東方嫉妬王 ~Jealousy of the OOO~   作:秋塚翔

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番外編と言うか前話で続けて書けないから分割しての特別回。

判り切られてますがフィフティーンの所有者とオルトロスの制裁タイムな今回ですね。意外なキャラとまさかの展開(?)が登場&起こります。




番外編「15の妖怪少女と幼き外道と地獄への転生」

ガスッ!

 

オルトロス「がふっ!?」ドシャアッ!

 

麟音「…………」モグモグ

 

ココはある場所に設けられるダークファンタジア(第1支部)の本拠地。永遠亭でパルスィ達が夜を過ごしてる一方でココではオルトロスに対して麟音の制裁が行われていた。

 

「「「ウオォォォッ!」」」ダッ!

 

ジェントラ「一度やめろお前達」スッ

 

「「「!」」」ピタッ

 

オルトロス「ぐ、ぐうっ……」

 

その制裁を直接下していたグールらが再び飛び掛かるのをジェントラが手を翳して制しオルトロスはフラフラしながら立ち上がる。一方でそんなオルトロスに目線を逸らしジェントラはアイコンタクトすると相手である麟音はフランクフルト片手に席を立ちオルトロスへ歩み寄った。

 

麟音「まだくたばらないでよオルトロス?私の許可を取らず独断行動して無様に負けた罪はアンタの命をすぐ消し飛ばす程度じゃ足りないんだから沢山痛がってもらわないと♪」

 

オルトロス「ッ!も、もう一度だ!もう一度チャンスをください!次こそは麟音様の為に……!」

 

麟音「五月蝿いわね。どう言ってももう死刑確定だし諦めなさい♪」ニィ

 

挽回の余地を与えず麟音はオルトロスに邪悪な笑みを浮かべる。そうして慈悲無く見限ると麟音はフランクフルトを食べ終え席へ歩き戻す。

 

麟音「まぁ精々『次は』まともな力を付けて出直してきなさい。使えれば配下に置いてあげるし無能だったらまた殺したげる♪」スタスタ

 

オルトロス「ッ……!」ギリギリッ!

 

それに対して地に伏すオルトロスは怪人態で怒りを込めた表情を浮かべ歯を強く食い縛る。麟音の意味深な言葉はさておきオルトロスは死が決定的で最早どうのしようも無い……つまりはココで意を決して諦めるか反乱を起こし抗うかだが、

 

オルトロス「ウウウッ……クソッ!クソクソクソッ!畜生がアアアアアァァァッ!」ガバァッ!

 

死しか無いオルトロスは後者を選んで後ろ向きの麟音に襲い掛かった。

 

オルトロス「ただ死んで堪るかッ!どうせどちらにしても死ぬなら前から不満があったお前に一矢を報いて死んでやるァァァァァッ!」グワァッ!

 

ジェントラ「麟音様!」

 

麟音「…………」

 

向かう相手である麟音の一回りどころか何回りも大きな体躯で跳躍して飛び掛かるオルトロス。一方の麟音はその迫り来たのを一瞥するもアクションは起こさずに立ち止まった。迎えるは幾らダークファンタジアのリーダーとは言え幼女で襲い行くは並みの人間では太刀打ちできない怪人だ。一撃でも一矢を報いれば只では済まない攻撃が麟音の頭上へ降り下ろされる……が、

 

 

 

????「コラーーーッ!」ヒュンッ!

 

 

 

ドゴーーーンッ!

 

オルトロス「ゴハァッ!?」ズシャアーッ!

 

不意にそう怒鳴り声が響きオルトロスの背に何かがのし掛かってきた。それに意表を突かれてオルトロスは地面に落とされ倒れ込む。オルトロスは地に叩き付けられて苦しみつつ何事かと自らの背に乗っているものを首だけ振り返り見ると───

 

????「うぷぷぷっ、ダメじゃないオルトロス君?僕達ファントムが希望を持ったらお仕舞いやで~♪」

 

オルトロス「! モノクマ……!?」

 

そこに座り込むは熊のぬいぐるみ。まるでWファングジョーカーの様に左右が黒と白に分かれて白い半身は愛らしいが黒い半身は目がギラ付き口は吊り上がり牙を剥くそのぬいぐるみことモノクマは何年か位前の猫型ロボットそっくりな声で笑いオルトロスに話し掛けた。

 

モノクマ「オルトロス君さ、死は最大の絶望だよ?それを麟音様に一矢報いて希望を叶えちゃ台無しさ……それこそお味噌汁の具材にナスやカボチャをブッ込むが如き所業だね。あ、でも作者は好きだよ?但しお麩テメェはダメだ」

 

麟音「良くやったわモノクマ。流石は私が『作った』私の幹部ね」

 

モノクマ「いやぁ~、人として……いやクマとして当然の事をした迄だよ♪」

 

振り返ったままの麟音の言葉にモノクマは後頭部に手を回し照れ喜ぶ。そして麟音は視線をずらし再び地に伏しているオルトロスを見ると意地悪そうな微笑を浮かべ言い放った。

 

麟音「私に反抗して迄そんなに只では死にたくないのオルトロス?それなら一つ勝負と行こうじゃない」

 

オルトロス「っ?し、勝負だと?」

 

麟音「そう。今丁度戻って来た『私の友達』と戦って勝てたら今回の所は見逃してあげるわ」スッ

 

オルトロス「友……達?」バッ!

 

そう言いまた視線を今度はオルトロスの背後へ向けるとオルトロスも同様にモノクマよりも後ろの方へ首だけ向ける。すると夜になり不気味さが醸し出される森の中から草を踏む足音と少女の歌声が近付いてくるのが聞こえた───

 

 

 

 

 

 

君へ向かう恋の炎 頑なな心溶かす

 

でもこの想い大きくある程

 

愛しさも全部焼き尽くす

 

私放つ恋の形 君は悠然とかわす

 

その衝動が許してる内に

 

いつか想い受け止めて

 

 

 

 

 

この場の雰囲気とは不釣り合いの歌詞を紡ぐ歌声。明るくも少し悲し気で寂しそうな歌が近付いてくるのを一同が聞き入れている内に歌の主は森の中から姿を現し月明かりで顔が露になった。

 

こいし「あ、やっほー麟音ちゃん。遅れちゃってゴメンね?」スタスタ

 

麟音「別に良いわよ。時間は決めてないし寧ろ丁度良い時に来たわ」

 

月明かりに晒され姿を現したその少女の名は古明地こいし。パルスィがこうして地上に来たきっかけである探しているさとりの妹だ。そんな彼女は肩に不釣り合いな剣を掛け親しげに麟音へ挨拶する。対する麟音もやって来たこいしにまた親しげにし一方でオルトロスは悪堕ちで無いこいしを見て疑問符を浮かべた。

 

オルトロス「な、何で……」

 

麟音「『何でダークアウト化してないのに幻想郷の住人がココに?』なんて言うのかしら?それに答えてあげるならこいしは私の友達なのよ。だからダークファンタジアに幹部として入ってもらったの」

 

こいし「だから私もダークファンタジアなんだよ。宜しくねっ♪」

 

麟音「挨拶は要らないわよこいし。アンタが戦って勝てばソイツは躊躇も慈悲も無く処刑よ───アンタにあげたフィフティーンの力がどれ程のものか見せてみなさい」

 

こいし「うん、良いよ麟音ちゃん♪じゃあやろうか怪人さん?」チャッ

 

オルトロス「ッ……!?」

 

モノクマ「うぷぷぷぷぷっ、それでは張り切って参りましょう!オルトロス君vs古明地こいしさんのマッチングターイム!」ピョンッ!

 

そう言い手に持つ剣を地面に刺して手放すと戦極ドライバーを取り出す『ダークファンタジアのこいし』。背に乗るモノクマが降りオルトロスが立ち上がるとこいしは腰にドライバーを当てて装着する。

 

シューンッ チャキッ!

 

こいし「変身っ♪」ガシャッ!

 

《フィフティーン》!

 

ジイィ~~~ッ!

 

続けて右手で肋骨の様な模様がある『フィフティーンロックシード』を解錠。するとクラックが歪んだ形で開き通常とは様子が異なる内部から巨大な禍々しい骸骨が降りてくる。そしてこいしはロックシードをドライバーに着けハンガーを下ろした。

 

《ロックオン》!

 

《ギュイーンッ》!

 

腰のドライバーにロックシードが装着されるとエレキギターの待機音が発せられ更にこいしはカッティングブレードを下ろす。それに連動して頭上の骸骨がこいしの頭に被さり不気味な音楽が流れる中でこいしはその姿を変貌させた。

服は黒くなり骨を模す模様が走って薄緑だった髪色は白いざんばらに。帽子には漢字で十五と表す角の様な装飾が飾られた『フィフティーンこいし』は地面に刺した剣、黄泉丸を握りオルトロスに対峙した。

 

こいし「うふふふっ♪それじゃ行くよ!」シュダッ!

 

オルトロス「! くっ……!」グッ

 

向かい来るこいしに身構えるオルトロス。小柄な見た目と不釣り合いな黄泉丸を振り上げたこいしの攻撃を犬さながらの身体能力で回避したオルトロスは舌打ちしつつ徐々に牙を剥き出し戦意を露にした。

 

オルトロス「ハ、ハンッ!幾ら元々はダークファンタジアが作ったライダーでも葵蓮じゃねぇんだ!俺が本気を出せば勝てない事……無ぇんだよォォォォォッ!」ガパッ

 

ボワアアアアアッ!

 

こいし「!」

 

叫んだオルトロスが口を開くと火炎が放ってこいしを襲う。辺り一面を焼き尽くさんと放射された炎にこいしは避けるでも無く動かない。が、寧ろ迎え撃とうと黄泉丸を構えて……

 

ザァンッ!

 

バッ!

こいし「えいっ!」ズバァッ!

 

オルトロス「!? グアッ!」ザァーッ!

 

炎を一刀両断。続け様にこいしは両断され割れた炎の間を抜けオルトロスに攻撃を喰らわす。不意の攻撃を受け地面を滑り後退したオルトロスは反撃しようと火炎弾を撃ち出しながら駆け出し拳を振るった。

 

ボワッ!ボウッ!ボワァッ!

 

オルトロス「ガアァッ!」ダァッ!

 

ザァンッ!

こいし「本能『イドの解放』!」

 

バババババァンッ!

 

オルトロス「うぐおっ……!?」

 

だが対するこいしは黄泉丸で先行してきた火炎弾を切り裂きスペルカードを宣言。ハート型の弾幕が放たれて迫り来たオルトロスを押し返す。その攻撃に多少後退するも踏ん張ったオルトロスは再び攻撃を仕掛けようと背けた目を戻した。が───

 

オルトロス「ッ!い、居ない!何処に!?」キョロキョロ

 

目を離した隙にこいしは姿を消す。いや、正しくはオルトロスがこいしを見失ったのだ。さとり妖怪にして読心を放棄し『無意識を操る程度の能力』を有する彼女は一瞬でも目を離したら姿を認識できない。現に見回すオルトロスの背後に居るこいしにオルトロスは気付かずこいしは声を発した。

 

こいし「ダメだよ私から目を離したら?意識しても見失っちゃうもの」

 

オルトロス「何ッ!?ぐあっ!」ザンッ!

 

声を掛けられた事で漸く気付くが、瞬間に背から一閃。遊びで振るわれた黄泉丸の斬撃を喰らいオルトロスは前のめりに転げた。

 

モノクマ「ほらほら、どうしたのオルトロス君?アホ程歯が立ってないじゃない。一周回ってお笑いなのが笑えない位にダメダメじゃんか♪」

 

ジェントラ「素直に敗けを認めれば無様には死なないぞ。まだ麟音様の采配に抗うと言うならお前にあるのは無謀による敗北だ」

 

麟音「…………」ペロペロ

 

オルトロス「ぐうッ!畜生がァッ……!」グググッ!

 

取り巻きに貶されて再び席に座る麟音はまるでこの光景を楽しむかの様に棒付きキャンディーを舐めているのに怒りが込み上げるオルトロス。殺す気で立ち上がり牙を一層剥くも一方のこいしもまた楽しむかの様に黄泉丸で肩を叩き無邪気に微笑む。

 

こいし「ねぇ麟音ちゃん、もう少し本気を出して良いの?本当に死んじゃうよこの犬の怪人さん」

 

麟音「構わず殺りなさい。私の友達を名乗ってダークファンタジア第1支部の幹部に加わったなら私の命令通り本気を出す事ね」

 

こいし「うーん、じゃあ仕方無い。この犬の怪人さんはファントムらしいから……コレ使おうかな」チャキッ

 

観戦する麟音に最終確認したこいしはそう一人ごち懐から1つのロックシードを取り出す。それにはフィフティーンロックシードと同じく前面は果実が表されておらず仮面、正しくは仮面ライダー鎧武を中心に歴代平成15ライダーが表されている。そのロックシード『平成ライダーロックシード』を右手に構えるとそれを開錠した。

 

 

 

《ウィザード》!

 

 

 

開錠された事で発せられた音声は仮面ライダーウィザードの名。それが平成ライダーロックシードから発せられたと共にこいしの頭上でクラックが開き中からウィザードの仮面を象るアームズが降りてくる。オルトロスがそれを見て驚く一方でこいしは平成ライダーロックシードをフィフティーンロックシードと入れ替えドライバーに装着しハンガーを下ろす。

 

《ロックオン》!

 

ドライバーにロックシードが装着されエレキギターの待機音が再び発せられる。そしてこいしはカッティングブレードを下ろしロックシードの前面を開かせた。

 

《ギュイーンッ》!

《ウィザードアームズ!シャバドゥビ・ショータイム》!

 

それにより頭上のアームズが降下してこいしの頭に被さる。そうすると大きなウィザードの仮面を象るアームズは変形し被さられたこいしの上半身に装着。白いざんばら髪や黒い骨の模様がある服はそのままに瞳は真紅、上半身はルビーの装甲が纏われ手には黄泉丸からウィザーソードガンが握られたウィザードアームズになるとこいしはオルトロスへと駆け出した。

 

こいし「さぁ、ショータイムだってね♪」ダキュンダキュンダキュンッ!

 

オルトロス「がっ!?」ガガガガガッ!

 

アームズチェンジしたこいしはウィザーソードガンをガンモードにしてアームズの元を真似た台詞を口にし引き金を引く。銀色の銃弾が先行してオルトロスに攻撃し後続のこいしが今度はソードモードにしたウィザーソードガンで斬り掛かった。

 

こいし「そーれっと!」ズザァンッ!

 

オルトロス「グアアアッ!?」ドザァーッ!

 

駆けた勢いを生かしたまま斬り付けてオルトロスは転倒。すぐ立ち上がるオルトロスだが再びこいしに目を離した事で彼女の能力が発揮して姿を見失う。今度は意識し探すもこいしは能力を戦闘に上手く活用し今や能力を自由にON/OFFできる。故に意識的に無意識を操った今のこいしは某『知られざる英雄(ミスターアンノウン)』の如くオルトロスの嗅覚を以てしても見付からない……よってすぐ目の前にいるこいしもオルトロスは見逃していた。

 

こいし「自我『スーパーエゴ』!」

 

シュバババババァッ!

 

オルトロス「うぐあぁっ!?」ズガガガガガッ!

 

眼前に居して見付けられぬこいしがスペルカードを宣言し先程散らばらせた『本能「イドの解放」』のハート型弾幕が再びこいしに集束し不意を突かれたオルトロスは背後から弾幕を食らう。それにより前のめりになったオルトロスを更にこいしが麟音の言葉通り手加減無く蹴りを放ち吹き飛ばした。ステルス能力を持ち合わせたフィフティーンの前に普通のファントムより強い力を持つ筈のオルトロスも軽くあしらわれ怒りの傍らで恐ろしさも表れ出す。

 

こいし「それじゃフィナーレっ♪」ガシャンッ!

 

《ギュイーンッ》!

《ウィザードスカッシュ》!

 

オルトロス「つッ!」ジリッ

 

そんなオルトロスに対峙するこいしはカッティングブレードを一回下ろしエネルギーを解放。右足へロックシードに内包されるウィザードの力を充填するとロンタードし、たじろぐオルトロスに容赦の無いトドメの一撃を繰り出した。

 

こいし「十五『ストライクホープレス』!」グワッ!

 

ドガアアアアアンッ!

 

オルトロス「ガッ……ガハッ!ク、クッソオオオオオアアアアアァァァァァッ!」ドガアアアアアンッ!

 

ウィザードラゴンを模す炎を纏った蹴りを放つこいしにダメージで動かないオルトロスは為す術無く攻撃が直撃、呪詛を孕む断末魔を上げて盛大に爆発した。着地したこいしに麟音は微笑み彼女を称賛する。

 

麟音「良くやったわこいし。貴女にわざわざ私が出張って迄探し出したフィフティーンの力を渡してどうやら正解だったみたいね」

 

こいし「有り難う♪こちらこそ麟音ちゃんのお陰でこんな力が手に入って願ったり叶ったりだよ。私をダークファンタジアに入れてくれて本当有り難うね?」

 

麟音「礼なんか要らないわ。だって私は友達じゃないの♪」ニコッ

 

こいし「えへへへ~っ♪」ニコッ

 

見た目相応の子供らしい笑顔を見せる麟音に『友達』と言う言葉も相成り吊られて笑むこいし。そんな彼女はロックシードの蓋を閉じて変身解除すると未だ燃え盛るオルトロスの爆発跡を見返し麟音に問い掛けた。

 

こいし「だけど良かったの?あの犬の怪人さんは仲間だったのに」

 

麟音「何度もしつこいわね。だから大丈夫だって……この位で捨て置いたらわざわざ『ヘルハウンドにフェニックスの要素を仕込んだ苦労が台無しだわ』」

 

 

 

?????「───ヌ、ヌウウウッ……!」

 

と、麟音が言ったのを合図にしたかの様に何やら低い唸り声が何処からか聞こえてくる。その源は先程もこいしが見たオルトロスの爆発地点。ある程度まだ炎が上がるソコを全員が注目すると何か黒い物体が蠢いており炎を振り払って出てくるとその全身が明らかとなった。

まず目に入るのは筋骨隆々の黒い体躯。その身体に巻き付けられる真っ赤な鎖は縛る対象がいかにこうして封じなければいけないかを表していて頭部には犬の首が3つ恐ろしい位に鋭い牙を見せている。その姿は明らかにしてオルトロスが倒された後に昇華したもの……そんな怪人が炎から出てくると麟音は声を掛けた。

 

麟音「おはよう。機嫌はどうかしらオルトロス……いや、3つ首だから今やケルベロスかしら?」

 

ケルベロス「……悪くない気分だ。しかしお前達は何者だ?」

 

麟音「やっぱり記憶は引き継いでないみたいね。まぁそうだからこそああして痛め付けた訳だけど」

 

新たな姿となったオルトロス、改めてケルベロスは麟音に返答しながら辺りを見渡してそう問い返す。どうやら先刻の麟音が言った言葉をココで解釈するならオルトロスは元々ヘルハウンドであり麟音によりフェニックスの倒される毎に強くなる要素を付け加えて倒されオルトロスの姿に。そして今は更に倒されケルベロスになった様だ。しかし記憶はファントムが人間から誕生する際に特例を除いて記憶を引き継がないのと同様な様でケルベロスはオルトロスから転生した存在でありオルトロスとは別物の様である。故に先程の制裁は知らぬらしくジェントラの説明の後に麟音にかしずいた。

 

ケルベロス「───フンッ、でしたら貴女様が我が主と見て間違いは無いと言う事ですね?そうならば私は貴女様に下りまする。我が命は麟音様に捧げます」

 

麟音「良いわ。なら私の手駒として命を懸けて従いなさい。もし私の期待に答えられなかったら地獄の番犬になった貴方を地獄より酷い所へ叩き落とすわよ」

 

ケルベロス「ハッ!」ザッ!

 

自分の前で頭を下げ忠誠を誓うケルベロスを麟音は受け入れる。オルトロスの時とは違い物腰は低めながらもその容姿にそぐわず狂暴で凶悪そうな雰囲気を醸し出すその鋭い眼光に麟音は邪悪に微笑んだ。

 

麟音「さぁ、貴方達。新たな手駒が加わった所で一層私の為に、ダークファンタジアの為に尽力を尽くしなさい?この幻想郷を制圧して私達は世界の均衡を支える天使をも恐れさせる悪になってやるのよ♪」

 

ジェントラ「承知致しました」スッ

 

ケルベロス「私の力を以てするならその望みは叶う事でしょう」

 

モノクマ「うぷぷぷっ、麟音様の為にえんやこーら頑張るぞー!」

 

こいし「よーしっ!ファイトオー♪」

 

フィフティーンの力を有するこいしにオルトロス改めケルベロスとモノクマのファントム2体。本部よりも規模は小さいながらも幻想郷からすれば脅威の他に何物でも無い戦力を有すダークファンタジア第1支部。その力は正しくこの異変がまだまだ序幕でしか無い事を当の幻想郷のみに密かに示していた───

 

 




フィフティーンこいし、登場。
共通点は地底かな?因みにウチではダークファンタジアが作ったと言う設定があるフィフティーンですがココではあくまで原典のフィフティーンです。Dライダーでありません。

オルトロスがケルベロスに転生すると言うまさかの展開ですがふと考えた後付けです(苦笑)麟音は対象に他の要素を付け加える能力を持ってるのでヘルハウンドがオルトロスに、そしてケルベロスとなった訳ですけど……無理ありますかね?(汗)

そんな麟音の能力によりファントムとしてダークファンタジア第1支部の幹部になったモノクマ。言わずもがな『ダンガンロンパ』のキャラで旧ドラえもん、大山のぶ代さんが声優を演じております。見た目と声優の雰囲気に反してその正体は世界に絶望を振り撒く『超高校級の絶望』が操るロボットなんですが……まぁそこは原作をプレイしてどう言う存在かご理解いただくとして、つまり絶望の象徴的存在だからファントムとして麟音が作り出しました。

しかしまぁ麟音が悪党過ぎる。サブタイに書いた『幼き外道』があながち間違ってない気がするの俺だけ?そして個性が強くてお気に入りなのも俺だけなのだろうか?(汗)

次回は何気にコラボ入ります。
って言うかそろそろマジで異界変を書かないといけないんでソッチを優先させようかと思います。
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