東方嫉妬王 ~Jealousy of the OOO~   作:秋塚翔

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ココで付記しますがパルスィは亜種形態では髪色がメダルに応じたメッシュになりコンボだと同じくメダルに応じて全体が染まり髪型も変わります。現状判ってるのは、

タジャドル=赤髪で側頭部の髪が翼の様に跳ねる(イナイレGOの天馬みたいな感じ)。

ラトラーター=金髪のままだが鬣の様に外側に広がる。

サゴーゾ=白髪の短髪。

と言った感じです。胸部にオーラングサークルを模した装飾が無い代わりの個性ですね。今後も続々新コンボが出る度にパルスィの髪型が変わるので頑張って想像してみてください♪


第006話「勘違いと木の実と白鳥の鴉」

改めて行動を共にし森の中を歩くパルスィとこころ(と翡翠)。彼女達は謎の集団(ダークファンタジア)の襲撃を警戒しつつ空やこいし、それとついでで地上に居る筈のヤマメ達の探索をしている……のだが、

 

こころ「パル姉様っ♪」ムギューッ

 

パルスィ「……歩き難いからちょっと離れなさいよ」

 

こころ「嫌です。姉様の隣は私の場所で私はもう姉様から離れないって決めましたからね♪」

 

恋人さながらにこころがパルスィの腕を抱き締めソレを鬱陶しそうにしながらパルスィがこころを引っ張る様にして歩いていた。先の告白を経て更に懐いたらしいこころは二度と離れまいとでも言いた気に優しく、かつしっかりと腕に絡み付いている。

 

翡翠「貴女達イチャ付くのか人探しするのかどっちかにしたら?デートしてる様にしか見えないわよ」

 

パルスィ「冗談を言わないで頂戴。一緒に来るのを認めはしたけど恋仲になった覚えは無いわ」

 

こころ「今はまだ彼女で無く私が勝手に姉様を慕ってるだけですよ。いずれ姉様の伴侶と認められる為に」

 

翡翠「そう言うスタンスで行くのね……奇妙な関係性だわ貴女達」クスッ

 

軽く握った手を口に当てて可笑しそうに笑う翡翠。すると翡翠はパルスィの空いている方の脇へ回りこころがやっている様に彼女の腕を抱き締める。

 

翡翠「じゃあ郷に入っては郷に従え。私もパルスィに抱き着こうっと♪」ギュッ

 

パルスィ「何でアンタ迄くっ付いてくんのよ?暑苦しいわ」

 

こころ「私達の恋心の熱さで?」

 

パルスィ「ただ単純な体温と言う熱さでよ」

 

翡翠「そんな事を言って本当は嬉しいんでしょ?全く素直じゃないんだから」

 

パルスィ「いや、本当に暑苦しいし歩き難いから離れてくれない?」

 

「「嫌(よ)です♪」」ムギューッ

 

パルスィ「……昨日迄1人きりだった自分が妬ましいわ」ハァ

 

と言いつつそれ以上は拒まずにパルスィはこころ達を両手に抱えそのまま先へと進む。目指すは悪魔の住む館、紅魔館。こいしが居るかもしれない目ぼしい場所である———

 

 

 

 

 

???「クックックッ、遂に見付けたわよ」ニヤリ

 

???「ほ、本当にやるの?」

 

???「当然よ!その為に猛特訓したんだからね!」

 

????「その成果を見せてやるのだー」

 

???「そうじゃなくて私が言いたいのは———」

 

???「平気だってば!アタイに任せてよ!行くわよ!」バッ!

 

????「いざ参らん、なのかー」フワッ

 

???「……本当に大丈夫かな?」

 

 

 

 

 

 

ズザッ

???「そこのアンタ達ッ!」

 

「「「んっ?」」」

 

と、そんな一行の先に2人の少女が降り立ち行く手を阻んできた。内の1人……と言うか1匹の妖精が強気な口調でパルスィ達を呼び止める。そして少女は彼女達に指を差しながら腰に片手を当てて言い放つ。

 

チルノ「アンタ達この辺で人間や妖怪を洗脳してる悪い奴らの仲間でしょ!?みすちーとリグルを返しなさい!」

 

ルーミア「さも無いと容赦しないのかー」

 

現れたのは氷の妖精チルノと宵闇の人食い妖怪ルーミア。2人(匹?)はパルスィ達の前に立ちはだかり決め付けの様な物言いをする。それにパルスィは眉を顰めた。

 

パルスィ「はぁ?何の事よ」

 

チルノ「しらばっくれてもアタイにはお見通しだよ!最近変な連中がうろついて妖怪や人間を攫っては操ってるんだ!アンタ達はその一味だろ!?大人しくみすちー達を開放しなさい!」

 

ルーミア「そーなのだー」

 

パルスィ「! 変な連中ですって……?」

 

自信満々な態度で言ったチルノの言葉にパルスィは更に眉を顰めてオウム返しする。変な連中と言えば自分やこころのライダーの力を狙う地底に現れたオルトロスと言う怪人と先程倒したショッカーグリード他2体らが連想されるからだ。

 

パルスィ「ちょっと待ちなさい。その連中って———」

 

チルノ「問答無用!シラを切るんなら痛い目に合ってもらってでも吐かせてやるわ!行くわよるみゃ!」チャキッ

 

ルーミア「判ったのだー!」チャッ

 

だが質問しようにも聞く耳を持たず完全にパルスィ達を『変な連中の一員』として見ている2人。そして2人は懐から小さな刀の装飾の付いた黒いドライバーを出すと腰に当てた。するとパルスィのオーズドライバーの様にベルトが腰に巻かれる。続けて彼女達はワンピースのポケットから錠前の様な物を取り出す。

 

「「変身!」」ガチャッ!

 

《ドングリ》!《マツボックリ》!

 

取り出したソレ……ドングリロックシードとマツボックリロックシードを構えると指で横にある開錠スイッチを押しハンガーを上げる。すると2人の頭上にジッパーに似たスキマの様なものが開きチルノにはドングリ、ルーミアにはマツボックリを模す球体が降りてきた。それを気にせずチルノ達は続いて開錠されたロックシードを腰に巻く戦極ドライバーにセット。それぞれファンファーレと法螺貝の待機音が鳴ると横に付けられたカッティングブレードと言う小刀を叩いてロックシードの前面を開かせた。

 

《カモンッ》!

《ドングリアームズ!Never Give Up》!

 

《ソイヤッ》!

《マツボックリアームズ!一撃・イン・ザ・シャドウ》!

 

そうするとドライバーの音声と共に頭上の2つが彼女達の頭に被さり2人の服装を変化させる。更に変形し上半身へ装着されるとチルノとルーミアは茶色と黒色の姿へ変身した。

ドングリの帽子を模すヘルメットを被り服は茶に染まってその上からドングリアームズと呼ばれる装甲を上半身に装着する『グリドンチルノ』、忍者と足軽を足して2で割った黒い格好で口は布で覆う『黒影ルーミア』はそれぞれドングリ型のトンカチ・ドンカチと長い槍型武器・影松と言うアームズウェポンを構えパルスィ達に対峙する。

 

チルノ「アタイ3日会わざれば括目して見よってね!」

 

ルーミア「勿論私もだよー」

 

こころ「っ!あの子達もライダーの力を……!」

 

翡翠「あらあら、どうするのパルスィ?」

 

パルスィ「……仕方無いわね。2対1ならコッチも同じだし行くわよこころ」チャキッ

 

こころ「は、はいお姉様っ!」チャッ

 

《ドライバーオン プリーズ》!

 

変身し臨戦状態で聞く耳を持たないチルノとルーミアにパルスィは面倒臭いと言った表情でこころと共に前へ出る。オーズドライバーを巻きメダルを3枚装填したパルスィとウィザードライバーを出現させたこころは変身動作に入った。

 

《シャバドゥビタッチヘンシーン》!

 

「「変身!」」

 

ギンギンギンッ!

《タカ》!《トラ》!《バッタ》!

《タ・ト・バ・タトバ・タト・バ》!

 

《フレイム プリーズ》!

《ヒィ・ヒィ・ヒィヒィヒィ》!

 

パルスィ「はあッ!」

 

こころ「さぁ、ショータイムです!」

 

紋章と魔法陣によってオーズ・タトバコンボとウィザード・フレイムスタイルに変身したパルスィとこころはトラクローとウィザーソードガンを構える。グリドンと黒影に変身するチルノとルーミアは駆け出しパルスィ達とぶつかった。

 

チルノ「どうりゃあっ!」ブオンッ!

 

パルスィ「っと!」ガキィンッ!

 

ルーミア「えーいっ!」シュバババッ!

 

こころ「!」キンッ!ガッ!ギィンッ!

 

ドンカチとトラクローが火花を散らすが如く衝突し影松の連続突きをうウィザーソードガンで捌く。片や2面ボス同士、片や1面ボスとラスボスと別称できる対決で開戦された。暫く最初にぶつかった相手と刃を交えたチルノとルーミアは不意に入れ替わり互いの相手と相対する。

 

ルーミア「わはー、夜符『ナイトバード』!」

 

パルスィ「! 恨符『丑の刻参り』!」

 

チルノ「喰らえ!凍符『マイナスK』!」

 

こころ「怒面『怒れる忌狼の面』!」

 

ドバババババァァァンッ!

 

示し合わせたかの様に同時に弾幕を放ちパルスィ達はソレを自らの弾幕で相殺する。すると弾幕同士が衝突した事で起きた煙に紛れチルノとルーミアはパルスィ達へ突っ込み得物を叩き込む。辛うじてその奇襲を2人は受け止めた。

 

チルノ「どうだ!これぞアタイが考えた奇襲戦法よ!入れ替わる事で相手はアタイ達の攻撃の手を読めず奇襲して先手を取る!こんな事を考え付くなんてアタイったら策士ね!」

 

パルスィ「そうね。それを言っちゃわなければ悪くない作戦だわ」

 

チルノ「……ハッ!?謀ったな!」

 

パルスィ「アンタが勝手にバラしたんでしょうが」

 

彼女らしからぬそれなりに有効な作戦だがやはり妖精故か作戦を成功する前に吐露してしまう始末。が、そうで無くともチルノの作戦は失敗に終わっていた……何故ならそれが有効なのは戦法をすぐ変えられない相手で多彩な戦法を持つオーズの力を持つパルスィには寧ろ入れ替わりは彼女達の戦闘スタイルを把握させる。ルーミアとも少々刃を合わせるとパルスィは2人の戦力を分析した。

 

パルスィ(どうやら妖精の方はパワーこそあれど機動性に欠けてこの妖怪は手数こそ多いけどそんな攻撃を放つ分攻撃力が今一つみたいね……それなら)「翡翠!ゴリラとチーター!」

 

翡翠「はいはい、待ってました♪」ヒュッ!

 

分析から導き出した使用メダルを翡翠に指示する。投げ渡されたゴリラとチーターメダルを受け取るとドライバーからトラとバッタメダルを外す。そして代わりに受け取った2枚を装填しオースキャナーで読み取った。

 

ギンギンギンッ!

《タカ》!《ゴリラ》!《チーター》!

 

赤のメッシュ髪で大きなガントレットを腕に着け靴が黄色に染まった亜種形態、タカゴリーターになったパルスィは身を屈めスタンディングスタートの態勢になる。そして跳ねる様に駆け出すと目にも止まらぬスピードでまずルーミアへ間合いを詰めた。

 

パルスィ「フンッ!」ドゴォッ!

 

ルーミア「にゃあーっ!?」

 

チルノ「んなっ……る、るみゃ!」

 

パルスィ「はあああッ!」シュダダダッ!

 

バゴォッ!

チルノ「きゅっぷい!?」ドサァーッ!

 

チーターレッグの速力で近付きゴリバゴーンを叩き込む事でスピードが劣るチルノと防御力が低いルーミアを立て続けに倒すパルスィ。2人の持つグリドンと黒影の力の長所と張り合えるゴリラとチーターの力で彼女達は抵抗する暇も無く圧倒された。

 

こころ「流石パル姉様。メダルの力を上手く活用してますね」

 

パルスィ「覚醒とか言うのを奴をした時からメダルの情報とかが頭に流れ込んできてたからね。組み合わせ考えるの面倒だけど便利だわ」

 

チルノ「くっ、やってくれんじゃない……!でも策士なアタイは二の手三の手も考えてあるのさ!やるよるみゃ?」

 

ルーミア「あいあいさー!」

 

だが変身解除させる程のダメージに至らなかったかチルノ達はすぐさま立ち上がる。そしてチルノはルーミアに声を掛けるとカッティングブレードを再度叩いた。ルーミアはそんなチルノに体を向け立つ。

 

《カモンッ》!

《ドングリスカッシュ》!

 

チルノ「アタイ達の特訓の成果を見せてやるっ!」

 

こころ「! 姉様!」ザッ

 

パルスィ「判ってるわよ。気を付けなさいこころ」グッ

 

ルーミア「行くよー?影符『ダークネスマツボックリ』!」バババババァンッ!

 

攻撃の動作に入ったチルノにパルスィ達が警戒するとチルノはドンカチを体を回転させてその場で回転しルーミアはそんなチルノに向けて松ぼっくり状の闇で作られた弾幕を放つ。それを竜巻の如く回るチルノは野球のバッティング宜しくドンカチでパルスィ達に打ち込んだ。

 

ドガガガガガァッ!

 

チルノ「名付けて……団栗『グリドンスマッシュ』!」

 

「「ッ!?」」

 

千本ノックさながらの弾幕がパルスィ達を襲う。軌道は直線で密度は薄いものの回転による遠心力で威力の増したドンカチの高速ショットでパルスィ達は不意を突かれた上でギリギリ回避する。が、チルノはその避けた方向を狙い弾幕を打つ。幾らバカの代名詞『⑨』と呼ばれてても流石は幽々子同様2度ボスを務め自機にもなっただけはある。

 

チルノ「そりゃそりゃそりゃそりゃそりゃあッ!」ドゴッドゴッドゴォッ!

 

《ディフェンド プリーズ》!

 

ガァンッガァンッガァンッ!

こころ「くうううっ……!うあっ!?」バキィンッ!

 

パルスィ「!? こころ!」

 

止まずに乱れ打たれる弾幕を防ごうとこころはディフェンドで炎の壁を展開する。しかしパルスィの様に『覚醒』できてない所為か本来の効果や防御力は出ず数発弾幕を受けただけで破壊され一発被弾してしまう。

 

こころ「わ、私は大丈夫です!姉様も気を付けて!」

 

パルスィ「くっ……でも何気にこの攻撃、私の弾幕じゃ相殺できないだけ勢いと威力があるし近付けば避け難くなるわ。せめて防ぎながら近付ければ———」

 

翡翠「それならコレ使いなさいパルスィ!」ヒュッ!

 

ダメージは低かった様でこころは立ち上がり再び迫る弾幕を避ける。けれど変身するライダーやソレを使う所有者の力とは裏腹に意外とHardなその弾幕攻撃にパルスィは反撃の活路を見いだせずにいた……と、そこへ翡翠がメダルを放り投げてきてパルスィは反射的に掴み取る。

 

パルスィ「! これは……成程ね、これなら適任だわ」ダッ!

 

こころ「姉様っ!?」

 

ルーミア「チルノちゃん!来るよ!」

 

チルノ「ふんっ!返り討ちにしてやるわ!」

 

受け取ったその橙色のメダルを見やりパルスィは不意に正面へ走り出す。前に出てきた事で狙いを定められ弾幕を放たれるもソレを横っ飛びに回避しながらドライバーにメダルをセット。そしてスキャンするとドライバーから音声が発せられた。

 

ギンギンギンッ!

《コブラ》!《カメ》!《ワニ》!

《ブラカァ~ワニ》!

 

そうすると3つ現れた橙の紋章が1つとなりパルスィに合わさり頭はターバンを巻くブリーチ、腕には半月状の盾が着けられ靴は橙色で足に鰐の歯を模す刺青が刻まれた姿・ブラカワニコンボとなる。その姿になるとパルスィは両腕の盾、ゴウラガードナーを合わせて1枚の盾にし再び正面へ突っ込む。

 

ガガガガガァッ!

 

パルスィ「いい加減止まりな……さいッ!」

 

ドガァッ!

チルノ「きゅっ!?」

 

ルーミア「チ、チルノちゃん!」

 

ゴウラガードナーは弾幕からパルスィを守りいつ迄回ってるんだと思わざるを得ないチルノに詰め寄りワニレッグのソウデッドサイザーで攻撃する。蹴られたのに斬られた衝撃にチルノは倒れて回転が止まった。

 

ルーミア「くそ~っ、私が相手なのかー!」

 

《ソイヤッ》!

《マツボックリスカッシュ》!

 

ルーミア「影突『影松落とし』!」シュバッ!

 

ソレを見たルーミアはカッティングブレードを叩き必殺技を放つ音声を鳴らすと跳び上がりパルスィの頭上から影松を振り下ろす。対するパルスィは何処からか縦笛型武器『ブラーンギー』を取り出すと口を付け吹いた。

 

ピヒョロロロロロ~♪

 

蛇「シャアアアアアッ……!」ニョキッ

 

ルーミア「みゃあっ!?蛇が出てきたのだー!」

 

するとパルスィが頭に巻くターバンから蛇が出てきて頭上のルーミアへ体を鞭の様にしならせると体当たりし攻撃を阻んだ。阻まれ弾かれたルーミアはチルノと同様地面に倒れ込む。

 

パルスィ「さぁ、これでアンタ達が不利よ。無駄な抵抗はしないで負けを認めなさい」

 

こころ「そして私達の話を聞いてくれませんか?」

 

「「くっ……!」」

 

ダメージですぐには立てそうに無いチルノ達を見下ろしパルスィとこころはそう言い放つ。だが彼女達を敵と決め付けてるチルノ達は立てぬ体に力を振り絞り負けて堪るかと言った風な視線で睨む。なのでパルスィはまず誤解を解こうと口を開いた時、バサァッ!と羽ばたく音が聞こえ両者の間に1人の少女が降り立った。

 

文「…………」

 

パルスィ「? アンタは確か、烏天狗のブン屋……?」

 

その少女は射命丸文。パルスィ達は知らないが先程から彼女達を着けて写真を撮っていた普段と様子の異なリ腰には見た目の格好にそぐわぬベルトを巻く烏天狗兼新聞記者だ。そんな彼女と面識があるらしいパルスィが誤解を解くより先に名を口にするとチルノが驚いた声を上げる。

 

チルノ「ああーっ!アンタこの前攫われた後リグルを攫った天狗!やっと見付けたわ!リグルを返せ!」

 

ルーミア「後みすちーも!」

 

文「…………」スッ

 

こころ「あ、危ないっ!」バッ!

 

《ビッグ プリーズ》!

 

文「風神『風神この葉隠れ』」

 

ドバババババァァァンッ!

 

いきり立つチルノ達に無言で振り向くと煩わしいと言った風に文はスペルカードを取り出す。それに気付いたこころはビッグを使い出現した魔法陣に腕を潜らせて巨大化させチルノ達の前を遮る。と同時に無機質な声で宣言し緑色の弾幕がチルノ達を狙った様にこころの巨大化した腕に直撃した。

 

こころ「くっ……!」

 

パルスィ「こころ!?大丈夫?」

 

こころ「はい、この程度なら弾幕戦で慣れてます。それより気を付けてください……何やら彼女、様子が変です」

 

パルスィ「それは気付いてるわ。いつだったか取材って言って地底に来た時はあんなテンション低く無かったもの」

 

文「…………」

 

被弾し少し怪我した腕を押さえるこころとパルスィは以前(共に初対面は異変が起きた後)に会った時とは感じが違う文に警戒心を向ける。その反対側に居るチルノとルーミアは何が何なのか判らないと言った表情で文と彼女を睨み付けるパルスィ達を交互に見やる。そんな中で文はふと動きポケットから何か『掌サイズの板みたいな白い物』を取り出す。

 

文「変身」ガシャッ

 

それを掛け声と共に腰のベルトのバックル部に装着した。その白い板の様な物……白鳥の紋章を刻む『カードデッキ』を変身ベルト『Vバックル』に着けた文は左右に現れた幻影が重なり背中の黒い翼(羽毛)は白く、服は白を基調に金の模様が刺繍され更に純白のマントが背中に纏われたファム文に変身する。

 

文「…………」ジャキッ!

 

パルスィ「……いきなりで訳が判らないけどやるって言うなら容赦しないわ。やれる?こころ」

 

こころ「勿論です。この身はお姉様の為に」

 

そして羽召剣ブランバイザーを構えた文にパルスィとこころは各々臨戦態勢を取る。悪堕ち(ダークアウト)と言うものになった『ファム』の力を持つ文が翼を羽ばたかせ猛然と襲い掛かった!




因みに文が出てきたのはグリドンチルノの『グリドンスマッシュ』によって飛ばされた黒影ルーミアの弾幕の流れ弾が来て攻撃と判断したからと言うオチなんですが説明すると長くなるので文中には出しませんでした(苦笑)

グリドンチルノは策士(自称)と最強(自称)繋がり、黒影ルーミアは黒繋がり、ファム文は烏なのに白鳥と言う相対的な意味で当て嵌めました。木の実組はもっと優遇したいけど俺の文章力と当て嵌めた東方キャラの所為でこれが限界(汗)

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