東方嫉妬王 ~Jealousy of the OOO~   作:秋塚翔

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お待たせしました!久々の更新です!
どんな話だったか判らなくなった方は読み返してくれると嬉しいです。オーズ風に3つの出来事とか書けねぇ!(苦笑)


第003話「別れと変身と指輪の魔法使い」

行方不明の空やこいし達を探す為に地上に出てきたパルスィとこころ。二人は今、地底へと続く洞穴を出て道中を歩いていたのだが―――

 

こころ「……今、何と?」

 

パルスィ「聞こえなかったかしら?アンタと私はここでお別れよ」

 

突如とし言い渡される別れの言葉。それに依然と無表情だが言ってる意味が判らないと言いたげにも見える眼差しを向けるこころにパルスィは面倒臭そうに眉をしかめて続ける。

 

パルスィ「最初に言ったでしょ?『ついでだから地上に帰してあげる』って。そもそも私はさとりの妹とペット探しにアンタを同行させるなんて一言も言ってない。アンタと一緒に出てきたのはあくまで地上に帰す為なんだからソレは果たしたしアンタとはコレ迄って訳よ」

 

こころ「そんな……で、ですが今この地上には先程の様な怪人と呼ばれる存在が潜んでいます。パル姉様1人では危ないですよ」

 

パルスィ「知った事じゃ無いわ。私は頼まれて受けた事をやり遂げるだけだし邪魔する奴は痛い目を見てもらうだけよ。アンタや他の連中の手を借りなくても平気だわ」

 

こころ「ダメですよ!奴らが狙ってるのは姉様の持つ『オーズ』の力です!相手の戦力や正体が判らない以上、単独行動は禁物です!」

 

パルスィ「五月蝿いわね。私が自分の意志で決めた事なんだから良いじゃない。部外者のアンタには関係無いわ」

 

矢継ぎ早に面を変えて説得を試みるこころを全く意に介さないパルスィ。彼女はこころに背を向けると先程迄歩いていた方向から逸れて森の中へ向かう。

 

パルスィ「だから私は1人でこいしや空を探しに行く。アンタはアンタで頑張りなさい?何なら博麗の巫女にでも頼めば大体は大丈夫だと思うから……まぁ達者でやりなさい」フリフリ

 

こころ「でも、姉様……!」

 

後ろ向きで手を振り別れを告げるパルスィに尚も食い下がろうとこころは後を追う。しかしそれにパルスィは足を止め———

 

パルスィ「着いてくるなッ!迷惑なのよッ!」

 

こころ「!」ビクッ

 

背を見せたまま怒鳴る。その背から見て取れる剣幕にこころは思わず足を止めて硬直してしまう。そしてフンッと肩で息をしたパルスィはこころに構わず先へと進む。

 

パルスィ「私の気も知らないで私に着いてこないでよ……!」

 

そう呟いた彼女の言葉は余りのも小さく、お面で『哀』を示すこころの耳には届かなかった———

 

 

 

 

 

オルトロス「チッ!俺とした事が撤退とは何て様だッ……!」ガスッ!

 

一方ココはパルスィ達から遠く離れた森の中。地底でこころを追いパルスィにより撤退させられたファントム、オルトロスは失態に歯噛みし寄り掛かった木の幹を拳で叩いき幹は大きく抉れる。2つある首の口から炎を漏らし彼の怒りの度合いを表していた。するとその木の陰から男が出てくる。

 

?????「油断したなオルトロス」ザッ

 

オルトロス「! ジェントラ……」

 

森の中に似合わぬ紳士服に身を包み口髭を生やしたダンディな雰囲気のジェントラと呼ばれた男は杖を突きオルトロスに向き合う。そして蓄える口髭を撫でつつ諭す様に言葉を続ける。

 

ジェントラ「しかし気に病む事は無い。お陰でオーズの力を持つ者が判ったのだからな」

 

オルトロス「だがよ、捕まえてこなきゃ麟音様は不服だろ?あーあ……退けられた上に麟音様の折檻とか最悪だぜ」ハァ

 

ジェントラ「それは仕方が無いだろう?仕置きは大人しく受けろ。そして次にソイツらを捕らえるのに臨め」

 

オルトロス「はいはい判ったよ……じゃあ麟音姫様の所に行きますかね」スタスタ

 

頭を掻きつつ再び溜め息を吐きそうな顔でアジトへ向かうオルトロス。そうして暗がりに姿を消すとジェントラは顎に右手を当て思案するかの様な態度を取る。

 

ジェントラ「ふむ、では奴らの実戦力を知る為にも3匹程差し向けるとするか。それで捕らえられれば手間も省けるしな」スッ

 

そう一人ごちジェントラは左手を前方に翳す。するとココからは見えないがそこから離れた位置に居た怪人3体が命じられる様に突如進路方向を変え駆け出した。

 

ジェントラ「さぁ見せてもらうぞオーズとウィザードの所有者。お前達が我々の危惧すべき存在なのか只の捕らえるだけの獲物なのかをな———」

 

 

 

 

 

こころ「パル姉様……」トボトボ

 

場所は戻りこちらはパルスィと別れ単独で行動するこころ。その足取りは重く横被りする面は『哀』のまま変わらない。

 

こころ「折角私を物で無く個人として見てくれそう人を見付けたと思ったのに……別れたくないです姉様ぁ」

 

無表情ながら哀しみが見て取れる雰囲気を出しトボトボと歩き続ける。しかしやがて首を振り一息吐くと顔を上げて決心した様に言う。

 

こころ「けどこのままじゃ姉様に笑われるわ。いずれ姉様に私が着いてくるのを認めてもらえる様に頑張らないと……その為にもこの異変、私が解決させてみせる!」

 

『真剣』を表す狐の面を被りこころは意気込む。普段自分からは行動を起こさない(心綺楼異変は能力が暴走してしまった為に起きたので意図的では無い)彼女は慕ったパルスィに自身を認めてもらう為に幻想郷に蔓延る怪人達を倒し地上で起きてる異変を解決すると決めた……だがそんな彼女に忍び寄る3つの影があった。

 

「「「ウウウウウッ……!」」」ザッザッザッザッ

 

こころ「!」バッ!

 

その唸り声と足音にこころは身構える。現れたのは3体の怪人……先頭に居るのは鷹の様な風貌で邪悪さを感じさせる雰囲気を持つショッカーグリード。その後ろに控えるのは同じく邪悪な雰囲気を醸し出す蛇とサソリを模した体躯を持つグリードらしき怪人だ。3体はこころを見据え牙や爪を光らせ威嚇している。

 

こころ「新手ですか……余程私が持つウィザードの力が欲しい様ですね。ですがこの力を貴方々の様な者達に渡すつもりはありません。欲しければ私から奪ってみなさい!」チャリッ

 

《ドライバーオン プリーズ》!

 

それに対するこころはそう言うと右手の指に手を模した指環を填めて同じ形である腰に付いたバックル、ハンドオーサーに翳す。すると音声と共に腰へベルトが巻かれ、続けてこころはハンドオーサーを変換し変身モードに換えた。

 

《シャバドゥビタッチヘンシーン!シャバドゥビタッチヘンシーン!シャバドゥビタッチヘンシーン》!

 

こころ「変身」チャキッ

 

丁度左手に合う様に変身モードへ移行したドライバーからテンポの良い待機音が流れる。更にこころは今度は左手に赤い宝石の指環を填めるとカバーを下ろし、その手を右肩へ振るとハンドオーサーへ翳した。

 

《フレイム プリーズ》!

《ヒィ・ヒィ・ヒィヒィヒィ》!

 

そうすると左脇に赤い魔法陣が出現。こころがソレに左手を向けると魔法陣は全身を包み炎が覆って彼女の姿を変える。

赤い宝石がプロテクターの様に装飾された黒いコートを羽織り瞳は紅蓮に燃えて横被りしている面は本来この変身を経た変身者が覆うマスクと同じデザインの仮面となった。最後の希望として絶望から人々を救う魔法使いと化した秦こころ、その名を……『ウィザードこころ』!

 

《コネクト プリーズ》!

 

こころ「さぁ、ショータイムです」ジャキンッ!

 

「「「ショオッカアアアアアァーーーーーッ!!」」」グワッ!

 

指環の魔法使いに変身したこころは右手にコネクトウィザードリングを填めて魔法モードに変換したハンドオーサーに翳し出現させた魔法陣から銃剣一体の銀色に配色された武器『ウィザーソードガン』を出して構える。それにショッカーグリード達は待ってましたとばかりにこころへ飛び掛かりその力を奪おうと爪や牙を剥き出して襲い掛かった———

 

 

 

文「…………」パシャパシャパシャッ

 

そんな戦いを少し離れた木の上から覗き見るのは烏天狗の射命丸文。しかしその無表情でカメラのシャッターを切る様子は普段スクープがあるとハイテンションで取材する彼女とは大違いで表情や服装が少し暗く何処か邪悪な雰囲気すらある。そんな彼女の腰には白鳥を模した紋章が描かれるバックルを着けたベルトが巻かれていた———




パルスィにも色々あるんです。決してこころが嫌いではないので悪しからず。
漸くこころをウィザードに出来た……因みにこころもまたウィザードの力を覚醒させてないのでフレイムスタイルしかスタイルチェンジできません。魔法も必殺技とコネクト、バインドだけでショッカーグリード他2体とは明らか分が悪いですね。まぁソコはパル姉様が何とかしてくれるから次回をお楽しみにですよ♪

次回は早く書けそうです。
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