長くなったのと色々と忙しかったです。スタプリ一年間ありがとうございました!
ではどうぞ!
『使え、使え』
「私は…」
『使うんだ』
「私は」
『そして受け入れるんだ』
『ムーンライト!!』
「私は!!…はっ!?」
ベッドの上で目が覚めた月影ゆり。あの後運ばれたようだ。
「夢?はっ!」
ゆりは思い出す。自分の身に起きた事を。
「私」
フィーロがドラゴンゾンビに食べられ、怒り、そしてダークプリキュア化した事やミューズと戦った事。
「私なんて事を」
自分のやった事にゆりは悔やんでいた。
「ようやく目覚めたのね」
「ゆかり」
ゆかりが入って来た。
「ゆかり、私」
「えぇ、見ていたわ。あの時」
「そう。あっ、ドラゴンゾンビは?」
「倒せたわ。もう疫病が拡がる心配はないわ」
「そう良かったわ」
ドラゴンゾンビを倒す事が出来た事にゆりは安堵したでも…
「フィーロちゃん」
フィーロの事を思い出してしまい暗くなってしまう。
「心配いらないわよ」
「えっ?」
ゆかりの言った事にゆりは呆気に取られた。
「みんな入って来て」
ゆかりがそう言うと扉が開く。
「目覚めたか」
「尚文」
尚文が入って来た。
「お目覚めになられたのですね」
「ラフタリア」
ラフタリアも来た。
「良かった」
「みんな」
あきら、ジャグラー、せつなも入って来た。
「「ゆり!」」
シプレとコフレがゆりのところに飛んで来た。
「シプレ、コフレ」
「心配したですぅ」
「良かったですっ」
「ごめんね」
ゆりはシプレとコフレを撫でた。その時
「あっ」
アコが入って来た瞬間、呆然となる。
「そ、そのアコ」
「何?」
「あの時」
「あの時でしょう、もういいわよ、別に気にしてないから」
「でも」
「もう過ぎた事でしょう!いちいち気にしない!」
『っ!?』
アコの言った事にゆりだけでなく周りも驚く。
「とにかくこの話は終わり。それより」
アコがそう言うと誰か入って来た。
「えっ?」
ゆりは入って来た人を見た瞬間目を見開く。
「ゆりお姉ちゃん」
「フィーロちゃん」
フィーロを見た瞬間ゆりは涙を流した。フィーロはゆりに近づく。
「どうして?あの時、貴女」
「あの時確かに食べられたわ。でも無事だったのよ」
「でも血が」
「あーあれフィーロのゴハン」
「えっ?ゴハン?」
「ドラゴンにパックンされた時に吐いちゃったの!!」
それを聞いたゆりは安心したようになった。そしてフィーロを抱いた。
「ゆりお姉ちゃん?」
「良かった、良かった」
「それと貴女に合わせたい人がいるの」
「合わせたい人?もしかして?」
「そうよ貴女を助けたプリキュアよ。入って来て」
ゆかりがそう言うと誰か入って来た。
「えっ?」
入って来た人を見てゆりは驚く。
「ゆり」
「ももか?」
入って来たのは来海ももかだった。
「何で?何でももかが?…まさか」
「そうよ。彼女があの時貴女を助けたプリキュア、キュアオーシャンの正体よ」
「ちょっと待って何でももかが…それに彼女は」
ゆりは戸惑った。ゆりが知ってる来海ももかはプリキュアでもなく、ただの女子高生でさらにモデルをやっているのである。
「それについても色々と聞くわ。さぁ話を始めましょ」
ゆかりがそう言うとせつなとももかの方を見る。
「二人に質問するわ。貴女達、唯?紗夜?」
「っ!?その名前!」
「?」
せつなはその名前を聞いて驚いていたが、ももかは首を傾げた。
「やっぱり「ねぇ貴女の本当の名前は?」」
ゆかりが言おうとした事にせつなが質問する。
「雪奈」
「っ!」
それを聞いたせつなはゆかりを抱きしめた。
「えっ?」
ゆかりは突然の事で驚き、周りもみんな驚いた。せつなは涙を流した。
「私だよ、唯だよ」
「唯」
それを聞いたゆかりはせつなを抱き、彼女も涙を流した。
ゆかりSIDE
唯
彼女は私にとってかけがえのない親友である。彼女との出会いは高校の時、彼女が私に話しかけてきたのがきっかけだった。彼女を最初見た時、黒髪ロングで大和撫子のような印象だった。でもあの時の私はある事で誰とも関わりたくないと思っていた。それでも彼女は私に話しかけたりして関わろうとしていた。
そんな時彼女が家に誘って来た。最初は断ろうと思ったけど、行く事にした。そこで私は驚いた。何と彼女はアパートで一人暮らしをしていた。その理由は厳格で厳しい父親だった。昔から父親から厳しくされ、そのせいで普通の女の子のように誰かと遊びに行く事など出来ずにいた。それで彼女は逃げるために一人暮らしをし、唯一彼女を心配してくれる母親からの仕送りとアルバイトで生活をしていた。私はそんな彼女を見て彼女と関わってみようと思った。
それから私は彼女と親友になり、色々と遊んだりした。私の特撮趣味も理解してくれた。ユキというあだ名も彼女がつけてくれた。
「本当にユキなの?ユキちゃんなの?」
「そうよ、唯」
「似合うよその姿」
「貴女もね」
「完全に二人の世界だな」
「あぁ」
「これは」
「ああいうのは家でやれ」
尚文、ジャグラー、あきら、アコはこれを見てそう言う。
「ねぇ」
そんな中ももかが切り出す。
「さっきから気になってたんだけど、その唯とか雪奈とか何?あと紗夜ってのも」
「「えっ?」」
ももかの言った事に私とせつなは驚く。
ゆかりSIDE OUT
「貴女、紗夜じゃないの?」
「だから何なのその紗夜って?」
ももかの言った事に周りのみんなが戸惑う。
「どう言う事だ?」
「まさかあのももかという人、記憶がないとか?」
「記憶喪失?」
「ねぇご主人様、きおくそうしつって?」
「記憶喪失、つまり自分に関する事を全部忘れてしまう事だ」
尚文はフィーロに記憶喪失が何なのかを教えた。
「よし、いくつか質問させてくれない」
ここであきらが切り出す。
「貴女が住んでいる所は?」
「希望ヶ花市」
「兄弟とかいる?」
「妹が」
「君、高校生?」
「はい」
「何かやってる?」
「モデルを」
「これに見覚えは?」
あきらは三枚のカードを出した。一枚目はドラグレッダー、ニ枚目はゾフィー、三枚目はGOSEI REDと書かれている。
「知らない、見たことない」
「質問は終わりだ。これでよく分かった」
「何が分かったんだ?」
「あきらお姉ちゃん?」
「彼女は本物、本物の来海ももかだよ。紗夜じゃない」
あきらがそう言うとみんな驚き戸惑う。
「ねぇ本物ってどう言う事なの?ねぇ!」
「それについても今から話すから、落ち着いて」
あきらはももかを落ち着かせ、説明した。
「そう、じゃああきら達は」
「うん、そうだよ」
あきらはももかに説明した。自分たちが姿が変わった事やこの世界の事についても。
「しかし驚きだな。まさかアニメのキャラが本当に来るなんて」
「でも私達が知ってる彼女はプリキュアじゃなかったよ」
「そうなのか?」
アコは尚文に自分達が知ってるももかについて話した。
「俗に言うパラレルワールドってやつね」
「ぱられるわーるど?」
「パラレルワールドってのはある世界と同じ世界だけど違うとこがあるとこよ」
「どういう事?」
「要するにフィーロちゃんが別の世界では普通の女の子としている世界もあるかもしれないって事」
ゆりはフィーロにパラレルワールドについて説明した。
「それに勇者に災厄の波ね。何か本の物語みたいだね」
ももかは尚文を見た。
「貴方そのうちの勇者の一人なんだ」
「あぁ」
「ナオフミ様は盾の勇者様なのです」
「へぇ」
「それにしても驚いたですぅ。えりかのお姉さんが」
「本当ですっ」
「ほんまやな、まさかマリンはんのお姉さんとは」
「驚いたにゃ」
「貴方達もいたとはね、あっ、シプレとコフレがいるって事はつぼみちゃんとえりかはいるの?」
「ごめんなさいですぅ」
「つぼみもえりかもいないのですっ」
「そう」
それを聞いたももかは少し落ち込んだ。
「なぁ、つぼみとえりかって誰だ?」
尚文はつぼみとえりかについて聞いた。
「つぼみは妹の友達、えりかは私の妹よ」
そう言うとももかは写真を出し、尚文に渡した。みんな写真を見た。
そこにはももか、ゆりを含め五人写っていた。
「わぁ、こんな綺麗な絵初めて見ました」
初めて見る写真にラフタリアは驚く。
「これは絵じゃなくて写真だ。俺やあきらの世界にあるものだ」
「そうなんですか」
「これみんなももかお姉ちゃんの友達?」
「そうだよ。ピンクの髪の子がつぼみちゃん、青い髪が妹のえりか、ショートヘアーの子がいつきちゃん」
「へぇー…ん?いつきちゃん?」
「あっ、もしかして男だと思った?」
「まさか」
「うん、女の子だよ」
「やっぱり」
「一緒ですね」
尚文とラフタリアはあきらを見た。見られたあきらは苦笑いした。
「まぁ女なのも驚きだが、あいつと同じ名前か」
「あいつ?」
「もしかして弓の勇者?」
「あぁ、って何でせつなが弓の勇者が樹って知ってるんだ」
尚文が何故せつなが弓の勇者が樹であるを知ってるのかに疑問に思った。
「実は私とあきらが貴方を止める時、会ったの」
「会った?誰に?」
「ベリアル」
「ベリアル?」
「誰ですか?」
「ベリアルって、まさかウルトラマンベリアルか!?」
尚文とラフタリアはベリアルが何なのか疑問に持ち、ジャグラーは驚く。
「どういう事だ!」
「説明して」
「分かった」
ジャグラーとアコに言われ、あきらとせつなは説明した。
「そう、そんな事が」
二人はみんなに説明した。精神の中でベリアルに会った事や、尚文の身に起きた事を映像で見せた事など。
「貴方、そんな辛い目に」
ももかは尚文を見て悲しんだ。
「でも私は貴方を信じるわ。とてもそういう事をするようには見えないし」
「そうか」
「ありがとうございます。ももかさん」
ラフタリアはももかにお礼を言う。
「お前ら羨ましいぞ!ベリアルに会えたなんて!」
ジャグラーはあきらとせつなに詰め寄る。
「そ、そんな事言われても」
「ねぇ」
「落ち着きなさい」
「痛!」
アコはジャグラーの横腹に肘打ちを入れた。
「アコ、お前!」
「はい、はいそれくらいにしなさい」
ゆかりはそう言って止める。
「なぁ、俺お前らに言う事がある」
「ナオフミ様?」
みんな一斉に尚文の方を見る。
「すまなかった。俺がお前たちを守らなきゃならなかったのに…逃げようと…失わないように下がろうとしてこんな事に。特にあきら俺を助けるためにあんな危険な力を使わせてしまった」
「別にあれは私が君を助けるために使ったんだよ。それに結果的に助かったんだし」
「そうです。それにナオフミ様は間違っていません。勇気と無謀は違います」
「そうだそして慎重と臆病もまた違う」
『憤怒の盾、あれは俺に憎しみと怒り殺意を強く呼び起こそうとする。あんな盾に頼らなくてもいいほどの強さが欲しい』
「あっ、ご主人様にお土産!」
フィーロは何かを出した。それは紫色の綺麗な石だった。
「わぁ〜、綺麗!」
「どうしたのこれ?」
「ドラゴンの中にあった水晶」
「もしかしてこれあのドラゴンの核か何かじゃないの」
アコはフィーロが持って来た水晶はあのドラゴンゾンビの核ではないかと思った。
「じゃあ、あの時」
アコはあの時ドラゴンゾンビが倒れたのは核がなくなったからではないかと察した。
「うん、あの時ゴリッと」
「まさかそれ」
「違うもん!これはご主人様の為に取っといたの」
「でも一部は食べたんでしょ?」
「うん!」
「コラ!フィーロちゃん!何でもかんでも食べるんじゃないの!」
「ごめんなさい」
そんなフィーロをゆりは叱った。
「何かゆり、この子のお母さんみたい」
「実際、お母さんみたいなものよ。よくフィーロちゃんの面倒を見ているし」
ももかは今のゆりを見て、フィーロのお母さんみたいだと言った。
「ははは」
そんな様子を見て尚文は笑った。
「あっ!ご主人様笑った!」
「ええ!やっと普通に笑ってくれました!」
「そうか?」
「ずっと難しい顔していたよ」
「本当よ。それに笑顔が一番よ。スマイル、スマイル!」
「アコ、それゴーオンイエロー?」
あきらはアコを見てそう言った。それを見てみんな笑う。
「ナオフミ様、頑張りましょう」
「ああ」
「ねぇ」
「ん?」
そんな中せつなが手を挙げた。
「その私たち貴方達と一緒に…」
「いいわよ」
「えっ?」
「最初から仲間に入れるつもりよ。タルトとシフォンもね。いいでしょ?」
アコは尚文の方を向いた。
「ああ、それとももかだっけ?お前もどうだ?」
尚文はももかの方を見た。
「うん、いいわよ行く当てもないし。それにゆりもいるし」
「でも私貴女の知ってる「そんなの関係ないよ」っ!」
「中身が違っても、私の知ってる貴女じゃなくてもゆりはゆりで変わりないじゃないの。貴女は私の親友月影ゆり、キュアムーンライトよ!」
「ももか」
ゆりとももかは互いにじっと見た。例え違っていても彼女を受け入れようとした。
「なぁ、何かセブンのBGMが聞こえた気が」
「そうだね」
ジャグラーとあきらは今のを見てそんな風に思った。
「しかし前回の事と言い、今回の事と言い、こうも相次いで勇者が不祥事を起こすなんて」
「うん」
「前回?どう言う事?」
「勇者が不祥事?」
ジャグラーとあきらの会話を聞いていたせつなとももかは不祥事に疑問を持った。
「私達は行商でお金を稼ぎながら旅をしていたの、そんな中で勇者に関する情報を手に入れる事が出来たの」
「まず、槍の勇者だけど奇跡の植物というもので村を救ったって」
「いい事してるじゃない」
「ところがあの馬鹿、とんでもない事したんだ」
「とんでもない事?」
「その奇跡の種子ってのは封印されていた魔物だったんだ」
「魔物!?」
「おかげで村は蔓だらけ、村人は苦しむ結果に」
「何やそれ、アホやなその勇者」
タルトは呆れていた。
「私たちは依頼で偶然その村に来たの、その時に魔物を倒す事に成功した」
「そうか、良かった」
ももかはホッとした。
「それでその時にアコに会ったの」
「そうなの?」
「えぇ、私がこの世界に来た時にその村の人達に助けてもらったの、それで魔物退治しようとしたけど一人では太刀打ち出来なかったけど、尚文達が来てくれたおかげで倒す事が出来たわ」
「そうなんだ」
「それで次なんだけど剣の勇者はドラゴン退治をしたと」
「ドラゴン退治?…まさか!?」
ももかはドラゴン退治という事に何かを察した。
「そうよ、あのドラゴンゾンビは剣の勇者によって倒されたドラゴンだったのよ」
「しかも倒した後、死体処理もしなかったらしい。そのおかげで疫病が拡がり、あんな化け物が生まれたんだ」
「そんないくらなんでも非常識にも程があるよ!二人とも!」
ももかは剣の勇者と槍の勇者の非常識な事に声を上げた。
「弓の勇者はどうなの?」
せつなは弓の勇者の事について聞いた。
「彼に関する情報も手に入れたけど」
「けど?」
「よく分からないんだよ、色々出てるけど曖昧で」
「曖昧?どうして?」
「さぁ?何もしてなければ幸いだけど」
みんなこれを聞いて難しくなる。もしまた前回と今回の事が起きる可能性があるかもしれないと。
「難しい事は置いておきましょ。もう話はこれぐらいでいいかしら?」
ゆかりは尚文の方を向く。
「そうだな。明日も早いし。ゆり、ゆっくり休め」
「分かった」
こうして話は終わりみんな休むため、部屋を後にした。ももかはゆりに付き添うため残った。
次回はいよいよ第二王女登場です!
もしかしたらつぼみやいちか的な展開になるかもしれません。