東方嫉妬王 ~Jealousy of the OOO~   作:秋塚翔

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これでストックはもう無し……(汗)執筆は停滞気味だしヤバいな。

それはそうとして今回は軽くR-15なシーンがあります。耐性が無いor15歳未満は飛ばして読んで下さい。


第028話「跳屍と圧倒と邂逅の夢幻」

翡翠「───駄目だわ。痕跡はあるけど残されたものは無いみたい」

 

天子「そんな……」

 

突如としてパルスィとこころが消え原因を探っている残された翡翠達。僅かに残る呪力の痕跡から翡翠はパルスィ達は予め配置されていた呪術に掛かって場所を移動させられた事を突き止めたが、それをどう彼女達を助けに向かうかは解らず行き詰まっていた。何処に居るかが判らない以上、残された配置呪術を探すも見付からず手詰まり状態だ。

 

フラン「ど、どうしよう。お姉ちゃん達大丈夫だと良いんだけど……」

 

翡翠「1人ならまだしも2人だから少し安心だけど……さっきみたく博麗の巫女達みたいのの罠だとしたら2人でも危険だわ」

 

天子「だとしたら早くパルスィさんとこころさんを見付けないと!」

 

フラン「だけどどうやって?何処に居るか居所が判らないんじゃどうしようも無いよ……」

 

翡翠「…………」

 

2人の身を案じるも犯人の素性や居場所が判らない以上は何も出来ず翡翠達は苦悩する。するとそんな3人に歩み寄る様に向こうから2人の少女が偶然やって来て鉢合わせした。

 

ザッ!

 

「「「……!」」」

 

 

幻月「? どうしたの貴女達?」

 

夢月「何やらお困りでしたら私達もお手伝いしましょうか?」

 

幸運にもそれは2人で1人の探偵にして仮面ライダーの力を授かった幻月と夢月。偶然彼女達と出会したのはパルスィの数奇な運命が故か……兎にも角にも手詰まりだった翡翠達に救いが降りたのであった───

 

 

 

 

 

青娥「それっ♪」バシュウッ!

 

こころ「うくあっ!?」ズザシュッ!

 

パルスィ「! こころっ!」

 

青娥「お友達の心配も良いけど自分も……ねっ♪」ヒュッ!

 

パルスィ「ッ!?くっ!」ガキィンッ!

 

シグルドに変身した青娥はソニックアローから光の矢を放ったり弦の刃を振るい同様にオーズとウィザードに変身さたパルスィとこころはそれに迎え撃つ。しかし新世代ライダーと銘打たれるだけある強さにトリッキーな戦い方、そして言い訳になるだろうが未だ残る先刻の霊夢達との戦闘によるダメージで苦戦していた。

 

青娥「どうしたの?こんなものじゃないでしょう。見せて頂戴、貴女達の力をね♪」

 

「「くっ……!」」ズザッ!

 

更に不運な事に恐らく青娥のミスによりコアメダルを管理・所持する翡翠が居ない所為でパルスィはメダルチェンジが出来ない。幸い何かあった時の為にとタカ・トラ・バッタコアは持っていたので戦えはするが基本形態のタトバコンボで相対する事を強いられていた。

 

こころ「パル姉様、大丈夫ですか?もし宜しければ後援に」

 

パルスィ「まぁまぁ平気よ。タトバしか使えないなら使えないなりのやり様があるしね……スペカとかッ!花咲爺『シロの灰』!」

 

バババババァンッ!

 

青娥「!」

 

そう言ったパルスィはスペカを掲げ宣言して弾幕を放つ。対する青娥は迫るソレを難無く避けるもパルスィはバッタレッグで地面を蹴り距離を詰めるとオースキャナーでメダルを読み込んだ。

 

ギンギンギンッ!

《スキャニングチャージ》!

 

パルスィ「欲爪『タトバネイル』!」シュバッ!

 

青娥「っと!」ガキャイィンッ!

 

バッタの脚力で地面を蹴った勢いでメダルの力を集中させたトラクローの一閃を浴びせる。それを青娥はソニックアローで防ぐがパルスィは予期してた様で続け様に蹴りを見舞い漸く青娥に初撃を与える。しかしそれなりに力を込めたキックに青娥は苦悶する所か嬉しそうだ。

 

青娥「あ痛たたた……そう、そうでなくちゃわざわざ配置転送術を組んでココに連れてきた甲斐が無いわ。流石ね橋姫ちゃん♪」

 

パルスィ「どうして私が何の妖怪かアンタが知ってるのかは愚問になりそうだから聞かないけど何でアンタは私達の力をそんなに見たいのよ?誘拐して迄の理由があるの?」

 

青娥「それこそ愚問よ。勿論欲しいからに決まってるじゃない♪人間が美しくも醜くもなる根源である欲望と奇跡や有り得ない事象を起こす魔法……それを扱う貴女達の力を欲しいのよ。だから私が勝ったらその力を頂けないかしら?」

 

こころ「お断りします。この力は私とパル姉様を選んだ正義を貫く英雄の力……私的に得ようとする貴女には絶対渡しません!」

 

青娥「あら残念。だけど断るのなら力ずくで頂くわよ?いつもだったら貰える迄毎日家に訪ねたりするけど私も力を得たからね。力ずくで奪ってあ・げ・る♪」バシュウッ!

 

「「ッ!」」シュバッ!

 

交渉決裂と見るやソニックアローから矢を放つ青娥。言葉の通り力ずくでパルスィ達のオーズとウィザードの力を奪いに来て、こころはフレイムで敵わないと見てリングを左手に填めて変身モードに変換したドライバーに翳した。

 

《シャバドゥビタッチヘンシーン》!

《サンシャイン プリーズ》!

《ギンギンギラギラ・ギラッギラ》!

 

背面から魔法陣が通り抜けこころはサンシャインスタイルに。このスタイルはフレイム同様炎属性だがフレイムとは違って攻撃に爆発力を持つ言わば簡易エクスプロージョンだ。威力こそソレに劣るもこころは矢を放つ青娥に対しグレイズしながら距離を詰めて蹴りを放った。

 

ドガアンッ!

 

青娥「きゃうっ!?」

 

こころ「貴女をパル姉様へは近付けさせません!私が勝ったらココから帰してもらいますよ!」

 

当たった瞬間小さな爆発が起こり青娥は後退。更にこころは満足に戦えぬパルスィを守ろうと代わりに青娥を倒す為攻撃を繰り出そうとした……と、その時!

 

パルスィ「! こころ!避けて!」

 

こころ「えっ───」

 

 

 

??「せーーーがーーーっ!」ドガアッ!

 

 

 

こころ「うぐっ!?」ズザァーッ!

 

遠目から見ていたパルスィは真っ先に気付きこころへ注意を促すも間に合わず唐突に横からこころは襲撃を受けた。大きく後退しパルスィの元へ戻るこころ……そうして2人は襲撃してきた存在に目を向けると、

 

青娥「……あら芳香、起きちゃったの?少し騒がしかったかしら」

 

芳香「せーがが危なそうだったから助けに来たー!私も戦うぞー!」

 

こころ「新手……!」ザッ!

 

パルスィ「しかもあの格好、多分だけどライダーの力を持ってるわ……また厄介なのが来たみたいね」

 

その襲撃者は青娥に擦り寄る少女。慈愛の目で見る青娥から芳香と呼ばれた少女は宮古芳香。青娥に仕えるキョンシーなのだがその姿は中華風の服装に黒い機械じみた装甲と言う不相応な格好で警戒するパルスィが思った通り彼女はライダーの力を有し姿を変えていた。

体に纏うは漆黒に染まる機械の鎧。胸部の装甲には外界の警察のマークが印され頭に被る帽子にはクワガタを思わせる2本の触覚があり、瞳は青く髪色は装甲に合わせ黒く染まる『G4芳香』はパルスィ達を見るや敵視の目になり臨戦態勢を取った。

 

芳香「お前らがせーがの敵かー!私が居る限りせーがには指一本触れさせないぞー!」グッ

 

青娥「うふふふっ♪頼もしいわね芳香。私も頑張っちゃおっと♪」ジャキッ!

 

パルスィ「……こころ、アンタはあの黒いのの相手を任せたわよ」

 

こころ「解りました。お任せを」

 

新たな敵の参戦に分担して相手しようと各々狙いを定めた相手に向かい合うパルスィとこころ。彼女達の心の準備が整ったと見るやシグルド青娥とG4芳香は悠然と歩き出し互いの距離が数mと言った所で駆け出す。同じくパルスィ達も走り出すと両者は間も無くぶつかった。

 

青娥「えいっ♪」シュバッ!

 

パルスィ「はあぁッ!」ドカァッ!

 

芳香「とおぉーーーッ!」ドゴォッ!

 

こころ「はあッ!」ダダダダダァンッ!

 

ソニックアローとトラクローが火花を散らし芳香の拳が地面を叩きウィザーソードガンが火を吹く。ぶつかり合って互いが互いの目的で相手を倒そうと衝突。殴打や銃撃、斬撃音が発せられ攻撃と防御の応酬が暫く続くと青娥はドライバーのグリップを一回押した。

 

《ソーダ》!

《チェリーエナジースカッシュ》!

 

青娥「創世刃『ソニックエッジ』♪」

 

シュバアアアアンッ!

 

パルスィ「ッ!」シュバァッ!

 

そうしてドライバーから音声を発せさせるとソニックアローの両端にある刃、アークリムが赤い光を帯び青娥がソニックアローを振るうと光が赤い斬撃として放たれる。それにパルスィはバッタレッグで跳躍し避けると的を外した斬撃は後方の樹木に当たり真一文字に斬り裂いた。

 

青娥「大分至近距離だったのにそれでも避けちゃうのね。一体どんな仕組みでそんな力を発揮するのか益々興味深いわ……是非とも手に入れて調べてみたいっ♪」ペロリ

 

パルスィ「好奇心旺盛で妬ましいわね……別に要らなくもあるけどアンタには何か渡したくないわ」

 

艶かしく舌舐めずりする青娥に僅かながら翡翠と影を被らせ彼女のそんな仕草に冷や汗を額へ浮かばせるパルスィ。オーズの力を奪う気の青娥は尚も攻撃しようと駆け出しパルスィはそれを迎撃した。

 

 

 

こころ「はあああッ!」ダダダダダァンッ!

 

芳香「うおーっ!?」

 

一方で芳香と交戦するこころ。サンシャインスタイルからスタイルチェンジし今はランドスタイルになっている彼女だがその理由は魔力が心許無い事にあった。先程フランと天子にヒーリングリングを使った時点で先刻の霊夢達との戦いで魔力が少なく、この戦いにおいて抑えてランドになっている。それでもパワー自慢なのでキョンシー故に機動力が劣る芳香に若干優勢だ。

 

芳香「むーっ!やったなー!お返しだぞー!」ガシャッ!

 

ダァンダァンダァンッ!

 

こころ「くうっ!?」ザザザッ!

 

ウィザーソードガンの銃撃を受けた芳香だが死人なので痛覚は無いらしくすぐさま反撃の動作に出る。右太股へ手をやった芳香はそこに装着する装甲から自動小銃、GM-01改四式を取り出し引き金を引く。不意の射撃を受けてしまうこころだが威力はそれ程では無く怯んだ程度だ。よってすぐに立ち直ったこころはウィザーソードガンのハンドオーサーを展開する。

 

《キャモナシューティングシェイクハンズ》!

《ランド シューティングストライク!ド・ド・ド!ド・ド・ド》!

 

こころ「地銃『シューティングストライク・ランド』!」

 

ドドドドドォォォンッ!

 

そしてそこへ左手で握手して芳香へ銃撃を放つ。岩石を纏った銃弾が連射され芳香は防御態勢を取るも着弾の勢いに圧され吹き飛ばされた。

 

ドガアンッ!

 

芳香「うにゃあーーーっ!?」ドサァッ!

 

こころ「……さぁフィナーレです。敗けを認めてくださればもうこれ以上は何もしませんよ」ジャキッ

 

攻撃の威力に吹き飛んで倒れた芳香にこころはウィザーソードガンの銃口を向け詰みを示す。見れば芳香は腕による防御に両腕は裂傷があり見るからに痛々しい。幾ら相手が血色の悪さからして動く死人だと解れど人間なら堪え切れぬ重傷な相手と戦う気はこころには無かった。故に決着だと芳香へ見せ付ける……のだが、

 

 

 

《チェリーエナジー》!

 

 

 

ドバアァァァンッ!

 

こころ「ッ!?きゃあああああっ!」

 

その優しさに付け込まれ背後から不意に攻撃を受けてしまう。刹那こころが見たのは驚愕した表情を浮かばすパルスィと……こちらへソニックアローを向ける攻撃してきた張本人と見れば判る青娥の姿だった。

 

パルスィ「なっ!?アンタッ……!」

 

青娥「ゴメンなさい?私の可愛い芳香がピンチだったから助け船を出しちゃったわ。だけれど良いわよね?別にルールは決めてないんだから卑怯なんて言わないで♪」

 

突如として明後日の方向に矢を放ったと思いきやこころへ不意討ちをした事に驚愕と怒りを示すパルスィ。対して青娥はそう正当化するとフワリと浮かびこころが離れた芳香へ歩み寄る。一方のパルスィも同じく倒れたこころへ駆け寄った。

 

青娥「さぁ芳香、今直してあげる♪ちょっと大人しくしてて頂戴?」

 

芳香「うー、でも恥ずかしい……」

 

青娥「フフフッ♪そうやって照れる貴女も素敵よ芳香。んっ……」チュッ

 

芳香「あむっ……」チュウッ

 

「「んなっ!?」」ギョッ!

 

赤面する芳香の頬に手を当て優しく擦ると青娥は顔を近付けると口付けを交わす。その光景に仰天するパルスィ達を他所に……いや寧ろその反応を楽しむかの様に青娥は芳香との接吻を楽しむ。

 

青娥「ちゅっ、んんんっ……ちゅ、れる、んむっ……♪」

 

芳香「んっ!んちゅ、ちゅるっ……れる、ちゅうっ、ちゅぱ……」

 

攻める形で青娥が芳香の口内を貪り舌を吸う。そしてその接吻の本来の目的である活力の注入を終えると芳香の傷付いた腕は見る見る修復される。治癒が済むと青娥は芳香の唇から離れ唾液の橋を途切れさせ口を拭った。

 

青娥「ウフフフッ……♪やっぱり貴女は素晴らしいわ芳香。どんなに傷付いても壊れても痛がらず幾らでも直せる貴女は私の最高たる下僕よ♪」

 

芳香「うおーっ!やるぞー!」

 

体が修復された芳香は勢い良く立ち上がって再び臨戦態勢となり青娥はそんな芳香に慈しみの笑みを浮かばせる。見た目こそ歪んではいるが幾らでも直せるキョンシーたる芳香を愛する青娥は真に彼女を愛していた……しかし傍目であるパルスィ達からすれば只ひたすらに気味が悪く引き気味だ。それを知ってか知らずか青娥は2人へ目を向け芳香同様臨戦の構えを取る。

 

青娥「さてと、少し待たせたわね?それじゃあやりましょうか♪」

 

こころ「くっ……!」グググッ

 

パルスィ「! 待ちなさいこころ!そんな深手で無茶よ!」

 

迎え撃とうと起き上がるこころだがそれをパルスィが引き留める。先刻の不意討ちに防御も受け身も取れず深手を負っていたのだ。それをパルスィの言葉から知った青娥は妖しい笑みに余裕を織り交ぜ見せた。

 

青娥「あら?って事は私達がチャンスかしら♪それなら……トドメにするわよ芳香」ガチャッ

 

《ロックオフ》

 

芳香「解ったぞー!トドメだー!」ジャカッ!

 

「「ッ!」」

 

そう芳香へ声を掛けた青娥は再度エナジーロックシードをドライバーから外しソニックアローに、主の指示に応えた芳香は左太股からもGM-01改四式を取り出し2丁持つ。そして青娥達2人はパルスィ達へ狙いを定めた。

 

こころ「ね、姉様逃げてください!このままでは共倒れです!」

 

パルスィ「アンタを放って!?それが出来れば最初からしてるわよッ!」

 

弓と銃、2つに標準を定められパルスィはこころを守る様に立つ。そして青娥達はそれぞれの武器から攻撃を放った。

 

青娥「創世『ソニックボレー』♪」

 

《チェリーエナジー》!

 

芳香「双銃『ファントムショット』!」

 

こころ「っ!」チャリッ

 

《ディフェンド プリーズ》!

 

と同時にこころはディフェンドリングを使用、パルスィの前に土の防壁を立ち塞がらせる。しかしなけなしの魔力にして2つの大技が集中砲火され呆気無く防壁は破られた。

 

ドバアアアアアァァァンッ!

 

「「きゃあああああッ!?」」ザザザァーッ!

 

芳香「やったぞー!せーが褒めて褒めてー!」

 

青娥「凄いわ。良くやったわ芳香♪」ナデナデ

 

とは言え防壁は防壁の役割を成しパルスィ達はその防壁を破った青娥達の攻撃の余波を受けて散り散りに吹き飛ぶも変身解除された程度のダメージだ。それでも倒れ地に伏したパルスィ達を見て芳香ははしゃぎ青娥は芳香の頭を撫でる。そして青娥はフワリと浮かぶと倒れるパルスィに歩み寄った。

 

青娥「ウフフフッ♪私達の勝ちね。それじゃ好きにさせてもらうわよ?たっぷり貴女達の力を調べさせてもらうわ……それはもう体の隅から隅迄ねっとりと、ね♪」ペロリ

 

パルスィ「ッ!く、うっ……!」グググッ

 

ペロリと舌を出して唇を濡らし含みある言い口の青娥。そんな青娥はうつ伏せで苦悶の表情を浮かべ歯噛みするパルスィを仰向けにさせるとパルスィに邪仙の魔の手が迫った───

 

 

 

 

 

幻月「───成程ね。話は解った。そう言う事なら協力するわよ」

 

所戻って残された翡翠達3人。パルスィ達の居場所を掴めず立ち止まっていた彼女達は偶然にも幻月達と出会った。そして会話の流れでパルスィ達が消えた事を彼女らへ話すと幻月はそう言い捜索に手を貸してくれる様だ。

 

天子「ほ、本当に良いんですかっ?見ず知らずの私達なんかに……」

 

夢月「構いませんよ。ココで出逢えたのも何かの縁ですしお困りでしたらお手伝いしましょう」

 

翡翠「それは嬉しいけど……悪魔とは名乗った割りには随分と心優しい悪魔ね」

 

幻月「悪魔とは言えど心無くは無いのよ私達は。まぁ何はともあれこのハードボイルド悪魔、幻月に任せなさい♪」

 

そうキザっぽく笑み幻月は帽子の鍔を摘まむ。その傍らに清楚に立つ夢月は平淡な表情で言葉を続けた。

 

夢月「ハーフボイルドな姉の言う通り私達にお任せを。魂は取らないので気兼ね無くお借りくださいませ」

 

幻月「誰がハーフボイルドよ誰が。私は夢幻世界の主よ?半熟卵なんて格好悪いじゃないの」

 

夢月「自分のなりを見てください。そんな可愛らしいハードボイルドが居ますか?妹にメイド服を着せたり寝食やお風呂を共にするハードボイルドな悪魔が居たら驚天動地ですよ」

 

幻月「良いじゃないメイド服!夢月が着るから余計良いのよ!」

 

夢月「そもそも硬茹で卵は口の中がパサパサになるから嫌いな姉さんがハードボイルドを名乗るとは烏滸がましいです。まだ言うならホラー特集のTV番組を見た後に怖くて私に泣き付く事をバラしますよ?」

 

幻月「もうバラしてんじゃないのよバカ夢月~~~~~っ!」

 

「「「…………」」」

 

頼もしい助っ人の雰囲気から一変し仲睦まじい姉妹と言った具合でじゃれ合う幻月と夢月。それを苦笑半分微笑ましさ半分で見ていると気を取り直した幻月がゴホンッ!と咳を吐き話を戻す。

 

幻月「と、兎に角。アンタ達の持ち合わせてる情報を出しなさい。それを元にウチの減らず口で小生意気な可愛い妹が調べてくれるわ」

 

フラン「調べるってどうやって?」

 

夢月「簡単な事ですよ。幸いにも私達の持つ『W』の力は捜索等に適した能力を有してます。それを使えばお仲間の手掛かりが掴めるかもしれません」

 

そう言うや夢月は何処からか緑の冊子が飾られる本を取り出し白紙の中身を開くと本を持つ右手とは反対に左手を軽く下へ広げる。すると夢月の周りだけ眩く光り出した。

 

夢月「さぁ、検索を始めましょう───」

 

 




登場!G4芳香!
まさかシグルドと来てG4が来るとは誰も思わなかったでしょうかね?組み合わせの理由は『装着してるのが死体でも動く』と言う性能からで更にG4のデメリットたる装着者は死ぬと言う恐ろしいもの……

芳香、既に死んでるし効果無くね?

と考えた結果の組み合わせです。

今話を切っ掛けに好きなカップリングに昇格した夢幻姉妹。幻月を弄る夢月の関係性が書いてて最高です♪でもレイマリが一番ですがね。

次回は更にR-15タグを活用(黒笑)
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