東方嫉妬王 ~Jealousy of the OOO~   作:秋塚翔

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皆さん方は仮面ライダーのバイクで何が好きですか?私はブルースペイダーです。普通のバイクとしてあって良い格好良さですよアレは♪


第008話「決着と撤退と館へ出発」

「「「はあああああッ!」」」ダダダッ!

 

文「! ッ!」バサァッ!

 

それぞれ武器を構えて駆け出すパルスィ達。大妖精の狂気的な面を見て彼女に恐怖心を覚えたパルスィとこころだが今はひとまずソレを置いといて大妖精と共闘する。一方の文もパルスィらと同じく大妖精に内心怯えてるが迫る彼女達を返り討ちにしようとブランバイザーを構え迎え撃った。

 

パルスィ「はあああッ!」ズガァッ!

 

こころ「たあああああーッ!」ザシュウッ!

 

文「グヌウッ!?」

 

だが相手は3人で文は1人。連携されて来られれば対応が難しい。更にはアドベントカードを使い切ってしまい再度変身する隙も無いので文はスペルカードと自身の力、ファムの力により強化された身体能力と武器で戦うしか無く攻撃が多彩なパルスィやある程度でも魔法を使うこころには苦戦を強いられる。そして極め付けは―――

 

大妖精「ウフフフフフッ♪逃がしませんよ文さん?まだまだお仕置きしますからね……ああそうだ。逃げられない様に羽を千切り取りましょうか?後手足も動かせない様に釘で打ち付けるのも良いですね。それからじっくりお仕置きを始めましょうか。ネェ文サァン?」ニタァ

 

文「ッッッ!」ゾクゥッ!

 

この恐怖である。ハイライトの無い瞳で文に笑い掛けパルスィ達に続きカリスアローの刃で有言実行とばかりに両手両足、更に背中の翼を狙う大妖精。素早さでは勝る文はソレを紙一重で避けて掠り傷で済ますが避けなかったら躊躇なんて無く斬り裂かれていたと言う事実に文は先程迄の無表情を一変、まるで獣に襲われる獲物の如く逃げ惑う。

しかし見兼ねたパルスィが大妖精に近付き肩を掴んで動きを止めさせた。大妖精はソレにキョトンとした顔(onハイライト無し)でパルスィに視線を向ける。

 

大妖精「……邪魔しないでくれませんか?コレは文さんへのお仕置きなんですから」

 

パルスィ「殺る気満々の折檻なんて見過ごせないわ。死人が出たら後味悪いし自重しなさい」

 

呆れた顔で大妖精を引き留めるパルスィ。それをこころが困惑した顔の面を横被りし戦々恐々と見守っていると大妖精はそっと目を閉じ一息吐くと目が輝きを取り戻しパルスィに苦笑いして見せた。

 

大妖精「確かにそうですね。血だらけのパパラッチ鳥なんてチルノちゃんの氷みたく透き通った宝石の様な目に入れたくありませんし今回は不本意ですが負かせるだけにします♪」

 

パルスィ「うん、まぁ良い判断だけどパパラッチ鳥は酷いと思うわよ?」

 

文「……!」バババッ!

 

その苦笑いと言葉にパルスィは苦笑する。するとその隙を狙い文は懐からスペルカードを取り出すと声高々に慌てて宣言した。

 

文「げ、『幻想風靡』!」シュバァッ!

 

シュガガガガガガガガガガッ!

 

「「「「!」」」」

 

スぺカの宣言と共に文の姿は羽音を立てて消え、と同時にルーミアを含めたパルスィ達の周囲を何かが目にも止まらぬスピードで通り過ぎて弾幕をバラ撒く。風を操る烏天狗にして能力を持つ文の得意技とも言える超高速で飛び回る弾幕だ。姿を捉えられないパルスィ達に文は猛然と襲い掛かる。

 

シュバッ!

こころ「くあっ……!?」ドサァッ!

 

パルスィ「! こ、ここrくっ!?」ザシュッ!

 

タカの超視力でも見切れないスピードで文がこころとパルスィに突進して転ばす。ほとんどクロックアップと言っても過言では無い速さで2人に攻撃し文は続いて大妖精を狙う。彼女を恐ろしく感じるのは変わらないが今のスピードならせめて一矢報いてから逃げようと考え文はブランバイザーの切先を向け接近を察知してないであろう大妖精を背後から攻める。高速で迫る剣先は大妖精の背中へ突き立てられた―――

 

ヒラリッ

大妖精「」ガシィッ!

 

文「×○※☆Φ∀Д÷ッッッ!?!?!?」

 

大妖精「つ か ま え た ァ ♪」ニッコォ

 

と思われたが不意に大妖精は右へ逸れその襲撃を回避。更に目標に避けられ真横を通り過ぎようとした弾丸並のスピードで飛ぶ文の襟首を掴み取って捕まえる。再び輝きを失った瞳が見据えるは逃げれば良かったものを一矢報いようとして捕らわれた操られし烏天狗。それに歪んだ笑みを浮かべて大妖精は妖精らしからぬ気迫を出す。

 

文「……ッ!」ガタガタガタガタガタッ

 

大妖精「クスッ♪そんなに怯えなくて良いですよ?チルノちゃんの手前、悪い様にはしません。ただこれ以上チルノちゃんを狙わない様に―――

 

オ・シ・オ・キ・カ・ク・テ・イ・ネ・?」ニッコリ

 

思わず見惚れる、だがその実は恐ろしい笑顔でそう言うと大妖精は文を前へ放り投げる。そしてラウズカードを2枚取り出すと腰のカリスラウザーにソレらをラウズした。

 

《チョップ》《トルネード》

 

ラウザーがラウズカードを読み込むとそれぞれのカードの力が大妖精に注がれる。『チョップ・ヘッド』と『トルネード・ホーク』の力を借り右腕に烈風が纏われると立ち上がる文に向かって大妖精は駆け横から手刀を繰り出す。

 

《スピニングウェーブ》

 

大妖精「たあああああッ!」ズドォォォッ!

 

文「クハァッ……!?」ドザァーッ!

 

脇腹に打ち込まれた手刀の威力に再び倒れようとする文。しかしソレを大妖精は掴んで引き戻し追撃とばかりに掌底を叩き込みカリスアローで斬ってから地に伏せさせた……何とも文に同情せざるを得ない攻撃である。そうした後、大妖精はふと彼女の戦いぶりにただ呆然と見守るのみのパルスィ達の方に目を向けて声を掛けた。

 

大妖精「あの、トドメは私に任せてもらえないでしょうか。良いですよね?」

 

パルスィ「えっ?ああ良いんじゃない?別に私達はソイツを倒さなきゃいけない訳じゃ無いし」

 

大妖精「有り難う御座います♪ではお言葉に甘えて……」スッ

 

《エボリューション》

 

喜ぶ様に笑った大妖精は再度ラウズカードを出してラウザーにラウズ。鎌田……もとい『レボリューション・パラドキサ』を読み込ませると所有するハートのカテゴリーに属するラウズカードが融合し大妖精の姿を変える。赤いバイザーは緑色に一変し服は黒から赤へ、胸当てにはパラドキサアンデッドの紋章が刻まれる強化形態『ワイルドカリス大妖精』に変身した。

 

大妖精「では物足りなくはありますがコレで終わらせてあげます。受けてみてください♪」ガシャッチャキッシュオッ

 

《ワイルド》

 

そしてその姿になると両股のホルスターから『醒鎌ワイルドスラッシャー』を抜き取り折り畳んでカリスアローに合体させる。続いて眼前でハートスートのカードが1つになった『ワイルド』をソレに読み込ませると弓を引き文に狙いを定めた。

 

文「つッ!クウッ!」バサァッ!

 

大妖精「逃がしはしませんよ!醒風『ワイルドサイクロン』!」ビシュオンッ!

 

ズドオオオオオォォォォォーーーンッ!!

 

文「ウアアアアアーーーッ!?」

 

危機を察した文が翼を羽ばたかせ全速力で逃げようとするもソレを許す大妖精では無くエネルギーを集約した衝撃波を背中に受け文は爆発に飲まれる。空中で爆発が起き爆風が周囲の木々を揺らす。

 

文「―――クッ……!」バサバサバサァーッ!

 

その爆発から加減されてたからか変身解除されて満身創痍だが意識がある程度のは無事だった文が飛び出し尚も逃亡を図る。ソレを見付けた大妖精だが威嚇の様にカリスアローを向けるだけで打たずソレにすっかり怯えた文は冷や汗をダラダラ流し早急に翼を全力駆動させて逃げた。どうやら大妖精は『今回はコレ位にしときますが今度チルノちゃんに近付いたら本当にトドメ刺しますよ?』的な意思表示をした様でその事を理解したかは定かで無いが少なくともあの様子を見ると大妖精が居る限り彼女はチルノに近寄らないだろう。

こうして悪堕ち(ダークアウト)と言うものに化したファム文との戦いは大妖精がパルスィ達から出番を奪う形で文の敗北として軍配が上がった―――

 

 

 

少女小休止中……

 

 

 

チルノ「な~んだぁ、アンタ達って変な連中の仲間じゃないのか」

 

パルスィ「判ってくれて何よりよ。すぐ理解してくれたら上々だったけど」

 

暫く経ち、パルスィ達は自分達の素性を話し敵視されていたチルノ達の誤解を解いた。理解してもらえる迄に第二回戦が繰り広げられたのだがソレは割愛しておこう。

 

ルーミア「こいしかー。そう言えば一昨日だったか紅魔館に行くの見たよー」

 

こころ「本当ですか?やっぱり姉様の予想は当たってましたね♪」

 

パルスィ「ええ。それにしてもアンタ達もこいしを知ってたの?」

 

大妖精「はい、知ってますよ。チルノちゃんが連れてきてそれ以来時々遊んでるお友達です♪」

 

チルノ「なのにココ最近はフランの方にばっか行ってんだよね。あそこはフランの姉ちゃんが怖いから余り近付けないんだよ」

 

「まぁアタイが本気を出せば負けないけどね!」と続けるチルノに大妖精が苦笑する。するとルーミアがふと気付いた様にポケットを探りパルスィに顔を向けた。

 

ルーミア「そう言えばさっき天狗が吹き飛ばされた時に落としたの拾ったんだけどコレ、貴女の使ってるのと同じメダルだよね?要る?」チャリッ

 

パルスィ「! メダル……?」

 

翡翠「知らない模様ね。一応貰っとこうかしら」

 

そして差し出した手に乗せられたメダルをパルスィに見せる。そのメダルはコアラが描かれる茶色の物でパルスィがソレを何なのかと眉をしかめつつ受け取るとチルノが顎に手を当て考える様に呟く。

 

チルノ「にしても何だってあの天狗とかを操ってる連中はアタイ達を狙ってるんだろう?まさか幻想郷制服をする為とか?そうなら例え神が許しても最強たるこのアタイが許せないわね。幻想郷はアタイ達のモンだ!」

 

ルーミア「でもあの腕は立つ天狗が操られてるとなると他の妖怪もかなー?だとしたら私達じゃ歯が立たないのだー……」

 

大妖精「大丈夫だよルーミアちゃん。もしそうだとしてもチルノちゃんに危害を加える人は私が許さないからね。特に文さんは次チルノちゃんに近付いたらその時は……ウフフフフフフフフフフッ―――」キラッ

 

いきり立つチルノにルーミアは懸念するも大妖精がチルノに見えない様に再びあの狂気的な笑顔を見せて笑う。その際に後ろ手に光る尖った物を持っているのをルーミアやパルスィ達は見たが言わない方が賢明なので彼女達は見なかった事にした。

 

パルスィ「……まぁ良いわ。兎に角私達は紅魔館に行くからコレで失礼するわね」スクッ

 

こころ「ご協力有り難う御座いました」ペコリ

 

チルノ「お、そうか。何か困った時はいつでもアタイ達を呼べよ?こいしのダチならアタイともダチだ。この最強の手が借りたければ気軽に助けを呼べ♪」

 

ルーミア「あそこの主には気を付けてねー?私達と同じ様な力を持ってるらしいから」

 

大妖精「こいしちゃん達が見つかると良いですね。応援してます」

 

翡翠「有り難う、判ったわ。じゃあまた会いましょう♪」

 

こうしてチルノ達に別れを告げると先を急ぐパルスィ達。新たにコアラメダルを手に入れ(パルスィ達は何の動物か知らないが)一行は再び歩を進めた。

 

 

 

翡翠「それにしてもあの大妖精って妖精の子、何か妖怪になる少し前の貴女に似てたわね」

 

パルスィ「あそこ迄ヤバくなかったわよ。補正掛けないで頂戴」

 

こころ「そう言えばパル姉様は昔人間だったんですよね?人間の頃の姉様はどんな感じだったんですか?」

 

翡翠「あら、聞きたい?パルスィはこう見えて昔はね……」

 

パルスィ「ストップ。その話はいずれ話してやるわ。今話せる程大しても面白くも無い話だし」

 

こころ「成程、では楽しみにしてますね♪しかし過去の姉様……想像しただけでも悶えてきます」ホワァ

 

翡翠「良い想像ね。でも多分それ以上の可愛さよ昔のパルスィは♪」

 

こころ「何と。益々見てみたくなりました……嗚呼、昔に姉様と出逢わなかった自分が憎いです」

 

パルスィ「アンタ達いい加減にしなさい……早く行くわよ」

 

そんな会話をしながら何やら異変が起きている地上を行くパルスィ達。向かうは真っ直ぐ先にあるこいしが居るとされる湖の畔に建つ館だ───

 

 

 

 

 

????「フッ、何やら面白い運命を持つ輩が我が館に来る様だな……興味深い。私なりの持て成しで迎えてやるぞ客人共」フフフッ

 

そう一人ごちたパルスィ達が目指す館の主。玉座に座り頬杖を突く彼女の手にはチルノ達と同じ形状のドライバーが握られていた───




まさかのパルスィ達が空気と言う。今回はDIE妖精回って事で(苦笑)

新たに手に入れたコアラメダル……コレ既存のあるメダル2枚と合わせてコンボできる代物です。何なのかは登場してからのお楽しみで♪ヒントはテレビくん(だったかな?)の付録2つですね。

次回はvs美鈴戦。門番として仕事してる彼女にパルスィが大苦戦です。しかし現状でライダーの力を持ってないのさとりと燐だけだな……まさかの誤算でしたよ(-_-;)
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