東方嫉妬王 ~Jealousy of the OOO~   作:秋塚翔

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本気で異界変から嫉妬王に鞍替えしようかと思う今日この頃。異界変よりサクサク筆が進んで困る(苦笑)

取り敢えずエロいネタ仕込んでるのは全て『劇場版銀魂 完結編』観て感銘を受けた秋塚翔って奴の仕業なんだ。そう、全部私の所為だ!ハハハハハッ!皆さん、全部私の所為だ!フフッ!

バキッ!

霊夢(異界変)「これからは無駄な口を叩く前に殴られるのとちゃんと異界変も書く覚悟をしておきなさい」

は、はい……(汗)


第031話「彼岸と夜遊びと牙の兎」

小町「四季様~、今戻りました~」

 

映姫「ああ、お帰りなさい。今日も業務ご苦労様でしたね小町」フッ

 

所変わってココは幻想郷のあの世。その名称通り死んだ者が訪れる場所でそこに建つは死者が天国と地獄のどちらへ行くのか決める裁判所だ。そんな場所で本日の業務を終えた死者の送迎専門の死神、小野塚小町は閻魔の四季映姫・ヤマザナドゥに帰還を告げる。資料に目を通していた映姫は顔を上げ帰ってきた部下の小町に微笑み労いの言葉を掛けた。

 

小町「昨日に今日と参りましたよ。何せライダーの力なんて手に入れて幻想郷で倒された怪人を運ぶからいつもの倍は疲れました。いっその事2、3日休みたい気分です」ハァ

 

映姫「それをいつもなら怒鳴る所ですが今回は同意しましょう。幻想郷を侵略せんとする謎の組織のお陰で私達は陰ながらに大忙しですよ」フゥ

 

幻想郷に存在するあの世はその場所が示す様に幻想郷で死んだ者が集まる所謂幻想郷地区のあの世だ。それは異世界から持ち込まれても怪人も同様で昨日今日とパルスィ達を始めとした幻想郷の面々が倒した怪人達があの世に来ている。死ねば大人しく全員総じて地獄行きだがそれでも運搬と形式上で裁く小町と映姫は結構多忙であった。

 

小町「何でしたらアタイが行って巫女達の手伝いをしてきましょうか?そうすれば多少は迅速に異変かつ私達の仕事は収束されるでしょうし」

 

映姫「小町、そう言って渡しの仕事をサボるつもりでしょう?そうはさせませんよ……それに人間の役目に私達が出張るのは良くありません。魂を導く役目にある私達は傍観するのが最も適した立ち位置です」

 

小町(チェッ、前に見付けた旨い団子屋に行けると思ったのに……)

 

外見の容姿にそぐわず閻魔や死神としての立場を説いた映姫に対し小町は心中で残念がる。すると笏を片手に資料を片付ける映姫の左胸にある顔の様なものが突如として言葉を発した。

 

??「いや、私も小町に賛成だ。一刻でも早く怪人を排除すれば得こそあれど損は無いはしない筈だ」

 

小町「おっ!流石イヴ!言うね♪」

 

その顔は人工イマジン・イヴ。映姫の胸ポケットにあるライダーパスから顔を出す彼の言葉に小町は団子屋の望みは断たれてないと見てイヴを褒め讃える。そんな一方で映姫は左胸のイヴに目を向け言葉を返す。

 

映姫「イヴ、貴方の意見も最もですが幻想郷は妖怪の楽園です。そこへ人や妖怪が死後の脅威として見る閻魔の私やその関係者である小町が介入すれば騒ぎになる可能性もある。故に私達は傍観が最良なんですよ」

 

イヴ「何を言っている。そもそもその妖怪の楽園とやらが問題なのだろう?ならば妖怪共ごと悪人を排除して私達が管理すれば丸く収まる」

 

映姫「……何を言っているは貴方の方ですよ。そうして独善的に行動するのは愚者の所業。人や妖を死すれば分け隔て無く裁く閻魔である私は貴方の意見を受け付けられません」

 

イヴ「全く、これだからやはり人間の味方をする奴は信じられん……我々イマジンこそ時を管理する者として相応しいのが今一度理解できた」

 

映姫「ではどうします?私と離反するなら別に引き留めませんが」

 

イヴ「決まっている。貴様を倒し私が閻魔として幻想郷の妖怪を排除し管理者となるのだ!」ザアアアッ!

 

G電王「───ハアアアッ!」ザッ!

 

そう言うやイヴは砂となり床に降りてG電王に変身。それに映姫は呆れた様に溜め息を吐きつつ席を立つと敵意剥き出しのG電王と対峙し懐から電王系統とは違う変身ドライバーを出して腰に当てた。

 

シューンッ ガチャッ!

 

映姫「やれやれ、貴方のその傲慢にして独善的な考えにはほとほと呆れたとしか言い様無いです。いい加減その性根を叩き直すとしましょう」

 

G電王「やってみろ!私は閻魔としてこの世界から全てを管理する!」

 

いきり立つG電王に口振りからして毎度の事なのか慣れた様子の映姫は更に懐から髑髏でSと記されたUSBメモリの様な物……ガイアメモリを取り出す。そして握ったその指で筐体にある起動ボタンを押した。

 

 

 

《スカル》!

 

 

 

ジャキィンッ!

映姫「……変身」スッ

 

地球の記憶が囁く『骸骨』の記憶。メモリが起動すると映姫は言葉と共に被っていた閻魔の帽子を脱ぎ取り手に握るメモリを腰のベルト『ロストドライバー』のスロットに挿す。そうして待機音が鳴る中で映姫は右手でスカルメモリが挿入されているスロットを外側に開いた。

 

《スカル》!

 

映姫「───さぁ、貴方の罪を数えなさい」

 

一連の変身動作を経て映姫は変身。胸部に肋骨を模す装飾がある黒いライダースーツに身を包み首には対照的に白いマフラーが。髪の色が緑から銀に変わり最後に閻魔を示す帽子が変化した鍔に稲妻状の傷が一筋ある白い帽子を頭に被って『スカル映姫』はスカルマグナムを手にG電王と向かい合った。

 

小町「四季様、相棒は要ります?」

 

映姫「必要ありません。貴女は定刻を過ぎましたから家で休みなさい。これは私達の問題なので」

 

小町「……了解致しました。ではこれにて小野塚小町はクールに帰らせていただきま~す」フリフリ

 

言って小町は軽い口調で再び入ってきた扉へ向かう。そして裁判所の外に出ると同時にスカル映姫とG電王の激しい戦いが始まった───

 

小町「うわぁ、聞くからに初っ端からとんでもない戦いになったね……まぁ良いや。私は私で」チャキッ

 

そんな戦闘の音を扉越しに聞く小町はそう一人ごちると懐から映姫と同様のロストドライバーと白いメモリを取り出す。そうしてドライバーを腰に巻きメモリを起動した。

 

 

 

《エターナル》!

 

 

 

ジャキィンッ!

小町「変身、ってね♪」

 

Eと記されたメモリから囁かれる地球の記憶は『永遠』。それを映姫と同じくドライバーのスロットに挿した小町は右手を振り外側にスロットを勢い良く開かせた。

 

《エターナル》!

 

それと共に小町は変身。服は白くなり背には漆黒のローブが羽織られて両手からは青に輝く炎『ブルーフレア』が燃えたぎる。瞳は黄色く額にはEを横倒しにした装飾が飾られる『エターナル小町』は右手にエターナルエッジ、左手には愛用の鎌を握って三途の川へ歩き出す。

 

小町「業務時間を過ぎたって事は今のアタイは閻魔の関係者じゃない。つまりこのまま夜遊びしても無問題と言う事ですよね?それじゃあ、

 

さぁ、死神のナイトパーティータイムだ♪」バサァッ!

 

どうやら先程の映姫の言葉に隠された意味を解した小町はローブを靡かせて三途の川から幻想郷を目指す。取り敢えず着いたら団子屋に向かおうと考える小町であった───

 

 

 

 

 

迷いの竹林───

人里から見て妖怪の山とは正反対にある広大な文字通りの竹林である。単調な風景で方向感覚を狂わされ竹の成長が著しい為に景色が変わり位置の目印となる物も少ないので天然の迷路となっている場所だ。

そんな場所で1人、いや1匹と言うべきだろう兎耳の少女が居る。ブレザーを着て左目に格好と不釣り合いな眼帯を着ける彼女は銃を片手に怪人と対峙していた。

 

??「…………」チャキッ

 

ホースファンガイア「ブルルルッ!」ジリッ

 

青い馬を模す体躯のホースファンガイアと向き合った少女1人。鼻息を荒くするホースファンガイアは先手を打って駆け出す。

 

ホースファンガイア「ウオオオーッ!」ダッ!

 

??「!」ドンドンドォンッ!

 

迫り来たホースファンガイアに反応し少女は手に持つ銃『コルトパイソン』の引き金を引く。だが放たれた銃弾にホースファンガイアはビクともせず拳を振るわれ少女は横っ飛びに回避。銃弾が効かないと判ると今度は懐からグレネード弾を取り出しピンを歯で抜き投げた。

 

??「フッ!」ブンッ!

 

ホースファンガイア「!?」

 

ズドガァァァァァンッ!

 

正確な投擲で投げられたグレネードはホースファンガイアの元で爆発。竹林に爆音が響き周囲に生える竹は爆風でしなる。しかし爆発に飲まれたホースファンガイアは爆煙から平然と出てきて少女へ襲い掛かった。

 

ホースファンガイア「ハアッ!」ブォンッ!

 

??「!」シュバッ!

 

体内で生成した剣が振り下ろされ少女は再び素早く避ける。回避した所を少女は懐から小銃を出すと引き金を引きホースファンガイアにチップの様な物を取り付けた。すると、

 

パシュッ!

バチチチチチィッ!

 

ホースファンガイア「グオオオオオッ!?」

 

??「…………」ザザザッ!

 

チップから電気が発生しホースファンガイアは悶絶。その隙に飛び退き距離を取ると少女は一言呟いた。

 

??「来なさい、キバット」

 

ヒューッ!

 

キバット「おうっ!呼んだか鈴仙!」バサバサッ!

 

すると何処からか機械じみた蝙蝠が飛んでくる。その名をキバットバットⅢ世……彼と称すべきソレが少女こと鈴仙・優曇華院・イナバに飛び寄ると彼女は平淡な声色でキバットに言う。

 

鈴仙「呼んだわ。変身するわよ」

 

キバット「唐突だなオイ。蝙蝠は夜行性だぞ?少し労ってくれてm」

 

鈴仙「その隙にやられたらどうするのよ?良いから早くしなさい」

 

キバット「解ったよ。全く人使いもとい蝙蝠使いが荒い奴だな……そんじゃあキバッて行くぜ!」バサァッ!

 

素っ気無い鈴仙にキバットは慣れた様子でそう言うと鈴仙の周りを一週して右手に収まる。そして口を開き彼女の導くまま左手へ噛み付いた。

 

キバット「《ガブッ》!」

 

鈴仙「……変身」

 

と同時にキバットの牙から流し込んだ魔皇力と呼ばれるエネルギーが鈴仙の顔にステンドグラスを思わす模様が浮かび上がらせて腰には何本もの鎖が巻かれ変身用ベルトと化す。そうなると鈴仙は手に握るキバットをベルトの止まり木に掛け逆さにブラ下げる。すると鈴仙が魔皇力によりその姿を変貌させた。

ブレザーから一変、赤いシャツに銀のジャケットに着込み黒い短パンを履いて右足には銀の拘束具。眼帯で覆わぬ右目は赤から黄色に染まった『キバ鈴仙』は少々屈み構えた。

 

ホースファンガイア「ヌウゥッ!」ダッ!

 

一方で痺れていたホースファンガイアは威力が切れた電撃を放つチップを取り払い変身した鈴仙へ駆ける。剣を片手に斬り掛かるホースファンガイアに対し鈴仙は迎え撃つ様に地面を蹴りキックを振るった。

 

鈴仙「ハアッ!」ドガァッ!

 

ホースファンガイア「グウッ!?」ズザァッ!

 

鈴仙「フッ!ハアッ!」ドガバキッ!

 

ホースファンガイア「ッ!?」

 

更に蹴られて怯んだ所に打撃を続けてホースファンガイアを圧す。追撃に鈴仙は右手を広げる様に振るうと袖から細身の剣が飛び出してソレを握りホースファンガイアへ振った。

 

ザシュウッ!

 

ホースファンガイア「グヌウゥッ!?」ザァーッ!

 

キバット「おい鈴仙!何度も言うが剣を使うならガルルにしろよ?折角の俺達がまるでオマケじゃんか」

 

鈴仙「解ってるわよ。けどあの怪人は見た目通りの俊敏性は無くても怪人としての身体能力はある……だからこそ使用にタイムロスが多少あるフォームチェンジは今は悪手だわ。反撃を考慮しての判断よ」

 

キバット「……全く、原典の俺のとは違って聡明な所有者だなお前は?ある意味見てて飽きないぜ」

 

鈴仙「無駄口は良いからトドメよ。短期決戦は戦闘の基本だわ」

 

キバット「はいはい了解っ!」

 

言いつつ鈴仙はベルトから笛型アイテム『フエッスル』の1つを取りキバットの口へ加えさせる。そして口を閉じさせ少し押すとキバットはそのフエッスルを吹いた。

 

キバット「《ウェイクアップ》!」

 

~~~~~♪

 

笛が鳴らされると鈴仙は腕を交差し出現した三日月が浮かぶ夜空を背景に拘束具を装着している右足を頭の上に上げ、一方でベルトから飛び立ったキバットはその振り上げた右足に巻かれる鎖を外す。拘束が解かれた右足は蝙蝠の翼の様なものが広がらせ鈴仙は左足で跳び上がった。月夜を背景に蝙蝠の如く逆さになり鈴仙はホースファンガイアへ蹴りを放つ。

 

鈴仙「牙蹴『魔月魔皇蹴(ダークネスムーンブレイク)』」グワッ!

 

ズガアアアッ!

 

ホースファンガイア「グウウウウウッ!?」

 

その跳び蹴りの勢いに圧されホースファンガイアは後方へと吹き飛ぶ。同じく鈴仙も蹴り込みホースファンガイアを後方の岩へ叩き付けた。

 

鈴仙「ハアアアアアッ!」

 

ドガアアアンッ!

 

ホースファンガイア「グガッ……!?ガハッ!グアアアアアッ!」ドガァァァァァンッ!

 

そうすると叩き付けた岩にキバの紋章が刻まれ一方のホースファンガイアは断末魔を上げて爆散。ガラスの様に身体が砕け散り着地した鈴仙は腰からキバットを外し変身を解く。

 

鈴仙「ふぅ……」

 

キバット「大丈夫か鈴仙?」バサッ

 

鈴仙「見ての通りよ。ただ疲れただけだから心配しなくて良いわ」

 

妖怪とは言えファンガイアでは無く魔皇力を注入し変身した事で変身解除後は疲れ気味の鈴仙にキバットは心配をするも鈴仙は依然素っ気無くそれを制す。そして鈴仙は捨て置いた武器を拾いに歩き出した。が、

 

バサァッ!

 

スパイダーファンガイア「ガアッ!」シュバッ!

 

鈴仙「ッ!?」

 

キバット「! 鈴仙ッ!」

 

突如竹藪から蜘蛛を彷彿とさせるスパイダーファンガイアが飛び出し銃を拾おうとした鈴仙へ飛び掛かる。疲れに反応が一瞬遅れた鈴仙は握られる拾った銃を構えるのが間に合わずキバットは助けに行こうとするもスパイダーファンガイアの攻撃は鈴仙の目前に迫っていた。それに向かい合う鈴仙は死を覚悟するが───

 

 

 

ギンギンギンッ!

《トリプル・スキャニングチャージ》!

 

 

 

ズザアアアアアンッ!

 

スパイダーファンガイア「チューリッヒ!?」

 

「「!」」

 

これまた突如として遠くから音声が聞こえ飛び掛かってくるスパイダーファンガイアが空間ごと両断。空間は元に戻るが上下に真っ二つにされたスパイダーファンガイアは断末魔を上げる暇も無く爆散してガラスを飛び散らせる。期せずして危機を回避した鈴仙……彼女とキバットが攻撃の放たれた方向へ見やるとそこには団体でこちらへ歩いてくる少女達がやって来た。

 

鈴仙「? 貴女達は……?」

 

パルスィ「私が言うのも何だけれど通りすがりの人探しよ。それよりも助けたのはお節介だったかしら?」

 

それはパルスィ達一行。迷いの竹林に入ったは良いものの迷っていた彼女らは偶然に鈴仙と邂逅した───

 

 

 

 

 

永琳「───幾ら吸血鬼や天人だからって無茶し過ぎよ?元気はあっても体が着いていってないわ。次からはちゃんと自分を労りなさいね?」

 

「「はーい……」」

 

斯くして永遠亭へ無事着いた一行。診療室でフランと天子は薬師である八意永琳に手当てしてもらい吸血鬼の再生能力や天人の頑丈さが助けとなりすっかり怪我は全快した。そうして待合室に戻るとフランはこころに迫られてるパルスィに抱き着く。

 

フラン「お姉ちゃんっ!」ダキッ!

 

こころ「あ、ダメですフランさん。今姉様は私のですよ?」ギュッ

 

フラン「そんなの関係無いもんね。僕のお姉ちゃんだからいつでも抱き着いて良いんだもんっ♪」ギュウッ

 

こころ「宜しい、ならば戦争です。姉様は私の姉様ですよ?」

 

パルスィ「どちらのでも無いし私は誰かの物じゃ無いわよ離れろ」グイッ

 

両手に花と言った感じでパルスィを取り合うフランとこころ。それを対象であるパルスィが腕から引き剥がしてちゃんと座らせる。そうしても恋敵たる少女2人はパルスィ越しに睨み合い視線で喧嘩し出した。

 

幻月「ふふふっ、そんな可愛い子達に好かれて羨ましいわねパルスィ?まぁ私には可愛い妹の夢月が居るから大して羨ましくないけど♪」ギュッ

 

夢月「もう、姉さんったら……」

 

翡翠「あらあら眼福ねぇ。まさか眼の保養もしてくれるなんて流石は幻想郷きっての診療所だわ♪」

 

天子「…………」ムゥ

 

各々席に座り談笑するパルスィ達。何故か天子はフランとこころにじゃれられるパルスィを見て口を尖らせていた……と、そんな折に診療室から永琳が遅れてやって来る。

 

永琳「コラ貴女達?イチャ付くならベッドの上でしなさい。媚薬位なら無料で提供してあげるから」

 

パルスィ「アンタ何言ってんの?」

 

こころ「是非ください」ズイッ

 

天子「? び、やく……?」キョトン

 

翡翠「綺麗な貴女は知らないでね?きっと私みたく汚れるわ」

 

段々自重しなくなってきたなと言うメタい見解は置いといて。同じく席に座り妖怪兎から淹れ立てのお茶を受け取った永琳は一口啜り息を吐いてからパルスィ達へ話し掛けた。

 

永琳「まぁ二割方冗談はさておき。ようこそ永遠亭へ。今日はもうすぐに夕方だから泊まっていきなさい」

 

翡翠「八割は本気なのね」

 

パルスィ「それは助かるわね。ココに来る迄に随分と迷ったから今帰るのは面倒で困ってた所よ」

 

天子「有り難う御座います。お言葉に甘えてお世話になりますねっ♪」

 

永琳「寝室は空きの病室があるから2部屋程貸すわ。さっき鈴仙を助けてもらった恩もあるしね♪」

 

医者(薬師)故か初めて会った彼女達に親しみのある態度で接する永琳。と、そんな親切な永琳に対しフランはふと何か気が付き問い掛けた。

 

フラン「あ、そう言えばその鈴仙ってお姉ちゃんは何処に行ったの?」

 

永琳「んっ?ああ、鈴仙なら……」

 

鈴仙「私ならココに居るわよ」

 

「「「「「!」」」」」

 

するとそこへ当の鈴仙が登場した。気配も足音も無く現れた鈴仙に一同は驚き一方の永琳や妖怪兎はその鈴仙を見慣れた様で声を掛ける。

 

永琳「相も変わらずの無音ね鈴仙?貴女も大丈夫だった?」

 

鈴仙「はい、ただの疲れですから簡単な処置で問題ありませんでした」

 

キバット「風呂に入ってスッキリしたし俺は今上機嫌だぜ♪」

 

永琳「それなら良かった。だけど今日はゆっくり休みなさい?武器の整備も良いけど体の調子も管理できないと倒れちゃうからね」

 

鈴仙「解りました。それではこちらもお言葉に甘えて失礼します」ペコッ

 

親し気に話し掛ける永琳とは対照的に鈴仙はこころと同じ、だが本当に感情が無い様に無表情でお辞儀すると待合室を去る。その際パルスィ達の方へ目を向けるも会話は交わさず冷淡な態度で踵を返した。

 

キバット「おい鈴仙!助けてくれたんだから感謝位……あ~、悪いな?あんな感じだけど根は良い奴でさ。悪く思わないでくれよ」バサバサッ

 

眉をしかめ少し機嫌悪そうにした幻月に気付いてキバットはフォローしてから彼女の後へ続く。更に鈴仙の方へ依然目を向けるパルスィ達に永琳が続いてフォローを入れた。

 

永琳「ゴメンなさいね?鈴仙ったら人見知りが激しくて……他人に対して余り好意的に接しないのよ。だけどキバットの言う通り根は良い子だから悪く思わないでいてあげて?」

 

天子「はい大丈夫ですよ。私も少しだけ知らない方と接するのは苦手ですから気持ちは解ります」

 

夢月「……しかし人見知りと言うよりは彼女からは敵意が見えました。まるで人を信じてない様な」

 

幻月「昔の私達みたいね。どうもアイツも私達みたく心に一物を持ってる様に見えるけどどうなの?」

 

パルスィ「…………」

 

永琳「あぁ、それはね───」

 

しかし鈴仙に何かを察した夢幻姉妹やパルスィの3人。それに永遠は言葉を続けようとする……が、それは第三者の介入により横取りされた。

 

 

 

依姫「仕方無いわ。レイセンは元主人の私達にも一線を引いてるもの」

 

豊姫「『あんな事』があって以来、故郷や自分の立場も捨てたんだから恐らく自らも信じてないでしょう。何とも難儀な子だわ」フゥ

 

レイセン「…………」

 

 

 

こころ「! あ、貴女達はっ?」

 

その第三者は三人の少女。清らかさを思わせる雰囲気を醸し出す2人は綿月豊姫と綿月依姫の綿月姉妹で妖怪兎の様に兎耳を生やすの鈴仙と同名であるレイセンだ。彼女達は月から来た月人の姉妹と玉兎で永琳の弟子と弟子のペットである。その内の3人の言葉にパルスィ達は動じた。

 

幻月「『あんな事』?それは何よ」

 

豊姫「それはまだ知り合ったばかりの貴女達には言えないわ。ただ言えるのはあの子が貴女達と同じ様に過去に傷を持ってるって事ね」

 

フラン「! 何で僕達の事を?」

 

依姫「気にしないでください。姉上は不思議な方なんで……それよりもあの子には触れないであげてくださいませんか?あの子は故郷である月を捨てて自らを罪人として罰し生きています。私達がとやかく言える事情では無いですからね」

 

幻月「事情、ねぇ……」

 

パルスィ(…………)

 

どうやら過去にあったらしく彼女に近しい者は腫れ物を触れるかの様に接しているらしい。それはそうとして宿泊を決めたパルスィ達は永遠亭で夜を迎えるのであった───




キバ鈴仙、満を持して只今降臨!

共通点が『月』ってだけで当て嵌めた意外性のみ求めた組み合わせ……と思いきやwikiってたらキャッスルドランって過去編で『迷いの森』なんて場所にあったらしく名前繋がりで迷いの竹林にあって良くね?と偶然に共通点がありました。
そしてキバに変身する鈴仙に関しては改変しまくりです。重火器を使うわ刀剣も使うわ眼帯を着けてるわで軍人気質なキャラですね。成り行きでパルスィ達と同じく過去に何かある様ですがそれは後々。

映姫はスカルとG電王に変身しますがイヴと折り合いが悪いので基本的にスカルを主に使います。原典の変身者が探偵と警察で衝突し合うとか何か面白いカードじゃありません?

そんで小町はエターナルな訳ですが台詞回しが何か格好良い。映姫の言葉の真意を解してナイトパーティータイムだとか翔太郎みたいな感じだけど良い感じにできたかと。そして前回の駄文と比べたら物凄い文章力に差があるのを感じざるを得ない。

最後に儚月抄組登場。依姫達もライダーの力を持ってる訳ですがレイセンは絶対誰にも予想できない自信が無くも無いです。適当だし(苦笑)

次回はあの2人の対決!
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