダメージを受けたレミリアは苦悶し、そんなレミリアへパルスィが拳を構え殴り掛かる。

 

ガシイッ!

レミリア「……フンッ、どうした?大したコンビネーションだがそれではこの私に勝るには程遠いぞ?」

 

パルスィ「そんなの百も承知よ。コレはまだ下準備。アンタの動きを封じるね」

 

レミリア「ほう。ならばココからどうする?」

 

パルスィ「こうするわ!ハアッ!」シュバッ!

 

拳をグングニルで防ぎ再び押し合うレミリアとパルスィ。するとそう言ってパルスィは高く跳び上がる。防御ができない頭上からの攻撃かと思ったレミリアはグングニルの矛先を上に向け返り討ちにしようと放つ構えを取った……だがそうしたレミリアの耳にウィザードライバーの音声が聞こえてきた。

 

《ルパッチマジックタッチゴー!ルパッチマジックタッチゴー!ルパッチマジックタッチゴー》!

《チョーイイネ!グラビティ サイコー》!

 

ズンッッッ!

レミリア「ぐうっ!?な、何ぃ!?」

 

と同時に彼女の足元に魔法陣が現れ突如地面が凹み自身も地へ吸い寄せられる様に重くなりレミリアは驚く。言わずもがなソレはランドドラゴンの魔法『グラビティ』。ソレによってレミリアは重力に囚われて動けなくなったのだ……しかし流石は吸血鬼と言った所かそうなっても地に伏さず立ち上がったままである。そして魔法陣から抜け出そうと身動ぎしたその時、レミリアは気付いた。動けなくなった自分に『もう一人』が何をしてくるかを。

 

ギンギンギンッ!

《スキャニングチャージ》!

 

パルスィ「はあああああッ……!」

 

レミリア「ッ!」

 

音声が聞こえレミリアが頭上を見上げるとソコには黒いオーラを纏うパルスィの姿があった。メダルのエネルギーを充填しているパルスィは今にも攻撃を放つ態勢になっておりソレにレミリアは心中で舌打ちし力を込めグングニルを振り上げる。そして矛先に紅と蒼の混ざったエネルギーを作り出す。

 

レミリア「ソレが貴様の全力か?ならば私も全力で迎え撃とう!さぁ来いッ!」ギュオオオオオッ…!

 

パルスィ「———セイヤアアアアアーーーッ!」グワッ!

 

エネルギーを纏ったグングニルを握り締めレミリアがそう言い放ったのを合図にパルスィは掛け声と共に蹴りの態勢でレミリア目掛けて急降下。対するレミリアも言葉通り全力の魔力とメダルのエネルギーをグングニルに纏わせ迫るパルスィのキックに振るう。そして勢い凄まじく両者の攻撃は激しく衝突した。

 

パルスィ「欲悪『ダークネスディストラクション』!」

 

レミリア「『クリムゾンディザスタ』!」

 

ズッッッガアアアアアァァァァァーーーンッ!!

 

「「……っ!」」

 

耳をつんざく衝突音が響きパルスィとレミリアは衝突の衝撃で巻き上げられた土煙に隠れる。やがてソレが晴れ再び部屋全体が見渡せる様になると殆ど傍観していたこころと翡翠の目に衝突の結果が映った。

 

 

 

レミリア「…………」

 

パルスィ「…………」

 

 

 

こころ「! ご、互角……?」

 

晴れた土埃の中ではパルスィとレミリアが向き合って佇んでいる。どちらも衝突によるダメージを負ってる様だが変身は解除されておらず怪我も両者変わらぬ具合だ。ソレを互角と見たこころと翡翠は戦々恐々として向かい合う両者を見やる……すると先に動き出したレミリアが自らのドライバーに手を掛けると———

 

ガチャッ

レミリア「———もう良い。お前の力は充分に分かった。この勝負、お前の勝利だ」シュオオオオオッ

 

「「えっ?」」

 

腰からポセイドンドライバーを外し元の体格に戻ったレミリアが微笑みながらそう宣言しこころ達は驚く。何はともあれこうしてこの勝負はパルスィの勝利で決着が着いたのであった———

 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 

 

レミリア「済まなかったな試す様な真似をして。手荒かったのは謝罪する」

 

それから暫くして。戦いのダメージをパルスィと翡翠はセルメダルを取り込んで治しレミリアの持ち合わせる治癒魔法も手伝いこころも傷を癒やされるとレミリアは最初と打って変わり少々申し訳無さそうにそう言った。その言葉にセルメダルの残数を数えるパルスィは椅子に座るレミリアへ問い掛ける。

 

パルスィ「試すって何よ?アンタ下賤な妖怪を潰す為に勝負を仕掛けてきたんじゃないの?」

 

レミリア「ああ、元より私はお前達を追い出す気も潰す気も無かった。寧ろ協力しようと思っていたんだよ」

 

こころ「ソレなのにどうしてあんな事を?」

 

レミリア「言っただろう?試す為だと。お前達がさとりの妹を探す時点で乗り越えなければならない運命がある。ソレを乗り越えられるかを試す為に私はああしてお前達を挑発し勝負を挑んだ訳だ」

 

翡翠「? 乗り越えなきゃならない運命って?」

 

レミリア「ソレに関してだが……恥ずかしい話、ソレは我が愚妹の事なのだよ」

 

「「「アンタ(貴女)の妹?」」」

 

そう述べて自嘲気味に苦笑いを浮かべるレミリアにパルスィ達3人は眉を顰めて聞き返す。愚妹……恐らくは先程、美鈴が忠告の際に挙げていた『フランドール・スカーレット』の事だろうと判断したパルスィ達は言葉を続けるレミリアに耳を傾ける。

 

レミリア「その我が愚妹、フランは見た目こそ愛くるしい目に入れても痛くないだろう可愛い妹なのだが内面は気が触れていてな。一度暴走すれば私でもおいそれと手が付けられん。故にフランの友人たるさとりの妹を探すのであれば必然的にフランと会わなければならない……後は言いたい事は判るな?」

 

翡翠「成程。つまり私達が多感なお年頃の妹さんに会って生きてられるかを試したって訳なのね」

 

こころ「それで私達にあんな全力を……」

 

レミリア「まぁ概ねそう言う事だ。そもそも弱者を潰すのが本心だとしたらメイド妖精なぞ雇ってはいない」

 

勝負をけしかけてきた理由は判明してひとまずはこれ以上の危害は無いと安心するこころと翡翠。一方のパルスィは何やら考え込み、そんなパルスィに向けてレミリアは椅子の肘掛けに頬杖を突き問い掛けた。

 

レミリア「してどうする?我が愚妹の元へ行ってもさとりの妹が居るかどうかは保証せん。居ても居なくても行けば無事に帰れないかもしれない。それでも行くか?狂わしの吸血鬼の元へ」

 

パルスィ「…………行くわ。行かずに後で結局ココでしたなんて面倒臭いからね」

 

レミリア「ほう、案外早い決断だな。自らの命が危ぶまれる選択だぞ?」

 

パルスィ「ココで悩んでる位なら元より毛嫌いされた地上に上がってなんてこないわ。だから選ぶなら早く役目を終わらせて帰れる方よ」

 

掛けられた質問にそう返答するパルスィ。するとレミリアは面白可笑しそうに笑い声を漏らした。

 

レミリア「クククククッ……実に面白い奴め。流石奇特な運命が見える奴は一味違うな」

 

パルスィ「? どう言う意味よ?」

 

レミリア「言葉の通りだ。お前の運命は凡そ弱者では巡り会えん大層なものよ。きっと大それた事を為すだろう……同様に波乱も待ってるだろうがな」

 

パルスィ「……最後のは聞かなかった事にするわ」

 

『運命を操る程度の能力』を持つレミリアが見た運命にパルスィは乾いた苦笑いを浮かべる。ソレを見て微笑を見せたレミリアは「まぁそれはそうとして」と話題を切り替え改めてパルスィが選んだ選択肢について話を戻した。

 

レミリア「何にせよお前は危険を顧みず行く事を選択した。その選択によってお前がどうなるかはお前次第。精々頑張ると良い」

 

パルスィ「ご声援有り難う。まぁ生き延びられる様に頑張るわ」

 

レミリア「その意気だ……我が愚妹はこの屋敷の地下に居る。メイド妖精が案内するから着いていけ。但しこの橋姫1人だけだ」

 

こころ「えっ?どうしてですか?」

 

レミリア「ソコの橋姫の片割れが言っただろう?我が愛しの愚妹は多感な年頃だから多人数だと怖がるんだ。それにお前は見た限り魔力を駆使するライダーの力を有してる様だが上手く扱えてない様に見受ける。お前はこの屋敷の図書館に居る我が親友を訪ねると良い」

 

翡翠「貴女の親友?」

 

レミリア「ああ、最近魔宝石の研究に凝ってる魔女でな。眼鏡に敵えばお前の力を上げてくれるだろう。お前達2人もメイド妖精に案内させるから少し待ってろ」ブオンッ

 

言って魔力を展開させると通信魔法を使っているのか屋敷内に居るメイド妖精らと交信を始めるレミリア。暫くして2匹のメイド妖精がやって来るとパルスィとこころ・翡翠に(主にこころがパルスィに)一時とは言え別れを惜しみながら分かれて別々の場所へ向かうのであった———

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心臓と血液

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隠し味には肉片を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真っ白な骨を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

墓場に捨てましょう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私を楽しませてよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死体は何にも喋らない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一つしか知らない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悲鳴を上げていたの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回は張り切りまくりました。ウチのお嬢様がカリスマで惚れる。

ポセイドンレミリアもさながら新登場オリジナルコンボ・ショッカーコンボも中々のものだと自負してます……歌は諦めて仮面ライダーの主題歌冒頭のを使いましたが。
未来のコアメダルも40年以上積もりに積もった悪しき欲望が詰まったコアメダルには敵わないんですね。因みにそんなメダルをどうしてパルスィは意識を乗っ取られず暴走もしないで使えたかと言うと40年分の欲望なんて何百年も妬んできたパルスィには微々たるもんだからです♪

結構一部の方に反感を買ったレミリアお嬢様の言動や行動……それはパルスィ達の力を計る為でした。ウチのお嬢様は器が小さいんじゃないんですよデカ過ぎて見えないだけなんです。

そして次なる相手はフランですね。読んで判る通り嫉妬王のフランは未だに幽閉されてます。流石のカリスマお嬢様と言えどフランの狂気を抑え切れなかったんですね。因みに最後の歌詞はUN.オーエンのアレンジ曲『Sweet Time裏歌詞ver.』です。

次回はvs狂気の妹様!何のライダーになるんだろうねー判るかなー(棒)
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