東方嫉妬王 ~Jealousy of the OOO~   作:秋塚翔

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どうも、最近筆が乗らなくて新作執筆に逃げ掛けてる秋塚翔です。

pixvモバイルが終わってしまい画像閲覧が出来ない悲しみを背負いながら漸く嫉妬王更新……相変わらず駄文ですが御覧下さいまし。

今回でパルスィ救出と(多分)言ったな?あ れ は 嘘 だ 。

……まさかココでエイプリルフールを活用できるなんてなぁ(苦笑)


第039話「助太刀と嫉妬の鎌と戦う薬師」

「「『はあああァッ!』」」ドガッ!

 

デェムシュ「ヌゥッ!?」ザザザァッ!

 

息を合わせて同時に蹴りを繰り出しデェムシュを攻撃す依姫と夢幻W。そうして胸元にキックを受け後退したデェムシュの隙を狙い幻月が夢月に声を掛けた。

 

幻月「夢月!ヒートメタル!」チャキッ

 

夢月『了解ですっ』チャッ

 

指示を受け夢月、同じく幻月がメモリを取り出して起動。音声が重複して発せられドライバーにその2本を入れ換えて装填、左右に開いた。

 

《ヒートメタル》!

 

「『はあああああァッ!』」ヒュオッ!

 

ガキャアッ!

デェムシュ「フンッ……」ニィ

 

ドガッ!

「『くあっ!?』」ズシャアーッ!

 

依姫「ハアッ!」バシュッ!

 

デェムシュ「ソンナモノォッ!」ザァンッ!

 

髪色と手足の装甲が左右で赤と銀の『熱き闘士』ヒートメタルになった夢幻Wは背中に現したメタルシャフトを手に取り飛び掛かる。しかし大剣でそれを防いだデェムシュは顔を歪めて笑うと軽く蹴り飛ばし夢幻Wを弾き返す。転がりつつも態勢を立て直し立ち上がった夢幻Wはそれに悪態を吐いた。

 

幻月「チッ、パワーが売りのヒートメタルで余裕に防いでくれるなんて脳筋そうな見た目と態度通りね」

 

夢月『頭より先に手が出そうな顔してる癖して私と姉さんを蹴り飛ばしてくれるとは屈辱です……』

 

依姫「気を付けなさい。軽い気持ちで掛かったら今みたいに蹴られるだけじゃ済まない相手よ」

 

若干怒りも孕む夢幻Wに依姫は忠告しソニックアローの矢を易々と切り裂いたデェムシュに構える。一方で尚も笑んでいるデェムシュは高笑いを上げ夢幻Wと依姫を挑発する様に言う。

 

デェムシュ「フハハハハハッ!猿如キガ俺ニ敵オウトハ笑エルナ。来タイナラバ来イ!貴様ラト我ラトノ力差ヲ教エテクレルッ!」

 

幻月「お生憎様。そんな親切なんか微塵たりとも要らないわ」

 

夢月『寧ろ逆に教えてあげますよ。私達姉妹は猿では無くそれは恐ろしい悪魔の姉妹だと言う事を』

 

依姫「本来私は地上のいざこざと無関係ですが……八意様と鈴仙に危害を加えるつもりなら容赦しない!」

 

デェムシュ「フンッ!ホザケェッ!」グワッ!

 

しかしそんなデェムシュの態度に気圧される彼女達では無く依然対抗して余裕そうに得物を向ける。大剣を振り掲げたデェムシュはそんな悪魔の姉妹と月の姫に猛然と駆け出した……!

 

 

 

レデュエ「フフフッ♪行ケ」スッ

 

「「「ガアアアアアッ!」」」グオッ!

 

「「「「「!」」」」」

 

一方その交戦からそう遠くない場所で同じく戦いが繰り広げられるこちらではレデュエがヘルヘイムの森から呼び出した上級インベスに指示。向かい合うフラン達は飛び掛かってくる次々召喚されたインベス達と刃を交えていた。

 

イノシシインベス「ブモオオオオオッ!」ドガァッ!

 

フラン「うくっ……!」ギギギッ!

 

ヤギインベス「メエエエエエッ!」シュバアーッ!

 

天子「きゃあっ!?」ズガッ!

 

レイセン「豊姫様!ハァッ!」ズバッ!

 

コウモリインベス「キイイイッ!?」

 

豊姫「! 有り難うレイセンっ♪」

 

自ら戦うデェムシュとは異なってクラックを開いてインベスを呼んでは自分の手駒として戦わすレデュエ。そうして疲弊させた所を最後のトドメは自分がやる算段なのだろう。次から次に襲い来るインベスに流石にフラン達も若干押され気味だ。

 

天子「くっ!キリが無い!」

 

豊姫「そろそろ疲れてきたわねぇ。何とか大元のあの怪人を片付けないと私達が負けちゃうわ」フゥ

 

フラン「でもこんなに襲い掛かられたら動けない……はあッ!」ズザシュウッ!

 

初級インベス「キイィッ!?」

 

一体一体がそこそこ強く数が減ったらレデュエがクラックを開き追加すると言う厄介さにフラン達は苦戦。これでは頃合いを見て控えているレデュエが襲い来て倒されるのは時間の問題だ……が、その時!

 

ダキュンダキュンダキュウンッ!

 

「「「グアアアッ!?」」」

 

レイセン「! だ、誰……!?」

 

永琳「どうやら丁度ピンチだったみたいね。大事無いかしら?」

 

てゐ「手伝いに来たよ!」

 

豊姫「八意様!」パアッ

 

キバット「俺様も居るぜぇ~!」

 

襲い掛かるインベス達の行動を妨げる銃撃が……フラン達が振り返ると茂みから永琳とてゐ、それにキバットがやって来た。永琳とてゐの2人はそれぞれ大型の銃と餅つき用の杵を抱えており銃撃は彼女達によるものだと判る。助太刀に来た2人の内の永琳はフラン達に合流すると薬箱を置き右腕に巻くリストバンドから一枚のセルメダルを取り出した。

 

永琳「さぁ、てゐ。鈴仙が来る迄に粗方片付けておくわよ?」キィンッ!

 

てゐ「うん!そうすれば鈴仙ちゃんが危なくなくなるもんね!」

 

パシッ

永琳「───変身」

 

並び立つてゐにそう言いつつセルメダルを親指で弾き上げて掴んだ永琳はそのメダルを腰に巻く変身ドライバー『バースドライバー』に装填。レバーを回してメダルを180度回転させるとドライバーのカプセルが開き彼女に装甲が纏われる。

 

《カポーンッ》!

 

永琳「戦う薬師、八意永琳。行かせてもらうわよ?」ジャキッ!

 

そうして永琳は緑と銀色を基調とした装甲を纏い左胸や肩等にカプセル型のギミックを着けた『バース永琳』に。変身した永琳は改めて銃型武器『バースバスター』を構えてインベス達を迎えた。

 

永琳「はッ!」ダダダダダァンッ!

 

「「「ガアアアアッ……!?」」」

 

シュダッ!

てゐ「えーいっ!」ブゥンッ!

 

ズドガアアアアアンッ!

カミキリインベス「ッ!?グゴアァッ……!」

 

薬箱に貯めたセルメダルをバースバスターに装填して放つ永琳。一方てゐは持ち前の素早さでカミキリインベスに詰め寄り杵を振り下ろす……すると杵はカミキリインベスに当たったと同時に爆発。その推進力でカミキリインベスは頭を吹き飛ばされ倒れた。

実はてゐの持つ杵。これは鈴仙お手製の武器で対戦車用銃弾を撃ち出した推進力にて絶大な打撃を繰り出すと言う代物だ。軽く上級インベスの頭を吹き飛ばすだけの威力を有しておりライダーの力を持たないてゐの武器である。

 

フラン「僕達も負けてられないね!やろうテンコちゃん!」

 

天子「はい勿論っ!……もう渾名として受け入れるべきですか?」

 

豊姫「八意様だけに手を煩わせる訳に行かないわ。私達も行くわよレイセン」

 

レイセン「了解です!八意様が居れば千人力ですね!」

 

キバット「キバッて行こうぜ!」

 

レデュエ「ムウゥッ……」

 

そんな助っ人に負けじと参戦するフラン達は再び活気を取り戻しインベスの群れを捌いていく。レデュエが不満の声を漏らす一方で気力を増した6人は怪人の猛攻に迎え撃っていった───

 

 

 

黒天・武「……」ギィンッ!

 

白夜・姫「……」ズバァッ!

 

「「うあっ!?」」ザザザァーッ!

 

そして一方の輝夜と妹紅は新たな力を得て強化されたダークアウト化したぬえと椛が変じる黒天・武と白夜・姫に圧倒されている。赤い刀身の槍『アセロランサー』を振るう黒天・武は槍の長さと槍術で翻弄し赤い紫がかる鞘から抜いた白い刀身の太刀『戰姫一文字』を鞘と共に振るい二刀流の要領で連撃を繰り出す。ヘビイチゴとトウモロコシアームズとは違いぬえと椛が得物とする槍と刀と言う得意武器による攻撃に妹紅達は圧倒されていた。

 

輝夜「くっ、手こずらせてくれますわね……」

 

妹紅「でも太刀打ちできないって程の強さじゃないわ。手伝うから一緒に掛かるわよ輝夜!」

 

輝夜「フフフッ、望ましいお誘いだわ♪勿論手伝ってくださいませ」

 

しかし妹紅達もそれで気圧されたままで居らず2人は手を組む。そうすると彼方からバイク音が届いてきて段々とこちらに近付いてきた。轟かす爆音が徐々に大きくなっていき……

 

ブオオオオオォンッ!

 

「「!」」

 

竹藪から飛び出てきたのはカブトエクステンダーとオートバジン。輝夜と妹紅が持つ『カブト』と『ファイズ』の力の一端であり自律走行してきた専用バイクが現れると輝夜達はそれらに飛び乗った。

 

妹紅「行くわよオートバジン!」

 

オートバジン「」ガシャガシャガシャンッ!

 

輝夜「喰らいなさいませ!」ブオオオンッ!

 

ドガガガガガガガガガガァァァッ!

ズドオオオオオッ!

 

「「グゥッ!?」」ドザァーーーッ!

 

バトルモードに変形したオートバジンのバスターホイールによる銃撃とキャストオフしたカブトエクステンダーによる突進を喰らって白夜・姫と黒天・武は吹き飛ぶ。そこへ続け様にオートバジンの背中に乗っていた妹紅が飛び降りて2人へ追撃を仕掛ける。

 

妹紅「はあああああッ!」バババババァンッ!

 

「「ッッッ!?」」

 

頭上から妹紅が繰り出すのはフォンブラスターとカブトクナイガンの射撃。どうやら飛び降りる際に輝夜から渡されたらしいカブトクナイガンを共に用いた銃撃を倒れ様に喰らわされた白夜・姫達は避けられず被弾する。着地した妹紅がクナイガンを返すと輝夜は無邪気に笑んだ。

 

輝夜「やはり私達は息がピッタリですわね。これを機会に殺し合いなんて辞めて仲良くしませんか?」

 

妹紅「慎んで断る。それとこれとは話が別よ」

 

輝夜「ガードがお堅いですこと……しかしいずれ貴女とお友達になるので覚悟してなさいませ♪」

 

「「クッ……」」グググッ

 

そう並び立ち会話している妹紅達の一方で苦悶の声を漏らし白夜・姫達が立ち上がり身構える。しかしコンビネーションこそ妹紅達のが上で恐らくこのまま戦っても分が悪いだろう……それを察してか否か白夜・姫と黒天・武はカッティングブレードを───

 

それぞれ4回下ろした。

 

 

 

《ソイヤッ》!

《マンゴスチンメロウ》!

 

《ギュイーンッ》!

《アセロラメロウ》!

 

 

 

「「ハアァッ!」」シュパアアアアアァッ!

 

「「!?」」

 

4回もカッティングブレードを下ろして発せられる新たな音声。その音声と共に白夜・姫達はそれぞれ姿を変貌させる……白夜・姫は赤紫(カメリア)色のアームズから白いベールを展開させ黒天・武はさながらカチドキアームズの如く赤い装甲を全身に纏わせてそれぞれ名に冠する姫と武にそぐうにより相応しい姿と化す。更に溢れんばかりのロックシードのエネルギーを各々赤紫と赤のオーラとして発して改めて身構えた。

 

輝夜「……どうやら今からが本気らしいですわね」

 

妹紅「勘弁してほしいわ。厄介なのが更に厄介そうになるなんて」

 

「「……」」ジャキッ!

 

見るからに強化された白夜・姫と黒天・武。そんな2体に妹紅と輝夜は警戒を高めて挑む……!

 

 

 

~~~~~~~~~~

 

グラン「そろそろブラックシードの固有性能『熟成(メロウ)』が使われてる頃かしら?オーバーロードすらにも敵う一種の暴走状態に敵えるかしらね♪フフフフフッ───」

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~

 

翡翠「はあああッ!」ズガッ!

 

こころ「う、っ……!」ザザザァーッ!

 

所変わりこちらはパルスィの精神内で拳を交えるこころと翡翠。ジェラシーコンボにコンボチェンジした翡翠の攻撃にこころは困惑も相成って圧倒され劣勢を強いられていた。

 

翡翠「そろそろ疲れてきたかしら?生憎とこのジェラシーコンボはパルスィを踏襲してて嫉妬がある限り無尽蔵だから疲れ知らずなのよ」

 

こころ「ッ……!」ジリッ

 

激しい攻防で息を切らすこころと対照的に健在な翡翠。暗緑の鎧に包まれ無尽蔵の力を持つ翡翠は疲れている様子のこころへ促しに掛かった。

 

翡翠「さぁ、もう降参をして頂戴?あくまでも貴女はテンコちゃんやフランちゃんを代表して誘い込んだんだもの。私達の道連れにしたくないから敗けを認めて現実世界に帰ってくれないかしら」

 

こころ「……お断りします。そもそも何故姉様を殺すんですか?死ぬ事が救いなんて可笑しいですよ!どうしてそんな事を!?」

 

翡翠「それは、私の所為だからよ。人間の娘には無理な事と高を括って呪法を教えたからパルスィは苦しんでるの……」スッ

 

そう言い翡翠はこころから目を外して視線を移す。視線の先には今尚パルスィの過去がリピートして映されており神社の神(翡翠)(パルスィ)に鬼神となる呪法を言い渡した場面を呼び起こしている。それを見ているこころに翡翠は憂いを帯びた顔付きで口を開いた。

 

翡翠「本来パルスィは既に人間として生涯を閉じていた筈だった娘……そんな子に人間の執念を見誤っていた私は鬼神になる方法を教えたわ。結果として織津春は水橋パルスィになって過去に苦しんでいるの」

 

こころ「…………」

 

翡翠「だからこそ責任のある私があの子を楽にさせる。人間の頃はあんなに明るかったのに今では過去に苦しんでて心から笑った事の無いパルスィを助けたいのよ」グッ

 

こころ「! 翡翠さん……」

 

強く拳を握り悲痛な表情を見せる翡翠。その表情から感じられる感情に彼女もまた苦しむパルスィと見ていて苦しんでいたのだと悟りこころは言葉を詰まらせる。だがそれでもそれを納得するに至れないこころはそんな翡翠に言い掛けた。

 

こころ「だ、だけど!やっぱり死なせるのが救いなんて間違ってます!姉様は死なせません!」

 

翡翠「そう。だったら掛かってきなさい?パルスィを殺したくないなら貴女の魔法で私の欲望を打ち負かしてみる事ね」

 

こころ「言われずとも!」チャリッ!

 

《フレイム ドラゴン》!

《ボゥ・ボゥ・ボゥボゥボゥ》!

 

 

虚勢気味に言ったこころは変身リングを填め替えてスタイルチェンジ。フレイムドラゴンになると続いて魔法リングを填めてハンドオーサーに翳した。

 

《コネクト プリーズ》!

 

《ドラゴタイム セットアップ》!

 

こころ「そちらが新しいコンボなら私も新しい力で相手です!」チャッ

 

《スタート》!

 

こころ「はあああああぁッ!」ダッ!

 

そうして魔法陣から取り出し右手へ装着したのは時計盤が掌部分に備えられているガントレット。ソレをこころは矢継ぎ早に時計盤部分を回しスイッチを押した。時計盤の矢印が回り出すとウィザーソードガン片手にこころは駆け出し翡翠に攻撃を仕掛けまくる。

 

こころ「!」パシッ

 

《ウォータードラゴン》!

 

WD(ウォータードラゴン)こころ「たあッ!」シュバッ!

 

翡翠「!?」

 

攻防の応酬が行われて間も無くしこころは時計盤の矢印が青い部分へと差し掛かったのを見計らいスイッチを再度押す。それにより虚空から青い魔法陣が出現し中からもう1人……正しくはウォータードラゴンになっているウィザードこころが降り立って翡翠を攻撃。更に2対1の構成で攻防が行われると数秒の間を置きこころ改めFD(フレイムドラゴン)こころがまたもスイッチを矢印が緑部分に差し掛かった所で押した。

 

《ハリケーンドラゴン》!

 

FD(ハリケーンドラゴン)こころ「フッ!」ダダダダダァンッ!

 

翡翠「くうっ!?」

 

そうする事で今度は緑の魔法陣が出現。ハリケーンドラゴンのウィザードこころからが現れてウィザーソードガンで翡翠を狙い撃つ。それに翡翠が怯んでいるとFDこころが三度時計盤が黄色部分に差し掛かった所を押した。

 

《ランドドラゴン》!

 

LD(ランドドラゴン)こころ「たりゃあああッ!」ドカァッ!

 

翡翠「う、ぐうっ……!」ザザザッ!

 

黄色い魔法陣が出現しそこから現れたランドドラゴンのウィザードこころが蹴りを繰り出す。蹴りを喰らった翡翠が後退して距離を取ると4人に増えたこころ達は集まり並び立った。

 

FDこころ「数で圧すのは卑怯な気がしないでもありませんが……遠慮は無用で行かせてもらいますっ!」

 

翡翠「……フフフッ、構わないわ。4人で翡翠と言うならオーズなんて50人に増える訳だしね?」

 

各種ドラゴン、計4人に増えたこころに翡翠は面白そうに笑む。先の攻防で多少なり傷を負い4人を相対する事となっている翡翠だが寧ろ好戦的にウィザーソードガンを構える分身した彼女に向かい合った。

 

翡翠「だけどココで対抗してガタキリバになっても新しく出たソッチが勝るんでしょうね。50対4なのに新しい力の無双タイムって敵からすれば結構怒りを覚えるものだわ」フゥ

 

こころ「無双タイム……?」

 

翡翠「気にしないで。まぁ、その無双タイムの理屈で言えば今から私が使うものは貴女に敵うかしら?」スッ

 

シュオオオオオッ───

 

こころ(……!緑のエネルギーが翡翠さんの右手にっ?)

 

そう翡翠は言いながら右手を掲げてドライバーから漏れ出た緑色のエネルギーが集める。そのエネルギーは鎌状に形作られ一つの武器として翡翠の手に収まった。蛇の頭部から緑色の刃が伸びる草刈り鎌のサイズであるソレを一振りし構えた翡翠はたじろくこころに勝ち気な笑みを浮かべる。

 

翡翠「『リヴァイアサイス』。嫉妬と言う欲望の力、受けてみなさい?」チャリッ

 

言って手に握る鎌───リヴァイアサイスの蛇を象る頭部を開く。そしてセルメダルを3枚取り出し蛇の口から伸びたクリアグリーンの刃へその3枚を装填、蛇の頭部を下ろして更に押し込んだ。

 

《バックン!バイティングチャージ》!

 

翡翠「妬斬『エンヴィースライサー』」ヒュオッ!

 

こころ「ッ……!?」

 

ズザザザアァァァーーーンッ!

 

装填されたセルが頭部を押し込む事で飲まれる。それによりリヴァイアサイスに緑色のエネルギーが纏われ大きさが死神の鎌の様なサイズになると翡翠はそれを振るう。こころが驚いた瞬間、振るわれたリヴァイアサイスの刃からの斬撃が分身のこころ達を一刀両断した。

 

「「「」」」フッ

 

翡翠「仏心で本体の貴女には攻撃しないであげたわ。どう?セル3枚から抽出した無尽蔵の嫉妬と言う欲望の一閃は♪」チャキッ

 

こころ「そんな!一撃で!?」

 

両断された分身のこころ達は消滅し元の大きさに戻ったリヴァイアサイスを手に翡翠は笑んでこころはドラゴン形態の分身が一撃で倒された事に驚愕。そうして呆ける隙を狙い翡翠はこころに対しスペルカードを宣言した。

 

翡翠「隙あり♪嫉妬『ジェラシーボンバー』」

 

バババババアァンッ!

 

こころ「ッ!?きゃあああっ!」ドサァーッ!

 

必殺技の斬撃に代わり放たれた弾幕にこころは防御間に合わず倒れる。まともに被弾したこころは眉を顰め苦悶する様に表し翡翠を見やった。視線の先に佇んでいる翡翠はその場でオースキャナーに手を掛ける。

 

翡翠「さぁ、戯れもこれで終わり。次でお仕舞いよ?」ガシャッギョーンギョーンギョーンッ!

 

こころ「くッ!ね、姉様っ……!」

 

オースキャナーを外し手に取る翡翠はゆっくりとした動作でそれをドライバーへと運ぶ。こころはその様子に諦め掛けた様に表情から悔やみと悲しみを感じさせ顔を歪ませる。お仕舞いだと明言した通り翡翠がオースキャナーにドライバーのメダルを読み込ませに掛かった───

 

 

 

と、その時!

 

 

 

鈴仙「『嵐脚(ランキャク)』!」

 

 

 

ズガァッ!

 

翡翠「……!」シュバッ!

 

突如として翡翠に繰り出される上からの襲撃。それを察知した翡翠は行動を回避に切り替えて飛び退いた。そうした翡翠目掛け降り立った"鈴仙"は次なる攻撃を仕掛ける。

 

鈴仙「『指銃(シガン)』!」ヒュッ!

 

ザスッ!

翡翠「ぐッ……!?このっ!」グワッ!

 

鈴仙「『紙絵(カミエ)』」ヒラリ

 

繰り出す人差し指に翡翠の肩はまるで銃弾を撃ち込まれたかの様に指が貫かれる。その攻撃の反撃に翡翠は拳を振るうが鈴仙はその拳をまるで宙に舞う紙の如く回避。翡翠へ逆に拳を打つと続けて瞬間移動の様に距離を取った。

 

ドカッ!

 

翡翠「つッ!?」ザザザァッ!

 

鈴仙「『|剃(ソル)』!」シュッ!

 

こころ「! 貴女は……鈴仙、さんっ?」

 

ザッ

鈴仙「何してるの。本命を置いて前座に手こずってるんじゃないわよ」

 

距離を取りこころの元へ現れた鈴仙は眼帯で覆われない目で傷付くこころを見下ろす。一方で翡翠は襲撃からのダメージに顔を歪めるもすぐに不敵な笑みを浮かべてこころ共々現れた鈴仙を見た。

 

翡翠「っ……フ、フフフッ♪貴女もあの子を助けに来たの?そんな愛されてパルスィも幸福者ね」

 

鈴仙「勘違いしないで頂戴。私がこうして来たのは助けに来たんじゃなく私に散々言っといて自分こそ過去に囚われてるあの嫉妬妖怪をひっぱたく為に来たの。それと目覚めさせて私が八意様達の助太刀へ行く為によ」

 

微笑む翡翠を見返す顰め面の鈴仙はそう言葉を返す。すると翡翠はやれやれと頭を振りリヴァイアサイスを一振りした。その表情は不敵から不意に変わり臨戦態勢の顔付きとなる。

 

翡翠「…………なら貴女もまた倒させてもらうわよ?これ以上あの子をこの苦しい世に居させると言うなら二人共容赦しないわ」ジャキッ

 

鈴仙「……フンッ、さっさと立ちなさいよそこの付喪神。私は精神だけで来て丸腰なんだからサポートしなさい」

 

こころ「は、はいっ」グググッ!

 

流石に痺れを切らしたか最早手心なんて加えないとばかりに殺気を溢れさす翡翠に鈴仙はこころを促し2人で向かい合う。嫉妬の欲望王と狂気の兎、霊面気の魔法使いの戦いはクライマックスを迎えた……!

 

 

 

 

 

パルスィ「…………」

 

 

 

 

 

 




バース永琳、登場。この組み合わせは定番かな?最近Dr.クロさんの怪人録に劣り気味な意外性……(泣)

てゐが武器に使う杵のモデルはラノベ版モンハンの発掘ハンマーです。ランポスだったかの頭を吹き飛ばしたその威力には惚れ惚れですぜ。

で、だ。拙作の問題児たる白夜・姫と黒天・武が使うブラックシードの固有能力『熟成(メロウ)』。はっきり言いまして苦し紛れに考えたので性能はパワーアップ程度にしかしてません。まぁ幸か不幸かドライブでデッドヒートが出たからそんなものだと思ってください。

放仮ごSAさんにジェラシーコンボが裏ウィザードみたい?と評価してくれたのを切っ掛けに考えてみた専用武器のリヴァイアサイス。メダガブリューとアックスカリバーを参考に嫉妬のみをセルメダルから抽出し増幅させて凄まじい切れ味の斬撃を繰り出します。これを考えるのを機に嫉妬を象徴する動物を調べてみたらリヴァイアサンもそうなんですよね……放仮ごさんの東方ウィザード・レジェンドルガ編で出たリヴァイアサンレジェンドルガに嫉妬って違くね?とコメしたのが恥ずかしい(-_-;)

次回こそパルスィ救出パート終了!更新を早く出来る様に、

スキャニングチャージに頑張るぜ!

…………うん、忘れて。放仮ごさんの様に決め台詞を言いたかったの。
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