東方嫉妬王 ~Jealousy of the OOO~ 作:秋塚翔
ザザザザザッ!
??「……ふうっ、ココ迄来れば流石に居ってきませんかね」ザッ
ココは魔法の森に近い林の中。ソコで遁走してる様子の少女は足を止め少々荒くなった呼吸を整える。少女は休みながらゆっくりと林を歩いて小さくも木々が生い茂る林の中から出ようと取り敢えず直進した。
??「さて、ココから地底に行くのはどちらへ行けば良いんでしょう?やはり一旦飛んで───」
????????「ガアアアッ!」シュザッ!
??「!」バッ!
呼吸が落ち着いた少女は逃げていたのから気を取り直すと辺りを見渡し目的地の方向を探る……が、ソコへ後方から怪人が飛び出してきて少女は即座に身構えた。どうやら少女が逃げていた相手の様で黒い怪人……狼の始祖であるウルフアンデッドが牙を剥いて唸りを上げ今にも襲い掛からんとしているのに対して少女は迎え撃つ様にする。
ウルフアンデッド「ウウウウウッ……!」
??「はぁ、その前に貴方を倒さなければいけませんか。ならは手早くやらせてもらうとしましょう」チャキッ
そう言うや少女はトランプの裏側を思わせるバックルを取り出してソレにカブトムシの様な甲虫が絵柄のトランプを挿し入れると腰に当てる。そうするとバックルから連なったトランプが腰回りに巻かれベルトへと化した。少女は変身ドライバーになったソレのバックル横にある取っ手を掴むと声と共に引く。
??「変身」ガシャッ!
《ターンアップ》
取っ手を引くとバックルが裏返りスペードのマークが現れ青いホログラムが少女の前に出現。ソレに向かって少女が駆け出し潜ると少女は鎧を纏う姿へ変化した。
??「ウェエエエイッ!」ダッ!
ウルフアンデッド「……!ガウアァッ!」グワッ!
鎧を纏う姿に変身した少女は二振りの剣を両手に握り向かう。一方のウルフアンデッドも爪を構えると少女へ勢い良く激突した───
《ソイヤッ》!
《オレンジアームズ!花道・オンステージ》!
フラン「せいはあああっ!」ヒュオッ!
《フレイム プリーズ》!
《ヒィ・ヒィ・ヒィヒィヒィ》!
こころ「はあああああッ!」シュバッ!
ガキイイイイインッ!
翡翠「どっちも頑張れー♪」フリフリ
パルスィ「……どうしてこうなったのよ」ハァ
こちらは紅魔館を出発して暫く歩いたパルスィ達4人。現在彼女達はパルスィと翡翠が観戦する形でこころと新入りのフランが変身し刃を交えている。手加減無しで争う2人を見てパルスィが一人ごちる通り何故こうなったのか?それは単純にこころとフランがパルスィの事で再び火花を散らし合ったのが発端だ。
同じパルスィを慕った者同士どちらが妹分に相応しいか、横に居る権利はどっちにあるのかを言い争った末にとうとう勝負で白黒決めようとなり翡翠の悪乗りもあって今こうしてぶつかり合っていた。本気で衝突するこころとフランに翡翠は煽る様に応援しパルスィは溜め息を吐く。相当パルスィは彼女達に好かれてる様である。
こころ「何度言えば判るんですか?貴女がパル姉様の妹分になったのはもう譲歩しましょう……しかし!それでも姉様の隣は渡しません!そこは先に妹分になった私に譲りなさい!」キィンッ!
フラン「やだ!パルシーお姉ちゃんは僕のもう一人のお姉ちゃんになったんだもん!こころ姉こそ今迄独占してたんだから後に来た僕に譲ってよ!」ガキィッ!
こころ「お断りです!何ですかその無茶苦茶な理由は!?幾ら私と同じく姉様に救われた者と言えどそんな我が儘が通る程パル姉様の妹分は甘くありませんよ!」ヒュバッ!
フラン「五月蝿い五月蝿い五月蝿ぁーいっ!」ダダダダダァンッ!
翡翠「あらあら、大人気ねぇパル姉様♪」クスクス
パルスィ「喧しい……アンタだけ他人事で眺めてるなんて妬ましいわ」
ウィザーソードガンと大橙丸・無双セイバーを鍔競り合わせ言い争うこころとフラン。同様にパルスィを好いているがどうやら敵対対象外らしい翡翠はその対決を面白がりパルスィはもう一度溜め息を吐き額を押さえた。
フラン「お姉ちゃんは傷だらけになっても僕に手を差し伸べてくれたもん!その後で僕が着いてくのを快く受け入れてくれた!こころ姉より後に来ても僕にはアドバンテージがあるよ!」ギィンッ!
こころ「フッ、アドバンテージなら負けません。貴女は姉様とキスした事ありますか?私はあります……それもディープなね!」ビシィッ!
フラン「ふえっ!?」ガーンッ!
こころ「その反応からしてまだの様ですね。ならばまだまだ!姉様の妹を名乗るのでしたら姉妹の契りであるキスを交わさなければいけません」
フラン「キ、キス?それもディープ……」カアァァァッ
こころ「赤面してる様ではダメですね。私と妹分の座で争うのならパル姉様と口付けを交わさなければ。それが出来たら先姉として話し合う余地もありm」
パルスィ「煽るなバカッ!」ベシィッ!
こころ「あうっ!?」
翡翠「wwwwwwwwww」
しかし言い合うこころ達の会話を聞き傍観から一変。さながらチーターレッグの速さでこころに距離を詰め頭をひっ叩いた。教養に悪い事を教えた妹分への制裁である。
こころ「うううっ、姉様の愛が痛い……」ズキズキ
パルスィ「愛じゃないわよ。と言うかアンタ何フランに吹き込んでるの?無いわよ姉妹の契りなんて」
こころ「しかし妹分を名乗る以上は姉への愛を確かめなければなりません。それを証明するにはキスこそが一番の証なんです!」
パルスィ「何処の百合漫画で得た知識よソレ……何にしてもアンタ達を妹分にしたけどそんなルールは無いかr」
フラン「だけどお姉ちゃん……僕、お姉ちゃんとしたいかなって思うんだけど───ダメかな?」キュッ
翡翠「『ダメじゃないわよフラン。貴女がそんなに私との愛の証が欲しいならしてあげるわ♪』」
パルスィ「おいコラそこの片割れ。私の声真似して更に煽るな」
まるで漫才の様な会話が繰り広げるパルスィ達。仲の良い事だがボケ3にツッコミ1な現状でパルスィのストレスがマッハだ。
パルスィ「はあ~っ……兎に角いがみ合ってないで先を急ぐわよ。せめてこいしでも探し出さないとさとりが心配するしさっさとバイクに乗りなさい」
「「は~いっ」」パチパチパチッ
翡翠「了解。さぁ、行きましょうか♪」
呆れた様子のパルスィがそう号令を掛けるとこころとフランは未だ互いに軽く火花を散らしながら応じ翡翠は『楽しく弄れた』と満足気な表情でこころ達に続き答える。そうしてこころとフランは変身を解こうと自らのドライバーに手を掛けた……とその時、
パルスィ「! ……待ちなさいこころ、フラン。まだ変身は解かない方が良いみたいよ」チャリッ
「「えっ?」」キョトンッ
突如パルスィは明後日の方向を向き懐からメダルを出しつつこころ達にそう伝える。それに惚けた顔を浮かべるこころ達だったがパルスィと同じ方向を見やりその理由を理解した。
「「「「「グルルルルルッ!」」」」」ザッザッザッ
「「「…………」」」ザッザッザッ
地面を踏む音を鳴らしパルスィ達が見やる方向からやって来る複数体の怪人と3人の少女。パルスィ達を視認して来たかの様に真っ直ぐ歩いてきて怪人達は殺気を、少女達は無機質ながら戦意を感じさせるオーラを醸し出す。どう見ても敵であるその一団にパルスィ達は身構えた。
翡翠「どうやら昨日の烏天狗みたく操られてる子達と操ってる奴らが従える怪人みたいね。私達を見付けたから襲撃しに来たのかしら?」
パルスィ「その様ね……アンタ共、面倒臭いけど準備は良い?」
こころ「いつでも万全です」ジャキッ
フラン「僕もだよ。お姉ちゃんの役に立てる様頑張るっ♪」
パルスィ「妬ましい位やる気満々ね……それじゃあやるわよ。変身ッ!」ギンギンギンッ!
《タカ》!《トラ》!《バッタ》!
《タ・ト・バ・タトバ・タ・ト・バ》!
「「「「「……!」」」」」ダッ!
こころ「さぁ、ショータイムです」
フラン「ココからは僕達のステージだよ!」
パルスィ「はあッ!」ジャキッ!
既に変身してるこころ達に声を掛け変身したパルスィに反応して悪堕ちの少女3人と怪人達が飛び掛かる。ソレに決め台詞を言ったこころとフラン、身を少々屈め構えたパルスィが迎え撃ち衝突すると複数対1の態勢になり戦い出した。
レティ「…………」
リリー「…………」
「「「ウウウウウッ!」」」
パルスィ「ふぅ、本当なら逃げるのが私らしいんだけど……生憎何処ぞの3人でストレスあるしアンタ達で晴らさせてもらうわよッ!」ダッ!
オーズ・タトバコンボに変身しているパルスィは悪堕ち3人の内2人、レティ・ホワイトロックとリリーホワイトに3体の怪人、イカジャガーヤミーとシャチパンダヤミーに鵺ヤミーと対峙する。レティとリリーが後ろに控え前方にヤミー達が居りパルスィはトラクローを顔と水平に構え先手を打つ。
ガキィンッ!
シャチパンダヤミー「アァ~ッ!?」
イカジャガーヤミー「仮面ライダー……!倒すッ!」グワッ!
鵺ヤミー「オーズ、メダル寄越せ!」シュバッ!
パルスィ「!」バッ!
バッタレッグの力で地面を蹴りシャチパンダヤミーを猛襲。そこへイカジャガーヤミーと鵺ヤミーが反撃しようと迫るがヒットアンドアウェイの様にパルスィは飛び退いて回避した。続いて距離を取ったパルスィはスペルカードを取り出し掲げる。
パルスィ「恨符『丑の刻参り七日目』!」
バババババァァァンッ!!
「「「ウギャアアアアアッ!?」」」
宣言して放たれた弾幕にヤミー達は避けられず被弾し倒れる。3体のヤミーが地に伏し悶絶してると後ろで控えていたレティ達が漸く動き出してお返しとばかりにスペルカードを掲げ弾幕を放った。
レティ「寒符『リンガリングコールド』」
リリー「春符『スプリングフラワー』」
ドダダダダダァァァーンッ!
パルスィ「っ!」シュバッ!
襲い来る寒暖の弾幕。それに対しパルスィは寧ろ前に走りタカヘッドの超視力を駆使して弾幕を避けながらオースキャナーを取りドライバーのメダルを読み込んだ。
ギンギンギンッ!
《スキャニングチャージ》!
パルスィ「欲符『タトバオーラ』!」キィンッ!
バサァッ!
タカオーラ「ピュイィーッ!」
ダダダダダッ!
トラオーラ「ゴアアアッ!」
ブゥーンッ!
バッタオーラ「キリキリキリッ!」
「「ッ……!?」」
そうして右手を前に突き出すとタトバのオーラングサークルが出現。ソコからタカ・トラ・バッタを模した三色のオーラが飛び出しレティ達へ飛び掛かった。弾幕を出している彼女達は反応が遅れ攻撃に直撃する。
ドガガガアアアアアンッ!
「「グアッ……!?」」ドシャアーッ!
翡翠「パルスィ!次はヤミーよ!」ヒュッ!
パルスィ「ええ、判ったわ!」パシッ
「「「グルルルゥッ!」」」ムクッ
猛然と襲い掛かるオーラがレティ達を地に伏せさせると同時に隠れて戦況を見極めてた翡翠がパルスィにそう言ってメダル2枚を投げる。態勢を立て直したヤミー達がパルスィを目掛けて駆けてくるのにパルスィは素早くメダルを装填し読み込んだ。
ギンギンギンッ!
《ライオン》!《トラ》!《チーター》!
《ラタラタ~・ラトラァ~タ~》!
黄色いメダル3枚がスキャンされラトラーターコンボになるとパルスィは佇む。そしてヤミー達が勢い良く飛び掛かってくるのを見計らい、
パルスィ「欲輝『ライオディアス』!」
シュバアアアアアッ!
「「「ガッ……!?グ、アアアアアァァァーーーッ!」」」ドガアアアンッ!
チャリチャリチャリィィィーンッ!
ライオンヘッドの力で髪を輝かせ強烈な熱線を発射。無防備に襲い来たヤミー3体はソレをモロに喰らって防御や回避もままならず熱線に焼かれ爆散する。大量のセルメダルが飛び散る中でパルスィはフゥと一息吐いた。
フラン「たあああッ!」ガキィンッ!
ライオンインベス「グルオォッ!?」
セイリュウインベス「ガアアアアアッ!」グオッ!
フラン「えいっ!」ドキュンドキュンドキュンッ!
「「「ガアッ……!?」」」
こちらはインベス5体と交戦するフラン。心の枷を外しフラグ的意味で無く『体が軽い。もう何も(ry』状態で軽快に狂暴な容姿のインベス達を斬り伏せていく。ある程度オレンジアームズで斬っていくと隙を狙いパインロックシードを取り出し解錠した。
《パイン》!
フラン「オレンジは使い易いけれど僕にはコッチの方が似合うね♪」チャキッ
《ロックオン》!
《ソイヤッ》!
《パインアームズ!粉砕・デストロイ》!
解錠したロックシードをドライバーに装着しカッティングブレードで前面を展開すると頭上のクラックから降りてきたパインアームズが被さり変形。パインアイアンを持ったフランはソレを振り回すと周囲を囲むインベス達に放った。
ドガガガガガァッ!
「「「「「グウウウウウッ!?」」」」」
フラン「そーれっと!」ブォンッ!
ドガアアアンッ!
ヤギインベス「ウグアアアッ!?」
振るわれたパインアイアンを喰らいインベス達は悶絶。最後にヤギインベス目掛けて降り下ろすと衝撃で土煙が巻き上がる。そうしてフランはパインアイアンを引き寄せると続けてカッティングブレードを叩いた。
《ソイヤッ》!
《パインスカッシュ》!
フラン「鳳梨『アイアンブレイカー』!」バゴォッ!
ズガアアアアアンッ!
「「「グギャアアアアアッ!?」」」
ロックシードのエネルギーを解放すると引き寄せたパインアイアンが巨大化。ソレを勢い良く蹴り出し3体のインベスを纏めて吹き飛ばして爆発させた。
フラン「次はコレ!使わせてもらうねお姉様♪」ガシャッ!
《バナナ》!
ジイィ~~~~~ッ!
3体撃破したフランは流れる動作で次にレミリアから餞別に受け取ったバナナロックシードを出して解錠。クラックが開いてバナナアームズが降りてくるとパインを外し代わりにバナナを装着した。
《ロックオン》!
すると法螺貝の待機音が鳴りフランはブレードを下ろしてロックシードの前面を展開しアームズを頭に被らせる。そして頭に被られたバナナのアームズが変形するとパインアームズが消えたフランの上半身に装甲として纏われた。
《ソイヤッ》!
《バナナアームズ!Night of Spear》!
フラン「わぁ、バナナだ!」
それはバロンに変身したレミリアと同様両肩の装甲が突出して帽子に歪曲する上向きの角が付いた瞳と羽根の宝石は黄色に染まる姿。バナナアームズになったフランはバナスピアーを一振りしカッティングブレードを1回叩いた。
《ソイヤッ》!
《バナナスカッシュ》!
フラン「行くよ?甘蕉『バナナビクトリー』!」コオオオオオッ!
シュザスッ!
シカインベス「ウガアアアアアッ!?」
シュドオッ!
セイリュウインベス「グウオオオッ……!?」
ドカァーーーーーンッ!!
ロックシードのエネルギーを解放してバナナのエネルギーエフェクトを纏うバナスピアーを素早く残る2体に突き刺す。黄色いバナナのエネルギーに貫かれたインベス達は爆発し跡形も無くなった。
《キャモナスラッシュシェイクハンズ!キャモナスラッシュシェイハンズ!キャモナスラッシュシェイクハンズ》!
《フレイム スラッシュストライク!ヒィヒィヒィ!ヒィヒィヒィ》!
こころ「炎剣『スラッシュストライク』!」ズザァンッ!
ヘルハウンド「グワアアアアアーッ!?」ドガアアアアアンッ!
最後にこちらはこころ。4体のファントムと攻防を繰り広げ若干こころが一歩上手になっている。そんな戦況を蚊帳の外で見るは悪堕ちした赤蛮奇。胴体と繋がっていない頭を裾に埋め暗い瞳でファントムへ善戦しているこころを観察する。
《ランド プリーズ》!
《ドッドッドッドドドン・ドン・ドドドン》!
《ルパッチマジックタッチゴー》!
《ビッグ プリーズ》!
こころ「はあっ!」ドゴォンッ!
ノーム「グウッ……!?」ズザァーッ!
攻撃を引き連れていたファントム達に任せて観察する赤蛮奇を他所にこころはランドリングを変身モードのウィザードライバーに翳し下から上へ魔法陣を通るとコートの装甲が黄色いものに変わり横被りする面が同色で四角い形状になったランドスタイルにチェンジ。続けてドライバーを魔法モードに変換するとビッグウィザードリングを翳しノームへランドスタイルのパワーを加えた巨掌を振るう。突き飛ばされたノームがレギオンを巻き込んで倒れるとこころはドライバーを再度魔法モードにさせて右手に填めたキックストライクウィザードリングを翳した。
《チョーイイネ!キックストライク!サイコー》!
こころ「更にコレです!」チャリッ
《ドリル プリーズ》!
更にドリルウィザードリングを加えて翳すと黄色い魔法陣が足元に現れてソコでロンタードしキックを放つ動作をしたこころはドリルの様に回転しながらファントム達へ蹴りを打ち込む。
こころ「地蹴『ストライクウィザード・ランドonドリル』!」ギュルルルルルッ!
ドガアアアアアーーーンッ!
「「「グギャアアアアアァッ!?」」」
ベルゼバブ「ヌウッ……!」スタッ
パワーと回転が強力な威力を生みファントム達を盛大に爆発させ倒す。しかし運良くベルゼバブだけは持ち前の空間移動で回避し爆散を免れた。そうして残ったベルゼバブはそれでも逃げずにこころを倒そうといきり立ち彼女目掛けて襲い掛かる……が、それにこころはらしからぬ冷静さで迎え撃ち敢えてウィザーソードガンで攻撃を受け勢いで後退して距離を取るとホルダーからウィザードリングを1つ取った。
こころ「1人残ってくれて有り難う御座います……お陰で新しい力を早速試せますよ。パチュリーさんが作製していただいたリング、とくとご覧ください」チャリッ
そう言ってこころは取り出したリングを指に填めて見せる。それは薄黄色に近い変身用ウィザードリングで指にソレを填めたこころはウィザードライバーを変身モードに変換した。
《シャバドゥビタッチヘンシーン!シャバドゥビタッチヘンシーン!シャバドゥビタッチヘンシーン》!
そしてドライバーからノリの良い待機音を鳴らすとこころは左手に着けたリングのカバーを下ろしバックルのハンドオーサーに左手を翳す。するとハンドオーサーがリングを読み込み発光して音声を鳴らした。
《ルミナス プリーズ》!
《ルゥ~ルゥ~・ルルルゥ~》!
と同時にこころを右斜め上から魔法陣が包み彼女の姿を変える。コートの装甲は薄黄色の宝石に、横被りする面は同色で月を思わせる模様をした三角形のものと化す。パチュリーによって作り出された『月』属性のスタイル……『ルミナススタイル』にチェンジしたこころは悠然と構えを取った。
こころ「聖なる月の輝き……貴方は直視できますか?」ヒュオッ!
ベルゼバブ「グルルルッ……!グオアアアアアッ!」ダッ!
格好付けた台詞を言い手に持つウィザーソードガンを一振りするルミナススタイルとなったこころ。対するベルゼバブはオリジナルで無い故か言葉を発せずただ唸ってこころへ襲い掛かる。それにこころはウィザードソードガンの峰を撫でる様に構え襲い来たベルゼバブに振るう。
ガキィンッ!
ベルゼバブ「グウウウッ!?」ヨロッ
こころ「はッ!やあッ!たぁッ!」ギィンッ!ズバァッ!ガァンッ!
ベルゼバブ「グアアアアアッ!」ドシャアーッ!
返り討ちされたベルゼバブは更にこころの独特な動きで放たれた斬撃で倒れ込む。空間操作を駆使し回避する知能は持ち合わせてないのかベルゼバブは立ち上がると針状の光弾を撃ってくる。その攻撃を避けたこころはドライバーを魔法モードに変換し右手へフラッシュウィザードリングを填めてハンドオーサーに翳した。
《フラッシュ プリーズ》!
シュパアアアッ!
ベルゼバブ「ヌウゥッ……グッ!?」ピキピキピキッ!
こころ「聖なる月の光は邪悪な力を封じると言う所でしょうか。バインドより強力ですよ?」チャリッ
ドライバーがリングを読み込み魔法陣から発せられた光がベルゼバブに当てられる。すると光を浴びたベルゼバブは体が石化した様に硬直に動けなくなった。ルミナススタイルによりランドスタイルのドリルみたくフラッシュがバインド以上の拘束力でベルゼバブは縛られたのだ。そうして動けなくなった隙にこころはドライバーを魔法モードにし直し右手にキックストライクウィザードリングを填めると翳す。
《チョーイイネ!キックストライク サイコー》!
こころ「フィナーレです。月蹴『ストライクウィザード・ルミナス』!」シュバァッ!
ドガアアアアアンッ!
ベルゼバブ「ギャアアアアアッ!?」
リングにより足元に薄黄色の魔法陣が現れソコでロンタードしたこころは右脚に同色の魔力を溜める。そして側転し蹴り込むとベルゼバブは月の魔力を纏うキックに耐え切れず断末魔を上げて爆散した。こうして全てのファントムを倒しこころは自信満々に決めポーズを取って一息吐く。
こころ「ふぃ~っ」
「「「こころ(姉)!」」タタタッ
こころ「あ、姉様にフランさん。こちらは終わりましたよ」
すると丁度パルスィとフランが自らの担当した怪人達を倒し駆け寄ってきた。怪人も全て倒してレティとリリーも気絶したままなので残るは赤蛮奇のみ。集結した3人と対峙する赤蛮奇は一見劣勢に見えるが感情が無いからか好戦的にパルスィ達へ立ち向かう。
フラン「さぁ、最後は貴女だけよ!」
こころ「貴女も操られてるなら私達が目覚めさせてあげます……どうやれば目覚めるか判りませんから取り敢えず倒させていただきましょう」
赤蛮奇「…………」チャキッ
パルスィ「! 変身ドライバー……!」
意気込んでそう言い放つフランとこころ。すると一方の赤蛮奇は懐からバイクのハンドルを模した変身ドライバーを取り出した。驚き身構えるパルスィ達を尻目に赤蛮奇は更にドライバーを腰に巻くと懐からUSBメモリを模すAと記された赤い道具『ガイアメモリ』を出してそのガイアメモリの起動ボタンを押す。
《アクセル》!
赤蛮奇「変ッ……身ッ」ガシャッ
ブオンッ!ブオンッ!ブオオオンッ!
起動させメモリに内包された地球の記憶『加速』が叫びに近い声量で囁かれる。そしてそのガイアメモリ……アクセルメモリを腰のドライバー『アクセルドライバー』に装填するとハンドルを回しエンジン音を響かせた。そうする事で赤蛮奇の周りにエンジンのピストンが出現し駆動。赤い熱を発すると赤蛮奇の姿は変化する。
赤い重装甲を手足や胸部に着け瞳は青く染まった元々赤いのが全体的に赤くなった『アクセル赤蛮奇』に変身すると赤蛮奇は手に重厚な大剣『エンジンブレード』を握った。
赤蛮奇「……さぁ、振り切るぜ」ダッ!
「「「!」」」グッ!
変身した赤蛮奇はブレードを片手に駆け出す。対峙するパルスィ達は揃って構えを取り迎え撃った───
ルミナススタイル登場。
パチュリーが作った為7属性のスタイルにスタイルチェンジ可になったウチのウィザードこころ。更に3種類のスタイルにチェンジでき計10種類!オリジナリティを出した結果がコレです。どうかな?
赤蛮気は赤いからアクセル。サブタイにもある加速する生首とか何だか笑えない?天然ゆっくりのばんきっきが加速しちゃったよwwwww
レティ&リリーはライダーにならないので噛ませになりました。
冒頭のブレイドに変身したキャラが誰か解るでしょうか?妖夢と答えた方は下の下ですね。だって前回で悪堕ちしてると明記した訳だし。拙作のスタンスを考慮した上で誰かを当てた方は先着で……何が欲しい?